みんなのシネマレビュー |
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41. イン・ベッド・ウィズ・マドンナ 《ネタバレ》 マドンナというアーティストの、プロ根性がよく伝わる映画だったと思います。ただこの頃は精神強迫的なまでに鍛え上げられた筋肉もりもりの腕っぷしや、野太い発声などのマドンナ第2期で(何期まであるのかは判然としない)、ごく初期のholidayやmaterial girlのおきゃんな感じが好きだった私にはちょっとついていけないものがありました。20年近く経った今も、トップで活躍しているのは、このひりつくようなプロ意識の賜であろうとは思いますが。あまり映画の中で幸福そうな表情が無いんですよね。[映画館(字幕)] 6点(2012-07-22 00:56:48) 42. イエスマン "YES"は人生のパスワード 《ネタバレ》 ジム・キャリーが‶求められていること”に一生懸命応えている感が強いなあ。いつにもまして大げさで強弱つけすぎでちょっと見ていて疲れる。 作品のテーマもあまり個人的にはハマらなかったというのもありました。「前向き」は悪いことではないけど自己啓発セミナーは危険だよ。そちら系セミナーで強迫的に明るくなった知人はカールそっくりだった。結果人生を破壊されたその人を思い出すたび、心の危うさを思うのです。 べつにネガでも良いんじゃない?カールの最初の方の日々はそんなに悪くないと思う。仕事があって週末はビデオを借りて。‶SAW”にも的確なツッコミをしているところを見るに精神も健全だし。 なにも陽キャラが騒いでいるパーティに顔を出すことばかりが「人生において正しいこと」ではないですよ。 みなさんの高めの評価に水を差すようで気が引けるな。[CS・衛星(字幕)] 5点(2022-07-21 23:15:34)《改行有》 43. IT イット THE END “それ”が見えたら、終わり。 《ネタバレ》 怖がらせ方が一作目と同じ。怖い顔のピエロは子どもならビビるだろうけど、今回は大のオトナが相手だからねえ。奴の凶悪さにはともかく、見た目を怖がる40才はいないんじゃないかな。27年前に経験済みなわけだし。 というか、ITの一作目だって別に怖くはなかった。でもキングお得意のジュヴナイル作品として良くできていた。十代の喜びも心の痛みも、友情や困難への挑戦というイベントの中で瑞々しく表出されていて、個人的にはそこが高評価のポイントでした。 ティーン抜きのITは見どころが無いよ。おじさんの苦悩は少年のソレと違って客はときめかないもの。 もっとも、ピエロのやっつけ方には意表を突かれました。「自分を何者と思うか」、自我の揺らぎを弱点と見切るとは。ビルの変貌ぶりに次いで、びっくりしたトコです。[CS・衛星(字幕)] 5点(2021-10-03 23:21:38)《改行有》 44. インソムニア 《ネタバレ》 枯れてもアクの強いA・パチーノの存在感と、半笑いの狂悪人演技がキモチ悪いR・ウィリアムスの怪演が印象に残ります。 グレーゾーンな捜査方法をとってきた刑事の過去の生き様を横糸に、現在進行形である殺人事件捜査が展開するという筋書きですが、どちらのエピソードも掘り下げっぷりが足りなくて響いてきません。老刑事の苦悩も、死んだ女の子の葛藤も。 女の子の部屋を検分する場面はちょっと「羊たちの沈黙」を思い出させるような雰囲気の良さで、一瞬わくわくしたのですが。[DVD(字幕)] 5点(2016-05-15 18:18:13)《改行有》 45. イベント・ホライゾン 後半、グロに走るまでは重厚な美術に目を奪われて期待値はかなり高かったのですよ。漏れ出した冷却水が無重力でぷわぷわしていたり、”重力を入れた”ら浮遊していた死体が肉塊となって落下したりの描写は宇宙船内部の画としてはかなりのハイレベルであります。 それがなあ。”宇宙の果ての究極の悪夢”がたかだか拷問であるはずがない。肉体的苦痛を伴うグロテスクをわざわざ海王星近辺で行う意味が一体どこに? 映像が見事なものだから、「わーすごく遠い所まで来ちゃった、宇宙って怖いなあ」と心理的には充分ぞくぞくしていたのです。その「獏とした不安」が単なるスプラッタ現象になっちゃった時の落胆つうか脳が「え?」と混乱するというか。ラテン語まで持ち出して哲学的な雰囲気も醸していたのにねえ。なんだかな。[CS・衛星(字幕)] 5点(2015-12-29 00:22:12)《改行有》 46. イーグル・アイ 《ネタバレ》 HALが宇宙の旅から戻って米国中枢を牛耳るようになったらしい。脚本は細部まで気合入ってるのが伝わるし、爆薬の量の半端なさとか車酔いしそうなカーチェイスのシーンとか、真面目に作ってあります。コンピューターにダメ出しするのも野暮なんだろうけど、銀行から出てきた配達人を銃で脅してケースを奪うシーン。あそこはねえ。中身が気圧変化に耐性のできる注射セットでした、というのがね。さすがになんでこんな面倒臭いことして手に入れなきゃいけないんだろう、どっかのドラッグストアの店長丸め込んで置いといて取りに来させりゃいいじゃん、という思いを禁じ得なかったよ。[CS・衛星(字幕)] 5点(2013-09-27 00:00:30) 47. 今のままでいて メロメロドラマです。ナスターシャ・キンスキーとマストロヤンニじゃなければ多分観てないなあ。ただもうキンスキーが美しいです。ばしばし出てくるセミヌードの均整の取れてること、色の白いこと陶器の如し。彫像のような彼女のおかげでちっともヤラしくならず、ふわーんと時間が過ぎてゆく。眼福でございます。[ビデオ(吹替)] 5点(2012-03-24 02:21:00) 48. インドへの道 英国統治時代のインド。インドと聞いて思い浮かぶ雑然とした熱っぽさが無くて、繊細で美しい画だった。・・でもお話はヒロインの心情含めよく分かんなかったし謎だらけだった。一生懸命思い出そうとしても蘇えるのが体位をちりばめた神殿の廃墟だけ、ってのも我ながらどうなんだ。[ビデオ(字幕)] 5点(2012-03-12 23:50:33) 49. 依頼人(1994) 《ネタバレ》 ちょっと大人たちにイライラして、あまり楽しくなかったな。原作はもっとサスペンスフルなのかしら。 結論から言うと目撃者である子供を守るにはFBIの証人保護プログラムに頼る、その一択しかないわけで、それって話の序盤からそう言っているのにこの小僧が無益に駄々をこねて逃げ回り、指導すべき周りの大人ここでは弁護士サランドンはなんら有用なアイデアを出さぬまま子供に振り回されている。何をやっているんだ。 この子がすぐ逃げる、そこをマフィアに狙われるという追いかけっこが必然性に乏しいシチュエーションばかりで、尺稼ぎのための演出にしか見えなくてしらける。保護房から仮病を使ってまでなぜ逃げるんだ小僧。案の定怖ーい兄ちゃんが銃持って追ってくるじゃんか。 11歳の子供と不法侵入までして死体を確認しに行く女弁護士、そのあまりのリアリティの無さにびっくり。娯楽映画だからといっても「そんなばかな」度数が高いと嫌になります。私はこの映画ちょっとイヤでした。[CS・衛星(字幕)] 4点(2019-08-01 17:56:59)《改行有》 50. インシディアス 《ネタバレ》 人形とか人影とかモニターからの声とか、たくさん怖い要素を盛り込んでいるけど結局どんな手も既視感いっぱいだ。どうもアメリカンホラーは怖がらせようとしてやり過ぎるきらいがあり、(素人作の投稿動画なんかは最後にわーっと驚かすパターンが米モノに多い)今作では子供を昏睡状態にしやがった。子供に手を出すとはなんたる卑怯な脚本、死なせたら承知しないぞ、と不愉快な気持ちになりながら観た。 観終えての感想。霊媒師のオバサンがアラン・リックマンそっくりだった。気になった。あとお義母さんさあ、孫の怪現象が遺伝だって知ってたんだったら引っ越す前に教えてくれりゃいいのにと思った。引越し代だってばかにならないよね。 まあこんな感想は一流ホラーを観た後では抱かないわね。そういうことです。[CS・衛星(字幕)] 4点(2015-07-26 00:14:51)《改行有》 51. インデペンデンス・デイ 悪の権化まんまのエイリアンとそれをやっつけるアメリカ人か。かの国の人は戦うこと好きですなあ。設定も展開もなんにも意外性がなくて特に前半1時間弱もパニックシーンが続いて睡魔に襲われた。作品にユーモア感覚がないのがしんどい。B・プルマンさー 「持ってかれる」脇役のキャリアが長いこの人に大統領をやれって、可哀想ですよ。やっぱ無理だったじゃん。[DVD(字幕)] 4点(2011-09-22 12:41:34) 52. インビジブル(2000) こんなことでいいのだろうか。[CS・衛星(字幕)] 3点(2022-08-07 23:30:12) 53. イレイザーヘッド 《ネタバレ》 こんなに「早く終われ」と念じながら観た映画はありません。変態カントクのまさに原点かつ真骨頂。 不景気な面をした超絶クセ毛の主人公と、全編を覆う陰気この上ない画。辛気臭さ全開の婚約者家での夕食。石仏のような婆さんと半生カエル風ソテー。こんなのが序盤で、もう。 異界の赤ん坊から発せられる禍々しいパルスに毒されてゆくような、主人公の脳神経。やられてるのはこっちもなんですけど。 発疹のぶつぶつとか、ミミズ様の生き物がふとんからぼたぼた、とか内臓のズームだとか視覚的に生理的嫌悪感を抱かせるシーンばかり。加えてびっしりと嵐のようなノイズのせいで聴覚も不快だ。 とてもじゃないが、この作品の意味するところを解析できる機能は私には無い。 「圧倒されて」点のつけように困った作品はこれと「時計じかけのオレンジ」である。「オレンジ」には暴力の純度を高めていった先に、何やら美しい凝固があった。ような気がした。しかし「イレイザー」はおぞましい物を並べて突き進んでも、腐敗が進んでゆくばかりで不快度は上がっても脳は痺れなかった。単に受け手の感性の問題であろうけど。[ビデオ(字幕)] 2点(2016-07-07 19:41:32)《改行有》 54. イン・ザ・カット 《ネタバレ》 ああメグ・ライアン。ラブコメの女王として不動の地位をキープしていた頃は顔も頭も小さくて瞳くりくり、キュートで可愛いひとだなあと感嘆したもんだった。“ユーガットメール”の頃はまだいけてた。“ニューヨークの恋人”でやや?感。そしてなんでこうなったのか。アップに耐えない肌のくすみ、艶のない髪。目をそむけたくなるバストに肉のついた背中。こんな有様晒さなくたって。なんで脱いだんだろう。N・キッドマンにそそのかされたんだろうか。「脱がなきゃだめよ 一皮むけようと思ったら」とかなんとかって。メグは散々だしサスペンスにもなってない話もひどい。出来は散々なんだけどメグは大真面目に頑張った感じがあってこれまた切ないんだ。うんメグは頑張ったよ こんな脚本ではM・ストリープが演じたって似たようなもんだろう。[CS・衛星(字幕)] 1点(2012-06-24 12:07:29)(笑:1票)
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