みんなのシネマレビュー |
|
41. 華氏911 《ネタバレ》 好きなシーンは、「読んで聞かせよう!」と「(議員の)お子さんをイラクへ」。ムーア監督自ら、観客が思いもかけない行動をするときが真骨頂なワケです。9.11の飛行機のビルへの突撃シーンを暗転させ、音声だけで流す演出も好印象。だから、本作中には、結構観るにしのびないシーンもあるのですが、この監督さんなら、こんなにも直接的ではない表現ができたのではないかと思い、そこが少し残念。とはいえ、真っ当なメッセージを、観せる形にする技術と情熱はさすがです。[DVD(字幕)] 9点(2011-07-30 17:10:23) 42. カサンドラ・クロス 《ネタバレ》 結構盛りだくさんな内容。豪華な列車旅行、有名俳優、パンデミックを起こしそうな細菌。でも、いちいちなんか物足りない。列車転落シーンがプラレールみたい。ソフィア・ローレン必要だったの?あれだけ濃密に接触しているのに、主役にだけは感染しない。結論。いかにもツ○ヤの発掘良品にもうすぐ選ばれそうな作品。[CS・衛星(字幕)] 5点(2011-06-26 14:58:49) 43. 川の底からこんにちは 《ネタバレ》 木村水産の社歌が欲しい。車の中で、大きな声で歌いたい。ワタシは、「好きだの、どうだの言う前に、もっとやんなきゃダメなことがあるだろう」ってセリフが、良かったです。真っ当だ。[DVD(邦画)] 8点(2011-06-25 00:05:34) 44. カプリコン・1 《ネタバレ》 中継以外の状態の3人の宇宙飛行士が、同じユニフォームを着た若手トリオ芸人に見えましたね。それも誰がメインだかよく分からない方面のヤツです。ひとりの人間の「履歴」を削除できるシステムが、ヘリ落下で隠蔽工作をあきらめるかと言えば、疑問。今観れば、いまさらの「NASAのねつ造話」だとしても、今時、それが日本のバラエティ番組で使い回しされたネタだとしても、1977年にこれを映像として世に出せたエポックだと思えば、これ以下の点数はつけられない。[DVD(字幕)] 5点(2010-10-24 14:55:01) 45. がんばれ!ベアーズ大旋風 《ネタバレ》 大きな期待はしていなかったですよ。ベアーズの悪たれどもにもう一度会いたい、っていう気持ち、ホントそれだけ、それで観ました。だから、エンゲルバーグ、またモノ食ってるな、タナー、なんかいつもより元気がないな、マーメッドはハンクアーロンの背番号じゃなきゃダメだったんだよな、なんて久しぶりの対面を喜んでいた前半でした。それでよし、とも思ったのですが、その後の展開はいくらなんでもダメダメすぎる。なんでこんな映画を作ったんだろう、という疑問の連続。日本をターゲットに、子どもの野球で一儲けたくらんでるトニー・カーティスと、そんなもんの片棒なんか担ぎたくないベアーズの子どもたちのふてくされぶり。まるで、映画を見ているんだか、本作の撮影現場で本当に起こっていたドキュメンタリー見せられてるんだか、わからなくなります。なんせ、3回くらい試合らしいシーンはありますが、まともに成立しているのが1つもない。野球をやらないベアーズなんて、ベアーズじゃありません。有名な猪木のシーンの寒々しいことといったら。欽ちゃんシーンなんて、別にベアーズがそこにいる必然性すらない。つまり、いらないパート。なめてんのか。唯一の救いといえば、ラスト間近。ケリーのランニングホームランのシーン。オレ、野球なんかで熱くなるタイプじゃないのに、という含羞と、でもなんだかうれしいって表情で疾走するシーン。ここだけは、往年のベアーズファンとしては、うれしかったですね。という訳で、3点。[DVD(字幕)] 3点(2010-09-30 00:28:06) 46. がんばっていきまっしょい(1998) 《ネタバレ》 リーチェの「オギヨディオラ」を70年代の瀬戸内海にかぶせてきたところで、心を掴まれましたね。水面を滑るボートは美しい。なぜ、ボート?という疑問が全くわかない説得力。本作が源流になり生まれたとも思われる「あれ」や「それ」と、一線を画すのは、「ドベでなければ、いい」という控えめな目標を積み重ねて、決勝進出。最後には、すっかりそれなりのたくましい体つきになったボート部の皆さん。見て良かったです。[DVD(邦画)] 8点(2010-07-24 09:47:00)(良:3票) 47. 家族ゲーム 《ネタバレ》 20年ぶりに再見。好きなシーンは、教室の窓から見えるグランドのシーン。特に、跳び箱のシーンでパラパラくる拍手とか。遠景でケンカの仕方を教えているシーンも好き。これこそ、初期の森田芳光の映画です。「夕暮れ」という文字をノートいっぱい書いて、「夕暮れが解釈できました」なんて、当時芸術志向のATG系映画でなんかいかにもありそう。それを間髪入れず、否定したのは良かったですね。最後の食卓のシーン。妙に生優しげなんだけど薄っぺらい、心の通ってない感じの一家団欒に対する苛立ちだったのだとだろう、と素直に解釈してみます。しかし、あんな食卓の風景、いまや全国にいくらでもありそう。だから、みんなでおいしそうに食事をする映画が流行ってるのかな。近ごろは、「南極料理人」とか。[CS・衛星(邦画)] 7点(2010-06-03 21:56:52) 48. ガス人間第一号 《ネタバレ》 もはや怪物になってしまった人間と、落ちぶれた本家の歌舞伎役者が死に場所を求めて、お互いを心中のパートナーとして選んだ。不本意にも死に損ねたと思った怪物が、なりゆきで「負けるもんか」と言ったところで、彼女の決心は変わらなかった。[DVD(邦画)] 6点(2010-04-28 20:01:02) 49. ガタカ 《ネタバレ》 かっちょいい~!まるで60年代のSFのシナリオをそのまま、あえて1998年に撮ることで生まれたような不思議な世界観。いい感じのときの「ウルトラセブン」に通底するような空気感。洋画も結構やるじゃないか、とか言っちゃうよ、オレ。「あの時と同じだ。戻ることは考えずに全力で泳いだ」。やっぱ、満点だ。[DVD(字幕)] 10点(2010-02-05 23:30:50) 50. 神様からひと言<TVM> 《ネタバレ》 これは期待しないで見ると、案外面白い映画に違いないという、複雑な期待をしつつ鑑賞。予想どおりでした。伊藤淳史さんはいい役者ですね。強い自己主張は感じはしませんが、画面に出てくると、「おっ、出た」と見入ってしまいます。チビノリダー、子役上がりの悲劇を乗り越えた希有な例ではないでしょうか。[DVD(邦画)] 7点(2009-12-29 08:44:18) 51. 隠し砦の三悪人 《ネタバレ》 騎馬のまま刀を構えて疾走する三船敏郎とか、見所もあったのだけれども、うーん、意外なほど面白くない。太平と又七。いくらなんでも、それはないだろうって描きっぷり。日本人の持つステロタイプな歴史的農民像(貧農史観、っていうんですか)に対する、巨匠黒澤監督の時代劇による悪影響は少なくないような気がします。って、なんか、大げさっすか。[DVD(邦画)] 3点(2009-11-08 17:36:26) 52. カッコーの巣の上で 《ネタバレ》 全てを正直に答えたトミーを追い込んでしまったのは、冷静であり続けたラチェッド看護婦の残念なミスだと思う。母親との関係で、おかしくなっている人間に対してあの接し方はないですよね。「母親と親友」とか、患者と看護婦の間で関係ないですもん。ワタシがあのトミーが自死した現場にいたら、相手が女であろうとはり倒してしまうかも、と思ったところで、マクマーフィが手を出してきた。そして、暗いラストに繋がる。精神病院の中のいびつながらもハッピーなクリスマスがエンディングかと思いましたが、それじゃダメなんだろうなあ。[DVD(字幕)] 5点(2009-08-31 00:32:53) 53. 崖の上のポニョ 《ネタバレ》 時代を現代にしないで、もしくは舞台を日本にしないで、もっと短く、チープにまとめた方がよかったのでは?正直、私には、他人から「今日見た夢の話」を聞かされているような感じでした。[DVD(邦画)] 3点(2009-07-12 21:36:02) 54. ガチ☆ボーイ 《ネタバレ》 不思議なタイプの映画でしたね。なんちゅう薄っぺらい映画だと過ごした前半40分。そこから一転しての、むしろ「レインマン」。短期記憶障害を必死に生きる主人公とそれをカバーする周囲の家族、仲間。未だかつてないぐらい残酷な告白のシーン。「俺、なんでこんな大事なことメモしてなかったんだろう」って、辛い!監督は、この映画に笑いもいれようとは考えてたと思いますが、コメディを作ろうとしてはいなかったのではないでしょうか。それなのに、コメディとして売ろうとしたマーケティングに失敗があったんじゃないですか。[DVD(邦画)] 7点(2009-05-30 11:11:14) 55. 歓喜の歌 《ネタバレ》 ダブルブッキング。コーラス部の方々がヒステリックに口論するんじゃないかと、思いきや、そんなことなく、きちんと大人の対応をするんですよね。どちらにも、それぞれの理由があって、コンサートをやらなければならない状況設定がいいです。そんな中でダメ男っぷりの小林薫ですが、2回ぐらい、あの名作「イキのいい奴」の兵藤晋作を彷彿させるシーンがあってうれしかったです。[DVD(邦画)] 7点(2009-04-11 11:59:24)
|
Copyright(C) 1997-2024 JTNEWS