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【製作年 : 1970年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
1. 風立ちぬ(1976) 太平洋戦争真っ只中、日本中が暗い影に陥る中で、密かな恋心を募らせた男女。 出征、肺結核、二人に示された道はあまりに過酷だ。 それでも、離れることが出来ず、与えられた限られた時間を共に過ごした彼らの姿と事の顛末は、今となってはあまりにありふれたストーリー展開に見える。 けれど、もはやそれは物語としての王道であり、決して劇的な顛末を得られないことは、実際に同じような運命を辿った恋人たちが、あの時代この国には数多くいたということを表しているようで、感慨深い。 初めて、山口百恵&三浦友和の映画を観た。山口百恵に至っては、出演映画を観ることすら初めてだった。 初めて観たが、この二人が日本映画史に残る「ゴールデンコンビ」であったことは充分に納得出来た。 決して劇的ではないこの映画の唯一無二の見所は、この二人が生み出す空気感に他ならない。 そこには「演技」というアプローチの限界を超えた「表現」が確実に溢れ出ており、ある意味ベタなストーリー展開において、心から主人公二人の幸せを願わずにはいられなかった。 今夏(2013年)に公開される宮崎駿の最新作「風立ちぬ」と原作が同じではないらしいが、一部着想は得ているらしいということで、この映画の鑑賞に至った。 自分自身が歳を重ねていることも影響しているだろうけれど、このところ戦前戦後の日本のありふれた生活風景を描き出した映画に弱い。 そこに生きた彼らが、厳しい社会の中で、健気に力強く時代を紡いだからこそ、今この瞬間の僕たちの生活があるのだということを考えると、胸を熱くせずにはいられなくなる。 もっと若い頃ならこの手の文芸映画は退屈でたまらなかったことだろう。 宮崎駿版「風立ちぬ」も楽しみでならない。[CS・衛星(邦画)] 6点(2013-06-17 17:01:49)(良:1票) 《改行有》 2. カプリコン・1 《ネタバレ》 アメリカ合衆国という国家と、アメリカ航空宇宙局(NASA)が、それぞれの威信と保身をかけて立ち上げた人類初の火星着陸プロジェクト。失敗が許されない状況下で、当局は地球上からの「偽装火星中継」を画策する……。 アポロの月面着陸偽装説をまざまざと彷彿とさせるリアルなサスペンス要素を多分に踏まえた設定には、ゾクゾクするほどの緊張感が溢れている。 「偽装」と「現実」の狭間で揺れ動く宇宙飛行士たちの葛藤と、計画失敗により当局から命を狙われるというアクション性とサスペンス性が殊更に映画としての面白味を膨らませていく。 と、導入から中盤の展開までは、申し分ない魅力に溢れたストーリー展開を見せてくれていたのだが、中盤以降徐々に失速していく。 計画の失敗により事実を隠蔽するために飛行士たちは命を狙われることになるのだが、その後の展開はただ飛行士たちが砂漠を彷徨う逃避行に終始し、非常に淡白だ。別の側面から事実を究明しようとする記者の存在は効果的だったのだが、キャラクター性と彼に降り掛かる状況があまりに中途半端だったと思う。 クライマックスにかけての爽快感の無さが、最大の問題点で、もっと陰謀の黒幕に対する逆襲性を克明に描き出して欲しかった。 設定や物語としてのテーマの深さには魅力が大きい作品なので、是非最新の技術、キャスト、そしてもう少し膨らみを持たせた脚本でのリメイクを期待したい。 [DVD(字幕)] 6点(2008-01-14 14:13:26)《改行有》 3. 海底超特急 マリン・エクスプレス〈TVM〉 これぞ手塚治虫ファンにとっては必見の伝説的作品。なんたって手塚キャラ大集合のオリジナルストーリーがファンにとっては嬉しく、楽しすぎる。ロック、ブラック・ジャックからスカンク草井、アセチレン・ランプまで手塚作品のあらゆるキャラクターがそれぞれの個性を生かした役柄で登場する夢のような作品だった。SFとサスペンス、アドベンチャーに溢れたストーリーもまさに圧巻。[ビデオ(字幕)] 7点(2004-02-13 20:57:24) 4. カッコーの巣の上で ストーリー的な評価は価値観の違いによって左右すると思うが、ジャック・ニコルソンの演技は凄かったと思う。彼の俳優としての根底の素晴らしさを見た気がする。ラストシーンには安易に感動できない問題の根深さが感じられ、映画として非常に味わい深い作品であることは間違いない。8点(2003-11-30 14:13:35) 5. ガントレット 結局最後はどうなったんだっけ?バスに乱射されるシーンしか正直覚えていない。クリント・イーストウッドの映画人としての精力さには脱帽。4点(2003-10-31 12:03:10)
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