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プロフィール
コメント数 2268
性別 男性
年齢 47歳
自己紹介 好きなジャンル【 SF、アクション、サスペンス、ホラー、ミステリー 】
見たあと面白かったと思える映画は、ドラマ系、実話系、裁判ものが多いかもしれません。
サクセスストーリーが一番好きです。
見た後元気になれるし、夢があるから。

みんシネで面白そうな映画をチェック⇒映画を見る⇒レビューを見る⇒自分のレビューを書く
だいたいこんな感じで映画ライフを楽しませてもらっています。

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21.  猿の惑星:創世記(ジェネシス) 《ネタバレ》  映像が凄いです。CGの技術もここまできたかというくらい、類人猿がリアルでなめらか。え?全部CGですよね?本物は使ってないですよね?  アングルにかなり凝っていて、様々なアングルからのアクションが見られるのが魅力。猿目線になっているものもあり、映像だけで映画への没入感を満喫できます。  ただ、キャラクターとストーリーに関しては自分の好みとズレがあります。  なにしろ、猿がむやみに進化しちゃった原因も、人類がほとんどいなくなっちゃった原因も、どうやら主人公が作った薬のせいみたいじゃないですか。破滅へのカウントダウンが始まったところで幕を閉じちゃって、見終わった後はなんか暗い気持ちになっちゃいます。感染が広がってゆくイメージを、航空機の航路で表現するエンドロール。コロナ第6派の真っ只中なだけに寒気がします。  ウィル、キャロライン、ウィルの父、シーザー、この中心人物たちの心のつながりの描き方が今いとつ。アクションやエンターテイメント性を重視した結果かもしれないですが、もう一歩踏み込んでも良かったかもしれません。深い絆を描けていれば、最後の別れが感動的なものになったかもしれません。ゴリラとシーザーの絆を描くのも良いですが、なんか優先順位が違う気がするのです。[ブルーレイ(字幕)] 7点(2022-01-23 13:37:05)(良:1票) 《改行有》

22.  サウスポー 《ネタバレ》  ボクシングのことはよくわかりませんが、43戦無敗で富を築き上げたチャンピオンが、たった1回の敗北とたった1回のペナルティで全財産失ってしまうというのがよくわかりません。それが本当だとしたら、あまりにこの職業リスキーすぎませんか。  ビリー・ホープのおかげで散々良い思いをしてきたプロモーターやらトレーナーやらがあっさり手のひらを反す前半がとにかく苦痛。愛する妻を失い、傷心のビリーに対し、周囲があまりに薄情で胸糞が悪くなります。  中盤から終盤にかけては、短気で怒りっぽい自分を反省し、人生の再スタートをきります。ボクサーとしての再生。父親としての再生。もともと善人で心優しいその気質が自然と伝わってくる再生の物語が心地よい。安直だけど実に良い。娘との交流も良い。自分を慕ってくれる少年との交流も良い。ティックとのトレーニングも良い。  なので全体的には好きな仕上がり。なんですが、妻モーリーンの死だけがどーしてもひっかかります。  レイチェル・マクアダムスが好きなので、彼女が早々に退場しちゃうのが残念というのもあるかもしれないです。もうどう頑張っても母親が戻ってこないという辛い現実。再び栄光をつかむことができてもあの明るい3人での生活が戻ってこないのでハッピーエンドなんだけどハッピーになりきれないもやもや感が残ります。[ブルーレイ(字幕)] 7点(2021-11-30 20:04:29)《改行有》

23.  ザ・タウン 《ネタバレ》  主人公が堂々と冒頭から銀行強盗をしている時点でハッピーエンドはありえないわけで、正直暗い気持ちで鑑賞していました。  2回目の強盗で完全にFBIから目をつけられたのに、3回目のヤマをするなんて狂気の沙汰としか思えず、まったく共感できません。  案の定最後は妹の裏切りもあり強盗は失敗。このまま全滅パターンで終わるのだろうと思いきや、主人公が生き延びてしまうのはかなり意外でした。まあこれだけ罪を重ねてきた人間がのうのうと平穏な生活を手に入れるのはそれはそれでどうかと思っちゃうわけですが。  ですから個人的な好みでいけば決して好きなタイプの作品ではありません。ですが途切れない緊張感で、見ている間はハラハラしっぱなし。サスペンスドラマとしては上質の味わいと言えるでしょう。  犯人のタトゥーを見てしまったクレア。その事実を知っているダグ。クレア、ダグ、ジェムの3人が鉢合わせるシーンの緊張感がすごい。そしてこのシーンでのクレアのセリフが、ラストの『どうしても会いたいの。今日は晴れた日だから。』につながっていく完璧な伏線。  個人的な好みでいけば点数はこれが精いっぱいですが、完成度の高いクライムムービーだと思います。[ブルーレイ(字幕)] 7点(2021-09-10 03:34:14)(良:1票) 《改行有》

24.  さんかく 《ネタバレ》  なんかもう居心地の悪い映画だなぁ。なのに目が離せない。  桃がホームステイをしている序盤。連想するのは『じゃんけん』。じゃんけんの関係性もよく考えれば『さんかく』ですね。  佳代は桃に強く、桃は百瀬に強く、百瀬は佳代に強い。最終的に誰がマウントを取るのかっていう主導権争いの映画にも見えます。  また、この映画の『あるある』は周りの人間にまで及びます。  印象的だったのはマルチの女と仕事先の後輩。  後輩は面と向かって逆らうことはしない。小さな恨みを蓄積させていく。例えば、後輩の家で、お風呂から体も拭かずに百瀬が電話に出るシーン。床についた泡とお湯が後輩目線でクローズアップされる。この目の付けどころは凄い。  マルチの女は桃が仕事に来なくなったので電話を入れる。『心配してます。』っていう台詞のあと、『今月のノルマなんですが・・・・』このマルチの女の本性の出し方ってのも非常にリアル。嫌~な気持ちにさせられます。  最近見た映画の中ではダントツで後引く映画。見ていて気持ちの良いもんではありません。  これを見て自分の黒歴史を思い出さない人はいないんじゃないでしょうか。  そういった意味では、人によってはそんじょそこらのホラー映画より取り扱い注意と言えそうです。[DVD(邦画)] 7点(2021-05-16 02:52:06)(良:1票) 《改行有》

25.  裁判長!ここは懲役4年でどうすか 《ネタバレ》  全く新しい目線と言っても過言ではないほど新しい、『傍聴人目線』の裁判コメディ。  そもそもオープニングのザリガニ裁判のセンスが素晴らしくて、掴みが完璧。私もがっちり心を掴まれてしまい、最後まで興味深く鑑賞させていただきました。  終始ゆるいノリとテンポ。ですが不思議と飽きない。  前半はいろんな裁判、いろんな裁判官を紹介してくれるのが面白い。こちらも設楽と一緒に裁判所ツアーをしている気分になります。  後半は一転。ドラマチックな展開に。  きっかけはマリリン(片瀬那奈)のきつい一言。裁判所に来るのをやめた南波さん(設楽)を連れ戻そうと、傍聴人仲間がひとつの裁判を紹介します。ここから徹底して第三者の立ち位置だった視点から、被告側、当事者側の視点へと物語の方向性が変化していきます。そう、被告を助けるために、傍聴人としてできる最大限のサポートをしていくわけです。ここで描かれる様々な裏工作が地味に面白い。  とまあ、この作品はゆるいなかにも起承転結がしっかり描かれていて見やすいのです。  つまり題材は非常にマニアックながらも、ドラマの作りとしては王道。誰が見ても楽しめる良質なコメディムービーとなっています。  残念だったのは極端にデフォルメ化された人物が多数登場したこと。その最たるものが日村のシーン。この辺りは面白いドラマにしようという勢作サイドの心意気が裏目に出てしまった気がします。[DVD(邦画)] 7点(2020-11-09 11:03:19)《改行有》

26.  30デイズ・ナイト2:ダーク・デイズ<OV> 《ネタバレ》  続編は見る気なかったのですが予告が面白そうでしたのでやっぱ観ることに。  リベンジものっぽかったので、スカッとできるかなと思いまして。  導入部分はサイコー。前作の生き残りステラ。復讐かつ吸血鬼撲滅の第一歩としての地道な講演活動。その講演に紛れ込んでいる吸血鬼を太陽光で文字通り炙り出す演出がかなり良い。  吸血鬼へのレジスタンスみたいなグループと合流してからは次第に物語は失速。いや、このレジスタンスみたいな組織が思っていたより大分しょぼいんです。人数も少ない。計画性もあるんだかないんだかよくわからない。なんだか期待はずれの連続なんです。  もちろんホラーとしては及第点です。悪くないです。ただ今作には復讐に燃えるバンパイアハンター御一行様とバンパイアの熾烈な戦いを期待したのですが、防戦一方、敗戦濃厚でちょっと暗すぎ。地下襲撃にしろ、船襲撃にしろ、無計画かつ無謀な戦いばかり挑んで仲間を失うばかり。こーゆー閉塞感を期待して見たわけじゃないんですよねー。ホラー、サスペンスとしては面白かったのですが、期待していたストーリー展開ではなかったなー。  VSリリスに関してはご都合主義も良いとこです。あれだけいた吸血鬼たちが一人も出てこないで、なぜかリリスとタイマン形式に。ちょっと不自然が過ぎませんか。  前作の感動的なラストを台無しにするオチもいかがなものか。  とまあ面白かったのは認めますが、見た後の満足感は正直いまいちなものでした。[DVD(字幕)] 7点(2020-11-07 01:11:34)《改行有》

27.  サブウェイ123 激突 《ネタバレ》  思っていたより面白かったです。ここでの評価が低かったので、どうかなと思っていたのですが。  オリジナルがあってこその低評価。なるほど。どうしてもリメイク作品は厳しい目で見られがちになるものですから、多少低評価になるのは致し方ないかもしれないです。  パニックムービーとしてもクライムムービーとしても及第点。これ単体で見れば悪くない作品じゃないでしょうか。  演出がパワー不足なのか、やや盛り上がりに欠ける気はします。ですが最初からずっと、それなりの緊張感を絶やすことなく、最後まで楽しませてくれます。  私怨をはらし、利益も追求する。激情家に見せてその実計算高い。そんなクレバーな人物を流石の演技力で魅せるトラヴォルタ。  一方、一般人でありながら、存在感のある主人公を見事に演じていたデンゼル・ワシントン。  この2人が主演を務めたからこその面白さもあるかもしれません。  面白けりゃなんでもよい私にとって、この作品とは相性が良かったみたいです。  唯一難点を挙げるなら、暴走する無人列車そっちのけでライダーの追跡をしちゃうガーバーはキャラに合っていない気がしました。違和感を感じます。人命最優先ではなかったのでしょうか。だったらすぐ本部と連絡をとって状況を説明するのが先決ではないかと思うのですがね。[ブルーレイ(字幕)] 7点(2020-09-19 09:07:49)《改行有》

28.  ザ・ドア 交差する世界 《ネタバレ》  過去改変ものかと思いきや、全くのパラレルワールド。  そうとは気付かず、ダヴィッドが誤って5年前の自分を殺しちゃったとき、『消える!消える!』と焦っちゃいました。・・・でも消えない。  いったい何が起きているのだろう、そしてこれから何が起きようとしているのだろう、と、興味津々で見ていたらまさかのすり替わり。いや、自分が自分と入れ替わるっていうのはすり替わりですらないのか?このパターンは意外とないですね。  まあ、人を殺しておいて、ハッピーエンドなんて願うべくもなく。いったいどのような結末になるのか。  ・・・ははーん、なるほどですねぇ。思っていたほどのバッドエンドではなかったですね。  5年前の娘や奥さんを助けたからって、5年前の自分やマックスを殺しちゃったことがチャラになるわけありません。なかなか切ないラストを用意してあります。ですがこれが正解でしょう。  スザンヌ夫婦が5年前の自分を殺しちゃうあたりからはホラー色強め。なかなかスリリングな展開です。  浮気相手だって5年後からやってきて平然と声をかけてきます。でもそれはつまり5年前の自分を殺してすり替わっているわけで・・・。怖い怖い。  中盤くらいまでは、殺人がばれそうになる緊張感。後半から終盤にかけては、この世界からの脱出劇。1つの映画で異なる緊張感を楽しめる一風変わったサスペンス。  壮大なスケールで描くのではなく、プライベートな空間に留めたのは良かったと思います。  苦手なタイプの荒唐無稽近未来SFなんかではなく、大変わかりやすいシンプルなSFスリラー。面白かったです。[DVD(字幕)] 7点(2020-06-13 02:53:40)(良:2票) 《改行有》

29.  ザ・シューター/極大射程 《ネタバレ》  プロローグで驚異的な射撃能力を見せつけてからの本編。  こんなに有能で善良な軍人が、祖国に1度ならず2度までも裏切られるとは。ここでスワガーと視聴者の怒りが共有され、まんまと物語りに引き込まれていくのでした。  マーク・ウォールバーグ演じるスワガーは、はっきり言ってスーパーマン。こんなに強すぎると緊張感がなくなりそうですが、八方塞がりな危機的シチュエーションが見事に緊張感を生み出しています。特に、罠にはめられてから、サラの元へ行くまでの逃亡劇が素晴らしい。  味方がサラとメンフィスだけってのも良かったですね。陰謀系ではありますが、登場人物を限定し、すっきりわかりやすい勧善懲悪ストーリーにしたのが良い。その一方で、『村を虐殺した部隊をお前達は助けたのだ』のセリフが凄く印象に残っているように、衝撃的なストーリー展開でもあります。衝撃的かつ明確なストーリー構成。だからアクションがより冴えて見えます。まさにサスペンスアクションのお手本のような作品です。  ちょっと残念だったのはオチのつけかた。雪山で大佐と上院議員を殺さない。『これは法に則って罪を償わせ、社会的地位を抹殺する流れか?』と期待。勝ち誇る大佐と上院議員にぐうの音も出ないほどの証拠をつきつけ大逆転。・・・・かと思ったのに、『えええ?』な展開。最後は結局鉄拳制裁って、それじゃあ望むカタルシスは得られなかったりするのです。  それに、最初から比較的暗めのトーンなので、今まで不遇だった分、最後くらいスワガーとメンフィスとサラの笑顔でしめくくってほしかった次第です。[ブルーレイ(字幕)] 7点(2019-10-14 23:48:46)《改行有》

30.  サニー 永遠の仲間たち 《ネタバレ》  こ、高校生?中盤くらいまでずっと小学生だと思って見ていました。だってねえ。このノリ。このファッション。当時の韓国の高校生って随分子供っぽかったのですね。序盤の休み時間の雰囲気なんか、完全に小学校です。  さて、映画は、わりと面白かったです。余命わずかな親友との再会。親友の最後の頼みで『サニー』のメンバー、チャンミ、ジニ、ポッキ、クムオク、スジを探すことに。ありきたりのプロットだし、退屈になりそうな題材を、小さなエピソードの積み重ねで楽しく見せてくれます。現在と過去を交互に見せる見せ方も、この映画においては効果的だったと思います。  高校生のときに夢見ていた未来の自分と現実とのギャップ。こーゆーシーンがあると、韓国のことなんかなんも知らないのに、なぜかノスタルジックな気分になります。結構好きなシーンです。  で、正直コメディパートが個人的にはややいまいち。はっちゃけすぎていて、笑えるどころか寒気をおぼえます。  でも前半のコメディが効いているから、後半の事件に衝撃を受けます。ギャップって大事。なのでコメディ要素はあったほうが良かったのですが、要はそのバランスです。  最後の最後で『スジ』と再会できてよかった。ですがスジがあの事件の後どうなったのか。『退学』って言っていたけれど誰が退学になったのか。スジは今まで何をしてきて、今何をしているのか。全く明かされなかったので、そこだけ消化不良です。[ブルーレイ(字幕)] 7点(2019-10-01 05:12:05)(良:1票) 《改行有》

31.  サベイランス(2008) 《ネタバレ》  『ヒッチャー』みたいな雰囲気がたまらなく怖い『雰囲気ゴリ押し系ホラー』。それ自体に文句はないんですが、ネタバラシちょっと弱くないですかね。ミステリー仕立てで凄く面白かったのに、フタを開けてみればたいしたミステリーでもない。『何でもありサプライズ』は逆に驚けないのです。  本物のFBIが殺人鬼なのか。それとも殺人鬼がFBIになりすましているのか。どちらにしても基本設定に無理がある気がします。  『最初から二人組みの殺人鬼なんて実はいなかった』というオチかと思っていたのですが、全然違いました。子供の絵も何かのヒントになるかと思ったのですが、回想シーンで何が描かれるかを示唆するだけで、特にヒントではないですね。この映画にミステリーを期待しないほうがいいかもしれません。  ほぼほぼバッドエンディングなんで、後味はあんま良くない。女の子とその家族はかわいそうすぎます。  それに、警官二人がクソ野郎すぎて、殺人鬼カップルのインパクトが弱くなってしまったのも問題。そもそもあのクソ警官どもがみんなの車を停めなければ、みんな普通にドライブして誰も犠牲者は出なかったはずなんで、クズ警官どもの罪は重い。  と、何か次から次に文句が出てきちゃいますが、映画としては普通に面白いので困ったものです。[DVD(字幕)] 7点(2019-09-01 12:04:31)《改行有》

32.  30デイズ・ナイト 《ネタバレ》  2時間近い長尺ながら、開始20分足らずで最初の犠牲者を出す潔さ。田舎町ひとつを壊滅させるスケール。犠牲者多め。適度なペースで物語がどんどん進むのが良い。  いわゆる『ゾンビ系映画』では『すでに荒廃した街』や『ゾンビが巣食う街』ってのはよく描かれます。ですがそうなるに至った経緯を描いた作品っていうのは、意外と多くないんです。この映画はゾンビ系ではありませんが、吸血鬼の一団によって田舎町ひとつが壊滅するまでを描いた貴重な作品です。次々と町の人たちが襲われていく様子は圧巻です。  嫌悪感を抱かない程度のグロ描写。心臓が止まらない程度の緊張感。私の好きな『かくれんぼホラー』のテイストも含まれているおまけつき。ホラーアクションとして、バランスが良い作品と言えそうです。  難点を挙げると、主人公達の行動選択に説得力が欠けていたこと。まあ元々が吸血鬼サイドに有利すぎる条件で八方塞がりなので、仕方ない面もありますが。だとしても『警察署まで行って○○をすれば助かる』『町外れの工場へ行って○○すれば逃げられる』など、明確な理由、説明、説得力が欲しいです。『成功すれば必ず助かる』という希望は、ホラー映画では絶対に必要。希望が無い状況では、恐怖ではなく『絶望』や『諦観』が幅を利かせてしまうのです。[DVD(字幕)] 7点(2019-08-15 18:43:51)(良:1票) 《改行有》

33.  サイレントヒル 《ネタバレ》  どうやら『現実世界』と『異世界』と『異世界の裏の世界』の3つがフィールドになっているようですね。  『異世界』が『死後の世界』なのか、それとも『生と死の境界』なのか、その辺がはっきりしません。ローズとベネット巡査が、交通事故により死んだのか、それとも生きたまま連れてこられた世界なのか、それさえもあやふや。冒頭『サイレントヒルでは大規模な火災事故があった。大勢の住民が死に、大勢の人間が行方不明のまま』と説明があります。とすると、アレッサが復讐のため、自分を焼いた人間たちを異世界に生きたまま閉じ込めた。そして異世界ではなぜか教会がアレッサも手を出せない聖域として存在し、住人達はそこへ逃げ込んだと考えるのが妥当かもしれません。教会はシャロンと同じように、アレッサの良心が具現化したものかも。  映像すばらしいです。クリーチャーも怖い怖い。冒頭の焼けた子供たち(おそらくアリッサをいじめた報いでしょう)。元用務員のクリーチャー。看護婦の格好した悪魔みたいなの。そのどれもが凄い迫力。特に序盤はわけがわからずひたすら怖かったですね。なのでホラー映画としては、もうかなりの完成度で満足です。  ストーリーに関しては、アレッサが自分勝手にローズとベネットを巻き込んだのがちょっと不満。ローズもベネットもあんなに頑張ったのに。なにより善人です。なのにベネットは殺されて、ローズは結局もとの世界に戻れないなんて可哀想じゃないですか。パパだって可哀想。バッドエンディングでも構わないと思うときももちろんあるのですが、この作品はハッピーエンドで良かったんじゃないでしょうか。アレッサはシャロンとなって、もう一度ローズ一家の娘となって幸せな人生をやり直すでいいと思うんですけど。後味悪いです。[ブルーレイ(字幕)] 7点(2019-04-06 14:10:05)(良:2票) 《改行有》

34.  サハラ 死の砂漠を脱出せよ 《ネタバレ》  言ってみれば、『スターウォーズ』とか、『パイレーツ・オブ・カリビアン』とか、そっち系の作品。映画として見応えがそんなにあるわけではないけれど、見ている間は普通に楽しい。そんな感じです。  『内戦』『産業廃棄物』『暗殺』といった物騒なテーマを、とにかく軽いノリとパワー全開の映像で楽しく見せちゃう映画。  序盤はまさに登場人物の紹介って感じで、ややかったるい。そんな中でも、ペネロペ・クルス演じるエヴァのターンは『謎の病気』がらみで、名作『アウトブレイク』のような緊張感とホラーテイストで結構ドキドキ。でもそれも期間限定で、トレジャーハンター組のダーク&アルと合流してからは否応なしに陽気なアドベンチャーへと様変わり。どっちが良いかは人それぞれでしょうが、序盤のミステリアスな緊張感を中盤以降も少し欲しかったかな。雰囲気が軽すぎて、途中からどーでもよくなってくるんですよね。  凶悪な軍事国家や、悪い企業が相手なので、多勢に無勢で危機的状況がひっきりなし。にも関わらずお気楽な空気が変わらないのは、ひとえにダークとアルのキャラクターによるもの。また、2人の能力も高いため、どんな状況であってもすべて何とかなってしまいます。そのため大変気楽に見れるエンターテイメントではありますが、本格的なアクションやスリルを求めると肩透かしをくらうのは間違いないでしょう。  自分自身、そんなに期待していたわけでもないのに、中だるみしちゃってたときがあったのは確か。とは言え、一つの映画としてきれいにまとまっていて面白いし、最後まで見ればラストは爽快な気分になれちゃうので、期待していなかった分得した気分です。[DVD(字幕)] 7点(2018-02-28 02:19:37)(良:2票) 《改行有》

35.  最後の恋のはじめ方 《ネタバレ》  『デート・ドクター』という恋愛コンサルタント業は面白いですね。  ただ単に女性をひっかけるというわけではありません。  『本当に好きな女性とのデートを成功させる。』これが誠意が感じられて良いです。  ウィル・スミス演じるアレックス・ヒッチは、おしゃれでありながら、誠意もあります。過去の苦い経験のエピソードが、彼の人柄に安心感を与えています。  『真剣な想いを応援する。』という土台が既にあるので、アレックスがどんなにテクニックを使っても軽薄に感じることはありません。  むしろ、女性を振り向かせたい男性たちにアレックスがアドバイスすればするほど、その一生懸命さを応援したくなります。  これはキャラ紹介における演出と脚本が非常に上手なんでしょう。  個人的には、導入部分が『恋愛コンサルタント』という仕事の一番面白い部分が見えた気がします。  それ以降は、まあゆっても王道ラブコメの域を出るものではありません。『誤解』⇒『けんか』⇒『ハッピーエンド』という絶対外れないパターンを踏襲しているわけですから、あっと驚くような展開があるわけではありません。  でもそれが良い。  奇をてらわなくても、楽しい映画はいつみても楽しいものです。  アレックス・ヒッチ、サラ・ミラス、アルバート・ブレナマン、それぞれに心境の変化が起こるのも良いですね。[ブルーレイ(字幕)] 7点(2017-04-23 22:20:30)(良:2票) 《改行有》

36.  サン・ジャックへの道 《ネタバレ》  ロードムービーはどちらかと言えば苦手なジャンルです。ここでの評価がよほど高くなければ見ることはありません。  結論から言えば、素直に最後まで飽きることなく見ることができました。  ロードムービーの良さというものを堪能できた気がします。  まず第一に風景。  そして第二に、一緒に旅をする仲間との連帯感。  第三に、旅の過程において変化・成長していく一人一人の心。  第四に、宿や食事、洗濯に歯磨き、買出しなどの、旅先ならではの生活感。  そういったものが、矢継ぎ早に次々と映し出されていくスピード感と心地よいリズムが、この作品にはあります。そう、1つ1つのシーンが短いのがこの作品の特徴ですね。長い長い旅なのに、スピード感があるので、最後まで一気に見れてしまうのです。  小粒なエピソードを、軽快なテンポで見せてくれるので、まさに一緒に旅をしているような感覚になります。  三兄弟の長男社長が、『俺は最後まで旅を続ける』と言ったとき、すごく共感するんです。観ている側も同じ気持ちになれるってのは、ロードムービーとして貴重。  ただ個人的にこの作品で残念な人物が、三兄弟の中で仕事をしていないダメ人間の次男。  飲んだくれ。頭が悪い。自制心がない。人に依存する。平気で嘘をつく。自己中心的。空気が読めない言動、行動。私は、こーゆー人間が一番嫌いなんです。  そんな人間でも、例えば劇中で他人の荷物を持ってあげるとか、心の変化が見られればまだ救いがあったのですが、一切ありません。  むしろ、後半になればなるほど、彼に対するいらいらは募るばかりです。  それに、これは自分の問題ですが、『宗教』『世界史』、本当に疎いのです。  おそらく夢の世界を含め、宗教や哲学的なメッセージが発信されているように感じるのですが、その真意が知識不足でつかめず、残念。  とは言え、誰が見ても楽しめるように作られている作品ではあります。  特に、メインの9人以外の登場人物を頻繁に絡ませる演出は素敵ですね。  これによって、9人の擬似家族の絆が、コントラスト効果によって、より色濃く鮮明に浮き上がる感覚が好きです。[DVD(吹替)] 7点(2017-04-03 14:11:16)《改行有》

37.  殺人の追憶 《ネタバレ》  まいった。なんて後味の悪い映画なんだ。後味の悪さでいったら『ダンサー・イン・ザ・ダーク』『セブン』『息もできない』に匹敵します。  ラストもオチもクライマックスも、すべてにおいて救いがない。  最初少し目を離していたので、未解決事件なんちゃらも知らずに鑑賞。ただの猟奇殺人ものサスペンスと思って見ていたんですね。  『犯人はいったい?』みたいなお気楽な感じで。  で、見ていくうちに、いろんなテイストが混ざってきます。  警察の負の部分がメインなのか。連続強姦殺人事件がメインなのか。なんかよーわからんくなってくるんです。  『どうやら純粋にみんなで力を合わせて犯人を追い詰めていくとか、そういう話ではないらしいぞ』と、わかってくるんですね。  『とび蹴り刑事』は新しく来た課長に粛清されるし。やけを起こすし。足を切断するハメになるし。そのせいで唯一の目撃者は電車にはねられちゃうし。話があっちに行ったり、こっちに行ったり、忙しい。でも、犯人さえつかまれば、全て無事解決だと思ってがまんがまん。  ・・・と思っていたら、結局犯人はわからない。  犯人は、捕まるどころか、見つかりさえしません。もうびっくりドンキーですね。  そしてラストの少女の話。  いやー、恐ろしい。  この映画を何食わぬ顔で犯人が見ていたかもしれないと考えると、もう恐ろしさを通り越して憤りを感じますね。  知的障害者もかわいそうでしたが、何といっても女子学生のエピソードがしんどかったです。  後味の悪い映画ってのは、見ている間はこちらの心を掴んで離さないのだから、タチが悪いっす。[DVD(字幕)] 7点(2016-11-26 04:57:22)(良:1票) 《改行有》

38.  ザ・ダイバー 《ネタバレ》  思っていたのと違う、人種差別ごりごりの作品でした。  原題を見ると、『名誉』が本来のテーマのようでして、それをふまえて観ていれば、また違った見方ができたかもしれません。そう考えると、タイトルって大事ですね。  物語の8割は訓練で、『海猿』みたいなシチュエーションが続きます。あちらと違うのは、訓練よりも差別がメインというところでしょうか。『きつい訓練、こんなに頑張ったよ。』というのではなく、『こんだけ差別されて不当な扱いをされたにも関わらず、信念つらぬいて夢を実現した人がいるよ。』っていうストーリー。四面楚歌っぷりが尋常でない中で、主人公のカールがスーパーマンぶりを発揮するわけですからそりゃあ熱くなります。  でも、正直言ってあまり好きじゃないんですよね。差別もの。観ているとストレスたまるし。特に今作はイライラしたな。  個人的な好みの問題なのですが、映画を観ていてハラハラするのは良いんですが、イライラするのは嫌なんですよね。  ただ、極端な差別描写を我慢すれば、訓練のラスト、実技試験で白人のチームメイトがカールを引き上げるあたりから俄然ストーリーが盛り上がります。カールは、はれてダイバーになれるし、チームメイトからも認めてもらえたわけだし、その後鬼教官ビリー・サンデー(ロバート・デ・ニーロ)もついにカールを認めちゃうわけです。  やはりここが本作の最大の見所でしょう。あまりに険しい人種の垣根を、個人の努力と信念のみで乗り越えてしまう、認めさせてしまうということが現実にあったわけです。そういった記録を、後世に感動的なドラマとして残すという意味では、非常に価値のある作品と言えるでしょう。[ブルーレイ(字幕)] 7点(2015-07-09 11:56:45)《改行有》

39.  ザ・ワイルド 《ネタバレ》  熊の脅威、恐ろしさを堪能できる良質のネイチャーサスペンス。奥さんを巡るトラブルのほうは、どちらかというととってつけたような印象です。あってもなくても良かったかなと。  博識。冷静。善良。こういうタイプのスーパーマンが主人公のサバイバルって結構新鮮で面白いです。その知識と頭脳から、針金でコンパス作ったり、しれっと雨をしのぐ屋根を作ったり、星座で方角わりだしたり、熊と戦ったり、キャラ設定が存分に活かされています。  チャールズ、ボブ、スティーブの3人が、パニックに陥ったり衝突しながらも、笑顔で冗談を言って笑いあうシーンが凄く良かったので、チャールズしか生き残ることができなかったのはとても残念。ですがこういうジャンルではしょうがない。安易にボブを生かしておくよりかは、よっぽど良いですし。そしてこんな結末になってしまったから、ラストの『彼らが私を救ってくれた』の台詞がいきてくるんでしょう。  熊との戦いが終わった後は、正直惰性でラストまで進む感はあります。それでもラストで、ヘリが煙に気づいてやってくるシーンは素直に感動しちゃいました。  それにしても熊がすごい。  ラストの『熊のバートと調教師に感謝の・・・』を観る限りでは、もしかして全編本物を使っていたのでしょうか。だとしたら本当に凄い。調教されているからとは言え、あそこまで熊と共演した出演者の皆様の勇気も凄い。  そーいや釣り糸垂らしていたときに、熊が静かに見ていたのはマジで怖かったです。[DVD(字幕)] 7点(2014-07-21 02:13:27)(良:1票) 《改行有》

40.  ザ・ピラニア/殺戮生命体<TVM> 《ネタバレ》  わかりやすいストーリー。わかりやすいパニック。でもきちんとドキドキできて、ハラハラする。すっきり、手堅く、誰にも楽しめるパニックホラーに仕上がっていると思います。娯楽作品としての基準はきっちり満たしているのではないでしょうか。不安をさそう音楽の使い方も、王道ですがとても効果的に使われていたと思います。  まあ何よりこーゆータイプの映画が好きなもんで、点数甘めになっちゃうのはしょうがないでしょう。ちょっとしたスリルをお手軽に味わえちゃうのは映画のひとつの魅力だとも思いますし。  こーゆー映画は、おおらかな気持ちでゆったり楽しく見るのが良いと思うんです。「そんなわけないやん」なんてつっこみいれまくっても楽しくないですから。改良巨大ピラニアが河に流出しちゃって大変、そんな時だから冷静な判断ができなくてもあたりまえだよ、ってね。そんな気持ちで見ていたんです。そんな気持ちで見ていたんですけど、研究者の女性が、子供助けるために迷わず河に飛び込んだ時はさすがに叫びましたね。「そんなわけないやん!」[DVD(字幕)] 7点(2014-02-04 00:53:51)《改行有》

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