みんなのシネマレビュー |
|
1. サンダーハート 《ネタバレ》 ガス・グリソムとチャック・イェーガーが競演してる(笑)。ヴァル・キルマー好きなんで、なかなかおもしろく観ることができた。西部開拓はそのまま少数先住民の迫害になったわけで、サム・シェパードがコーラ飲みながら話す、敗者の運命は勝者に左右されるって話が大きく伏線になってくる。 一件落着と思わせたジミー逮捕のシーンで、フレッド・ウォードと握手した後、さっと手をズボンで拭く演出、思わずニヤっとしてしまった。 ラスト、車の中に彼がいたのが秀逸。嬉しいね。[地上波(字幕)] 8点(2012-01-19 15:38:55)《改行有》 2. ザ・ハリケーン(1999) 独房の中にいると人間は哲学的になる。ボクサーという肉体労働者が知的な存在に変わる。生まれに起因する差別や偏見は正義の実現を妨げる。訴訟社会のアメリカでは、法的な正義よりも技術的な勝ち負けが争われることが多い。正義とは何か?もし同じ事が我が国であったとしても、同じような正義の実現が可能であろうか?ストーリーとしては地味ではあるが、じっくり考えさせられる作品である。デンゼルは肉体改造をして見事にボクサーを演じていた。少年との出会い、そしてお互いに人間的に成長する過程も素晴らしい。無償の弁護を続けたデビッド・ペイマーとハリス・ユーリンも味があった。もちろん、最後に登場するロッド・スタイガー演じる判事の怪演も見事。ただ、背景にある巨悪に対する描き方が中途半端に終わったことが残念ながら減点。8点(2004-09-12 02:14:13)(良:1票) 3. サイン・オブ・ゴッド イスラエルの古代遺跡から謎の遺体が偶然発見され、なぜかビデオカメラの説明書が見つかったという設定。オープニングの発掘シーンは「エクソシスト」のイラクを彷彿とさせる感じで、”つかみはオッケー”だったのだけれど、なかなか核心にたどり着かず、イスラエルから一歩も外に出ない展開も物足りない。それに、登場人物のほとんどがドイツ語というのも違和感を増長させる。場所がイスラエルなんだから、発掘調査団以外はマズイだろ。謎の宗教団体や、スポンサーの正体など興味をそそる設定もあったのだが、それを活かしきれない展開は残念。最初は「9点かな?」というペースで進んでいたものの、中だるみで「6点か?」という感じになり、最終的にHDDの中身を見せたところでこの点数かな。飛んでいるヘリの感じからすると低予算だという印象を払拭できないものの、演出次第ではもっと高得点を狙えただけに残念!7点(2004-08-29 23:47:25) 4. ザ・コア 《ネタバレ》 冒頭のスペースシャトルの緊急着陸シーン。ヘルメット姿は美人かなと思ったのだけど、それ以降、どの場面でもヒラリー・スワンクは不細工に見えてしょうがなかったです(ファンの人ごめんなさい(汗))。「インソムニア」の時はもう少し可愛かったのになあ。地球の中心なんて、学校の地学の教科書くらいでしか観たことはなく、実際にどうなっているかなんて誰も知らないのだから、それをどのように描写するかは興味がありました。地底に潜るマシンが(その後の展開を想起させる、予定調和的に)連結構造になっており、クルーが6人いるけど、最後に誰が残るかが読めてしまう消え方はちょっと残念(笑)。肝心の地球の中心ですが、なんとなく細胞の中を行く「ミクロの決死圏」のようで、期待感が裏切られた感じでした(苦笑)。もっとド派手なものを想像してたんです(笑)。役者では、地上でコンピュータを管理する、MIT出のハッカーが、なかなかオタッキーで好かったですね。ただ、ストーリーの発端である「デスティニー」計画が最後に曖昧なまま終わってしまったのが、非常に残念です。そもそもコアを止めたのがそれなんだから、止めた奴らの責任をちゃんと追及しなきゃね。その辺がおざなりなのが、残念です。普通に楽しめたので7点献上。7点(2004-02-15 16:46:39) 5. サンダカン八番娼館 望郷 太平洋戦争中に、軍隊とともに、男の相手をさせられる女性たちが激戦地や最前線に送られたことは、歴史の暗部としてあまり語られることのない話ですね。「戦場にかける橋」で有名な泰緬鉄道の工事中も、着物を着て化粧をした女性たちが前線に送られる写真が載っていたのを観たことがあります。本作はインドネシアに送られた女性たちの悲劇を描いたわけですが、高橋洋子の文字通り体当たりの演技がいいと思います。反戦映画としても主張はハッキリしていますね。派手なドンパチだけでなく、こういう戦争もあったことを確認する意味で、風化させてはいけないことだと思います。やはり、若い人に観て欲しいね。7点(2003-12-16 09:49:53) 6. 三匹荒野を行く 「奇蹟の旅」のオリジナルですね。これまた、あつむさんお先に失礼(汗)。以下に特撮技術が発展しようとも、動物の演技自体は変わらないわけで、本作は、主人を追いかけて旅に出る三匹を、とても感動的に描いていると思います。最近のディズニーはアニメに走っているけれど、この手の実写モノは、わたし的にはアニメよりも数段上だと感じています。人間よりも顔の筋肉が少ないから表情を作るのは大変なはずなのに、彼らの演技を観ていると、とても表情豊かに感じます。こういう丁寧な実写の映画を、ディズニーには、もっといろいろな作品で作って欲しいと思うのは私だけでしょうか?8点(2003-12-08 02:34:50)(良:1票) 7. 3人のゴースト クリスマスシーズンの風物詩、ディケンズの「クリスマス・キャロル」ですね。そのものずばりの「クリスマス・キャロル」(1970)が役者の演技で魅せている作品なのに対して、こちらは「ゴースト・バスターズ」ばりのCGで見せる作品ということでしょうか。まあ、そこそこ楽しめます。7点(2003-12-02 00:02:30) 8. サルバドル/遥かなる日々 「キリング・フィールド」と比較される作品ですね。フリージャーナリストって、かなり危ない目に遭っているんだなって実感できる作品です。ジェームズ・ウッズがいい加減な男を好演しています。ゲリラとタバコ吹かして談笑しているシーンなんかその典型かも。わたし的には「キリング・フィールド」の方が好きですね。7点(2003-12-01 23:58:58) 9. ザ・フォッグ(1980) 霧の中から何かが出てくるという感じの演出は面白かったですよ。B級ホラーとして楽しめます。7点(2003-12-01 23:52:47) 10. ザ・ドライバー 若き日のライアン・オニールは格好良かったねえ。「サイレント・ランニング」のブルース・ダーンが、犯罪者の手助けをするオニールを執拗に追いかける刑事でいい味を出しています。イザベル・アジャーニのような顔って大好きなので、クールでミステリアスな感じにぴったりで、それも魅力。7点(2003-12-01 23:49:32) 11. ザ・デイ・アフター 「ポリス・アカデミー」のあのスティーブ・グッテンバーグがシリアスな役を演じています。っていうか、こっちの方が先だから、まだコメディに開眼していなかった時期だね。テレビムービーながら、かなり重い内容を丁寧に描いた佳作ですね。放射能汚染というのがジワジワと進行するのが怖いことです。ラスト近くで、女性の髪が抜けてきたときに、彼が帽子を取ってニッコリするシーンが忘れられません。8点(2003-12-01 23:45:13) 12. 最後の航海 撮影に使われた船にとっても、”最後の航海”になった作品です。廃船を実際に沈めて撮影されたわけですから、いわばドキュメンタリーでもあるわけです。まあ作られた時代が時代ですから、現代のCGに慣れてしまった目には物足りなく感じるかもしれませんが、私は結構好きです。船室から逃げ遅れたドロシー・マローンが救出される過程で、アゴを水から出してもがいているシーンなど、白いブラウスの清楚な感じもあって、不思議な色気を感じます。7点(2003-11-23 01:20:53) 13. サン★ロレンツォの夜 ”イタリアの笠智衆”と私が勝手に呼んでいるオメロ・アントヌッティがいい味を出しています。物語は1943年のイタリア。シチリアに上陸した連合軍がローマを目指しつつ北上しているときです。ナチスドイツ軍の手から逃れた農民達が、アメリカ軍に助けを求めるという話です。村が焼き討ちされたり、パルチザンの処刑があったりと、話はかなり残虐悲惨な面もありますが、少女と”笠智衆”の演技により、なぜかおとぎ話のような印象を与える作品です。「お星様に願いをするとかなう」というエピソードがジーンときます。8点(2003-11-21 16:39:26) 14. サンダーアーム/龍兄虎弟 ナニワの梟さんも書いている、”アジアの鷹”というのは好いですね。気球のバルーンに飛び乗ったり、城の中の格闘とか、結構この作品は好きですね。ところで、記憶の中でアラン・タムがいつの間にかユン・ピョウにすり替わっていたのは驚きました(笑)。7点(2003-11-20 18:34:30) 15. 最後の猿の惑星 いよいよ決着ですね(微笑)。シーザーの像の下で人間の子供と猿の子が一緒に学ぶ社会、いいじゃないですか。でもどうして猿が支配する世の中に変わっていくんだろうね。一作目の猿たちよ、シーザーの教えを思い出せ!(笑)7点(2003-11-20 10:09:26) 16. 猿の惑星・征服 前作の悲劇の子が、やがてシーザーとなり人間社会に反乱を企てる。犬、猫のかわりに猿を飼うというシチュエーションはわからなくもないが、犬・猫が絶滅するというのはかなり無理があるかも(苦笑)。今ならさしずめ”アイボ”が反乱するようなものか?(笑)6点(2003-11-20 10:07:34) 17. 猿の惑星 最初は当然テレビの放送でした。吹き替えで観ても違和感無いのは、お猿さんだから?(笑) 元祖マスオさんの近石真介さんのコーネリアスってぴったりだったな。それにチャールトン・ヘストンの納谷悟郎さんもぴったり。宇宙船がタイムスリップした先が猿に支配された未来の地球だったというのは、とっても面白いアイデアですよね。ノヴァ役のリンダ・ハリソンが妙に色っぽかったのが印象的です。 ところで、どうでもいいことなんですが、我が家ではベッカム夫人がジーラによく似ていると噂がしきりです(笑)。8点(2003-11-20 09:50:20) 18. さらば冬のかもめ 些細な罪で逮捕された兵士を護送する水兵のロードムービーですね。仕事を終えたあと、ジャック・ニコルソンがつぶやく台詞が、なんともいえず寂しいですね。8点(2003-11-20 09:42:02) 19. ザ・フライ2/二世誕生 エリック・ストルツがやっぱり父親の遺伝子を受け継いでいたのかというように、成長するに連れて異常な行動を取り出すのはお約束でしょうか。個人的には、あの異様な姿に変わってしまった犬のエピソードが悲しいです。6点(2003-11-20 09:37:21) 20. ザ・フライ 「蠅男の恐怖」のリメイクですが、28年の時を経て、マシンの仰々しさもずいぶん大げさになってきます。よりリアルなグロテスクさが増した訳ですが、異質なラブストーリーとしてラストには感慨深いものがありますね。7点(2003-11-20 09:34:35)
|
Copyright(C) 1997-2025 JTNEWS