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【製作年 : 1980年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
1. さよなら子供たち 《ネタバレ》 子供たちの無邪気な日常に、大人たちの世界が理不尽さ残酷さと共に侵食していく様を、淡々としたタッチでありながら無駄の無い演出で描いている作品です。 ナチスドイツ占領下のフランスの人々の動きも、親独・反独がいろんな事情で入り混じっていて切なかったですね。まあ生きていくための選択ですから今の感覚で批難はできませんが・・・・・・。 [ビデオ(字幕)] 8点(2011-07-31 10:59:19)《改行有》 2. 懺悔 《ネタバレ》 「社会のためになることは全て道徳的である」というセリフがこの映画のテーマを象徴していると思いました。このような論理はソ連に限らず、さまざまな国家や組織において見られるものですが、そこで挙げられている「社会」の捉え方が問題なのではないでしょうか。 この作品の社会は、その「社会」の意味が極端に言えば「社会を掌握している権力・権力者にとって都合の良い社会」なんですよね。そして、権力のそういった思考を多くの人々が恐怖に屈服し「沈黙」という形で受け入れてしまったことが大きな悲劇を生んでしまったことを、この映画は観客である我々に強く訴えかけているように感じました。この作品がソ連崩壊を招いた映画といわれるのも頷けましたね。 本当に「社会」のためになることを為すためには、権力・権力者が無私であることが求められると思うのですが、欲望の生き物である人間が権力を持ちながら無私になることは中々難しいわけで・・・・・。それだからこそ、民主的な国家や会社はチェック・牽制機関を設けて何とか権力の暴走を食い止めようとしているわけなんですけどね。 [DVD(字幕)] 7点(2009-12-14 00:30:02)《改行有》 3. サン★ロレンツォの夜 《ネタバレ》 非常に悲惨で哀しい出来事なんですが、どこか幻想的で、また大らかさすら感じさせる描写にイタリアらしさを感じましたね。美しさの中に重いテーマが包み込まれていて、観終わった後も深く心に残る映画でした。 考える時間を殆ど与えられずに、殺して生きるか殺されて死ぬかの2者択一を選択させられる戦争の恐ろしさ、馬鹿馬鹿しさを思い知らされる作品です。 [ビデオ(字幕)] 7点(2009-02-06 19:46:50)《改行有》 4. さらば愛しき大地 《ネタバレ》 非常に生々しい人間ドラマでしたね。まあ、素晴らしい作品であることは間違いありませんが、あまりにもリアルなタッチ(覚醒剤を打つシーンまでリアルです)で描かれているので、見ていてちょっと身につまされるものがありましたね。 出演者たちが本当に素晴らしかったですね。根津甚八演じる主人公なんて本当にいそうですし。あと、秋吉久美子の茨城弁が非常に自然な感じだったので調べてみたら、福島のいわき育ちなんですね・・・納得です。 [DVD(邦画)] 8点(2008-02-12 18:22:24)《改行有》 5. さくら隊散る 《ネタバレ》 原子爆弾投下がいかに非人道的な行為であったかを痛感させられるドキュメンタリーでした。原爆症に苦しめられ死んでいく隊員達の姿の再現シーンはあまりにも悲惨で強烈な印象が残りました。特に園井恵子については「無法松の一生」を見たばかりなのでその死は衝撃的でした。 [DVD(邦画)] 8点(2008-02-02 23:45:09)《改行有》
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