みんなのシネマレビュー |
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61. 刑事物語 序盤は主人公の描写が丁寧に描かれていて、いい印象を持てたんだけど、 金八先生のようなシーンが出てきてからは、彼のキャラが妙にくどくて暑苦しくなった。 思い込みが激しい猪突猛進型の人間は、現実の世界でも苦手なんで。 物語の核となる事件に関してはかなり浅薄で、TVの刑事ものの1エピソードと同じようなもの。 キャラで見せるタイプの映画なので、この主人公に好感を持てれば楽しめるんじゃないかと。 蟷螂拳の使い手という設定は面白かった。[DVD(邦画)] 3点(2011-08-16 07:14:16)《改行有》 62. ゲッタウェイ(1994) S.マックィーン主演「ゲッタウェイ」のリメイク。 シナリオは序盤以外、オリジナルとほとんど変わらない。 主演の方は、アレック・ボールドウィンとキム・ベイシンガーの、こちらも実際の夫婦コンビ。 アレックは好きな役者さんなんだけど、とても甘いマスクをしているので、 ハードボイルドな内容に合っているとは思わなかった。 脇役のマイケル・マドセンのキャラの方が立っていたのでは、ちょっと辛い。 妻役のキムは問題なし、相変わらずきれいな女優さんだった。[地上波(吹替)] 4点(2011-08-14 11:06:54)《改行有》 63. ゲロッパ! 西田敏行主演の人情コメディー。 都合のいい展開に、ドタバタ色が強くて、それが笑いに直結せず、 さりとてほっこりさせてくれるわけでもない。 全体的に人情とコメディーの部分が、うまく噛み合ってないなという印象を受けた。 一番ひどかったのはストーリーよりもJ・Bのそっくりさん。 J・Bというよりはまるでジョー山中。ソウルの帝王に失礼である。 唯一の見所は、西田敏行のJ・Bのモノマネ。他の部分は必要ないと思えるような作品だった。[地上波(邦画)] 2点(2011-08-14 10:44:47)《改行有》 64. ケープ・フィアー 62年「恐怖の岬」のリメイク作品。 狂気の男の役をデニーロが好演。真綿で首を絞めるように、じわじわと、 徐々にエスカレートしていく様が面白く、本作も最後まで飽きさせない作りになっている。 かなり辛辣なサスペンスストーリーだが、ロケ地の町並みや風景が美しいので、非常に観やすい。 デニーロの役者としての魅力が満喫できる一本。[ビデオ(字幕)] 6点(2011-08-10 18:05:32)《改行有》 65. 月光の夏 まずタイトルが素晴らしいよね。序盤の流れもいい。 でもそのあとのドラマ性が非常に薄く、まったくこちらの心に響いてこなかった。 なぜ彼らはピアノを弾きたかったのか? そこが一番のキーポイントのお話なんだけど、 その時の背景や心情、人物描写がしっかりと描かれておらず感情移入ができない。 物語の流れも何か変だなと思っていたら、原作が実話を基に創作されたドキュメント小説で、 それをそのまま映画化していたらしい。当時の生存者の取材から成り立っているお話なので、 主人公たちの描写が不足しているのは当たり前のこと。それならドラマ仕立てなどにせず、 完全なドキュメント映画にしてしまったほうがまだ良かった。 役者に関しては、記者役の女性は軽薄だし、主役二人の演技もまるで魅力を感じない。 仲代達也はさすがの演技だったが、上記の理由では戦争の悲劇を訴えようにも限界がある。 何とも中途半端な作品だった。[地上波(邦画)] 3点(2011-08-04 03:10:50)《改行有》 66. ゲゲゲの鬼太郎(2007) 昔から漫画原作→実写映画化パターンは結構あって、 低予算、宣伝もほぼなしというものが多く、そのヘボさを楽しんだものだけど、 最近はお金をかけちゃってるんで、期待していいのか悪いのか、困惑する時がある。 本作は鬼太郎=ウエンツということで、内容のほうは予想しやすいのではないかと。 コミカルで明るい妖怪もの、ちょこっと家族愛、ちょこっと青春ドラマも入っていて、 原作の世界観はまるで無視。テレビのスペシャル・ドラマ的な作品に仕上がってます。 いろいろな妖怪キャラが出てくるので、お子さんたちは喜ぶんじゃないかな。[地上波(邦画)] 1点(2011-08-02 02:33:59)《改行有》 67. 激流(1994) メリル・ストリープ主演のアクションサスペンス。 アクションと言っても、そのほとんどが激流の川を下るシーンのみなので、 サスペンス映画として鑑賞した方がいいかもしれない。 ケヴィン・ベーコンは相変わらず何か企んでいるような人相で、 こういう役をやらせたら右に出る者はいない役者さんだ。 作品全体の印象としては、川下りというシチュエーションが地味ということもあるのだが、 アクションやサスペンス部分が中途半端で、ストーリー自体の面白さとしては並。 まあまあ普通に楽しめる程度の出来だと思う。[ビデオ(字幕)] 4点(2011-07-31 07:41:11)《改行有》 68. 化身(1986) 渡辺淳一の同名小説の映画化。 クラブで出会ったホステスを、自分好みの女に変えようとする中年男の姿を描いたドラマ。 相変わらずしょーもない設定だが、不変的な男のロマンでもあるのだろう。 不倫という設定ではないので、もうお好きなようにしてくれという感じだが、 相手は着せ替え人形ではないので、ストーリーの展開は察しがついてしまう。 黒木瞳は痩せてギスギスしすぎ。個人的にはこの役がハマっていたとは思えない。 終始暗い映像と雰囲気で、センスの悪さがやたら目立つ作品だが、 阿木燿子絡みのエピソード以外は筋が通っており、中年男の悲哀さも表現できていたと思う。[地上波(邦画)] 3点(2011-07-25 17:35:48)《改行有》 69. 激突!<TVM> 単純明快、捻りがあるわけでもないのに抜群に面白い。 気がついたら、ぐいぐいと引き込まれていた。 見せ方がうまいのはもちろん、この映画の特筆すべき点は、 主人公の心理描写が巧みに描かれていること。 気の弱い冴えない主人公の強烈な人間臭さが感情移入し易く、 カーアクションに心理サスペンスの要素がくわわって、 見応えのあるドラマにも仕上がっていた。 スピルバーグのデビュー作らしいけど、 彼の天才ぶりをしっかりと見せてくれる作品。[地上波(邦画)] 8点(2011-07-09 16:10:43)《改行有》
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