みんなのシネマレビュー |
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21. キャメラを止めるな! 《ネタバレ》 ミシェル・アザナヴィシウス監督はかつて007のパロディ映画を撮ったり、 サイレント映画へのオマージュ『アーティスト』でアカデミー賞を受賞するなど、 映画についての映画を描いてきたのに、リメイク版ではそれが上手く活かされていない。 思うに保守的で思い切りの良さに欠けている、オリジナリティがなかったことが露呈されている。 オリジナルを見ている人は仕掛けを知っているわけで、 「日本でヒットしたゾンビ映画(劇中劇)のリメイクを撮る」というコンセプトの中で新しい仕掛けを期待していたはず。 やっていることはオリジナルの設定と物語をなぞっているだけで、リメイク版で変更・追加した部分が空回りしていた。 これが作品のテンポと切れ味を鈍くしている。 家族ドラマとしても希薄だ。 仏実写版『シティーハンター』のスタッフだったら、オリジナルを尊重しつつも革新さを出せたかと思うと残念。 いっそのこと、韓国リメイクやハリウッドリメイクも作って、 シリーズに登場してきた俳優たちが一堂に会する展開くらいは欲しい。[インターネット(字幕)] 4点(2022-11-12 22:15:29)《改行有》 22. 君の膵臓をたべたい(2017) 《ネタバレ》 原作未読。リア充の学生向けかな? 日蔭者が人気者のヒロインに突然好かれる、ライトノベルのような世界観。難病ものにありがちな結末を外す展開は意外でも、全体的に手垢に塗れたラブストーリーで、それ以上のものはない。ヒロインの親友とその夫の件も、期間限定の恋愛で得た主人公の件も、予想できてしまい白けるばかり。好かれる理由がヒロインと適度に距離を置くからで顔も良かっただけの話。共病文庫を拾って読んだ人がお局なオバサンだったらどうするのだろう? どこか遠い目で見てしまった。[地上波(邦画)] 4点(2018-09-08 01:27:06) 23. ギャング・オブ・ニューヨーク 配給の予告編詐欺で割を喰らった不遇はあれど、好きな映画かと言えばそうではない。主人公がディカプリオでもデイ=ルイスでもなく、ニューヨークそのものであるように、19世紀中期の血生臭い街並みを再現したセットとNYの歴史に興味があるなら良いかもしれないが、自分はあまり食指が動かなかった。どうやらスコセッシは自分の肌には合わないようだ。[映画館(字幕)] 3点(2016-03-08 20:40:24) 24. 清須会議 豪華な役者陣の割に話が空疎で冗長。余分なエピソードが多すぎる。前後の話を最低限に留めて、会議の攻防に注力していれば、話の密度が上がると思うのだが。会議終了後のダラダラ感で一年後には忘れ去られそう。大作感出そうと勿体ぶる展開が多いのが邦画の悪いところ。[地上波(邦画)] 3点(2015-12-07 19:15:37) 25. キプールの記憶 ◆『フルメタル・ジャケット』以来の衝撃、というパッケージの煽り文句はあまりに誇張過ぎる。そういう意味で激しい戦闘シーンとは対極の地味さと泥臭さが逆にリアル。死臭漂う音楽が今でも終わらない不毛すぎる争いを体現していて、雑務に追われるような衛生兵の疲れ切った表情を際立たせている。◆確かにこの映画は「つまらない」。しかし、このやるせなさがハリウッドの戦争映画以上にやるせないからこそ意義がある。[ビデオ(字幕)] 3点(2015-09-06 15:37:09) 26. CUBE2 《ネタバレ》 見るんじゃなかった、取って付けたような続編。ワクワクする殺人トラップや試験者達に魅力はなく、本編とは無関係な要素が多すぎる。探偵がカニバリズム、ヒロインがスパイとか何じゃそりゃ? まさに贅肉だらけとしか言いようがない。描かないことの大切さ、想像することの大切さを、真実を知らないと気が済まない人には嫌ほど分かったのではないか。当然ながらゼロは見ないよ。一番ホッとしているのは、続編製作に一切関わらなかったナタリ監督だろう。[地上波(吹替)] 1点(2016-03-22 21:16:35)
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