みんなのシネマレビュー |
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1. ザ・リング 日本版のほうが断然、怖いですね。でも、テンポが良くなったのと、映像がゆったりと広がりのあるものになった以外、話の運び方も解釈も映像も、みんな日本版と同じです。ココまで同じじゃ、リメイクしても意味無いじゃん、と思ったのは「サイコ」以来、久しぶりです。 ただ、貞子は思わず目を背けちゃう怖さがあったけど、こちらはサマラがそんなに怖くないので、正視できてしまいます。あの「テレビ画面の砂嵐を見るだけでゾッとしてしまう」ような強烈な恐怖感は、味わえません。2点(2004-09-27 11:38:48) 2. サイン 《ネタバレ》 最初、映画館で観たときには、あまりの肩すかしな内容に脱力したのだが、今から考えると面白い映画だったような気がする。まあ、無理矢理「すべてがサインだったのだ」というオチというのは、やっぱり変だけど、超常現象への一つの答えというか、そういうモノは感じた。つまり、人の能力も悲しみもすべては誰かを救うためにあるというか。シャマラン監督の一連の超常現象モノを並べて観てみるのも面白いかもしれない。でも、ホアキンの銀紙の帽子姿がどうしても脳裏に焼き付いて離れないのが困りもの。6点(2004-07-13 22:48:41)(笑:1票) 3. ザ・メキシカン 《ネタバレ》 中身のない映画だった。救いようのない「バカップル」を、すでにいい年齢したブラット・ピットとジュリア・ロバーツが演じてるあたりで、すでにコケている。これは若い俳優がやるべき役だろう。コメディにもギャグにも徹しきれず、かといってシリアスでもミステリーでもなく、単なる「おバカ」な展開で転がっていく。大物俳優を使ったせいなのか、そもそもの企画が悪いのか知らないが、全然楽しめない映画だった。偽リロイとか、車に乗ってる犬とか、工夫を凝らしてるつもりなのかなぁ・・・・・・? ものすごく殺人シーンが多い映画だったので気分が悪い。せっかく出てきたジーン・ハックマンも陳腐なセリフを吐いてただけで、ショボかった。もったいない。ハリウッド界のトップクラスのギャラを支払って、こんな映画を作ってどうするんだよ、と言いたい。ただ、今までもブラッド・ピットに「知的」とか「洗練」とかいう言葉は無縁だと思っていたが、何かっていうと「今に見てろよー」と拳を天に突き上げる馬鹿キャラを、ここまで上手に演じられてしまうと、何だかブラット・ピットが可哀想になった。案外にドジで馬鹿でちょっぴり庇護欲をそそるようなキャラが、三十路を過ぎたブラピに十分ハマっていたのが、唯一の見所だったのかもしれない。一方、ジュリア・ロバーツがヒステリー女を演じると、かなり痛い。3点(2004-05-23 21:47:58) 4. ザ・コア ここかしこで、サイテー映画といわれていたので全然期待していなかったのだが、案外にも、意外なほど、楽しめるSF映画だった。冒頭の鳥がボタボタ落ちるゴシック調な映像で、そうかと思うといかにもアメリカンな豪快な宇宙飛行士のお姉さんが出てきて、そのちぐはぐさが、ものすごく気に入ってしまった。そこから急展開して「地球の中心部へ行けるマシンがあるんだよー☆」という、絶対にそんなわけないだろ!!とツッコミたい設定へ突入していくが、その突っ切り方が良かった。ディスティニーってなんだろう??と期待させておいて、さらにそれがアリエナイ、トンデモナイものだったのには苦笑したけど、お約束どおりに高慢ちき先生が泣かせてくれた。紅一点のヒラリー・スワンクのがんばりかたもまた、お約束。犠牲者の出方なんかもふくめて、全体として人物造形が、何となく日本のアニメっぽい感じがした。6点(2003-12-05 21:20:06) 5. 三銃士(1973) 衣装・小道具ともにゴージャスで素敵です。ちょっと歴史考証にはウソも多いですが、アメリカ製なので仕方ないでしょう。4人もかっこいいけど、フェイ・ダナウェイのミレディと、チャールトン・ヘストンのリシュリュー枢機卿が、ほんとに素晴らしいです。王妃様の無責任ぶりも原作通りで楽しいです。7点(2003-11-20 13:50:24) 6. 猿の惑星 今観ると、特殊メイクもセットもつくりものっぽいが、それでも発想の面白さ、皮肉の効いた脚本、どんでん返しの楽しさを味わえる。7点(2003-11-20 13:41:15) 7. サイコ(1960) ストーリー的には、今はもう古典的すぎて面白みがないにもかかわらず、映像が怖い。モノクロのせいなんだろうか? 空も家も窓も階段も、全部が怖い。観ていて緊張する。まるでお化け屋敷みたいだ。ヒッチ・コックってすごい人だったんですねぇ。リメイク作品のほうを先に観たが、あっちがヒドすぎた。7点(2003-11-20 09:41:28) 8. サウンド・オブ・ミュージック 子供の頃、母が好きで何度も観た映画。一緒に歌ったり踊ったりしてたんだよねー。カーテンの服とか、すごく羨ましかった。大人になって観てみたら、そうか、これってナチス時代の話だったのか。けっこう、せっぱ詰まった話だったんだー。全然気づかなかった。ストーリーの細かい部分には不満もあるけど、ミュージカル映画として、曲も、内容も本当に素晴らしい。7点(2003-11-18 19:31:51) 9. さらば、わが愛/覇王別姫 《ネタバレ》 公開当時は、レスリー・チャンの素晴らしい演技と、価値観の崩壊する世界に生きる人々を描きあげた映画のすさまじさに、震えるような感動を覚えた。蝶衣の変節せずに凛として生きる姿と、死に至る姿が壮絶な美しさである。京劇の大袈裟なメイクや、衣装・立ち回りの、あざやかさとグロテスクさが、ストーリーをより印象深くしていると思う。しかし今回、レスリー・チャンに哀悼を捧げるべく観たのに、コン・リーの演技に圧倒された。この映画に描き出された時代の過酷さは、むしろ彼女がすべて表現していたんだなぁと。9点(2003-07-08 22:14:19) 10. サイコ(1998) 《ネタバレ》 リメイクするにしても、もう少しひねりようがあったんじゃないの? と思う。全く同じ、というのがポイントなのかな? オリジナルが撮られた当時は、全く新しい映画だったのだろうけれど、今となっては何のひねりもない映画である。アン・ヘッシュが珍しく化粧が濃くて怖い。冒頭で悪いやつなのかと思った男が、ただの金物屋の親父だった。3点(2003-07-01 22:26:37)(笑:1票) 11. サウンド・オブ・サイレンス(2001) 逆に主導権を取って脅しに掛かっちゃう悪役顔のマイケル・ダグラスと、何でそこまで執着するのか分からないところに執着するという意味でいつもの悪役を演じているショーン・ビーンの、キャスティングは良かったが・・・・・・それだけ。原題からしても、謎解きを期待させる映画だったが、全然謎なんて無かったし、数字を聞き出すために苦労するとか駆け引きするとかではなくて、あっけない展開で話が終わってしまった。動けない奥さんとか、頭の良い娘とか、全体の登場人物を上手く動かしているところは面白いが、ストーリー全体に迫力が無くて駄作。女の子の設定や、犯人たちの設定に無理が有りすぎる。ブリタニー・マーフィーの熱演もあまり意味をなしていない。3点(2003-06-26 22:37:24) 12. 三銃士(1993) 爽快感がありました。「一人はみんなのために。みんなは一人のために」って合い言葉がまたイイなぁ。制服ってものは、こういう誇り高いものなんだよなぁ、と三銃士モノを観るといつも思いますね。「ダルタニャン物語」じゃないのね。やっぱり「三銃士」なんですね。アトス(キーファー。サザーランド)、なんでそんなにカッコイイのですか。あなたが主人公なんですか。アラミスは白皙金髪の美形のハズですが、チャーリー・シーンもまあまあアリかなぁ。ポルトスはいい味。悪役さんたちも強烈でスゴイ。しかし、リシュリュー枢機卿は恰幅がよいのが、イヤでした。ソコだけ、どーしても許せなかった・・・・・・。クリス・オドネルの印象がちょっと弱すぎました。あと、描き方が爽快になればなるほど、王妃の不倫とか、アトスの過去とか、アラミスの女好き(笑)とか、フランスらしい設定に無理が生じるのがチョット辛いですね。7点(2003-06-02 23:21:04)(良:1票) 13. サブリナ リメイクなんてするもんじゃないよなー、と思う。マジで。リメイクして、前の作品より成功した(感動を起こせた)例ってどれだけあるんだろう? やめて欲しかった。だいたい、昔ほどパリは突出して洗練された場所ではないので、メインテーマの【サナギが蝶に変身】が、すでに苦しい設定。どうせなら、ヒロインに経営学でも学ばせれば良かったのに、と思ってしまいました。それなら少しは現代的でしょ。オードリーのあの可憐さ、そして衣装のすばらしさを、改めてしみじみと実感するのみ。4点(2003-06-02 22:10:05)
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