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1. カード・カウンター
《ネタバレ》 スコセッシとポールシュレッダーのコンビである。
二人のコンビと言えば、「タクシードライバー」である。
あの映画も、ベトナム帰還兵のトラウマが描かれていたが、
本作も、軍での尋問に耐える姿が、映画に出てくる。
非常にカジノの蘊蓄や軍の尋問のことなど、
台詞に出てくる興味深い内容が面白い。
前半はそれで話を引っ張り、
後半、カジノで儲けた金で青年の未来を買おうとするが、
青年は復讐に人生をかけ、殺されてしまう。
それをギャンブラーが、代わりに上官を殺してまた刑務所もどり。
そんな話なのだが、
話の進行が、新しい。
出てくる建物、セットすべてが洗練されていて、
今までの生活臭のある映像ではない。[DVD(字幕)] 7点(2024-05-04 01:12:15)《改行有》
2. カモン カモン
《ネタバレ》 モノクロの画面がアメリカ人の心象風景にマッチしていて、バンドデシネコミックみたいな味である。
子どもを描いた映画は楽しい。
本作は、感受性の高そうな少年と叔父さんの、楽しいお泊り会の様子を描いてる。
タイトルの「カモンカモン」は「先へ先へ」という意味である。
世の中、不安だらけの世界ではあるが、
確実に子どもたちは世に出てきている。
自信喪失の大人に対して、子どもたちの「さぁ未来へ行こう」という声の映画である。
何より、頼りなくても愛してくれる大人がいたら、
子どもは未来にはばたく。
子どもの予測不能な部分を
「我々は、母親に、社会や我々自身の最も厄介な重荷を押し付けている」という
ジャクリーンローズ氏の本からの引用文が心に響く。
大人には理解できなくても、彼らの個性は、希望なのである。[DVD(字幕)] 8点(2023-06-11 20:14:56)《改行有》
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