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プロフィール
コメント数 614
性別 男性
自己紹介  洋画は字幕版も吹き替え版も両方観た上で感想を書くようにしています。
 ネタバレが多い為、未見映画の情報集めには役立てないかも知れませんが……
 自分と好みが合う人がいたら、点数などを基準に映画選びの参考にしてもらえたら嬉しいです。

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【製作年 : 2010年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
評価順1
投稿日付順1
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1.  ELI イーライ 《ネタバレ》  「おかしいのは周りじゃなく、主人公の方だった」という、実にありがちな御話なのですが……  意外や意外、中々面白かったです。  この手の「実は主人公が異常者だった」オチの場合、大抵は「超常現象かと思わせて、実は精神の病だった」ってなりがちなんですが、本作は逆なんですよね。  「現実的な病気かと思わせて、実は悪魔の子だった」という形であり、これには吃驚。  息子に対し、盲目的な愛情を注ぐ母親と、どこか距離がある父親という対比が、程好い伏線となっているのも良かったです。  後は、やっぱり主人公が幼い子供っていうのも大きいんでしょうね。  多分、これが高校生くらいの年頃だったとしても「ありがち」って印象になってたと思うし、自分にとって「子供は純真無垢」「子供は善」「子供は被害者」っていうイメージは、やっぱり根強いんだなと、再確認させられた形。  「オーメン」(1976年)を父親ではなく、子供側の目線で描いた物語と解釈する事も出来そうです。  「人々が逆さ十字のまま宙に浮かび、回転する場面」とか「イーライの足跡が炎になる場面」とか、視覚的に「この子は悪魔だ」と納得させるだけの描写が、しっかり備わっていた辺りも嬉しい。  悪魔の手先となって主人公を惑わす存在が、可愛らしい少女っていうのも(そう来たか!)っていう意外性と(美少年のイーライの姉妹なんだから、良く考えたら当たり前か)って思える説得力があって、良かったですね。  自分の場合(多分、この子が幽霊で、イーライは超能力者か何かだろうな)とボンヤリ予想していただけに「二人とも悪魔でした」ってオチには、素直に脱帽させられました。  ただ、二人の正体が明かされた後の終わり方に関しては……ちょっと微妙でしたね。  母親生存エンドとなったのは「観客が感情移入出来る存在を、最後まで生かしておく」という配慮があったんでしょうけど、どうも中途半端になってしまった気がします。  コレは、自分が男だからそう思うのかも知れませんが、母親だけ生き延びて父親はアッサリ殺されて終わりっていうのが、何かスッキリしないんですよね。  せめて父親は傷を負いながらも生き延びるとか、イーライはイーライで「パパはパパなりにボクを愛してくれてたから、どうしても殺せない」って、命だけは奪えずに見逃すとか、そういう展開でも良かった気がします。  それなら「人間は我が子が悪魔というだけで殺そうとするが、悪魔は父親が人間でも殺したりはしない」という対比が際立って、より自分好みな映画になってたかも知れません。[インターネット(吹替)] 6点(2023-07-13 02:36:21)《改行有》

2.  11ミリオン・ジョブ 《ネタバレ》  劇中、一番気になったのは警備員の主人公クリスが「俺は、ちゃんと応戦しましたよ」と上司に話す場面。  実際には、強盗に襲われた際に応戦したのは同僚のトニーであり、クリスは怯えて蹲ってただけなんだと、映画本編にて描かれているんですよね。  つい見栄を張ってしまったという事なのかも知れませんが、何だか「この映画自体、クリスの証言を元に作ってるんだから、当てにならないよ」という、作り手からのメッセージにも思えました。  そもそも本作では「真面目な青年だったクリスが、犯罪に手を染めてしまい悲劇的な末路を辿る」ってストーリーが描かれてる訳だけど、映画本編が終わった後に流れるクリス・ポタミティス本人へのインタビュー映像は、それまでと丸っきり毛色が違っているんです。  明るく笑って犯罪を後悔してる様子なんて無いし、それどころか盗んだ金を隠し持ったままである事を示唆してインタビューが終わるんだから、もう吃驚。  今まで観てきた映画は、あの涙ながらに逮捕された主人公の姿は何だったんだと、映画の終わりに「現実」から冷や水を浴びせられた気分です。  死んだと思われた犬が生きててホッとしてたら「同じように撃たれて死んだと思われたジミーも、実は生きてた」という展開になったりとか、脚本は上手かったし、演者さん達の力量も確かだったんですけどね。  実際は稚拙極まる犯行だったのに、刑事達が勝手に「犯人は頭が良い」「巨大組織の犯行」なんて過大評価しちゃう流れも面白いし、クリス達が逮捕される場面では、金を隠した石像が目の前にあるのに警官達は全く気付かないっていうのも、皮肉なユーモアがあって良い。  刑事目線ではない、犯人目線の映画ならではの魅力が、しっかり描けてたと思います。  だからこそ、もっと堂々とした悪党の主人公として、開き直って描くべきだったというか……  「主人公を悲劇のヒーローみたいに描くのに無理があった」という、前提を間違えたせいで全てが台無しになっちゃったパターンなんでしょうね。  実話を映画にする難しさを感じた一本でした。[DVD(吹替)] 5点(2023-07-11 01:52:20)《改行有》

3.  イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密 《ネタバレ》  映画を観始めた直後に「あっ、シャーロックが主演だ!」と驚き、中盤にて「戦争映画じゃなかったのか……」と再び驚かされましたね。  確かに戦争を描いた映画でもあるのですが、それ以上に『同性愛』という業を背負った天才にスポットの当てられた映画だったと思います。  自分は数学音痴なもので、そんな観客にもストーリーを分かりやすく構成してくれた事は、本当に嬉しい限り。  「真っ当な方法でエニグマを解析しようとしたら、二千万年も掛かってしまう」など、その任務の困難さが明確に伝わってくる辺りは、凄く良かったですね。  途中、ヒロインが唐突なプロポーズを受け入れてくれたり、犬猿の仲であったはずの同僚が庇ってくれたりする流れには(ちょっと主人公に都合が良過ぎない? もっと仲が親密になるまでの描写が必要だったのでは?)なんて思ったりもしたのですが、後にキチンとそれらに対する答え合わせも用意されているのだから、お見事です。  ヒロインは自分も「普通じゃない」という引け目を感じているがゆえに、同じく「特別」な存在である主人公に惹かれていたと明かされるし、同僚はソ連のスパイだったというオチ。  後者に関しては察知する事も出来ましたが、前者に関しては、良い意味での驚きを味わえましたね。  自分は同性愛者である、という秘密を告げられて「それが何?」と返す姿には、惚れ惚れとさせられました。  それにしてもまぁ、主演のカンバーバッチさんは「SHERLOCK」でワトソンとの同性愛疑惑を掛けられたと思いきや、今度は本当の同性愛者を演じる事になるとはなぁ……なんて、微笑ましく思っていたのも束の間。  まさか、こんな悲劇的な結末を迎えるとは予見出来ず、終盤には何とも重苦しい気分を味わう事となりました。  夭逝した初恋の少年と同じ名前を機械に付け、それを偏愛する主人公の姿は、どこか滑稽でありながら、とても哀しいものを感じさせます。  観客としては(あんなに素敵な女性が愛してくれているのだから、その愛に応えてやれば良いじゃないか)と、もどかしい気持ちになったりもするのですが「クリストファ」を再び失う事を恐れる彼の姿を目にすれば、何も言えなくなってしまいますね。  慰めるヒロインの手を取った瞬間、その指に既婚者の証のリングがはまっている事に気が付き「おめでとう」と告げて、微かに笑うシーンの演技なども、素晴らしい。  作中、ヒロインが「貴方の行いによって命を救われた人が沢山いる」と慰める場面では(でも、それによって殺された人々も沢山いるのでは?)と思えてしまい、全面的に彼を「正義の人」と感じる事は出来ませんでした。  けれど、そんな事は彼女も承知の上で、彼を全肯定してあげる言葉が必要だからこそ口にしたのだろうなと、自然と納得させられる作りになっていたのも、上手かったですね。  「誰を助けて、誰を殺すのか」を決める立場に置かれた過去を持つ彼の苦悩を、ほんの一時でも癒してあげる、優しい言葉だったと思います。  それと、ストーリーの序盤にてチラッと語られた「主人公は林檎が好物である」という情報が、現実の彼の死と直接リンクしていると知った時には、大いに衝撃を受けました。  (この映画でも、もっと林檎にスポットを当てても良かったのでは?)とも思えるのですが、それをやると寓意性が高まり過ぎると考えて、故意にオミットしたのでしょうか。  判断の難しいところです。  ラストシーンの「チューリング・マシーン。今それは、コンピュータと呼ばれている」のナレーションには、本当に鳥肌が立つのを、はっきりと実感。  今、自分はノートパソコンを使って、この映画の感想を書かせてもらっている訳で、それを考えるだけでも、非常に感慨深いものがあります。  この映画を「後味が悪い」と感じなかった理由は色々とあるのですが、一番の理由は「彼を愛してくれた女性がいた」と、丁寧に描いてくれた事。  そして、少なくとも今現在の我々の世界においては、主人公の業績は正当に評価され、偉人として称えられているのだと、ハッキリ伝えてくれた事にあるのでしょうね。  本人がそれを喜ぶかどうかは、もう決して分からない事ですが、映画の観客としては救われるような思いがしました。[DVD(吹替)] 8点(2016-05-17 07:35:22)《改行有》

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