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プロフィール |
コメント数 |
270 |
性別 |
男性 |
年齢 |
57歳 |
自己紹介 |
歳をとるごとに趣味と呼べるものがだんだん少なくなり、今では多忙ななか映画を鑑賞することがひとときの楽しみとなっています。 無数の作品の中から良作を探し出すツールとして、本サイトのお世話になっています。 |
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1. 空母いぶき
《ネタバレ》 原作未読。
一言でいえば、現在の日本で他国による領土侵犯が行われ、これに即応する自衛隊が他国軍から攻撃を受けた場合、どんな事態が発生するか……
とのシュミレーションをとおし、現代の日本が抱える国防のあり方を観客に正面から問いかける硬派な作品となっている。
その分、ありがちな男女の恋愛描写が入るわけでもなく、主人公は格好よく敵をやっつけるヒーローでもない。
本作では相手国は「架空のならず者国家」となっているが、これは尖閣諸島における中国の台頭を明確に意識しており、リアルなシチュエーションを想定して描かれている。(本作を観ると海自が長年「軽空母」の導入を意図しているのもよくわかる)
特に現在の我が国での法制度のもとで、自衛隊が置かれている制約(相手の攻撃を受けてからでなければ反撃できない等)が、防衛の最前線でどれほど自衛隊員の命を危険に晒しているか、また相手国がいかにその制約を利用しうるのか、等も視覚化されている。
とりわけ自衛隊として初めてとなる「戦死者」と「防衛出動」を具体的に描くことにより、平和ボケしている国民の安全保障意識に一石を投じた意義は少なくない。
一方で、実際の作戦指揮においては、第五護衛艦隊だけではなく、海幕や統幕さらに米軍も当然絡んでいるはずだが、そこはあえて省略されていたり、ネット記者による動画が国際社会を動かし、最後は国連軍による仲裁による解決という、いささか現実離れした(理想ではあるが)展開が描かれてたりするが、そこは映画ということで了としたい。
時あたかもクリスマスの設定で、コンビニでの一コマを合間に挿入することで、自衛隊が「何を守ろうとしているのか」を暗に語っていたのではないだろうか。
そして、護衛艦や潜水艦、艦上戦闘機による戦闘描写もこれまでの邦画の域を超えていることも付記しておきたい。[インターネット(邦画)] 7点(2021-02-16 15:18:09)《改行有》
2. クリード 炎の宿敵
《ネタバレ》 30年以上も前に劇場で観た「ロッキーⅣ」だが、サントラの秀逸さもあり、シリーズでは「ロッキー」の次にお気に入りの作品。
本作はその続編ともいえるストーリーだけに、胸を躍らせながら鑑賞。
ストーリーはもう完全に予定調和なのだが、あのドラゴやその元奥さん?が出てくるだけで、前作のファンとしては嬉しい。
あの時ロッキーに負けてからのドラゴは大変な人生だったのね。
できればドラゴ息子は父をも上回る、現代の超ハイテクなトレーニング方法で鍛えて欲しかったかも。
とはいえリターンマッチでのクライマックスで「ロッキー」の音楽が流れると、やっぱり涙が出てしまう。
映画としてはワンパターンだし、ラップ音楽も肌には合わないが、スクリーンの向こうにロッキー・バルボアがいる限り、また観てしまうんだろうな。[インターネット(字幕)] 6点(2019-06-07 14:18:57)《改行有》
3. クリード チャンプを継ぐ男
《ネタバレ》 本作の魅力のひとつは、もう見られないと思っていたロッキーの「その後」が見られることだ。地元でレストランを営み、街の人からも「チャンプ」と愛され、エイドリアンやポーリーの墓前で独りごちる姿は、想定の範囲内とはいえ映像で見られるとうれしい。そして、もう一度ロッキーが戦うストーリーを作りたいという制作陣の欲求と、老ロッキーが、あのミッキーのように若手を育てる姿を見たい、という観客の欲望が形になった作品といえるだろう。したがって、主役の位置づけである「クリード」すら食ってしまうロッキーの存在感は、いたしかたがないだろう。また、そのために「アポロに実は息子がいた」という設定を無理矢理つくっているので、あとのストーリーはどうしてもこじつけになってしまっているのは否定できない。とはいえ終盤にようやくあのビル・コンティの名スコアが流れてくれば、もう全て許せてしまう。ちなみに本作のもう一つの魅力であるファイトシーンはプロが参加していることもあり、撮影技術も相まってハイレベルに仕上がっている。周囲をぐるぐる回るカメラワークは今までにない臨場感があったし、控室からリングに上がるまでの長回しなども、リングに向かう緊張感がよく伝わってきた。若き監督が意欲的に挑んだロッキー続編として評価したい。[ブルーレイ(字幕)] 7点(2016-05-07 11:36:34)(良:1票)
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