みんなのシネマレビュー |
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21. 恋人たちの食卓 《ネタバレ》 完成した料理よりは料理される直前の鯉や鶏の生きた姿を映したショット、またそれらを料理する場面に拘っているようで、"食は命の恵み"といったアン・リー監督の教えが伝わる映画です。食卓の場面は、家族たちが食を共にする場所というよりは重大な告白をする場所として描かれていたのがとても印象的でした。食べるということはすなわち、心が解放されることなのか。中華のようでどこか和食のテイストを持ち合わせた台湾料理の数々、学校や交通網に人間が所狭しとひしめく雑踏から、"台湾"という国の情景が画面を通して十分に伝わってきました。最後蛇足ながら、驚愕のラスト(笑)はどんでん返し系映画の隠れた名作としても一つおススメしたい。[DVD(字幕)] 7点(2015-08-20 21:51:15) 22. ゴースト・オブ・マーズ カーペンター御大とゾンビと宇宙である。どれか1つでもお腹いっぱいのキーワードが3つもてんこ盛りである・・!そてはさておき、ジェイソン・ステイサムがナターシャ・ヘンストリッジを始終口説きまくるやり取りが男の下心をくすぶり最後まで全くあきさせない本作である。ちなみに、カーペンター信者でゾンビ映画狂である私の友人は頑なにこの映画を名作と言って譲りません。音楽なら、例えばヘヴィメタルのファンのようなものか。決して大多数ではないが、その少数派の忠誠心は決してゆるぎない話である。(なんのこっちゃ)でもその友人、上映前にビール飲んでたせいで上映中に5~6回はトイレに行ってた。30分以上は見逃していることになるが、それでも上映終了直後に「名作でしたね!」と満面の笑みで言っていた。[映画館(字幕)] 5点(2015-07-17 00:29:35) 23. ゴーン・ガール 《ネタバレ》 過去の作品で、アングラ、サブカルといった裏社会のカリスマを登場させてきたフィンチャーが今回描いたのはサイコパス。ロザムンド・パイク演じる"完璧な"エイミーが我々に与えた衝撃はあまりにも強烈で、これはしばらく脳裏に焼き付いて離れそうもない。サスペンスのお手本のようなストーリーテリングはもはや至高の域。エイミーの失踪、ニックの裏の顔、デジーの偏愛、止まることを知らない人間の狂気、そして背筋も凍るラストに身震いする。たとえ夫婦だろうが、お互いの心のうちまで覗くことはできない。人間、信じるべきはやはり血の繋がりなのか。[映画館(字幕)] 7点(2014-12-26 23:54:40) 24. この空の花 長岡花火物語 《ネタバレ》 何やら観てはいけないものを観てしまったような。。まず、主演級に露出が多かったあの少女に全く魅力がないのが致命的です。他にも、いちいち出演者がカメラ目線になる演出、走り回る筧さん(ワケわからん)、戦争の安っぽいCG。そのどれもが性に合わなかったです。大林監督の、特に80年代後半~90年代前半頃の作品は大好きです。でも本作はこの点数です。[映画館(邦画)] 3点(2014-01-09 22:31:37)(良:1票) 25. 恋する惑星 《ネタバレ》 私はこの映画で、クンフーかジョン・ウーのマフィア映画の印象が強かった香港映画のイメージが変わりました。本作が、香港の熱気と色気を世界に発信したという意味では香港映画史の中でも重要な一作だと思います。恋にいたるまでのときめきや、言葉にできないふわふわした感覚をスタイリッシュに映像化しており、なんとも後味のよいラストとともにこれは忘れ難い映画となっています。■余談ですが、私は公開当時に青春真っ盛りの若者でしたが、周りの女の子を見るとフェイ・ウォンそっくりのショートカットの娘が多かったような。。彼女が香港発のファッションアイコンとして少なからず影響を与えていたように思います。あれから時が経ち、映画というのはつくづく時代を映す鏡だということを感じました。[ビデオ(字幕)] 7点(2013-11-17 22:13:17) 26. 恋のロンドン狂騒曲 《ネタバレ》 先ずは言わせていただきたい。この邦題、センス抜群です。協奏曲ではない、狂騒曲笑。相変わらずブラックユーモアが満載であるが、実は意外と優しい視点でダメ人間たちを描いていて後味のよい映画でした。短い時間の中で、たくさんの登場人物、洪水のようなセリフ、セリフ、、。これが散漫にならずにスパッとまとまる。この作風はもはや職人芸ですね。アルフィを演じたアンソニー・ホプキンス、本当に生き生きと絶倫じいさんを演じていて観ているこちらまで元気が出てきましたよ。[映画館(字幕)] 6点(2013-09-29 10:43:55)(良:1票) 27. 獄門島(1977) 《ネタバレ》 市川崑監督がこのスタッフで金田一作品を撮ったなら、それはもう品質保証マーク付きの映画です。安心して楽しめます。「犬神家の一族」でファンになった人は裏切られることはないでしょう。おどろおどろしい物語の中、常連キャストである石坂浩二さん、加藤武さん、坂口良子さんあたりが画面に映るとなぜかほのぼの、観ているこちらもニンマリしてしまいます。[DVD(邦画)] 7点(2013-08-16 21:45:06)
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