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1.  座頭市と用心棒 「座頭市喧嘩太鼓」より2年ぶりに制作された、第20作目となる本作。三船敏郎演ずる用心棒を迎えた企画で、興行的にはそれなりに成功を収めたようです。1966年以降の本シリーズは、殺陣に進歩が見られなくなり、座頭市というキャラクターを神聖化しようとするあまり、話が嘘くさくなってゆきます。さらに本作では、勝の体の動きの鈍さが目立ち、NGと思えるようなシーンでさへ平気で使われています。用心棒をからめたエピソードでは、キャラをたてようとするあまり、墓穴を掘っているようです。もっと軽い扱いでもよかったのではないかと思いました。3点(2005-01-06 11:37:50)

2.  サイン 《ネタバレ》 なぜ宇宙人?----水が弱点の宇宙人が、なぜ表面積の7割が海の地球を侵略しに?----M・ナイト・シャマラン、メル・ギブソンの名前に期待して観ていると、腹が立ちます。これは「宇宙人の出てくるB級映画」なのだ、とあらかじめ覚悟して観ていれば、それなりに楽しめる作品です。「シックス・センス」 、「アンブレイカブル」の後の作品ですから・・・宇宙人でも出さなければ、世間は許してくれなかったのかもしれません・・・「サイン」というテーマはおもしろいと思いました。グラハム・ヘス神父(メル・ギブソン)の妻は事故で下半身を失いながらも、奇跡的に数時間生き延びます。その奇跡を目撃したグラハムは、「なぜ彼女は生き延びたのか。彼女の苦しみに意味などあったのだろうか」とずっと問い続けています。数十年生きていると、ドラマのように都合のよいこと、またはドラマのように最悪の事態に立ち会うことが、何度かあります。それに直面したとき、ある人は宗教に走るかもしれませんし、ある人は忘れようと努力することでしょう。グラハムのドラマは衝撃が大きかっただけに、立ち直るのにも大きな理由が必要でした。ラスト、神の存在を理解したグラハムの姿に感動しました(ただし、宇宙人は見なかったことにしていました)。4点(2004-06-26 19:16:48)

3.  3-4X10月 《ネタバレ》 にぎやかな狂気(ビートたけし)と静かな狂気(柳ユーレイ)が、それぞれの破滅に向かって突き進んでゆく。自分の代わりに、舎弟の指を強引に切り取る北野、「人気のない事務所」に、「現実に存在するかどうかもわからない彼女」と突っ込んでゆく雅樹、二人の異なる種類の狂気は、厳粛ですらある。傑作なだけに、井川比佐志とガダルカナルの演技が下手なのが、残念。特にガダルカナルは台詞が多いだけに、つらかった。 構成に素人臭さを感じるが、北野監督のこれからがひじょうに楽しみな作品。7点(2004-06-18 07:10:52)

4.  座頭市血煙り街道 近衛十四郎は、スターらしい扱いを受けて役に就いています。脚本は、様々な舞台裏の事情が見え隠れし、多少荒っぽさがあります。が、亡き母と偽って描いた良太の絵が、実は市の似顔絵だった件などーー優れたエピソードにも支えられています。ラストを飾る殺陣は、スタッフ、キャストの実力と熱意が伝わってきます。8点(2004-06-06 06:29:00)

5.  座頭市二段斬り 本作の座頭市は、ひたすら強い。殺陣は、10作目であるというのに、マンネリ化しておらず、ますます磨きがかかり、見応えがあります。三木のり平の壷振り師は、少々やりすぎの感じがありますが、許容範囲です。7点(2004-06-05 11:17:24)

6.  座頭市(2003) 《ネタバレ》 ビートたけしの金髪・座頭市を、違和感なく観ることができました。 殺陣も楽しめました。 残念なのは、脚本があまりにもお粗末であること。 そろそろ本職(プロ)の脚本家を迎えた方がよいのではないか、と思いました。 実は目が見えていた、という筋立ても、少々中途半端です。 金髪、碧目、故の迫害を、もっと臭わせた方がおもしろかったように思います。4点(2004-06-03 04:17:20)《改行有》

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