みんなのシネマレビュー
鱗歌さんのレビューページ[この方をお気に入り登録する

◆検索ウィンドウ◆

◆ログイン◆
メールアドレス
パスワード

◆ログイン登録関連◆
●ログインID登録画面
●パスワード変更画面

◆ヘルプ◆
●ヘルプ(FAQ)

◆通常ランキング◆
●平均点ベストランキング
●平均点ワーストランキング
●投稿数ランキング
●マニアックランキング

◆各種ページ◆
●TOPページ
●映画大辞典メニュー
●アカデミー賞メニュー
●新作レビュー一覧
●公開予定作品一覧
●新規 作品要望一覧照会
●変更 作品要望一覧照会
●人物要望一覧照会
●同一人物要望一覧照会
●関連作品要望一覧照会
●カスタマイズ画面
●レビュワー名簿
●お気に入り画面
Google

Web www.jtnews.jp

プロフィール
コメント数 3872
性別 男性
年齢 53歳

投稿関連 表示切替メニュー
レビュー表示レビュー表示(評価分)
その他レビュー表示作品用コメント関連表示人物用コメント関連表示あらすじ関連表示
コメントなし】/【コメント有り】
統計メニュー
製作国別レビュー統計年代別レビュー統計
要望関連 表示切替メニュー
作品新規登録 / 変更 要望表示人物新規登録 / 変更 要望表示
要望済関連 表示切替メニュー
作品新規登録 要望済表示人物新規登録 要望済表示
予約関連 表示切替メニュー
予約データ 表示

評価順123456789101112131415
投稿日付順123456789101112131415
変更日付順123456789101112131415

221.  仕立て屋の恋 シムノンの原作は、描写が特に細かいというわけではないものの、生々しさがあり、読んでいる最中、イメージが強く喚起されるので、改めて本作を観ると、なんだかリメイク作品を観ているような妙な気分になりました。が、原作そのままではなく、原作は。イール氏と尾行刑事のやりとりなどがもっと描かれていて、サスペンス色を出していますが、本作の方は、そういった部分は抑え気味。その分、幻想味が増していますが、「作られた不健康さ」みたいなのが垣間見えるのがちょっととまどうところ。ところで!イール氏の覗きのシーンでは、ブラームスのピアノ四重奏曲第1番の第4楽章の一部が繰り返し、執拗に流れます。本当にシツコイです。私は上記の曲が昔から大変に好きです。私は好きな曲は頻繁には聴きません。時間の流れとともに音楽もまた流れ去ってしまう儚さ、それこそが音楽の魅力であり、あまり頻繁に聴くとその魅力が台無しになる気がするから。それに好きな曲は頭に入っているから、それで十分なのです。しかるにその曲をこれだけしつこく(無意味に)繰り返されると、なんだか嫌な気分に。この曲のこの引用部分、特筆すべき大変美しいメロディであり、おそらく「それゆえに」ブラームスはこのメロディを曲の後半で再現する際には敢えて不完全な形でしか出さなかった(惜しげもなく!)。これが「音楽」の凄みだ。「映画」というジャンルは、この刹那的凄みとは無縁なのか?このように「好きなもの」を「好きなだけ」垂れ流すものなのか?そうでは無いと信じたい。6点(2004-06-26 03:52:58)(良:1票)

222.  シシリアン(1969) 基本ストーリーはただの宝石ドロのお話なもんで、わりと軽いタッチですね。すくなくとも、マフィア映画と聞いて連想するような重厚な作品じゃありません。ジャン・ギャバンがシチリア・マフィアの大物、なのにセリフはフランス語でもイタリア語でもなく英語、っていう時点で、深刻さを放棄してます。軽いといえば、あの飛行機は実に軽そうでしたな(特撮による合成がブレている)。このシーンの味わい深さは『エアフォース・ワン』に匹敵しますよ(しかし『ジョーズ3』の味わいには及ばない。関係ないが)。でまあ、荒唐無稽な話なんですけども、宝石を狙うマフィアと立ち向かう捜査当局が並行して描かれ、なかなかの緊張感。さらにそこにイマイチ手際がよくない(ような気がする)アラン・ドロンが加わることで話はこじれ・・・そういや、海辺でウツボを釣り上げるアラン・ドロン、片や全裸で横たわる美女、これはなんだかシュールなシーンでした。結構、変ですよ(笑)。それにしてもジャン・ギャバン、ずいぶん腹が出ているなあ・・・。7点(2004-05-30 01:20:03)

223.  十三人の刺客(1963) 七人の侍と忠臣蔵を掛け合わせると、戦争映画になっちゃった、という作品。ラスト30分の死闘はもはやチャンバラではなく、戦争です。映画の始めのほうは断片的な描写のためモヤモヤしているのですが、それが明石藩主暗殺計画へと収束していくあたりでスッと見通しがよくなり、もうワクワクしてきます。途中、藩主一行が行方不明になり、オヤ、と思わせるも、あんまり大したエピソードに伸びないのは残念でしたが。それでも、落合宿についに藩主一行が現れるシーンは、ゾクゾクします。そして壮絶な死闘へ。要塞と化した宿場町には光と陰が交錯し、さらに砂埃も舞い上がって凄まじいばかり。狭い路地での戦いでは、自然、登場人物の動きはカメラに対し前後方向に限られることとなり、それが、こちら迫りくるような独特の迫力をもたらします。う~む、それにしても実に潤いの無い話だ、命を投げ出しての殺し合い、たどり着く先などどこにもない。リアルすぎるほどの殺陣とは対照的に、何か夢の中の出来事のような現実感の希薄さ、まさに悲壮感のみで紡ぎあげたような映画です。ところで、ナレーションはやっぱり芥川隆行に限りますなア。無条件に説得力を感じてしまうこの声。安心感があります。伊福部昭の音楽はいつもどおりの怪獣映画風の音楽(?)で、人によっては真骨頂と呼び、また人によってはマンネリとも言う。わたしゃ結構好きですが。8点(2004-05-23 16:09:40)(良:2票)

224.  ジャッジメント・デイ/合衆国が震撼した日 《ネタバレ》 敵がネオ・ナチというのが新味と言えば新味。でもこの際どうでもよい。いきなりドンパチばっかり続く。背景に流れる音楽もまた、このテの映画にアリガチなB級煽り系音楽・・・と思いきや、これがよく聴くと、おやおや何だか勇ましくも物悲しいメロディ、何だかムード音楽風、いやむしろ演歌調とでも言いますか。さてさて、ドンパチが続く中にも、どうやら映画の主題は、2人の主人公、タネンとPJの友情にあるらしい、という事が何となくわかってくるのだが、残念ながら、2人のうちどっちがタネンでどっちがPJなのか私が認識する前に、早々に一方が死んじゃったよ。これじゃちっとも感動できん。でも、一応泣かせるシーンのつもりなんだろうナ~、という事はヒシヒシと伝わってくる。何しろ、背景の音楽はギター演奏へと変わり、ほとんど古賀メロディかと思わせる泣きのメロディ。さてさて、後半はタネンの活躍なんだけど・・・見どころはすぐにやってくる。まずはホッケー会場での死闘。タネンと敵との銃撃戦の中、何故か選手達はホッケーをやめない。さすがは氷上の格闘技と言われるだけの事はある競技だ。気合いが違う。しまいにゃ、タネンが落としたピストルをパックと間違えてプレーを続ける始末。さすがに不注意だと思うぞ(笑)。それはさておき、その後の展開、敵は核ミサイルのサイロを占拠してしまう。しかもミサイルを操作できる博士を拉致、仲間に引き入れる。まずは政府へ脅しをかけるため、ミサイル一発ぶっ放してやれ! しかしこのミサイル発射のシーンでは、ミサイルを吊るすヒモがあまりにも鮮明に!(見なかったことにしよう)。で、いよいよクライマックス、タネンは仲間と共に、占拠下のサイロへ潜入。敵の数がミョーに少ない気がするが、まあいいでしょう。一方タネン一行の中には、何故か、上述の拉致された博士の娘の姿も。いや彼女の存在はダテではなく、システムに侵入し、ミサイル発射を阻止するという任務があるのだ。かくして、敵の手先となってしまった博士と、それに立ち向かう娘との間で、システム上でミサイル制御の主導権を奪い合う戦いが! 親子でテレビのチャンネル争いをしているかのようで、なかなか微笑ましいぞ! という訳で、結局、敵の野望は無事阻止されるのでした。メデタシメデタシ。う~む。前半のPJの存在は、一体何だったんだ?後半はめっきり忘れられた存在になっちゃった気が。4点(2004-04-18 00:56:30)

225.  シュレック こういう作品は賞味期限がありますね。だからさすがにそろそろレビューしとこうかと。やっぱりCGはスゴイですよ、充分見どころになってます(今の所、まだ)。でも内容的には、ディズニーに対抗しようというその一点のみのアイデアで、勢いで作っちゃったみたいなところがあって、どうも充分に練られた作品に思えない・・・単に「裏返し」にしただけでは「意表をつく」という所までは至らない訳で。だもんでラストも、別にビックリはしませんでした、「ああ、やっちゃったか」ってな感じ。6点(2004-04-11 17:20:00)

226.  シャレード(1963) やっぱりヘンリー・マンシーニって人は凄いなあ。テーマ音楽が有名なので、その部分ばかりが注目されがちだけど、映画音楽全体をよく聴いてみよう。誰の耳に馴染み易いメロディのテーマ音楽をちゃんと提示した上で、要所要所では様々な技巧をこらした現代的な響きも聴かせてくれる。それでいて音楽の統一感も失っていない! 勿論この映画の魅力は音楽だけではありません。ヒトクセもフタクセもある登場人物たち。特にジョージ・ケネディ、彼は義手という設定だが、時々、手が長すぎるゾ!(←どうでもいいけど)。また脇役ですが、あのヒトのいい収集家も忘れられません。そして意外なストーリー展開。何の予備知識も無く観たお陰で、見事にしてやられました。撮影についても、暗闇の使い方が(ちょいとキメ過ぎのきらいもあるが)実に印象的で、サスペンスを盛り上げます。満足感あふれる一本です。9点(2004-04-11 02:05:14)

227.  少林サッカー 来週テレビ放送があるらしいので、宣伝しておこう(今更?)。この映画はまさに大爆笑・・・って程は笑わなかったな、残念ながら。それにストーリー展開もあんまり必然性が感じられない(いや少しはあるけどヒジョーに大雑把で、小技が足りない)。シマッタ、全然褒めてないナ。いや、それでもわたしゃ結構好きですよ、コレ。マンガを敢えてマンガのまま実写に置き換えたようなシラジラしさとバカバカしさ。「これぞ映画」とは言わないけど、これもまた「映画だからこそできた、映画ならではの楽しさ」のひとつ、だからやっぱり好きなんだナ。夢があります。こういう「一本とられた」的な映画に対しては、あんまり他の映画と比較してどうのこうの言う気も起こらないし。内容的に、モラル上の問題は無きにしもあらずですが、このテの「毒」はストーリーの推進力として重要な役割を果たす場合もあるわけで、「毒」はあっても「棘」が無ければ、まあ大目に見てもいいんじゃなかろうか、と。8点(2004-04-11 00:24:50)

228.  シザーハンズ かなり以前ですが、ジョニー・デップが私生活で問題を起こし、某一般紙の社会面にも記事が載ったのですが、本人の最新の写真が入手できなかったのか、何故かそこに載っていたのは、本作出演中のエドワード役の顔写真。ものすごくアブナイ人に見えちゃっておりました。つまりですね、この映画、ファンタジー映画にしてはどうも主人公の顔がコワイ。実際、子供は観てて怖いらしく、私の姉も息子達が喜ぶだろうと思ってビデオを見せたところ、すっかり怖がってしまって(どうやらエドワードが悪者に見えるらしいんですね)。しかし私はと言えばもうオトナ、これしきの怖さは耐えられる訳で。この映画、ファンタジックな部分とオドロオドロしい部分、非現実的な部分とミョーに現実的な部分が、混じり合い切らずにチグハグさを残しながら、微妙にブレンドされて、独特の雰囲気を作っています。内容的にも同様の二面性があり、ストーリー自体は、あり得ないような設定の映画なんですが、その一方でエドワードの気持ちというのは実に現実的で---誰でも、とは言わないまでも、少なからぬ人々の共感を呼ぶものではないでしょうか(私もそう)。おそらくティム・バートンにとっては切実な映画であり、私もその切実さに共感せずにおれないのです。9点(2004-03-28 01:24:47)(笑:1票)

229.  将軍 SHOGUN<TVM>(1980) これは元々はテレビシリーズですけど、これがテレビ朝日系列で放送された時はまさに話題騒然。観なかった人っているんですかね。ははは。そりゃいるだろうけど。とにかく面白かった。事前にメイキングがテレビで紹介されたりして「ウワー地震のシーンって、カメラ揺らして撮影するだけじゃなくて、ちゃんと地面が陥没するんだあ。さすが金かかってるなあ」「嵐のシーンもド迫力だあ」「スゲー、人間の首、刀で切り落としちゃったよ(人形だけど)」「あ、この人、霊感ヤマ感第六感の司会者だ(←フランキー堺のこと)」とか、期待高まりまくりの状態で観て、しかもその期待はまったく裏切られなかった!もう夢中で見続けたのでした(首チョンパのシーンは画面の端で切れて映ってませんでした。どうでもいいんですけどね)。内容は、戦国時代の日本に漂着した西洋人の波乱万丈の物語で、この舞台として描かれている日本という国、なかなか悪くない。実にエキゾチックで、私も日本人ながら、憧れてしまうね。セップクなんかもお約束として盛り込んでるし、美人の人妻は風呂に乱入してくるし、もう異国情緒満点。また、この作品、勇壮なテーマ音楽が実に素晴らしいのでした。今でも耳に鮮明に残っています。さてさて、このテレビシリーズを劇場用に編集したバージョンもあって、こちらは確か、上述の首チョンパシーンがちゃんと映ってましたっけ。あとテレビ版との違いは、島田陽子のおっぱいが映ってたこと?それはどうでもよくて。なお、監督はジェリー・ロンドン、そう、あの超名作『殺人ブルドーザー』を生んだ、テレビ映画界屈指の名匠です。8点(2004-03-21 02:54:10)(良:1票)

230.  シン・レッド・ライン 公開当時に観に行った時、有給休暇とって平日の朝から観に行ったせいもあるのでしょうが、観客の大半が年配の男性だったのが非常に印象的でした。やはり太平洋戦争への関心からなのか? で、いざ映画が始まってみると、戦争や人の生死をもまるで自然の風物の一つとして、言わば「天の視点」で描いているかのような描写、これには観客の皆さん反発を感じていやしないかと心配したものでした(プライベート・ライアンはこれとは対照的に「地の視点」でしたね)。私自身は、戦争を知らないからだと言われりゃそれまでですが、別に悪い気もせず、この映画のある種不思議な世界に約3時間どっぷり浸かっていたのでした。この映画、既成の音楽を色々引用しており、特にクライマックスシーンのバックには、アイヴズの「答えのない質問」がアレンジされて流れているのですが、これが見事にハマってます。映像にマッチし過ぎて、曲がしばらく流れてようやく気づいたくらいですから(この曲好きなんですよ。それでも最初気づかなかったのです。余談ですがこの曲ラン・ローラ・ランでも使用されてます。引っぱりだこですな)。このセンスには脱帽です。ところで、気になった点も無い訳ではなく、ニック・ノルティ演じるトール中佐についての、深入りしそうなしなさそうな半端な描き方、コレだけは正直「えっ?」と思ってしまったのですが。それでも、気分を削がれるまでには至らなかったので、全体的には好きな雰囲気の映画なのであります。8点(2004-01-12 02:24:25)

231.  ジョーズ'98/激流篇 ジョーズ98ってことで、ジョーズの第九十八作目。ではナイ。どう考えてもユニヴァーサルの本家ジョーズとは縁もユカリも無さそうな激安の代物。"Inspired by a true story"とある通り、一応、昔実際に起きた事件、すなわち、サメが川を上って来て人を襲ったという事件を元にしてるそうですが、ストーリー自体は実話では無く、むしろ本家ジョーズのシリーズを適当に参考にして、というかパクって作り上げてます(そもそも、どこが激流やねん。ユルユルの川やんけ)。主人公の役者がそこはかとなくブロディ署長に似てるような気すらしてくる(ごくかすかに、ではあるが)。でまあ、どうパクってるかと言いますと、川で変死事件が発生、主人公はサメの仕業だと主張するも相手にされない。主人公は息子に、川に入らぬよう注意するが、友人に川遊びに誘われ・・・「ボクは親父に止められてるから行けないんだ」「ちぇっ、つまんねえヤツだぜ」「じゃあ行くよ」ってな感じで、結局川に入っちゃう。浮き輪でプカプカ浮かびながら「いやあ川って楽しいぜ!」・・・ははは、そんなに楽しそうには見えんが。あまりにも牧歌的かつ健康的過ぎる若者像に、少し目眩が。勿論、そこにタイミングよくサメが現れ、彼らが襲われる事は言うまでもない。救出に向かう主人公、果たして間に合うのか、さらには凶悪なサメを退治することができるのか?(と言ってもこのサメ、映画的には随分小さくて貫禄がない。さらに水準以下のCG描写が本作のショボさにトドメを刺す)。と言う訳で、TV作品にこれ以上ムチ打つのは少々つらくなって来ましたので、観なくても損は無い作品、とだけ言っておきましょうか。ところで、製作総指揮は、MIYOKO SAITOとか言う人なんですが・・・あんた誰??2点(2004-01-12 01:03:47)

232.  秋菊の物語 これはハマってしまいました。面白い!「よくぞこんな面白い映画作ったな」というよりは、「こういう映画を作ったら実は面白い、ということによくぞ気づいたな」と感心してしまいます。登場人物が役者と思えない。演技と思えない。その辺の人の会話をコッソリそのまま撮ってきたみたいな演出です。主人公の妊婦役にコン・リー、その彼女もここでは、口をポカンと開け、ガニマタでドタドタ歩く、その着膨れ姿、まるでドラえもんみたい(「田舎の人間をバカにしとんのかー」とお叱りの声もあるかもしれませんが)。さて、亭主の金的にナイスな蹴りを入れた村長を詫びさせるため、奔走する主人公。と言っても奔走という程のものではなく、話がこじれる度に、都会へと足を運び(このシーンのバックには懐かしさ溢れる音楽が)、都会へ行ったら行ったで、ちょっと不安になり、義妹としっかり手を握り合っている。この繰り返し。こういう構成をロンド形式と言うのでしょうか(?)。で最後に思わぬ展開を見せ、大団円、と思いきや、それまでの心地よさに待ったをかけるような、ハッとするラスト。一本とられました。9点(2003-12-29 22:41:46)

233.  地獄の女囚コマンド 《ネタバレ》 何しろ「地獄」で「女囚」で「コマンド」ですからね。これらのどのキーワードで検索しても軽く百万件はヒットするでしょう(それは大袈裟)。まさにテレビ東京仕様と呼ぶに相応しい映画。90年の時点で、よくもまあ、このベタなタイトルが他の映画に使われずに残っていたもんだ、と妙な感心を。さて、見どころは何と言ってもジョージ・ケネディ、彼さえ出ればどんな映画も大作に見えてくるから不思議だ・・・いや、ココに例外があった。残念。某国にて囚われの革命家を救い出さんがために、世界各地から札付きのツワモノ女性戦士(には見えない)をスカウトしてきてコマンド部隊を結成、火花散る特訓を!!ってどこがやねん、ヘナチョコの極み、もう何だかねえ、自分は今、とてつもなく難解でシュールな映画を見てるんじゃないかとすら思えてきます。敵を欺くためになぜか彼女たちはスーパーモデルに成りすます!いいぞ、これは本編中唯一説得力のあるシーンだ。さていよいよ敵の本拠地へ攻め込む彼ら。やっとドンパチが始まる(B級の癖にドンパチ少ないぞ)。そこへ敵のヘリが! でも何だか地上スレスレで無意味に右往左往してるなーと思ったら、あっけなく主人公が飛び乗ってヘリを強奪、このヘリで脱出しておしまい。何とまあ。一応「女囚コマンド」達の中にも、いがみ合う者、途中で命を落とす者、裏切る者などが現れて、本来盛り上がるはずなのですが、誰が誰やらもうどうでもいいので感情移入ゼロ、ちっとも盛り上がらん。そういや、途中喧嘩ばかりしてる彼女達、プールサイドで喧嘩した挙句、プールに転落するシーンがありますが、わざわざ水中カメラでこれを撮影する念の入れよう、これはさすがにアホだと、ちょっと感心。ちなみにポロリはありません。3点(2003-11-29 01:06:16)(笑:5票)

234.  シャルロット・フォー・エヴァー キミたち、親子で何やってるんすか! 娘のための映画ならタンクローリーだって爆破してやるぜ、ってか? でもこれは何だかセルジュ自身のための映画、娘を自分に繋ぎ止めんがための映画、のようですね。あまりに生々しくて(そのせいか、作風の割りに幻想味がやや乏しくなったかな?)。でもよく「近親相姦的」と言われますが、むしろ精神的繋がりを求めて喘いでいるような感じがします。正直言って、もう勝手にしてチョーダイな、という気もしてきますが、それにしてもこのセルジュの姿、痛々しい映画ではあります。5点(2003-11-24 11:31:34)

235.  シックス・センス 疑いを知らぬ純真な(「不注意な」の間違いか)私としては、ラストはしっかり驚かせていただきましたが、うーん、途中が正直言ってちょっと退屈だったもんで、それが驚きをより強めたのかも。映画の色彩なんかにいくら配慮してたって、やっぱり全体の印象はやや弱いと思いました。「途中怖いけど感動できる(最後はビックリ)」と先に観た知り合いが絶賛してたんですけど、観てみたらもう、怖くないのなんの。(再見後追記。うん、やっぱりよく出来てますな、内容知った上で観ててもまたドキリとしてしまいました。でも、非業の死を遂げて自分が死んだことを認識できてないのが幽霊、と言うのなら、「首吊り死体の幽霊」っちゅうのはヘンですぜ、旦那)7点(2003-11-24 00:59:05)

236.  地獄の殺人救急車/狙われた金髪の美女 B級映画界のカリスマ、ラリー・コーエンが贈る、見所満載のサスペンス。邦題がヒドいせいで、周りに勧めても全然相手にしてもらえないんだけど、中身は、コレ、かなりの拾いものですよ。この映画にこんな邦題つけるんだったら、『フォーン・ブース』も『地獄の電話ボックス』にしろ!(とか言いつつ結構気に入ってマス)。さて本作、かつてのオスカー候補の面影は今何処のエリック・ロバーツが主人公。彼が街で知合ったオネーチャン、いきなりぶっ倒れて救急車で病院へ。しかーし実はそのオネーちゃんはどこの病院にも搬送されていなかったことが後に発覚。彼はオネーチャンの行方を求めて捜索を開始。こんなテキトーな人探しで見つかる訳ないんですが、そこはさすがコーエン(兄弟じゃないぞ。ロブでも無いぞ)、都合よくサクサクと話は進み・・・そこにからんでくるお巡りさんがジェームズ・アール・ジョーンズ。快演というか怪演というか、もうあまりに素晴らしいので彼のためにも一度観てやってくれよな。そして手に汗握るクライマックス!『マニアック・コップ』に匹敵しますよこれは。というわけで、一言で言うと、とても面白い映画です。はい。8点(2003-11-21 22:31:45)(笑:1票)

237.  処刑人 悪人をやっつけてスカっとする映画なら、デスウィッシュ・シリーズやエクスターミネーター、果ては毒々モンスターでもいい筈なんですが、まあ、この映画はそのあたりの映画よりはなんぼかカッチョ良さに配慮してるので、結構観られます。一番の見どころといえば、便器の落下シーンですか。はは。これを超えるシーンが(女装以外)無かったのが残念ですかね。ところで、もしシリーズ化したらデスウィッシュの二の舞になるのは目に見えてますな。それもまた良しか。7点(2003-11-16 11:08:53)

238.  ジェヴォーダンの獣 まず目を引く格闘シーン、確かにカッコいいけど、コマーシャルフィルムやミュージックビデオにありがちーな感じの映像。そういうの駆使して映画作るのも悪くないけど、やっぱし映画こそが最先端であって欲しいな。で肝心のストーリーはこの後迷走を続け、結構タルい展開。散々待った挙句やっと獣とやらが暴れ始めるも、不完全燃焼。えーい。こんなんだったら『襲う巨大怪鳥』の方が面白かったぞ、という殺し文句を口走ってしまいそう。CGで描かれる獣も造形が冴えないので、着ぐるみ怪獣とあんまり変わらんね。というわけで、最大の見所は、実は背景の大自然の映像の方にあるのかもしれません。6点(2003-11-16 10:29:33)

239.  地震列島 この映画の一番印象に残ってるのは、うん確かにやっぱり地下鉄水攻めのシーンですよね。水没していく地下鉄構内で、みんな車両の屋根にしがみついてるんだけど、一人また一人と力尽き、ひっそりと水に落ちていっちゃうのよね。すんげー怖い。ここまで怖いシーン、他の映画にありますかね。少なくともタイタニックには無かった。セットも説得力ある作りで、もうこのシーンだけで忘れがたい映画となってます。あとはまあ、大地震とかタワーリング・インフェルノとかを模型で細々と再現してるわけですが、それでも肝心のストーリーの方には、悲壮感が漂っているので(しかもなかなか基本に忠実だ)、泣かせるものがありますね。7点(2003-11-16 00:34:13)

240.  13日の金曜日PART3 そういや昨日久しぶりに、テレビ大阪で真っ昼間に放送してたナ。当然見逃したが。前作に引き続き、懲りずにスティーヴ・マイナー監督が演出。よく見たらホッケーマスクってちょっと怖いよね、という事を気づかせてくれました。3Dが売りなもんで、ややカメラを意識したジェイソンが、ちょっとイヤかも。3作目だから三次元映像という安直な発想、どっかのサメ映画やら最近の某映画やらでも見られますな。では四作目ではゼヒ四次元殺法を望みマス。5点(2003-10-19 12:55:40)

030.08%
1190.49%
2411.06%
3731.89%
41614.16%
53619.32%
663116.30%
7122231.56%
888622.88%
93749.66%
101012.61%

全部

Copyright(C) 1997-2024 JTNEWS