|
1. イージー・ライダー
若い頃初めて見たときは、前半のあまりにゆるい展開についていけなかった。それでも、ジャック・ニコルソンが出てきてからの急な展開に、ただただ圧倒されていた記憶がある。
歳をとってから見返してみると、若い頃にはつらかった前半部分のゆるさが、むしろ心地よい。根無し草の悲哀が実に見事に描かれている。後半の衝撃は今も変わらない。
自由な国アメリカの「不自由さ」を告発するその勇気。このメッセージは今の時代でも、なぜか色あせていない。[CS・衛星(字幕)] 8点(2007-01-04 00:17:32)《改行有》
2. 刺青(1966)
《ネタバレ》 若尾文子と増村保造は身を削ってフィルムに刻み込んでいるのだな、と実感してしまう。とにかく凄まじい世界。でもそれが美しい。惜しむらくは、最後にすべてのけりをつける彫り師の描き方が弱い。そこが描けてれば完璧だったのに。佐藤慶はこの頃からねちこかったんだね。
[CS・衛星(邦画)] 7点(2007-02-15 00:24:58)《改行有》
3. 1980(イチキューハチマル)
《ネタバレ》 まさに1980年代の狂騒ぶりがそのまま再現されている感じ。これは、体験した者しかわからないかも。今の若い人がドラム式のタイムマシンに乗ってこの光景を見たって、理解できないだろうなあ。でも、80年代、バブルの騒ぎがなければ、楽しい時代だったよ。この映画はバブルが終わってからの視点から1980年という年をうまく逆算してとらえている。自主映画作りのような60年代70年代を引きずるようなアンダーグラウンドな流れと、ともさかりえの演じる元アイドルの、頭で考えないことがだいじなんだよ、みたいな80年代ノリが共存している。この図式のうまさには関心。でも、舞台ならともかく映像としてみると、図式の解読・解明に終わってしまった感じ。惜しいなあ。
[CS・衛星(邦画)] 6点(2007-03-18 23:32:44)《改行有》
0 | 0 | 0.00% |
|
1 | 0 | 0.00% |
|
2 | 0 | 0.00% |
|
3 | 0 | 0.00% |
|
4 | 0 | 0.00% |
|
5 | 6 | 3.23% |
|
6 | 34 | 18.28% |
|
7 | 63 | 33.87% |
|
8 | 69 | 37.10% |
|
9 | 12 | 6.45% |
|
10 | 2 | 1.08% |
|
|
|