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プロフィール |
コメント数 |
901 |
性別 |
男性 |
年齢 |
42歳 |
自己紹介 |
最近になってまた映画を観る習慣が出来ました。 前はほとんど観なかった邦画をたくさん観るようになり 新しい映画ライフが充実しています。
昔ほど数はこなせませんが 趣味と生活のバランスをうまく保ちながら なるべくたくさんの映画を観て、 なるべく読み応えのあるレビューを続けていきたいと思います。 |
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1. クワイエット・プレイス 破られた沈黙
《ネタバレ》 だいぶ前に一作目を鑑賞して今回思い出したように二作目の鑑賞に至りました。設定はよく覚えていたのでそれを基に鑑賞開始。ああそうそう、音たてたらあいつら出てくるんだった。
二作目で何か深まったかというと、別段何も深まってない、ただ続きの話を展開されただけという印象です。まあそれはそれでいいんですが、新たな設定としてやつら泳げないっていうのは、いささか稚拙かなと感じました。そんな設定なら、沖合いに大音量のラジカセ積んだ無人ボートかなんか一隻浮かせておけば、やつら次々と海に飛び込んで死んでいくのでは??それこそ絶滅するまでそれを続ければいい。なので泳げない設定は蛇足だなーと感じた。
この『クワイエットプレイス』は、「音をたてられない」というのがとても特徴的な作品。よって全編通してサイレントな展開が多いです。そういった特徴を今回も前面に出してきていたのは良かったと思います。それ以外はなんだか普通のモンスターホラー映画になっちゃったと感じました。家族から離れて一人でどっか行って、それを誰かが連れ戻しに行って、残ったほうも襲われて挙句ロックをミスって閉じ込められるとか、いずれもどっかで観たことあるようなシーンばかり。まあこれだけ色々映像作品見ていれば似たような展開のものも増えてくるのは必然なのですが、もっと独特なものが欲しかったというのはゼイタク??
あと終盤の桟橋に出てきたゾンビのような顔色の一団は何だったんでしょうか?ただの人間なんですか?あんなん説明されてましたっけ?何か見逃したかな?いろんな「?」が浮かんだシーンでした。
まだ続編も作ろうと思えば作れると思いますが、作るならやはり前作を超えるものを作って欲しいものです。期待。[インターネット(邦画)] 6点(2022-08-23 01:03:43)《改行有》
2. 砕け散るところを見せてあげる
《ネタバレ》 「目に見えないし手も届かない。あるって言っても誰も信じてくれない、私の空のUFO」
清澄と玻璃が共有したこのUFOは、何だかとても心に残りました。ちょくちょく出てくる何だか子供騙しにも思えるCGの UFOは、普段なら失笑ものなんでしょうが、何故だかこの映画では笑えない、二人の心中を表すとても大事な心象風景となっていました。
「いつからか、玻璃のUFOはおれたちのUFOになっていた」
きっとUFO=不条理に降りかかってくる不幸、もやもやした感情、自分にまとわりつく悪環境、のようなものを指しているんだろう。そういう意味では私の頭上にもずっとUFOは浮かんでいる。
玻璃の喋りかたのせいか、話の進み方はとてもゆっくりしているのに、何故ここまで見入ってしまったんだろうか。一分数えてと言われたらきっちり一分を計り、おしるこのお餅をもらったことに素直に感動し、その優しさに素直に感謝し。。。玻璃の表現の一つひとつが微笑ましく沁み渡る。とても良い子だ。悲しいくらい。
玻璃の父、堤真一さんが出てきたあたりから話は急変する。鑑賞前に見たあらすじから、玻璃に何か後ろ暗い過去や猟奇的な一面でもあるのかと思ったら、そういう話ではなかった。
そして、父親の存在となぜか荒れきってる玻璃のクラスの雰囲気が少し唐突感はあった。父は何故あんなふうになってしまったのか、学校は全体的に落ち着いて見えたが何故あのクラスだけあんなことになっていたのか、もう少し背景を知りたい気がした。
おばあさんの件があってもまだ父を信じようとしていた玻璃も、お母さんのスーツケースとピアスを見つけた瞬間に父を信じようとしていた気持ちは嫌悪・憎しみに変わっていった。最終的にそれは殺意となるわけだが当然のことだと思えた。
事件のショックで記憶を失い一時は清澄と離れてしまったとは言え、二人がまた出会えてしかも結ばれたことは本当に嬉しかった。清澄は本当の玻璃はあの事件の日に置き去りになっていると表現していましたが、それでもなお二人が新しい二人として関係を始められたことに意味があると思う。人と人との深い心の結びつきや、人の心の醜さ・温もりなどを同時に感じる映画だった。タイトルの指すところがわかりにくいが、エンディングの歌もじっくり聴き入ることができて、じんときました。文句なく良作です。[インターネット(邦画)] 9点(2022-08-04 16:35:26)《改行有》
3. 空白
《ネタバレ》 個人的な見方であるが、私としては万引きされて追いかけた店長より、娘を失ってお店や学校を糾弾する父親より、マスコミの対応が見ていて不快になりました。劇中で父親も触れていましたが、次々と世間が注目しそうな話題を追いかけ、騒ぎ立て、新しい話題が出たらもう次へ。。。テレビだから数字が必要とか、面白おかしく撮ったり編集して見せないと視聴者は食いつかないとか、マスコミなりの理由があるのは分かるのですが、確たる証拠もなく他人の人格や正体を勝手に描きそれを喧伝し、したり顔で「許せないですね」などとコメントするワイドショー的な報道。それが何より気持ち悪い。
もちろんそうやって世間を騒がせないと相手が動かないとか、世間まで巻き込んで考えるべき問題も中にはあるんでしょうけど、事件でも事故でもない大体のネタは「わざわざ他人の問題に首突っ込んで…」と感じるものが多い。しかも中立の立場からの報道でないので、余計に違和感になる。
とまあなんだか物語がわたしには違う方向に刺さってしまいましたが、そんなことを思いながらの鑑賞になってしまいました。
この映画では店長と娘が二人きりのシーンは描かれてませんが、実際彼らが密室でどうだったかは分かりません。一見物語は彼がそんなことはしていないと言う体で描かれていますが、もし「実は…」というシーンがあればこの話の様相は一変するでしょう。そこまで想定しながらも、中立に物事を伝える、そんな報道が見たいものです。[インターネット(邦画)] 7点(2022-05-18 00:51:16)《改行有》
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