みんなのシネマレビュー |
|
【製作年 : 1970年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
1. さらば愛しき女よ 《ネタバレ》 ロバート・ミッチャムがマーロウと違うのは目だな。あんなにたれ目ではない。私は本物のマーロウを見ていないが、と言うか、実物はいないから、つまり、小説を読んだ印象との比較という表現が正しいのか。とにかく、目は違っている。強いて言えば、お腹と体つきも違う。歳もかな。それに比べると、シャーロット・ランブリングはそっくりだ。もっとも、当然ベルマも見ていない。本題に戻ろう。原作との違いはあるものの、これは渋い名作の一つと言えるだろう。唐突な印象のあるオープニングからの展開も、主人公の記憶をたどるという手法がじわじわと後に生きてくる。廃退した都市で起きた事件とそれに関わる人間を、静かに距離を置きながらたどっていくうちに、見るものは、閉塞感しかない何ともやりきれない状況と一時現実を忘れさせてくれるスター選手の活躍に熱中する主人公達の台詞などに、今の自分を重ねることができるようになる。ディマジオのエピソード挿入は成功している。努力が報われない警官のやるせない表現なんかも原作を上回っている。もう映画館で観てから30年以上も経つのに、印象が色あせない。むしろ、主人公の年齢に近づくにつれ、あのけだるさと心地よい疲れが理解できてくる。名作である。邦題も最高だ。でも、やっぱりマーロウはあんなにたれ目ではない。[映画館(字幕)] 10点(2008-04-05 23:12:29)(笑:1票) 2. 猿の惑星・征服 かなり不確かな情報で、今さら確認できないが、当初はシリーズ化でストーリーが安易になり、猿が多くの職業に就き、警察、警備員、看護婦、スチュワーデス、高校生などになるエピソードが入っていたらしい。当然、ホームドラマではないので、ボツになって、予定されてた題名も変えられてしまったとの事。当初の題名は何かって?「猿の惑星・制服」[地上波(字幕)] 7点(2007-11-23 00:05:03)(笑:2票) 3. 最後の猿の惑星 発展的な終わり方は、後味はいいです。映画史に残るシリーズを上手くまとめた感じ。この邦題は、すっかり馴染んでいるんだけど、内容的には第2作のものという気がしている。変えるなら「猿の惑星最終回」でしょう。バートン監督のは「猿の惑星番外編」か。7点(2004-11-18 18:42:30) 4. ザ・チャイルド(1976) かみさんが昔テレビで観て、怖かった記憶があり、しきりに話題にしていたので、何度となく、レンタルしようと探したけどなかなか見つからず、やっと見つけたと思ったら、キング原作の別物だったりと、家では、いわくつきの作品となっている。たしかに、製作者の意図どおり、不気味な雰囲気と後味の悪さに加え、メッセージも感じられた。しかし、ようやく念願かなったものの、どちらかと言うと、早く忘れたい気分。かみさんも当然、口にしなくなった。6点(2004-03-03 00:33:13)
|
Copyright(C) 1997-2024 JTNEWS