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1. 西鶴一代女
これはまたただならぬ映画ですね。
一切の妥協を排してひたすら一人の女の人間性を問い詰めて行く。この執念深さには脱帽としか言いようがない。
日本映画なのにどこか北欧の映画を見ているような、妙に普遍的な感覚を覚える。
ことに人生の重圧に耐えてなお気丈に立ち向かうお春(田中絹代)が、居並ぶ羅漢像の前で過去を振り返り
感極まって気絶する前の、あの突き詰めた表情は、どこか崇高さすら帯びている。
また、夜鷹に落ちぶれたお春が、客の求めに応じて、化け猫のふりをしてお金をもらうところなど実に秀逸。
まさにこれは溝口健二にしか撮れない傑作。[映画館(邦画)] 10点(2015-11-28 03:10:58)《改行有》
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