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プロフィール
コメント数 1383
性別 男性
自己紹介 投稿にあたっては
①製作者の映画愛を信じて基本的に0点は付けていません。
②レビュー作品の「あらすじ」は率先して書いています。

※「ぽこた」からニックネームを変えました。サブネームの「(ぺいぺい)」は継続です。(2024.2.28)

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1.  金星ロケット発進す 《ネタバレ》 スターウォーズ風に流れる冒頭のタイトルとクレジット。1959年ですよ。スターウォーズの1作目は1977年製作。本作の方がだいぶ先輩です。 CGや特殊効果が現在のようにふんだんに使われていなかった時代、今の目線で見てしまえば学園祭レベルのクオリティかも知れませんが、アイディア勝負、デザイン勝負のセットやミニチュアモデルの造形は素晴らしいものばかりですし、あくまでも当時目線という前置き付きではありますが、全編を通じてSF作品としての魅力が満載です。しかも、きっちり人間ドラマも盛り込まれている。 そして、東西冷戦時代、大国が核開発に鎬を削っていた時代を背景に、地球侵略を目指していた金星人が核開発に失敗し絶滅してしまうという明確でシニカルな反核テーマが語られます。 1950年代から60年代に思いを馳せつつ、現代にも通じる物語を楽しめる贅沢な作品。日本初の国際派女優と称される谷洋子さんが主役級で出演している貴重なSF作品ということで、+1点の8点献上します。 それとこの邦題のセンス、かなり好きです。[インターネット(字幕)] 8点(2023-11-27 14:16:55)《改行有》

2.  キャッシュトラック 《ネタバレ》 無敵!死なない!ファンのお望みどおりのジェイソンが見られる本作。只管スカッとしたい人にはある意味お薦め。多少のあるある感は無視して、ただただ集中あるのみ。 ストーリー的にはクライム・サスペンスの王道を行くようなシンプルな構成。意外性はほぼありません。思ったとおりの展開というか実に想定内です。強いて言うなら、ジェイソンの正体がギャングのボスだったこと。この際、元特殊部隊員だろうがCIAエージェントだろうが武道の達人だろうがあまり関係ないのですが、被害者も悪党だったとは。そこは意外、というか残念でした。 それでも惹きつけられる。やはりその理由はひとえにジェイソン様々。カッコいいですよ、ホントに。いつかは衰える時期が来るかも知れませんが、脂の乗り切ったアクション俳優である今こそ、より多くの作品にチャレンジし続けていただきたいと願うばかりです。 ちなみに元ネタは未見です。ジェイソンが出ないこのストーリー。しかも仏映画。少なからず興味津々。しかも、元ネタの英題が「CASH TRUCK」なのですね。[インターネット(字幕)] 8点(2023-10-08 22:48:21)《改行有》

3.  キック・アス ジャスティス・フォーエバー 《ネタバレ》 クロエ・グレース・モレッツさんの変わらぬ可愛らしさ見たさに観た続編。基本的には期待通り前作同様に楽しめました。 超人的強さと可愛らしさと下品さの同居するヒット・ガールの魅力は相変わらず最強ですし、彼女が途中普通の女の子らしく生きようとする際の姿には更なる魅力も。そして、キックアスことデヴィッド君のヒーロー願望には前作以上に感情移入し難いところもありますが、次第に彼も成長しミンディを諭すことさえ出来るようになるとは。 強いて言うならば、敵役を始末する過程で愛する家族や大切な仲間が殺されてしまうというお約束的な展開は、物語的に避けられなかったのでしょうけれど、少々ストレート過ぎな感は否めないと言ったところでしょうか。極めてオーソドックスでした。同じくお約束どおりに仲間の愛犬が助かるというくだりは歓迎ですが。(あの場面で犬が犠牲になってたら大いにマイナスポイント) ちなみに、大佐がジム・キャリーさんと気付かずに観ていた自分が恥ずかしい。 エンドロールの後に流れる、敵役がサメに〇ンポを食われながらも生きているという状況からして「3」は作れそうですね。現時点で「3」の製作は未定かと思いますが、もし製作されれば勿論マストです![インターネット(字幕)] 8点(2023-10-03 12:25:03)(良:1票) 《改行有》

4.  キック・アス アメコミ原作の作品だけに荒唐無稽なストーリーはある意味当然。なので細かいことを言っていたら楽しめない作品ですね。寧ろ、よくぞ実写化してくれた!しかも出来は最高!と賞賛すべきと思いました。 ま、個人的には本作で初見だったクロエ・グレース・モレッツさんのあまりの可愛らしさがピンポイントにストライクど真ん中で、細かいことはどうでも良くなってしまった感が無きにしも非ずといったところですが。 少々のグロさも相手が極悪人なら寧ろ爽快、ニコラスさんも良い味出してますし申し分ない面白さです。続編も含めて大好きな1本。[DVD(字幕)] 9点(2023-10-03 12:04:06)(良:1票) 《改行有》

5.  禁じられた遊び(2023) 正直、微妙でした。中田秀夫監督最新作、原作は清水カルマ氏による話題のホラー小説ということで少しだけ期待していたのですが、自分的には残念ながら恐さは感じられませんでした。 公開中の作品なのでネタバレなしで取り敢えずレビューしますが、そもそも原作と同タイトルの「禁じられた遊び」からして疑問でした。名作中の名作と同名なだけに余計にそう感じてしまったのかも知れませんが、何か作品内容にそぐわない様に思えてなりません。 そのあたりは観ていただくしかないのですが、個人的には恐くない上に意外性の感じられない展開でしたし、特殊効果等の演出面ではジャパニーズホラーより欧米ホラー的に感じた場面も多々あり、もっと日本的な恐さを前面に出していただければと思ってしまった次第です。もっとも、今や何が欧米オリジナルで何がジャパンオリジナルかなどという境界はないのかも知れませんが。 鑑賞後、いや鑑賞中から最も印象的だったのはファーストサマーウイカさんの熱演。素晴らしかったです。今後の御活躍に期待です。 それにしても、鑑賞当日の観客数は少な過ぎました。公開直後なのに。ジャパニーズホラー、頑張って欲しいです! (追記) 「エロイムエッサイム」少年の唱える呪文。何とも懐かしく思えてしまう我が世代。「悪魔くん」実写版も不気味だったけれど、原作漫画は恐かったなぁ…。その後の他作でも登場しているらしいですが、どうして本作にこのヘブライ語(諸説あり)を採用したのか?謎過ぎます。懐かしさのあまり甘くなってしまいました。再考の結果4点献上に変更します。(うち1点はウイカさんに献上)[映画館(邦画)] 4点(2023-09-26 14:45:50)(良:1票) 《改行有》

6.  きさらぎ駅 《ネタバレ》 元ネタの都市伝説は、どちらかと言えばオリジナリティに欠けるもので、と言うかそもそも都市伝説と呼ばれる寓話の数々は古くからの怪談話や妖怪話を時代に合わせてアレンジしているものが殆どなので、都市伝説の実写化にオリジナリティを求めるとすればアレンジ部分ではないかと思う訳です。 本作は展開を2周させるというアレンジに、1回目はゲーム感覚のPOVとブルー基調の色彩設定で記憶の中の夢のような世界感を、2回目は昼間の明るいカットを多用しヒロインの実体験としてのリアルタイムなイメージを加え、シンプルな元ネタに厚みを持たせることに成功していると思います。 ただ、エンドロール後のエピソードで明かされる事件性は必要だったのかどうか?一人の教員が、自校の生徒であることさえも認識していなかった一人の女子高生の救出のため、初対面の女子大生を半ば生贄にするような所業に走れるものかどうか?てか、これが初めてではない?あるいはここが出発点?種明かし的な面白さになっていることは否定しませんが、なにかしっくりと来ないモヤモヤ感が残りました。[インターネット(邦画)] 5点(2023-08-14 15:55:06)《改行有》

7.  君たちはどう生きるか(2023) タイトルは吉野源三郎による小説と同名ですが、原作でも原案でもなく、監督が同作によってインスパイアされたことから借り受けたタイトルなのですね。底流には共通のテーマ性があるようにも感じられますが、あくまでもオリジナル作品として鑑賞しました。 一言で言わせていただけば、宮崎作品の集大成といった感が強いです。物語の展開、精緻に描かれたアニメーション等々、良い意味での既視感が全編通じて続きます。 難解だとか説明が足りない、といった感想を耳にしますが、そもそも本作には明確な答えはないように思えます。投げかけられた問いにどう答えるか、将来答えていくかは、一人ひとり異なって然るべきであり、しかも同一人であっても、人としての成長過程・成熟過程によって答えは変わっていく、変わり続けていくのだと思います。 一見、恵まれた家庭環境に生まれながら、母親の突然の死によって自らを見失ってしまった少年が、不思議な体験をすることによって成長し自我を獲得していく姿を描いた物語、といった印象ですが、拙速に答えを導こうとすることなく、それぞれの人生の中で物語を紡いでいって欲しいという監督の願いが感じられるような作品でした。そして、それ故このタイトルなのかなと思います。 そういう意味で、過去の宮崎作品の集大成であると同時に、過去の宮崎作品とは一線を画す作品と言って良いのではないでしょうか? (追記) 蛇足ですが、トリ好きの私と致しましては、アオサギとインコの描き方(作画というよりキャラ設定)が不満でした。イメージ違います![映画館(邦画)] 7点(2023-07-31 23:24:20)《改行有》

8.  キャビン・フィーバー(2002) 《ネタバレ》 ホラーあるある的な登場人物。ダメなんです、こういう人たち。まるで感情移入出来ず。そもそもどうみても長期旅行を楽しめるような仲良し5人組には見えないし。 それぞれのカットごとに観ていけば、ビジュアル的には丁寧に作られているように見えるし、物語の流れ的にも既視感はあるものの破綻しているどころかキチンとしているようにも思えるし、お約束的サービスカットも一度ならず登場するし…けれどもどうにもチグハグ感を感じてしまって楽しめない。 多分、チグハグと言うよりツギハギ感を感じてしまうからだと思います。ここはこう撮ろう、そこはこう演出しよう、みたいに部分部分でアイディアを絞り出して頑張った結果、どこがどうよろしくないということよりも全体的には上手く纏まらなかったかのように思えてしまいました。 シリーズ化されているようですが、正直なところ類似のシチュエーションの他作を観るのが先かな?と思ってしまいました。 ちなみに、原題は「閉所性発熱」とか訳すようでコロナ禍でも症例があったようですが、往路では四駆で渡河したりしてやっと行き着く山奥の一軒家のように描いていながら、何なら近隣の民家も徒歩圏みたいだし、そんな環境に5人(訪問者を含めればそれ以上)も居て発症するもんだろうか?などとタイトルにも疑問を感じてしまいました。一人ひとりの感情の変化とそれに伴う行動がテーマ故のタイトルなのでしょうけれど。[インターネット(字幕)] 4点(2023-07-28 15:53:45)《改行有》

9.  君たちはまだ長いトンネルの中 《ネタバレ》 原作はネット上で話題だったとのことですが未読です。 内容的には、野党もしくは与党少数派が消費税や経済関連の政策にモノ申したい!とばかりに製作した若者向け教育映画といった雰囲気ですね。個人的に知らない出演者さんが殆どなので、自主制作映画的テイストを感じつつ鑑賞しました。 肝心のテーマである消費税等については少々極論のように思えますし、ヒロインの立ち振る舞いには少なからず疑問も感じてしまいますが、青春ドラマとしてのツボは押さえていると言うか、あまり深く考えず素直に物語の流れを受け入れていれば爽快さも味わえる作品かなと。 これを機に税や政治について勉強しましょうというキッカケづくりに意義のある作品とは思いますが、5点献上に留めたいと思います。[インターネット(字幕)] 5点(2023-07-16 11:05:55)《改行有》

10.  キラー・ジーンズ 《ネタバレ》 前回鑑賞した「キラー〇〇」は「キラー・ソファー」。あの作品は原題も同じだったけれど、本作品の原題は「Slaxx」。しかも「スラックス」であれば「Slacks」なのに何故か「xx」。更に、ジーンズは「Slacks」の範疇じゃないし。これってスラングか何かなのでしょうか? いきなりタイトルが気になってしまいましたが、題名が謎なのとエンディングロールの特別映像が今ひとつスベっていることを除けば、短か目の尺だということとも相まってなかなかの面白さです。 キラー・ジーンズがいきなり犠牲者第1号を文字通り血祭りにあげるかと思えば、しっかりお掃除した上に獲物を綺麗に収納するあたり、ブラックながらしっかりコメディ要素も用意されています。キラー・ジーンズを必要以上に怖ろし気に描いていないところに好感が持てます。 インド生まれの高級綿で作り上げられただけあって往年のインド映画名作を彷彿とさせるようなキラー・ジーンズのダンス場面など、笑いの要素を備えたコメディ作品であると同時に、綿花収穫に関わる大企業の非人道的な経済活動に切り込む社会派作品でもあると言う骨太(?)なホラー。しかもエンディングには超悲劇が待っているというコメディらしからぬ正統ホラーな結末も控えています。 思わぬ佳作に出逢えました。7点献上です。[インターネット(字幕)] 7点(2023-04-04 10:49:22)《改行有》

11.  キャスト・アウェイ 《ネタバレ》 既に観たと思っていたものの、地上波で放送された際に録画したことで観たものと勘違い。とあるきっかけで未見であるばかりか録画も消失していることが発覚。遅れ馳せながら改めてネットで鑑賞しました。 見応えありました。それほどの長尺でもない中に、作品2本分のエッセンスが盛り込まれている構成。前半の無人島サバイバルストーリーと、後半の突然人生を中断された男の再生の物語。勿論、バラバラ感など皆無で見事に纏まっています。 サバイバル部分は、奇をてらうことなく現実味のある描写の数々。主人公の行動が少々危機管理能力高過ぎの感はありますが、冷静に観ているこちらの思う通りに行動する場面が多々あり、ありがちな「それしちゃダメ!」的な伏線は殆どありません。ポケットライト点けっ放しのバッテリー切れは、あの状況じゃ仕方ないです。 ひとつだけ荷物を開封しないで保管しておくところや、崖の上から吊り下げられた木偶とか、敢えてその場では説明しないあたりの演出もいいですね。何でかな?と考えさせておいて、後で種明かし。その時点で「やっぱりね」と納得。新鮮でした。 後半部分の、恋人とのやり取りも実に自然。逢わずに済ますことなど出来る訳もなく雨降る深夜に駆け付ける彼、予感して待っていた彼女。熱い再会を果たし、その結果として別れを決意する。哀しい結末ではあるけれど、ハッピーエンドのひとつの形だと思います。些か運命論的ではありますが。 冒頭にトラックが通り抜けた大平原の四ツ辻。エンディングで主人公が選ぶのはどの方角なのか。いずれにしても後戻りなどなく、新たな人生への第一歩を予感させるシーンでした。 声を掛けてくれた彼女が、走っていく方向からして例の荷物の受取り先?などと安っぽい推測をしちゃいけないですね。 「CAST AWAY」とは「見捨てられた」とか「見放された」という意味かと思いますが、誰もが彼の生存を諦めていた中、彼自身だけは決して諦めなかったという意味が込められているのでしょうね。 サバイバルドラマとヒューマンドラマの見事な融合でした。[インターネット(字幕)] 9点(2022-05-15 12:48:02)(良:1票) 《改行有》

12.  禁断の惑星 《ネタバレ》 幼い頃からSF好きだった私。リアルタイムで映画館では鑑賞できなかったものの、テレビで放送された時に夢中になって観た記憶があります。全編を彩る電子音楽のBGMと電磁波に浮かび上がるイドの怪物は幼心に怖さを植え付け、その後現在に至るまで断片的ながら強い印象が残っていました。 いつかまた観たいと思っていた作品。先日リマスター版がBSで放送され、ついに再会出来ました。 素晴らしい。これぞスペースオペラ。娯楽一辺倒の壮大な宇宙活劇でもなく、哲学一辺倒の難解な作品でもない優れたストーリー。当時としては先の先を行く特殊撮影技術。セットから小物に至るまで後の作品たちに強烈な影響を与えているであろう独創的なデザイン。どれを取っても当時の水準からすればトップクラスであったことは間違いないでしょう。 ロビーっぽいブリキのおもちゃを持ってました。長きに渡ってロボットの標準タイプでしたね。「宇宙家族ロビンソン」のフライデーは走行メカ以外ソックリです。勿論フライデーも大好きでした。 地下に拡がる巨大構造物は、様々な作品で既視感を抱かせてくれました。 宇宙船に空飛ぶ円盤タイプを採用したのは、まだまだ宇宙開発が進まない時代においては極めて順当な選択だったと思います。光の速度を超えるには、ロケット噴射じゃダメだろうというところですね。 ヒロインのミニスカ姿や全裸水泳は少なからずサービスカット的な側面はあるかもしれませんが、何せ父親とロボットと動物たちとしか会ったことのない純粋無垢な乙女。リンゴを齧る前の状況なのですから仕方なし。それを騙そうとする男たちの欲望は、まさに発展途上の文明における未熟さゆえの愚行。作品世界から浮いたエピソードとは言えないでしょう。 自らの潜在意識を消し去れなかった博士が、短絡的に超古代文明の遺産を消し去ってしまったのも、いくら知能を倍増させても所詮は地球人。付け焼刃は付け焼刃ということなのでしょうね。 60年以上昔にこの作品が制作されたことは将に脅威的。「2001年」が製作されるまで、私にとってのベストSF作品でした。10点献上し、1000件目のレビューとして投稿させていただきます。[CS・衛星(字幕)] 10点(2022-04-25 00:15:04)(良:1票) 《改行有》

13.  キル・ザ・ギャング 36回の爆破でも死ななかった男 《ネタバレ》 オーソドックスなギャングものとして楽しめました。実話がベースになっているだけに、話がどう展開していくか常に緊張感に包まれながらの鑑賞でした。 ラストシーン、それまでの彼であれば爆死から逃れたことでしょう。しかし、既に死んでしまった旧友からの手紙は彼から生きることへの執着を奪ったのか、それとも昔を思い出し友たちのもとに旅立ちたかったのか。人生の最後に見せた哀しみと孤独への恐れといったところでしょうか。 思えば70年代のアメリカは、まだまだこういう状況だったのですね。でかいアメ車を乗りこなし、必要とあれば白昼堂々と撃ち合う。たった半世紀、されど半世紀、50年の月日はアメリカは勿論のこと世界中を大きく変化させました。ただ、外見的には随分と進歩・発展していますが、内面的にはどうなのでしょう?昨今のニュースを見ている限りでは、大国の中心を成す人物の内面は、まるで進化していないかのように思われます。 こういう血で血を洗う争いは、映像の世界で終わって欲しいものですね。[CS・衛星(字幕)] 7点(2022-04-15 00:08:15)《改行有》

14.  THE GUILTY ギルティ(2018) 《ネタバレ》 主人公はオペレーターという職務上、どんなに刑事の勘を働かせようと自ら現場に急行して捜査を行うことが出来ない。頼れるのは電話のみ。物語は電話の前でのみ進行していく。一種のソリッド・シチュエーション・ムービーと言っていいでしょう。約90分の短い尺の中、さして場面の転換もないままに物語はスピーディーに展開していくので、観ている方は想像力をかきたてられるばかりで片時も目が離せません。 主人公は現場を外され日々オペレーター業務に勤しんでいる身であって、恐らくは毎日を鬱々とした思いに浸って過ごして来たのでしょう。転がり込んできた誘拐事件に我を忘れて没頭していきます。しかし、次第に彼自身が心の奥底に抱いている闇が見え隠れして来て、誘拐された女性が実は恐ろしい性癖の持ち主であることを知った瞬間、ついに我を忘れて彼女にシンクロしてしまう。彼のしたことと彼女のしたことは、あらゆる面で全く異なるものではあるけれど、最も深い部分ではどこか繋がっているのだと思います。その結果待っているのは見ようによってはバッドエンドですが、もともと予定していたハッピーエンドは協力する相棒を不幸に巻き込むものであるばかりか、誰も心から迎え入れてくれるあてもない中、彼自身にとって何も解決されることなく、恐らくは同じ過ちを繰り返してしまうだけのものだったと思います。やっと自らを真正面から見つめることが出来るようになった彼が迎える結末は、決してハッピーエンドではないけれど、鬱々とした日々からほんの僅かでも彼を解放してくれる希望の光ではないかと思います。 などと、観終わった後いろいろと反芻することも出来、思いがけず出逢った秀作に9点献上します。[インターネット(字幕)] 9点(2021-09-08 00:46:56)(良:1票) 《改行有》

15.  キラーソファ 《ネタバレ》 冒頭のシーンからスプラッター系ホラーかと思いきや、妙に愛くるしい「瞳」のソファー君のデザインからして分かるように、ホラーコメディ作品として制作されたようですね。ただし、背景やあらすじ自体は大まじめにオカルト要素に彩られていて、全く感情移入出来ないお約束的なヒロインたちの思考・行動に苛立ちを感じつつも、そこそこ恐怖シーンが楽しめます。とは言え、やっぱり純粋にホラーとして作られているにしては、トンデモ映画的な笑いどころが満載。かえって、「これはコメディホラーだ!」と言い切られてしまうと笑いどころを見失ってしまいそうです。ソファーに宿る怨念と、ラストにはそれが成就していく辺りの流れには決しておフザケ感がないので、正統派ホラーとして作り込んでも良かったのかなと思いますが、そうは言ってもやっぱりソファーが窓から覗いたり、室内をよちよちと「立って」歩いたりしたら笑っちゃいますよね。どっちつかずの何とも不思議で評価困難な作品ですが、作り手の意欲と努力に敬意を表し5点献上です。 ちなみに、DVDのジャケットのソファー君みたく、牙をむいたり「口元」から血を滴らせたりはしませんから。どうやら、低予算でソファーを汚したり傷付けたり出来なかったようですね。[CS・衛星(字幕)] 5点(2021-08-14 00:11:05)《改行有》

16.  君の膵臓をたべたい(2017) 《ネタバレ》 泣ける。原作未読でも泣けると思う。私の場合は原作で泣き尽くしたけど、再び泣けた。恋愛なき極上のラブストーリー。主役二人の演技も画面に拡がる色彩も素晴らしい。原作を読んでいた時に脳内に展開していたイメージとぴったりでした。 こんなに称賛していて9点なのは、プロローグとエピローグなどの後日談部分が今一つしっくり来ないから。原作への思い入れかありすぎるからかも。[映画館(邦画)] 9点(2017-08-12 13:30:14)《改行有》

17.  96時間 レクイエム 《ネタバレ》 つまらないとは言いませんが、皆さん書いてられるとおりに典型的なシリーズ化失敗例ですかね。しかも、主役級をいきなり死なせちゃうのはいささか飛び道具ではないでしょうか?これが単独の作品なら(1と2が無いとして)そこそこ高評価しても良いとは思います。でも、特に1が秀作だっただけに身内に足を引っ張られた感が否めません。父娘による第4弾はやめましょうね。リーアムおじさんに敬意を表して甘めの7点献上です。[DVD(字幕)] 7点(2015-12-23 13:16:05)

18.  きっと、うまくいく 《ネタバレ》 非常に考えさせられる作品。インド社会では今何が起きているのか?遠く離れた日本では国際ニュースでその断片を知ることしか出来ない。飛躍的な経済の発展、信じがたい犯罪の頻発、中国との諍い、軍事大国としての素顔… インド的ユーモアに満ち溢れたこの作品からは、インドの様々な素顔が垣間見える気がします。でも、これで知ったような気になってはいけませんね。日本が未だに諸外国から十分に理解されていないのと同様に、我々もインドのことはまだまだ知らないことばかり。かく言う私も、時折インド人経営のカレー屋さんにランチに行くぐらいしか接点はありません。もっと学ばないとね。 ちなみに、皆さんのご指摘どおり長い!他の作品で書いたかもしれませんが、インド映画は編集しないのかもと思うぐらいにノーカット的仕上がり。ちょっと考えた方がいいかも。[DVD(字幕)] 8点(2014-12-31 11:54:21)《改行有》

19.  キャビン 《ネタバレ》 星の数ほど作られてきたホラー映画の集大成といったところか。お約束シーンのオンパレードを背景となる壮大な事情によって整合させ、ラストには破滅的な悲劇で締めくくる。アイディア勝負の作品ですね。残念なのは、ホラーの不条理感にある種の合理性を与えたことで、そこから恐怖が奪われてしまったこと。さりとてホラー好きのマニア心をくすぐり尽くせる意欲作であることに変わりはないのですけれどもね。[DVD(字幕)] 7点(2014-06-08 00:14:22)

20.  清須会議 《ネタバレ》 過去の作品のテイストを維持しつつ、歴史モノにチャレンジした三谷監督に大いに期待しましたが、概ね外れることなく楽しめました。 オープニングの絵巻物アレンジの雰囲気はどことなくタランティーノ風(超個人的な印象かも知れませんけど)で、その後の展開、てか演出に大いに期待させられましたけど、そこから後は思いのほか地味に淡々と(三谷テイストはちりばめられてますけど)物語が進み、見せ場の清須会議へと突入します。そのあたりの演出が観る人によっては不満と言うか消化不良なのかも知れませんね。 でも、ワタシ的には満足。具体的にどこがというと役者さんたちの演技合戦的なところになってしまい、純粋に作品に満足と言うのと違うのかも知れませんけど、138分の長尺を全く感じさせられなかったところは惹きこまれていた証拠。フジテレビが関わってるから1年後には地上波初放映かも知れませんが、ここは7点献上とさせていただきます。[映画館(邦画)] 7点(2013-12-01 18:38:48)《改行有》

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