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プロフィール
コメント数 73
性別 男性
自己紹介 映画をいっぱい観るようになったのは、大学生になってから。
映画を創作できること自体とてもすごいことだと思うので、
なるべく誠意のあるレビューを書こうと思っています。
好きな映画のレビューだけ書こうと思っていたのですが、
ちょっと個性が埋没してしまいそうなので、おいおい酷評も
入れちゃおう。

☆好きな監督☆

黒澤 明
山中貞雄
溝口健二
エルンスト・ルビッチ
フランク・キャプラ
ビリー・ワイルダー
アルフレッド・ヒッチコック
ミロス・フォアマン
チャン・イーモウ

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1.  がんばっていきまっしょい(1998) 廃墟と化した部室。そこに残された一枚の写真から過去に遡るというノスタルジーあふれるプロットが素敵です。たぶん、ありふれた演出なのでしょうけど、個人的にはこの冒頭部分が凄くいいと思いました。キャメラもうまいです。寄りの画を避けながら、なるべくピンで人物をとらえないように配慮しているかのような客観的な視点。2人のお芝居では2人がフレームに収まるところまで、5人のお芝居では5人全員がフレームに収まるところまで、キャメラがちゃんと引いていきます。これによって背景が画面に映り込みやすくなり、素朴な田舎の風景のもつ優しさのようなものが存分に映画に取り入れられているところもとてもいいです。高校時代に部活に打ち込む。この自己を投影しやすい素材も見逃せません。。。。僕の場合はサッカーでした。小学校の時からなかなか一生懸命取り組んでいたのですが、高校になって、1年生の夏に退部してしまいました。やめる時に顧問の先生に「きっと後悔するぞ。いつでも戻っておいで」と言われたんですが、結局、戻らず。そしてそのことを今ではやっぱりとても後悔しています。バッティングセンターでの悦子のように、「自分にはボートしかない」と思えなかった。だからこの映画のラストのような、あんな瞬間は、自分には訪れなかった。。あらら、なんとなくさえない高校時代。でも、こんな後悔もそれはそれでしょうがないか。。。学校帰りにうどん屋さん。この地方ではやっぱりうどん屋さんが多いのかな?あんなふうになんか帰りにみんなで食べたりして。あんなことしてたよね。。。。自分の青春期を思い出し、誰かに話したくなる。そんな映画です。そして、何より、未来へ向かって「がんばっていきまっしょい」です。8点(2004-06-19 16:05:27)(良:2票)

2.  影武者 仲代達矢も名演であったと思います。ですが、武田信玄といえば、イメージとしては仲代達矢より勝新太郎であるのは間違いありません。黒澤監督の絵コンテも勝新太郎のイメージそのままですし、まして降板という事実を知れば、なおさら勝新太郎でなければダメだという思いがするのは当然です。勝と仲代はどちらも名優であることは間違いないと思いますが、本作においては勝新太郎がより似つかわしいキャスティングであることは明白でしょう。もっとも脇を固めた新人や経歴の浅い役者の委縮したような演技はさらに困りものです。違和感がまともに画面に出てしまって、どうしても作品に入り込めないし、メッセージも弱い。黒澤監督のマルチキャメラにはとても耐えられるものではありません。この起用は完全に裏目に出ていると思います。ただ、夢のシーンとラストの長篠の合戦は秀逸。唯一、この作品のテーマが映像によって浮かびあがるのがここです。合戦シーンについて言えば、思う存分の活劇を見せてほしかった気もしますが、スローでつながれた編集によって強烈な「悲哀」がもたらされ、むしろ力のあるシーケンスに仕上がっています。おそらく活劇で見せることは可能であったと思いますが、この「悲哀」が哀れな影武者のクローズアップと相まって見事に無常観を演出しています。テーマを考えればこの選択は正解だったと思います。何しろ、馬が「名演」ですね。本作はカンヌでグランプリを受賞していますが、これは確かにネームバリューという見方もできます。往年の作品群に比べれば、プロットが圧倒的に弱い。ただし、もし、これを他の無名監督が作ったとしたらどうでしょうか。恐らくはそのスケールの大きさゆえに、やっぱり驚いてしまうのではないでしょうか。7点(2004-03-12 22:52:33)(良:2票)

3.  カッコーの巣の上で 《ネタバレ》 チェコスロバキアからアメリカへ亡命したミロス・フォアマン監督の大傑作です。監督自身も語っている通り、この精神病棟はチェコそのもの。日課を断じて変えようとしない病棟は管理された社会主義国家の体制を表し、ビリーの自殺や、マクマーフィーが廃人にさせられてしまうという悲劇は、この管理社会のいわゆる「弊害」でしょう。これらの「弊害」を次々と暴き出すこの映画は、一見すれば、管理社会という非人間的な構造に対して、明らかに反体制の様相を呈しています。ただ、マクマーフィーによって、女が連れ込まれ、看守に賄賂を取らせて酒を喰らい、朝まで騒ぎ続けた後の乱れた病棟の惨状はどうでしょうか。管理人を騙し、勝手に船に乗り込み、はしゃぎ回る彼等の行動はどうでしょうか。もちろん、これらにしてみても到底容認できるものではなく、ここに自由主義による「弊害」をも暴き出し、真の自由とは何かを提示していることも見逃してはいけないと思います。管理社会であれ自由社会であれ、社会主義であれ資本主義であれ、どんな国にもどんな世の中にも、必ず制度による「弊害」は存在します。「看護婦長は善を為そうとして悪を為す」とフォアマンは語っていますが、看護婦長にしてみても、マクマーフィーの理解者となり、勤めを全うしようという思いは強かったはずです。すでにシステム化された婦長にとっては病棟の日課は正常であったのです。こちらでは正常者であるものが、あちらでは異常者であったり、異端児が英雄にもなり得るのが現実。それではどうすれば良いのか?この問いに対する一つの答えが、マクマーフィーの「陰でぶつくさ文句たれてるくせに出て行きもしない!」であり、それに感化されたチーフのラストの「逃亡」なのかも知れません。自分が"人間らしく生きられる"社会への「逃亡」は、逃げではなく、あくまでも積極的な行動であって、選択するという自由の行使です。マクマーフィーがついに逃亡できなかったように、この選択するという自由を行使できる人間のいかに少ないことか。その意味では、チーフこそが亡命監督であるフォアマンそのものであるという評はとても共感できます。フォアマンにはもっと多くの映画を撮ってほしいという気もしますが、自分の好きな作品だけを撮っていく寡作の姿勢は実に彼らしいことで好感が持てます。いずれにしても、自分の価値観に大きな影響を与えた忘れられない映画です。10点(2004-03-06 23:12:28)(良:7票)

4.  怪物團 とんでもない映画です。こんな映画は空前にして、間違いなく絶後でしょう。ユニバーサルの『フランケンシュタイン』に負けじと製作されたと、何処かのパンフで読んだことがありますが、それにしても世界中からオーディションしたほんとの奇形者を多数登場させ、しかもそれを宣伝にするとは、現在では絶対考えられないことです。最初に観たのは随分前になりますが、印象に残るのは2回目に観た時のこと。阪神大震災の時、ボランティアで神戸へ行った帰りでした。大阪で終電がなくなり、たった一人でお金もあまり持ち合わせていなかった為、梅田の映画館で一夜を過ごすことにした時のことです。『フリークス』として上映されていたのが、この映画でした。2回目なのでストーリーは覚えていましたが、これほどまでに恐ろしい映像体験は今までにしたことがなく、恐らくは今後もないのではと思われるほど緊張したのを覚えています。震災の跡をみた後という精神状態もあったのでしょうが、全くの見知らぬ土地で、しかも深夜の映画館でひとりぼっちという状況は、あきれるほど異様な臨場感となって、胸が痛くなったのを覚えています。映画の鑑賞にはちょっとした孤独感が必要なこと、映画を観る行為そのものがそもそも孤独なことであること、さらに、映画が、楽しい時、悲しい時、寂しい時、などのその時の状況でいろいろな表情をみせるものであること、こんなことを改めて考えさせられました。作品のレビューになっていなくて恐縮ですが、ストーリーに関係なく、すべての人にお勧めできる映画ではもちろんありません。点数という評価も難しいのですが、個人的な思い入れでいいのなら満点です。ただ、奇形者がかなり積極的に映画製作に参加している事実もあり、見せ物として発展してきた、映画のひとつの歴史がここにあるということは言えると思います。10点(2004-01-16 01:11:08)(良:1票)

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