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1. イントゥ・ザ・ウッズ
《ネタバレ》 ブロードウェイミュージカルを映画化したそうですが、しない方が良かったと思います。
舞台で見れば、多少話の辻褄が合わなかったり繋がりが雑だったりしても気にならないけど、映画はもう少し緻密に作って欲しいと思います。
誰でも知ってる童話のハッピーエンドの後、というのを描くのはいいとしても、疑問に思う点が多くて全体的につまらない印象になってしまいました。
結局、シンデレラの望みは綺麗なドレスを着て舞踏会へ行くことだけ?
意地悪な義理姉たちは酷い目に遭ったけど、継母は無傷みたいなのは何故?
ラプンツェルが地震の時一人だけさっさと城を逃げ出して森の塔へ行く不自然さは、母(魔女)との決別シーンを入れるため取ってつけた感じ。
王子がパン屋の妻を誘う唐突さ。気の迷いから覚めた妻が、夫への愛情を再確認した直後に転落死って必要?等々。
結局、登場人物は、それぞれ家族を失い、最後はパン屋、シンデレラ、赤頭巾、ジャックで擬似家族ができ、赤ちゃんに物語を聞かせるという終わり方。
親子、夫婦、家族の愛情、人間の罪の代償などの教訓もあるのでしょうが、ジャックが一番悪いんじゃないの?とか巨人夫婦が哀れだし、とか何とも釈然としません。
メリル・ストリープはじめ役者は皆歌も上手いし良かったです。
赤頭巾が手癖の悪い大食いだったり、二人の王子がちょっとおバカなのも良かったです。
シンデレラよりパン屋の妻の方が綺麗というのは映画的にどうかと思いましたが。[DVD(字幕)] 6点(2015-11-16 21:52:14)《改行有》
2. インターステラー
《ネタバレ》 まず、映画館で見たらもっと評価が上がったのかなと思いました。
小さい画面では、せっかくの宇宙空間の迫力があまり伝わってきませんでした。
だから映像については残念ながら、良く作ってあるだろうけどそれほど感心すべき点は無かったです。
高速で回転する母船に技術力だけでドッキング成功するなど、あり得ない突っ込みどころもありますし。
突っ込みどころといえば、なんでブラックホールの向こうが5次元空間なのか、主人公はどうやって90年後の地球に帰還したのか。
この辺がモヤモヤしたままだから、すべては、娘に繋がっていたのだ、と言われても、ほほぉ成る程、とは納得しきれませんでした。
でも、3時間という長丁場を飽きさせず、突っ込みどころも力技で突き進み、最後の娘との再会シーンではジンとさせ、後味悪くなく終わったので見て損はなかったと思います。[DVD(字幕)] 7点(2015-09-06 17:44:38)《改行有》
3. イコライザー
《ネタバレ》 年を取ってもやっぱりデンゼル・ワシントンはかっこいいです。
こういう王道の、優しくて穏やかで知的だけど、実はめちゃ強くて悪は容赦なく叩きのめす、という役がはまってます。
そして、喜怒哀楽を雄弁に物語ることができる瞳。
目の動きによって、敵をやっつける時一瞬で状況把握する場面も良いのですが、
テリーに「途方に暮れた目をしている」と言われたときの、深い憂いをたたえた黒い瞳。
こんなに豊かに目だけで表現できるのがデンゼルの素晴らしさだと思います。
ストーリーは単純ですが、前半、ホームセンターの同僚に警備員になるための特訓をしてあげたことが、
後半助けになることなどの小ネタなども入ってるところも良かったです。
ロバートは、穏やかな余生を送るはずだったけど、今後は必殺仕置人になるんでしょうか。
ともかく面白かったです。[DVD(字幕)] 8点(2015-05-04 11:40:21)《改行有》
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