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プロフィール |
コメント数 |
67 |
性別 |
男性 |
自己紹介 |
最近になり、やっと映画鑑賞に時間がさけるようになってきたので活動再開していきます。自分は記憶力が悪く、映画を観ても内容をすぐ忘れてしまうので、できるだけレビューを残していきたいと思います。基本書くことは苦手ですので、大したレビューは書けませんがよろしくお願いします。 |
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1. 黒蜥蜴(1968)
元々は、原作が江戸川乱歩の長編探偵小説を、三島由紀夫が戯曲化したものです。それを深作欣二監督が映画化しました。製作には主演の美輪明宏さんも関わっていたそうです。
映画を観て思ったのが、これが本当に1960年代の日本映画なのかということです。元々、戯曲ということもあり、とても言葉遊びの多い作品です。私は、言葉の多い映画はあまり好まず、映像で語る作品の方が好みなのですがこれは別です。詩的であり言葉の一言一句がとても美しいのです。日本語ってこんなにも美しかったのかと驚きました。まるでジャン・コクトーの映画を観ているかのようでした。舞台芸術を導入した装飾品もどれも綺麗で妖艶な雰囲気を醸し出しています。美しい背景に合わせるかのような会話劇は、全てが計算しつくされています。
本作をここまでの芸術作品に仕立てることができたのは、もちろん美輪さんの名演技があってのことです。何なのでしょうかあの甘美さは。男女の垣根を超え、まるで天人のようです。
仁義なき戦いや、バトル・ロワイアルといったギトギトした映画を撮る深作監督が、本作を撮ってしまうというのも驚きです。いやもう美しすぎて、ため息しか出ないですね。余韻がハンパありません。天才たちが集まると、こんな映画も作れるのですね。本作はホモセクシャルな描写があるためDVD化されないそうです。くだらないことを言ってないで早急にDVD化していただきたいものです。多くの人に観てもらいたい芸術映画です。[ビデオ(邦画)] 9点(2017-03-18 01:10:10)《改行有》
2. 黒い画集 ある遭難
《ネタバレ》 この作品、山の厳しさがよく出ていたと思います。槍ヶ岳の頂上からの美しい風景にうっとりしたのもつかの間、数十分後には霧が巻いてきて天気が一遍します。山が牙をむいて人間に襲いかかってくる様は緊迫感があってよかった。児玉清の極限状態で精神的に蝕まれていく演技が一層、山の厳しさを引き立てました。ただ、ミステリーとしては無理があった。長期天気予報を見てこなかった。わざと休憩を多く取って疲れさせた。立山の地図を持っていかなかった。さすがにこれだけの情況証拠で殺人を認めさせるのには無理があります。江田が動機を語りだしたのにも正直驚いてしまいました。登山の最中、槙田がねちねちと江田を口撃して追いつめていったのは古畑任三郎みたいで面白かったけど・・・ 山より何より、わずかな出演にも関わらずあまりの美しさに私の心をわしずかみにした香川京子さん。ラスト、「山はまた二人の命を奪ってしまった。」とさらりと言い放った香川京子さん。あなたが一番残酷でした。[DVD(邦画)] 7点(2014-12-23 13:07:03)
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