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1. GOEMON
《ネタバレ》 織田信長が明智光秀に暗殺され、豊臣秀吉が明智光秀を討伐した時代。盗賊・石川五右衛門が盗み出した南蛮製の箱にはある重大な秘密が隠されており、それを巡る豊臣秀吉に石田三成と霧隠才蔵、徳川家康と服部半蔵らを交えた戦いが始まり・・という話。
監督は、宇多田ヒカルの元ダンナ・紀里谷和明。コケた部類の「CASSHERN」のほとぼりは冷めたんでしょうか。またも松竹・テレ朝が製作に今回はワーナーも加わっています。
ミュージッククリップ出身監督の映像センスはなかなかなもので、「CASSHERN」でもその点ではいい仕事した感ありましたが、いかんせん原作と思い切りかけ離れた全体の出来栄えに疑問符が付いてしまいました^^; でも今度は五右衛門という虚実のはっきりしないキャラを主役にすることで、原作云々に囚われることなく自由度が広くなって力量が生かされたんじゃないですかね? まー他キャラも大いに使い古された、秀吉・家康に忍者ものなんですけどねw
家康と三成の戦いや忍者の主従関係等が史実に近いですが、五右衛門と才蔵が修行仲間とか、秀吉が光秀と連判状を交わして唆したとか、五右衛門が茶々を護衛していてラブラブモードとか、創作も多いのでそれを受け入れられれば楽しめることでしょう。
カラコン?の青い目のキャラに南蛮風な衣装に時代物だか近未来のような建造物等、異世界的なCG含む美術の数々。押井守作品を意識とかしてますかね?
ガレッジセ-ル・ゴリがそうくるかっのキャラで最後まで絡んでくるんですが、猿飛佐助の名前を冠してるんだから、実は秘術を持っていたとかひとヒネリが欲しかったところですけど^^;
CG&実写の映像という作品分野において、脚本選定によっては紀里谷監督のアビリティはまだまだ期待できそうです^^
[試写会(邦画)] 7点(2009-04-11 01:45:47)《改行有》
2. 告発のとき
《ネタバレ》 元軍人警官ハンクの元に、息子のマイクがイラク駐留から帰還して姿を消したというニュースが届けられる。無許可離隊などあり得ないと、息子を探し出すために妻を残し基地のあるフォート・ラッドへ向かい、地元警察の女刑事と捜索していた直後、息子の焼死体が発見され・・という話。主演の父親役にトミー・リー・ジョーンズ、女刑事にシャーリーズ・セロン。
実際に起こった事件を元にしたということで重い展開で話は進みます。というか明るい話はほとんどありません^^;
軍警察と地元警察との縄張り・セクショナリズムの中で、元軍人でもある肉親が喰いつき離さず追求していくその姿を見せながら、流され消えそうな真実と戦争の虚しさを問いかけているのでしょう。クリント・イーストウッドも製作に関わっているそうで・・。
監督は「クラッシュ」でアカデミー作品賞を取ったポール・ハギス。社会派ネタを得意にしているのかもしれませんが、あまりスッキリしない作りでしたね。ミステリー調な流れからどういうオチに行くのかと思ったら、浅はかな工作を見破ったあとはトントン拍子で解明されていきます。てゆーか、顔色変えずウソを言っていた人たちが、同じく顔色変えずペラペラと真実を語り出すさまに、コイツラ何の反省もしてないじゃない、とそちらの方が虚しさを感じますw 寧ろそこに焦点を当てているのかもしれませんね。。
[試写会(字幕)] 4点(2008-05-17 22:14:37)(笑:1票) (良:1票) 《改行有》
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