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プロフィール |
コメント数 |
122 |
性別 |
女性 |
年齢 |
43歳 |
自己紹介 |
リドリー・スコットが好きです。 |
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1. 宮廷画家ゴヤは見た
《ネタバレ》 本当に素晴らしかった。 監督らしい反骨精神、ブラックユーモアも健在で衣装や配役も美術も隅々まで凝っていました。
舞台はフランス革命の頃の血生ぐさ~いスペイン。
若く美しく裕福な商人の娘が、ディナーの豚肉を食べなかったという、それだけの理由で異端審問にかけられたという悲劇を軸に、宮廷おかかえ画家、異端審問官、聖職者、商人、王族、娼婦というそれぞれの立場のあの時代を見せてくれます。ゴヤは反骨精神を持つ画家として認識されています。初期の享楽的な貴族の絵から「わが子を食らうサトゥルヌス」の様な暗い絵、虐殺への怒りや死の溢れるリアルな銅版画へと変貌する人生は、フォアマンが描きたくなるのも納得です。原題が「ゴヤの幽霊」であるとおり、
ゴヤはこの作品では傍観者で、決してヒーローとして描かれてはいません。その潔い選択は成功だったと思うものの、見る人を選ぶ映画にはなったかもしれません。
当時の異端審問はその残酷さと理不尽さに歯軋り。「潔白であるならば神は痛みに耐えるお力を授けて下さるはずだ」 という無茶苦茶な理由で 「だから拷問で自白したことは真実だ」 と、何を自白すればいいのか、 自分がどの異端の罪を疑われているのかも知らないまま、告発された人間の運命は自白して処刑されるか、廃人になるまで投獄されるか、自白せずそのまま拷問で殺されるか。
この映画には、その不正に真っ向から立ち向かう者が一人居ます。
イネスの父。 彼の行動こそフォアマンの不屈の反骨精神そのもの!
イネスの家族には涙が溢れました。
異端審問も吹き荒れる王制のスペインに、
やがてフランスから革命の波と軍隊が押し寄せます。
しかし、ナポレオン軍がしたこともまた新たな侵略だった。
権力が転々と変わる中で、
ゴヤはその時代に翻弄される民=イネスを見つめ続ける。
エンドロールで流れ続けるゴヤの絵ですが、 宮廷絵や恐ろしい絵や悲惨な絵のあと、最後に映るのが明るい少女の絵と自画像なのがまたお見事です。[DVD(字幕)] 10点(2009-08-15 23:56:13)《改行有》
2. キングダム・オブ・ヘブン
《ネタバレ》 DVDを買って何度も見てたら惚れ直しました。
素晴らしい。実に実に素晴らしい。ディレクターズカット買うしかないです。
オーランド・ブルームもなかなか頑張っているし、エヴァ・グリーンは無茶苦茶美しいし、ジェレミー・アイアンズは渋いし、エドワード・ノートンは眼だけですが、これほどなで肩が似合った役も無い(笑)配役がもう最高。サラディンらイスラム陣はひたすらにカッコイイ!!
リドリー・スコットの映画には一度見たら忘れられない、印象に残るシーンが一箇所は必ずあるのですが、この作品ではボードワンがルノーを鞭で叩くシーン。
画の美しさはいわずもがなですが、どのシーンも眼を見張るほど美しい!!
葬儀のシビラの喪服の美しさ、そして死に顔アップの悪趣味さ、リドリー変態シュミも炸裂して大満足(笑)
[映画館(字幕)] 10点(2007-11-24 00:00:11)(良:1票) 《改行有》
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