みんなのシネマレビュー |
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41. カンダハール 冒頭からパラシュートで空から降ってくる義足とそれを追いかける地雷で足を失った人々というショッキングな映像が映し出されます。その後も、アフガニスタンの「北斗の拳」を思わせるような荒廃した社会の姿が、まるでドキュメンタリーのように描かれています。北斗の拳はマンガですが、アフガンは現実ですからね・・・・。 いま、テロ対策特別措置法問題が世間を賑わせている中で、非常に興味深い作品でした。 [DVD(吹替)] 7点(2007-11-11 22:31:14)《改行有》 42. 学校Ⅱ 《ネタバレ》 神戸浩の凄まじい演技が非常に印象に残りましたね。彼の熱演が、養護教育の厳しい現場の状況をリアルに示していて本当に衝撃を受けました。(ついつい綺麗ごとを求めてしまうテーマですからね・・・・) まあ、後半はややファンタジー的展開になってしまい、散漫な感じで終わってしまったのがちょっと物足りなかったですが・・・・・。 当時、人気絶頂だった安室奈美恵(with Super Monkeysですよw)のコンサートシーンがあったり、歌手デビュー前の浜崎あゆみが「私、ミュージシャンになりたいの!」と言ってたりと結構貴重な映像かもしれません。 [ビデオ(邦画)] 6点(2007-11-07 17:07:58)《改行有》 43. 可愛い悪魔 いいものあげる 《ネタバレ》 神楽坂の芸者置屋が舞台で非常に日本的な物語なんですけどね。何か、不思議な仕上がりになっています。 若かりし高橋恵子や田村亮、そして山岡久乃(日本のお母さん)なんかも出ています。[地上波(邦画)] 6点(2007-09-10 18:45:45)《改行有》 44. 過去のない男 《ネタバレ》 クレイジーケンバンドの曲が使われ、寿司や日本酒が出てくるというだけではなく、音楽や雰囲気なんかも日本人受けしそうな感じの映画ですね。 しかし、登場人物がみな無表情なのはフィンランド人の特徴なんですかね?まあそのことが妙にユーモラスな雰囲気を醸し出していて面白かったんですが・・・・。 何というか観終わった後不思議な感覚の余韻が残る映画でした。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2007-08-18 16:51:02)《改行有》 45. 学校 《ネタバレ》 15年近く前の映画なので多少古さも感じますが、社会的弱者に目を向ける山田洋次監督のメッセージには惹かれるものがありますね・・・・・。ちょっと中国人と日本人のハーフには共感できませんでしたけど。 しかしまあ、田中邦衛の演技は本当に素晴らしいですね。何というか演技とは思えない演技なんですよね(もちろん褒め言葉です)。 [ビデオ(邦画)] 7点(2007-08-18 15:35:06)《改行有》 46. カルラの歌 《ネタバレ》 我々はたくさん情報を享受しているけれども、真実についてどれだけ知っているのだろうかと考えさせられますね。 ロバート・カーライルが演じる主人公がニカラグアに行ったのは、おそらくカルラの気を惹くためであって、ロンドンとかに行くのと大して変わらない感覚だったんじゃないかと思います。それが、現地で「真実」を目にすることによって、自分の感覚がいかに文化や歴史、価値観の違いを無視した独善的なものであったのかに気づいたからこそ、カルラから離れ、ニカラグアから離れてしまったんでしょうね。(まあ、米国的思考であれば、そこで離れずに付きまとってちょっかいを出してしまうのでしょうが・・・・) [ビデオ(字幕)] 7点(2007-06-29 21:45:37)《改行有》 47. 風花(2000) 《ネタバレ》 私自身お酒が大好きで飲みすぎる事もしばしばあるので、この作品の浅野忠信の姿が他人事とは思えず、ついつい感情移入して観てしまいました。浅野忠信の酔っ払いっぷりは中々リアルで良かったですね。 内容的には、小泉今日子と浅野忠信の微妙な距離感のある関係が、コメディチックな面も見せてくれていて、回想シーンのヘヴィさを中和しています。 桜や雪山等の背景も素晴らしく、ラストも清清しい感じで派手さはないけど良い作品だと思いました。 [ビデオ(邦画)] 8点(2007-05-02 16:35:11)《改行有》 48. 伽倻子のために 《ネタバレ》 原作は面白かったので楽しみにしていたのですが、正直ちょっと期待外れでしたね。何というか、ひたすら地味に暗く進んでいくので退屈でした。まあ、社会問題を取り上げているので、そういう意味では貴重で興味深い作品だとは思いますが、映画としては面白くないです。[CS・衛星(邦画)] 5点(2007-04-11 18:24:16) 49. 海峡 《ネタバレ》 この映画の上映時間はたかだか142分ですが実際はおよそ30年もの長いプロジェクトなんですよね・・・・・。まさにトンネルに人生を賭けた男たちといった感じで非常に熱いものがこみ上げてきましたね。 個人的には、吉永小百合の存在がちょっと中途半端だったような印象ですね。 ただ、高倉健と森繁久弥のやり取りはやっぱ良かったですね。 [DVD(邦画)] 7点(2007-03-05 18:50:19)《改行有》 50. 怪物團 《ネタバレ》 何というか、残酷童話のような作品ですね。ただ、観る前はどんなグロテスクな映像が出てくるんだろう?と思ってたんですが、結構普通に観れましたね。[ビデオ(字幕)] 6点(2007-01-17 20:00:17) 51. ガキ帝国 《ネタバレ》 この作品のキャスティングは抜群ですね。紳竜も素晴らしかったけど、趙方豪の存在感は凄いです。ラストがこれまた絶妙な格好良さで、「ビール一本!」のセリフでこんなに心が動いたのは初めてですよ。上岡龍太郎のヤクザも中々のもんでした。 まあ、冷静に考えるとすごく悲惨な話なんですけどね・・・・。 [DVD(邦画)] 7点(2007-01-17 18:25:08)《改行有》 52. カッコーの巣の上で 《ネタバレ》 とりあえず、ジャック・ニコルソンはやり過ぎた部分はありますが、何もロボトミー手術をすることは無いだろうと思いましたね。しかし、ラストシーンの朝日の中を駆けていくチーフの姿は本当に力強く、圧倒されますね・・・・・。(映画史上に残る名シーンの一つだと思います。)[ビデオ(字幕)] 7点(2007-01-15 12:03:56) 53. 頑張れ!グムスン 《ネタバレ》 ペ・ドゥナの魅力は堪能できます。ただ、ストーリー的には、ひたすら夜の繁華街をペ・ドゥナとヤクザが走りまわるシーンがほとんどで内容の薄い作品でしたね・・・。何というか映画2本立ての同時上映の方みたいな感じです。 まあ、とにかく「酒は飲んでも飲まれるな」という事ですね。(イッキ飲みは危険ですのでやめましょう!) [DVD(吹替)] 5点(2006-12-24 21:23:10)《改行有》 54. かもめ食堂 見終わった後、何かむしょうにおにぎりが食べたくなって、コンビニに買いに行ってしまいました。派手さはありませんが、ゆったりとした清潔感あふれる雰囲気にどっぷり浸ることがありました。 舞台は北欧フィンランドなんですが、非常に「日本」を感じさせる作品でしたね。日本の食文化、言葉の素晴らしさを感じました。 しかし、小林聡美・もたいまさこと来てるんだから、どうせなら室井滋も出して欲しかったですねw [DVD(邦画)] 8点(2006-10-10 21:42:54)《改行有》 55. 鏡の中にある如く 《ネタバレ》 静かな緊張感の下、完璧な構図(ラストは最高にすばらしい)の中で繰り広げられる心理劇です。非常にシンプルでありながら、内容は濃厚でしたね。 登場人物それぞれの関係の中で葛藤、思いが折り重なる中、精神の病というファクターが入り更に加重がかかっていくストーリーはまるでサスペンス映画を見ているかのような緊張感を与えてくれました。 また、こういうテーマは決して映画の中だけはなく、身近に起こりうる話なのでいろいろと考えさせられますね・・・・。 [ビデオ(字幕)] 7点(2006-09-16 14:55:01)《改行有》 56. 家族(1970) 《ネタバレ》 高度成長期の日本の姿を、ある家族の長崎から北海道への旅を通じて描いた素晴らしいロードムービーです。大阪万博の熱気や、東京・大阪の当時の町並み等非常に貴重な映像が多く出てきておりとても興味深かったです。 また、俳優陣が非常に素晴らしく、特に笠智衆は本当に味のある演技を見せてくれます。シリアスな作品ですが、何か一緒に日本列島を旅している感覚で見ることができ、あっという間にエンディングを迎えてました。 1970年当時の貴重な記録映像として、後世に遺したい作品です。[ビデオ(邦画)] 9点(2006-08-08 11:20:01)《改行有》 57. カサノバ(1976) 《ネタバレ》 華やかさの中に、滑稽さ・虚しさが入り混じっていて独特の映像世界が展開されています。 (ちょっとグロテスクですが) 最初の祭りのシーンは大スクリーンで見てみたい位、大掛かりで素晴らしかったです。 カサノバのドぎついメイクは最初違和感を感じましたけど、見ている内に気にならなくなりました。 しかし、まるでアスリートのような動きにはちょっと笑えました。最後の回想シーンなんかを見てると 結局のところ、彼が追い求めていた理想の女性というのは人形だったということなんでしょうかね。 そう考えると、最後の不遇ぶりも含めてちょっと哀しい気分になりました。 [ビデオ(字幕)] 6点(2006-07-07 11:06:06)《改行有》 58. カーテンコール(2005) 《ネタバレ》 予告編等を見て予想していたのとはちょっと違った作品でしたね。もっと昭和30~40年代の映画全盛時代のエピソードを取り入れた方が良かったかなとも思いました。中途半端に在日問題を絡めているので、何が主題なのか良くわからないままラストまで行ってしまった感じがしました。(まあ、下関の戦後を語る上で欠かせないテーマではあるんでしょうが。) 「チルソクの夏」が素晴らしかっただけにちょっと期待外れでした。 [DVD(邦画)] 5点(2006-06-25 16:28:53)《改行有》 59. カサブランカ 《ネタバレ》 まず、この作品が第二次世界大戦の真っ只中に作られたことに驚きました。そう思うと、途中で出てくるフランス国歌の合唱シーンが非常に生々しく響いてきますね。 しかしながら、ハンフリー・ボガードがやっぱり良かったですね。ダンディーでクールに振舞っているけど、昔の彼女に受けた仕打ちを引きずってるような人間くさい部分もあり、それでいて人情味に溢れている・・・・・。こういう男になりたいですね。 あとは、やはり最後の空港でのシーンですね。もうこのシーンだけビデオを巻き戻して何度も繰り返し見てしまいました(エミール・クストリッツァの「黒猫・白猫」でマフィアのゴッドファーザーが同じ事してます。)。「Louis, I think this is the beginning of a beautiful friendship」のセリフにはシビレますね。 本当、私も酒場でサムに「As times go by」をリクエストしたいと思いました。名作です。 [ビデオ(字幕)] 8点(2006-06-03 21:19:10)《改行有》 60. 勝手にしやがれ 《ネタバレ》 ジャン・ポール・ベルモンドがとにかく格好いいですね。死に方すら非常に印象に残ります。 (タバコの吸い方は真似したくなりますね。) しかしながら、もう50年近く前の作品なのに全く古びてないのが凄いです。ジーン・セバーグが最後に「最低って何のこと?」とつぶやいて終わる感性は凄いですね。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2006-05-27 23:32:55)《改行有》
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