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21.  猿の惑星:聖戦記(グレート・ウォー) 《ネタバレ》 地下道の壁面に書かれたApe-ocalypse nowのもじりが仄めかすかの如く、 後半はそれらしきイメージが頻出する。 ヘリ部隊の来襲、独立王国、水平面から浮かび上がる顔のクロースアップ、大佐殺し、、、。 ナイトシーンに青ではなく黒を用いて映し出されるシーザーの苦悩する表情のアップは、 その心の『闇の奥』を映し出すかのようである。 その彼を癒すように、フードの影の中にほのかに照らし出される少女の慈愛の表情が素晴らしい。 梗概上の設定が、サイレント映画的な美しいシーンとして結実した。 ラストで三部作を締めくくるのは美しい黄昏の光なのだろう。[映画館(字幕なし「原語」)] 7点(2017-10-16 23:04:22)《改行有》

22.  ザ・ビートルズ~EIGHT DAYS A WEEK ‐ The Touring Years(2016) 《ネタバレ》 ライヴを中心とした歌曲に聞き惚れるのは勿論のこと、映画映えする4人のメンバーが被写体として素晴らしいと改めて思う。 インタビューでのウィットに富んだ当意即妙なリアクションなども提示され、その受け答えの反射神経の良さが映画的な魅力ともなる。 (そこでその彼らの才能を解説者が解説してしまうというのが致命的なのだが。) 演奏し熱唱する4人の表情やパフォーマンスと共に我々を魅了するのが、彼らに熱狂する聴衆のショットだ。 感極まり、興奮し、絶叫する少女たちの姿は一歩引いてみれば面白可笑しく滑稽だが、そのアイドルを一心に見つめる視線は 映画に魅了される我々の視線ともどこかで通ずるわけだから、そのエモーショナルな表情を愛でずにはいられない。 それに対するビートルズ側からの痛烈な言及もあるわけだが。ライヴにはそれを観る行為が伴うこと。それがこの映画の戦略でもあろう。 米国南部での人種隔離、暴力やゼノフォビアにさりげなく触れつつ、現在批評としての意義も内包させ、したたかである。 驚くのは、さすがにこの映画では無理かと思われた『水に飛び込む』シーンも確信犯的にしっかり挿入されていること。 やはりロン・ハワードの映画である。[映画館(字幕なし「原語」)] 7点(2016-10-01 23:27:29)《改行有》

23.  サウルの息子 《ネタバレ》 クロースアップされた前景の対象に領域を阻まれて部分的に隠されるがゆえに、ソフトフォーカスの滲みによって暈されるがゆえに、その後景の蠢きは 即物的な音響と共に存在感を以て逆に前景化される。感情を失い硬直したかのような主人公の表情と拮抗しながら。 意地悪く云えば、そうした作り手の目論見は冒頭の段階で露見するし、 やがては主人公が何らかの感情を顔貌によって表すだろうことも予想出来てしまうのだが、 映画中盤で女性と密かに触れ合う手の動きが伝える感情や、ラストでカメラと正対する主人公の表情の凄みは、その予想を超えて圧倒する。[DVD(字幕)] 7点(2016-09-30 22:59:58)《改行有》

24.  さらば、愛の言葉よ 《ネタバレ》 劇場では見逃してしまったため、2D版のDVDにて鑑賞。よって立体映画としては評価不能だが、その分発色と彩度は鮮やかすぎるくらいで 存分に堪能出来る。 数多く登場する水面のショット、雨の夜の交通のショットなどがどう立体化するのか、機会があればでひ3Dで観てみたい。 単にレイヤー感を強調するためだけの3Dでないことは中盤の件のショットをみてもわかる。 ぞんざいにも見える傾き気味のレイアウトの妙、画面横から突然フレームインする男の暴力的な動き、イントロが何度もリフレインされるスラブ行進曲。 この音響編集がともすれば挑発的でもあるのだが、このあたりが押井守のいうところのダレ場理論にも通ずるのだろう。 「映画は快感原則をどこかで停滞させたり、裏切ったり、阻止したりすることで初めて映画になる。」という。 実際、このチャイコフスキーなどは映画を見終えてから、じわじわと来る。[DVD(字幕)] 7点(2016-03-22 23:11:15)《改行有》

25.  さらば あぶない刑事 《ネタバレ》 留置場のシーンから、二人のシルエットを浮き立たせる仙元誠三のカメラが絶妙である。 横浜の夜景の数々も官能的に撮られ、車両のワインレッドや赤提灯、菜々緒の白い衣装が美しく映える。 主演二人の掛け合いは安定感のある長めのショットで楽しませ、 カーアクションも、格闘アクションも、その動きをワンショット内でしっかりと見せ、適切に繋ぐ。 ボートを追う柴田恭平の華麗な走りも、それをおさめるカメラも、スピード感に溢れながらも安定感抜群で惚れ惚れする。 お話は陳腐でも、例え浅野温子が下品の極みでも、ベテランのスタッフ・キャストが映画のしっかりした技で二時間をしっかり楽しませてくれる。 ジョージ・ロイ・ヒルから、ジョン・ウ―、タランティーノまで、引用の数々もご愛嬌ということで。[映画館(邦画)] 7点(2016-03-06 23:59:37)《改行有》

26.  サニー 永遠の仲間たち 作中二度目の『愛のファンタジー』が流れる喫茶店内、 ユ・ホジョンの成瀬目線によってかつての片想いの相手の登場が仄めかされる。 そこでパラレルに映し出される失恋の記憶。 同じくここでもシム・ウンギョンの目線送りが彼女の想いを語る。 彼女の視線を介すことで、画面外の出来事への思い入れと共有感覚がより増す。 現在の視線、過去の視線がシーンを繋ぎ、鏡面のように交錯・融合しあう 夜の歩道とベンチの場面が美しい。 その冴えわたる視線演出はラスト数カットで再び見事に決まる。 それらが感動的なのは勿論、台詞を大幅に削り、 視線によって心を通わすシーンだからだ。 対して遺言のシーンがつまらないのは、 その内容やリアクション云々より何より台詞偏重であるからということになる。 ありがちな故人のヴォイス・オーバーなどを用いずに 第三者の代弁として処理したことでかろうじて 言葉そのものがより活きたものとはなっているが。 続く都合三度目となる『サニー』のダンスシーンは 約1秒刻みにまで分解した細切れカッティングが煩わしく、 リズム感覚やテンポと引き換えにダンスの映画性が大きく減殺している。 暴力沙汰で護送される車両内のラジオから流れてくる『サニー』に それぞれが体を動かしだす1ショットのほうが断然良い。 『ラ・ブーム』譲りのヘッドフォンの活用など、 前作同様に音楽の挿入方法についてはかなり凝り性らしい。 物語的な貶しどころも多々あるがキャラクターの魅力が何よりだ。 [DVD(字幕)] 7点(2013-06-06 00:50:00)《改行有》

27.  ザ・ウォード/監禁病棟 《ネタバレ》 何度失敗しようが、諦めずに脱走を試みる不屈のヒロイン(アンバー・ハード)。 彼女を何度も物理的に投げ飛ばす幽霊も豪快でよい。 脱獄シーンでありながら、足音や物音を気にもしないその無頓着ぶりも大らかで楽しい。ベッケルの『穴』のように、深夜の廊下や通風ダクトに響き渡る過剰な音が却ってサスペンスを盛り立てる。 一つの扉から、次の扉へ。階下階上を巡る追っかけアクションもスリルがあって楽しめる。廊下の直線を縦に捉え、手前で閉まりかけるエレベーターの扉に向かって追いかけてくる看守を間一髪でやりすごすタイミングやフレーミングなども堂に入っている。 、 お馴染みの「横切り」や、派手な音響を伴った常套的なショッカー演出はご愛嬌。 [映画館(字幕)] 7点(2011-10-05 22:40:06)《改行有》

28.  ザ・タウン まず賞賛すべきは路地カーチェイス、ガンアクションの見事さ。 適度にカットを割りながらも、右左折は丁寧に編集で繋がれ、空撮やロングの適切な挿入にもよって、経路と位置状況が明瞭に提示出来ている。稀有といって良い。 銃撃戦において、壁面への弾着と人物を出来る限り同一ショット内に捉える迫真性の演出も徹底されている。 いずれも、舞台となる「街」をアクションの中に描きこもうとする意思からくる。 アクションシーンに限らず、菜園・墓地・尖塔・スケートリンク・銀行前の路地・コインランドリーと、生活感のあるロケーションがドラマパートにも効果的に活かされている。その中で、水辺を歩くレベッカ・ホールの後姿のショットが幻想性を帯び印象深い。 あるいはオープンカフェのシーン等のサスペンス演出。席を外したR・ホールが戻ってくる際の、三者の表情を捉えるさりげないショット繋ぎの妙が緊迫感を煽る。 ベン・アフレックと、ピート・ポスルスウェイトの至近距離の銃撃戦。その突発性もいい。 [映画館(字幕)] 7点(2011-02-13 22:14:03)《改行有》

29.  三度目の殺人 《ネタバレ》 スターに対しても容赦のないロー・キーの画面設計。福山雅治をはじめ、『海街diary』で明朗な照明を当てた広瀬すずに対しても 表情の側面には常に暗い陰を落とす。福山に関しては窓を背にした逆光のポジションが圧倒的に多く相貌も定かでないが、 その分、眼に宿るアイライトの強度が印象深い。 メリハリのついた明暗のコントラストによって単調かつフラットになりがちな法廷劇の画面を引き締めている。 次第に境目を失う接見室の鏡面の用法も定石通り。 判決後、法廷を出て夕陽のオレンジを浴びる福山の背後で裁判所は真っ黒に潰れる。 熊井啓『日本列島』の黒い国会議事堂のように。[映画館(邦画)] 6点(2017-09-13 23:24:52)《改行有》

30.  3月のライオン 後編 《ネタバレ》 前篇に続き、川岸の情景とそこを歩行する主人公の姿の点描が幾度もはさまれて対局シーンと対置されるが、 人との繋がりのドラマがよりメインとなるこちらは、橋のショットもより意味を持ってくる。 神木が終盤に向けて凛々しく頼もしい表情に変わっていくのがいい。[映画館(邦画)] 6点(2017-05-02 12:15:28)《改行有》

31.  サバイバルファミリー(2017) 《ネタバレ》 崩壊した摩天楼群だとかのCGデストピア流行りの中で、ゴミ袋の山を適度に配置することでゴーストタウンを演出してみせる、手作り感覚とでも いうべきところがいい。序盤で高速道路上を西へ向かって歩む人々のモブシーンなど、一見地味なようだが 画面加工を含めて様々な工夫と手間暇をかけただろう見事なスペクタクルだ。 『ひみつの花園』時代の人形みたいなユーモアの要素がもう少しあっても良かったとも思うが。 都市を離れて西へ。山々を背景に4台の自転車が一列に走るロングショットに、日本の風景論を受け取る。 自給自足の憧憬でもある大地康雄のエピソードをクライマックスとして、それ以降がかなり失速してしまう印象だが、 ここで涙を流しつつ豚の燻製をいただく葵わかなの食事の表情がいい。 4人を見送って庭に立たずむ大地のショットの、何とも言えぬ寂寥感がぐっとくる。[映画館(邦画)] 6点(2017-02-14 23:08:09)《改行有》

32.  聖の青春 《ネタバレ》 これがもう少し身体性を伴う競技ならばまた違うのだろうが、表情や仕草・佇まいの再現を重視した演技設計ゆえに松山・東出の両者共に 精巧な模写の印象が強くなってしまうのがつらいところである。 ならば対局シーンはそれに徹して、顔と手のアクションで通してくれれば良いのだが、そこに屋外の情景や白鳥の心理的なショットなどを スローでインサートしてしまうのは、あまり効果的とは思えない。 新聞紙の上に切られた爪と髪の毛を見せてから、わざわざカメラを動かし手と頭まで証拠提示するような愚直でくどいショットもちらほら。 それでも窓外を静かに雪が舞う定食屋でテーブルを挟み語らう松山と東出の朴訥とした情感などは素晴らしい。 シーンの最後に、店外からのショットに引くリズムなどがほどよい緊張に満ちて胸に迫る。 筒井道隆、安田顕、柄本時生、リリー・フランキーらも味があっていい。[映画館(邦画)] 6点(2016-11-25 23:36:31)《改行有》

33.  サクラ花 -桜花最期の特攻- 《ネタバレ》 夜の整備場内、夜の滑走路と先の見えない視界不良の場から続き、鹿児島から沖縄へと飛ぶ一式陸攻機内という限定空間を主たる舞台とすることで、 マクロな戦争スペクタクルを封じている。 沖縄まであと一時間半程度という台詞から、かなり実時間に近づけている事もわかる。 直前まで会話していた仲間が、突然の機銃音と共に血まみれになって即死する。 敵機に狙い撃ちされる度に機体に穴が空き、撃たれた隊員達は次々に身体から血を噴き出し、のたうつ。 低予算を逆手に取った風防外部の状況を示さない戦略は、より目前の戦場の惨状即ち人間が損壊し絶命していく痛みを際立たせている。 乗り合わせる隊員らの過去も多くは語られない。その事が一方ではサスペンスを生み、一方では桜花に乗り込み特攻していく十七歳の若者と 一式に残る若者の短いやりとりを感動的にする。 「ボタンの掛け違い」、「まさか時代がここまで急転するとは」といった科白の数々は今現在に向けられている。[映画館(邦画)] 6点(2015-11-03 21:47:58)《改行有》

34.  百日紅 ~Miss HOKUSAI~ 《ネタバレ》 キャラクターの図柄はシンプルな描線のうえ表情変化にも乏しいが 朝陽、夕焼け、宵の口、雨天それぞれの状況に合わせて 衣服の色彩や影、そのコントラストを微妙に変化させることで季節感や 時刻、立体感を良く表現している。 アニメーション映画としてはやはり ヒロインが全力で駆け出すクライマックスの全作画カットが白眉だろう。 屋内から路地へと飛び出しての韋駄天走り。それを追いかけ回り込みながら フォローするカメラの動きをダイナミックに描いている。 茶屋の軒先で少女が雪遊びするシーンの情緒も忘れがたい。 惜しいのは、この少女を最初に紹介するヒロインのモノローグである。 彼女の目が不自由であることをいきなり説明してしまう。 それは二人のやり取りの中から自ずと明らかになることであるのに。 それから、音楽にはもっと統一感が欲しい。[映画館(邦画)] 6点(2015-05-10 18:53:36)《改行有》

35.  ザ・ファイター マーク・ウォルバーグがみせる、ブランク時とリングシーンの体格調整アプローチは『レイジング・ブル』のデ・ニーロを意識したか。 クリスチャン・ベールの演技も、擬斗シーンの打撃の効果音も過剰気味で今ひとつ面白くないが、母親(メリッサ・レオ)が父親(ジャック・マクギー)に投げつけるフライパンや、左拳を折る警棒のほうは痛々しくていい。 役者に対して主舞台となるホームタウンの印象も薄いが、それぞれ二階建ての家の造りなどは独特で面白い。この映画では玄関先がドラマの場だ。 マーク・ウォルバーグが再起を決意し歩き出す朝の玄関先、クリスチャン・ベールがエイミー・アダムスらを背に歩み去る玄関先の道。その無言のシーンが、饒舌な映画の中では活きている。 ミット打ちのリズミカルなコンビネーション、パンチングバッグの連打音、そして玄関先での呼び鈴の応酬なども、挿入曲と併せて音楽的でいいけれど。[映画館(字幕)] 6点(2011-04-23 23:57:45)《改行有》

36.  サブウェイ123 激突 《ネタバレ》 『エネミー・オブ・アメリカ』においても、通過する列車の向こう側に渡る事でジーン・ハックマンとウィル・スミスが追手を撒く一場面がある。列車の車線を越えたとたん、二人は暢気に口論を始める。列車の流線が遮断する事で全くの別空間が現出する感覚。この映画でも、列車の車線を越える事が大きな意味を持つ。一旦、犯人グループと直接対峙したデンゼル・ワシントンは車線を越える事で彼らから逃れ、マンハッタン橋で再び車線の向こう側へ越える事でジョン・トラボルタと再び相見える。(中盤で一旦は出会う二人だが、同一列車内の二人は構図上、二つの窓枠(フレーム)で分離されている。また、終盤で車線を越えない警官たちは全く空間を異にし、彼ら二人に近づく事が出来ない。)その境界となる地下鉄列車は、トニー・スコット作品に特徴的なフレーム内メディア(各種パネルディスプレイや暗視スコープ、監視映像など)と通底しており、地下内の暗闇に浮かび上がる列車の明るい車窓はまさに重層的なスクリーン内スクリーン(映画)である。このメタファーは、エンディングロール後まで含め、列車の疾走がフィルム映写を模した形で頻繁に映し出されることで容易に仮定できるだろう。スクリーンという断面を越えることで始めて、実体と相見えるという『デジャブ』的主題がここでも反復されている。[映画館(字幕)] 6点(2009-10-07 21:07:31)

37.  坂道のアポロン 《ネタバレ》 題名に忠実に、長崎のロケーションを活かし、レコード店と地下室を繋ぐ階段を活かし、レコードプレイヤーのある二階とピアノのある一階の階段を活かす。 ドラムを叩く中川大志、ピアノを弾く知念侑李、本人それぞれの実演をしっかり撮る。 原作由来といわれればそれまでのありきたりなエピソードの羅列ではあるが、そんな美点がよくカバーしている。 映画のアイテムとして携帯を敵視する側からすれば、糸電話を使ってみせるというような気の利いた配慮は嬉しくなる。 男子二人に演奏させておいて、結局のところ小松菜奈に歌わせないというのはNGだろう。[映画館(邦画)] 5点(2018-03-11 22:28:11)《改行有》

38.  ザ・マミー/呪われた砂漠の王女 《ネタバレ》 街中を走り素潜りチェイスを繰り広げるのみならず、輸送機が墜落していく中、機内で上下左右激しく投げ飛ばされ、 ネズミには襲撃され、ヒロイン2人とラッセル・クロウには散々に痛めつけられる。 アクション志向が昂じて、もはや被虐趣味の域にもみえるトム・クルーズである。 ラッセル・クロウのみならず、いずれも正邪が入り混じったキャラクターであるのが特徴で、 ドラマを一層混沌とさせているのが面白いといえば面白い。[映画館(字幕なし「原語」)] 5点(2017-09-02 16:35:25)《改行有》

39.  サウスポー 《ネタバレ》 失意のジェイク・ギレンホールの矮小さを俯瞰ショット、あるいは寝室の鏡、階段奥などの行き詰まりの陰影を以て表現したりもする訳だが、 ふと気を許すとまた顔面がスクリーンを占拠しだす。 画面奥の暗がりに座り込む彼から送られたピントが、娘が描いた家族の絵の方に合わされるのだが、 こうしたショットもかなり杜撰な上、肝心のファイトシーンの編集もちょっと許容出来ないレベルの乱雑さだ。 せめて音楽で盛り上げて欲しいところだが、ジェームズ・ホーナーを起用しながらほとんどメロディが印象に残らない。 新トレーナーとの交流、娘との葛藤ともども淡白すぎて劇になりきれていない感じである。[映画館(字幕なし「原語」)] 5点(2016-06-09 22:25:03)《改行有》

40.  ザ・ブリザード 《ネタバレ》 冒頭の車内の会話シーンから、3D映画らしからぬ深度の浅いショットとダサいピント送り、そして光量・光源不足の画面に萎える。 (ナイトシーンが多い事とは全く関係ない。) 2、3ショットで済むシーンに5、6ショット用いる不経済にも気が重くなる。 ホリデイ・グレインジャーを特権的に撮っているのは、公衆電話口で振り返らせる印象的な出のショットからして明らかだが、 彼女の出番が多い分、活劇の進行も鈍っている。だから陸のシーンは総じて退屈だが、海に乗り出して以降はようやく映画も動き出す。 ワッチから操舵盤のケイシー・アフレックまで、乗組員らが伝言を繋げていく縦移動ショットなどはなかなかの盛り上がりだ。 前半の露出アンダー気味の画面も、ようやくラストの暗闇に瞬くヘッドライトの光で報われる。 ライトを一旦消して点け直させるのは間抜けとしか思えないが。[映画館(字幕なし「原語」)] 5点(2016-03-03 23:22:51)《改行有》

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