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1. クライモリ デッド・エンド
《ネタバレ》 非常に作りの良いスプラッター映画だった前作『クライモリ』に感動し、レンタルで前作を観た二日後にまたレンタルして観た続編『クライモリ デッドエンド』
冒頭から血を騒がせてくれます。今時風ネーチャンが唇を食いちぎられ、全身を脳天から真っ二つにされます。「唇を食いちぎられる」なんて、今まで見たことがなかったので、なかなか興味深いシーンでした。おかげで、その後の展開への期待が一気に増幅しました(笑)
その後は、前作の設定をベースにしながらも、独自の展開で物語が進みます。ストーリーとしては、サバイバル娯楽番組の撮影のために"例の森"を訪れた番組スタッフとキャスト。
まさか怪人が棲み付いているとは知らず、その森でゲームをしてしまう。キャストそれぞれが思い思いに森を進む中、一人、また一人と姿を消してゆく……というもの。
いろいろな作品の影響を受けているであろう、センスの良いスプラッター描写と演出は、見ていて気持ちよいほどです。
特に、中盤に登場する、宙吊り男女の眼球を一本の矢で貫くシーンは見事すぎる。ああいうアイデアが浮かぶというのは、経験の豊富さでしょうね。
さらに、スプラッター映画にも関わらず、ランボー気取りの最強ムキムキマンが登場。彼の繰り出すアクションシーンもまたセンス○です。
スプラッター映画マニアはもちろん、前作を観て高評価した人は是非観てみて下さい。胃がムカつくようなグロシーンの連続に、きっと感動する事でしょう。[DVD(字幕)] 8点(2008-12-08 18:25:28)(良:1票) 《改行有》
2. グラディエーター
《ネタバレ》 名匠 リドリー・スコット監督が描き出す、至高のエンターテインメント作品。
彼の監督作の中でも随一の完成度を誇る本作は、タイトルからして名作の威風を感じさせる。
通常の映画と言うのは、序盤は静かに始まり、徐々に徐々に展開のスピードをアップさせていくものだが、この作品は一味違う。冒頭、戦前に何思うがゆえの哀愁漂うラッセル・クロウの表情にシビれ、その内に戦闘シーンが始まる。
映画の始まりのお決まりともいえる退屈さを全く感じさせないところが、スコット監督らしい。
序盤の戦闘シーンの迫力も大したもので、効果的にスローモーションを取り入れることで、逆にスピード感を出している。『ロード・オブ・ザ・リング』顔負けの混戦状態を見事に描き、マキシマスの英雄ぶりを上手く見せた。
ラッセル・クロウといえば、本作でアカデミー主演男優賞を受賞しているが、それもそのはず。ホアキン・フェニックス、オリヴァー・リード、リチャード・ハリスら実力派の名優たちに囲まれても全く埋もれる事のない圧倒的な存在感で、ワンシーンワンシーンをきっちり引き締めているのだから、アカデミーでも受賞しないとおかしいほどの役者だ。
クロウは『L.A.コンフィデンシャル』で映画マニアの心を掴み、『インサイダー』で現代映画界最高の名優とされるアル・パチーノと共演、本作後も『プルーフ・オブ・ライフ』『マスター・アンド・コマンダー』『アメリカン・ギャングスター』など、傑作に次々出演し大活躍している。アル・パチーノと共演したのだから、次は是非ロバート・デ・ニーロと共演を果たしてほしいもの(笑)
作品の話からズレてしまったが、これからこの作品を観ようと思っている人は、是非インターネット、もしくは図書館などで、コンモドゥスの暴虐な政治やグラディエーター(剣闘士)について調べてみて欲しい。本作の背景であるこれらを学び良く知った上で観れば、より一層映画が楽しめるのではないかと思います。
誰がどのように批判しようが、本作が名作であるということはゆるぎない事実。映画ファンなら一度は観てみて下さい。オススメです。ラッセル・クロウとホアキン・フェニックスの演技合戦、熱くなりますよ。[DVD(字幕)] 9点(2008-04-04 22:46:50)《改行有》
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