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プロフィール
コメント数 1380
性別 男性
自己紹介 投稿にあたっては
①製作者の映画愛を信じて基本的に0点は付けていません。
②レビュー作品の「あらすじ」は率先して書いています。

※「ぽこた」からニックネームを変えました。サブネームの「(ぺいぺい)」は継続です。(2024.2.28)

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21.  シャーキュラ/吸血鮫 《ネタバレ》 マーク・ポロニア監督によるサメと古典的ホラーのコラボ作品。第二弾は「吸血鬼ドラキュラ」とのコラボで、その名も「シャーキュラ」!「シャーケンシュタイン」のときも思いましたが、これが邦題ならぬ原題というところが面白い。 そしてオープニングのタイトルバックに流れる「シャーキュラ…シャーキュラ…」というどこか懐かしいエレキサウンドでアレンジされた主題歌が耳に残ります。残るというより離れません。あ、エンドロールにも流れます。映像ごと使い回しですから。(このアレンジ結構好きです) ポスターも良いですね。「シャーケン…」の時は古の活劇映画っぽくアレンジされたデザインが素敵でしたが、今回も全く登場しないシーンが描かれ、「空も飛べるはず」という有名楽曲ぽいコピーが躍っています。いやサメ飛びませんから。飛ぶのは伯爵コーモリだけですから。羽根は生えてるように見えますけれど。 で、肝心の中身なんですが…もうこの路線で行くことに決めたのだ!という監督の強い意志を感じます。演出は徹底的にチープに、台詞は徹底的に棒読みに、血のりは飛び散らせず飛び散る時にはアニメーションで、サメは限りなく手造り感に溢れつつスケール感は無視などなど。書き連ねればキリがないです。これは最早潔い、いや信念と言うべき徹底さですね。 客観的に観れば所謂トンデモ映画。Z級作品。それでも楽しめる要素に溢れた、ある意味貴重な愛すべきサメ映画なのかなと個人的には思うところです。[インターネット(字幕)] 3点(2023-05-08 11:11:13)《改行有》

22.  シン・感染恐竜 《ネタバレ》 ひさびさに観続けることに苦痛を感じた作品。それは、低予算作品ならではのチープな雰囲気・ビジュアル・俳優陣の演技のせいではありません。(それも少なからずあるけれど) 話の本筋が行方不明になるのです。ティラノとエボラの脅威という部分は辛うじて全編通して描かれてはいるのですが、一応主人公らしき男性とその狂った隣人の繰り返される無意味で雑な対話と、無謀にも単独で恐竜退治をしようとする賞金稼ぎの独白的実況ネット生中継、この二つのエピソード?が短い尺の作品のかなりの部分を占めていて只管シツコイ! 加えて、合間に出て来るおよそ軍の施設には見えない執務室で交わされる何ら事態の進展を伴わない将軍?と部下の会話にも殆ど緊迫感も何も感じられませんし、ストーリーテラー的に登場する絶叫女王?はスベリっぱなし。 DVDジャケットの「うわ!ダマされた!」とは配給元の本音か言い訳か、はたまた単なるお遊びか?本作の監督の作品は一気に6作品も配給されたとのことで各作品はリンクもしているようですが、それを制覇することは我ながらなさそうです。[インターネット(字幕)] 1点(2023-04-27 00:03:45)《改行有》

23.  シェルター 狂気の秘密 《ネタバレ》 ※思いっ切りネタバレです! 何のひねりもない原題(直訳すると「危険な場所」かな?)だと内容がまるで分かりませんが、観終わってみると邦題のサブタイトル「狂気の秘密」には二つ意味がありそうです。 ひとつはビーの「狂気の秘密」。逃げて来た女性への仕打ちですね。一定期間監禁し、おそらくはその後殺害してコヨーテの餌にしてしまう。ただ、詳しく語られることはないので彼女が何故そんな行動に走るのかは想像するしかありません。それはそれで短い尺の作品としては良いのかも知れませんが、ここは多少尺を延ばしてでもビーの心理や背景を描いて欲しかったです。 もうひとつは母娘の「狂気の秘密」。暴力夫殺害後の後始末は描かれているものの殺害シーンはエンディングまで登場しません。登場してなるほど納得でした。 逃亡中の車中もシェルター生活開始後も、二人の間には微妙な距離感というかズレを感じていましたが無理もないことですね。ダーリーンは夫の存在から逃れた後もビクトリアに新たな恐怖或いは不安を抱いていたということでしょう。 一方ビクトリアも、肉切り包丁や果物ナイフを寝床に忍ばせていないと安眠すら出来ない。父が母に暴行を加える家庭内で身に付いた自己防衛手段なのでしょう。なるほどPG12ですね。 短めの尺の中でシンプルに纏め上げられた作品。上に書いたようにもう少しビーの秘密や心理、その背景を描いて欲しかったと思いやや低めの6点献上です。[インターネット(字幕)] 6点(2023-04-04 10:43:05)《改行有》

24.  15時17分、パリ行き 《ネタバレ》 予備知識なしで観たために、冒頭から延々と3人の若者たちの過去や日常が語られて行く流れに多少なりとも戸惑いました。これって本当にサスペンス?この展開って必要?などと。 しかしながら観終わってみれば、この実在のヒーローが実は「普通の人」どころか「ちょっと困った人」だということにテーマがあるのだと感じました。 夢があれば努力を惜しんではいけない。積み上げたものは必ず生かされる。日頃の鍛錬や心構えがここぞという時の行動を決める。そんな、少々歯が浮いてしまう様な教訓的なものが込められていて、テロ事件は例示に過ぎないのだと思いました。 ただし、予備知識なしで観て良かったとも思います。初めからヒューマンドラマを期待して観ていたら、また別の違和感なりを感じてしまったかも知れません。 終盤になって「まさか本人出演?!」という多くの皆様同様の衝撃を受けました。テレビでありがちな「本人出演再現ビデオ」とは全く異なる作品。テレビの方は殆どが事件そのものを深く掘り下げるのに、本作はあくまでもヒーローの人となりにフォーカスして人の生き方を説いています。(蛇足ながらテレビの再現ビデオも否定はしませんことを申し添えます) ご本人たちの自然な演技は監督の力量あるが故でしょうね。優れた指導者は一人ひとりの持てる資質を最大限に生かせるもの。恐れ入りました。[インターネット(字幕)] 7点(2023-03-07 10:32:41)《改行有》

25.  守護教師 《ネタバレ》 マ・ドンソクさんとキム・セロンさんのための作品と言っても過言ではないような作品。二人の魅力が画面いっぱいに溢れた作品ですね。行方不明のスヨン役のシン・セフィさんの切なく健気な雰囲気も良かったです。あ、あと主人公の後輩で警察官役の俳優さんの、頼りないようで頼りになる感じも良かったな。 物語としては、サスペンス或いはミステリーとしてのツボをきちんと押さえた上でラストにはサプライズも用意されており、適度な尺とも相まって間延びしたりすることなく楽しめました。が、とは言え小さく纏まった感があり、総じて言えば可もなく不可もなくと言ったところでしょうか。 それにしても、鈍器で殴られようがハサミで刺されようがクルマがクラッシュしようが無敵のドンソクさん。あの二の腕で脇腹にフックを入れられたら、肋骨は勿論のこと内臓関係は大変なことになってしまいそうです。あぁ怖い。[インターネット(字幕)] 6点(2023-02-10 17:34:00)《改行有》

26.  式日 SHIKI-JITSU 《ネタバレ》 冒頭の風景、歩き続ける男、赤い衣装に身を包み線路に横たわる女。なんだかノスタルジックな気分になります。60年代、70年代、あるいは80年代の青春映画を彷彿とさせるような。テーマ的にもあの頃の作品にあったような若者の行き場のない心の在りようを描いているのかなと思えます。 彼女自身の意識を具現化したかのような住まい(廃ビルの不法占拠?)は冷たさの中に暖かさが同居しているかのような不思議な空間。このデザインは奇を衒っているかのようでいてその実意外なほどナチュラルでしっくり来ました。 時とともに移ろいで行く二人の関係性が良いですね。決して男女の関係ではなく、かと言って人間としての深い結びつきとも違う様な、不安定なのに深まって行く。与えるでもないのに互いに得ている。ひとつの理想形とも思えるような。 そしてキャスティング。主演の二人はきっちり役に嵌っていて違和感なく作品世界に引き込んでくれますが、個人的には最後に登場する大竹しのぶさんが只管印象的でした。いつもながらの変幻自在ぶり。短い登場時間をものともしない存在感。物語を見事に締めてくれてますね。 テーマ自体は決してストレートではないものの、観終わってみれば極めてシンプル。若干長すぎたきらいは否めないものの、良質な青春ドラマに7点献上します。[インターネット(邦画)] 7点(2022-12-02 18:26:27)《改行有》

27.  シャークトパス VS 狼鯨 《ネタバレ》 サメとタコの合体と言う恐ろしいアイディアもさることながら、今回は狼とシャチを人間とブレンドと言う神をも恐れぬ変化球!ここまで行くとほぼ理解不能です。 そもそもサメの上半身にタコの下半身というのだって、足があればいろいろ便利かもしれませんが、泳ぎにおいてはマイナス面が多いような気がします。 そこに持って来て今回の合体。最強を求めて陸の猛獣と海の猛獣を掛け合わせたくなるのであれば理解出来そうなもんですけれど、何故それを人間に植え付けるのか。知性を求めて?だったら実験台を考えましょうよ。よりによって、その人使わなくてもいいのでは?しかも何故か出来上がりはシャチじゃなくてクジラだし。てか、人間どっか行っちゃってるし。 でもってこの狼鯨、黙って普通の餌を食べて、飼い主の命令に従順であり続ければ良かったりもするんですが、この肉食系食いしん坊は決して黙っていられない。シャークトパスが食えなきゃ人間でも食っとくか的に人間を襲いまくる。 どっちの怪物も安っぽいCGって言ってしまえばそれまでなんですが、その安っぽさが功を奏したと言いますか、何とも言えない愛くるしさを身に着けてますね。だから、そこそこグロくてもグロさなんてどこ吹く風。 そして、忘れちゃいけないヒロインというか女警部補のニータさんのナチュラル可愛いさが花を添えてて良いです。 という訳で、休日の昼下がりにでも何も考えずにボーっと楽しめるトンデモ映画に3点献上です。[インターネット(吹替)] 3点(2022-12-01 22:38:13)《改行有》

28.  ジェイコブス・ラダー(2019) 《ネタバレ》 1990年の作品の強烈なイメージを思い起こしつつ鑑賞。一言で言えば、リメイクと言いつつも似て非なる作品と感じました。 ジェイコブの妄想で始まり、不可思議な出来事が続くうちに観ている者は何が本当か分からなくなって来ます。実態なのか妄想なのか、不確かな状況で登場するアイザック。ジェイコブの記憶の中では死んだはずのジェイコブ。初めのうちはジェイコブの妄想なのかと疑いたくなります。ところが物語が進むうちに次第次第と存在感を増し、ついには脆弱な存在へと転じてしまったジェイコブを凌駕する存在感に。 このあたりの兄弟の姿や言動の移ろいは丁寧に的確に表現されていると思います。勿論、妻のサマンサの存在も見逃せません。アイザックの戦友として登場するものの実はジェイコブの戦友であったポールも重要なキーマン。他にも、決して多くない登場人物の殆ど全てがこの物語にとって欠かすことの出来ない存在になっています。 どこからどこまでがジェイコブの妄想なのか?オリジナル版と同じ解釈で良いのか?全てが彼の妄想と考えて良いのだと思いつつも、最後まで不安な気持ち(ある意味希望的観測)にかられながら鑑賞しました。 実に謎めいていて魅力的なリメイクに8点献上します。[インターネット(字幕)] 8点(2022-11-22 09:37:50)《改行有》

29.  シャーク・ショック(TMV) 《ネタバレ》 何でしょう、この画面全体から滲み出る70年代感は?2017年の作品なのに色調も登場人物たちも一昔前の雰囲気です。 まぁそれはそれとして、物語的には、貧しき人々vs金持ちの悪徳地主という設定に高圧電流を帯びた巨大ザメの恐怖という、ある意味オーソドックスなサメ映画路線なんですが、なにせ登場人物の行動が無茶苦茶。一番まともそうな主人公はトレーラーハウスでの暮らしを豊かにしようと電力泥棒に走るし、高圧電流だっていうのに川の中に入っちゃって電線握って闘ってるし、そもそもあの小規模な風力発電で高圧電流?だし。カウボーイおじさんは巨大ザメにわざわざ愛馬で突っ込んだくせに愛馬食われて嘆き悲しんでるし。おねえさん感電して踊っちゃってるし。6メートルの巨大ザメに無駄にいろんな小物を投げつけて後で困ってるし。 そもそもあのサメはなんで遡上して来たのか?堤防決壊したなら海に押し戻されてるんじゃないのか?だいたいからして6メートル級のサメが水深2メートルもなさそうな川で泳げないだろうし、思うように泳げないから酸素切れで死んじゃうだろうし、ヒレだけのカットではいかにも模型の潜水艦みたく直線的に泳ぐし、時折り映るカットではマグロみたいな造形だし。 まあ色々書いたらキリがないですし、あの不衛生さ炸裂な汚水の中で演技した役者さんたちに敬意を表して(感染症対策は大丈夫だったんでしょうか?)3点献上です。[インターネット(字幕)] 3点(2022-11-01 11:39:22)《改行有》

30.  シャーケンシュタイン 《ネタバレ》 DVDのジャケットが全てを物語っています。この超Z級サメ映画は、どう考えてもストーリーのトンデモなさ、脚本のトンデモなさ、サメの造形のトンデモなさ、演出のトンデモなさ、どこをとっても敢えて製作者がそれを意図しているとしか思えないです。 そう考えればこれはコメディ。サメ映画フリークスが製作したコメディとして捉えれば多少は納得出来るかと。ナンセンス・サメコメディと言ったところでしょうか? 実際、途中で放棄したくなるどころか、結構笑えました。犠牲者1号の食われっぷりを見て笑えるかどうかが、この作品を全編鑑賞出来るかどうかの分かれ道ですね。 私は思わず吹き出しました。なので最後まで観ました。お約束通りの結末まで。 ちなみに邦題は、原題のままよりも以前の「フランケンジョーズ」の方が良いと思います。英語的ダジャレとしては「シャーケンシュタイン」はなかなかのものだと思いますが、日本人的にはフランケンシュタインは「シュタイン」より「フランケン」の方が馴染みがあるかと。昔見た怪物くんの登場キャラのイメージが強過ぎるからかも知れないけれど。[インターネット(字幕)] 2点(2022-10-13 11:15:28)《改行有》

31.  湿地 《ネタバレ》 アイスランドが舞台の作品は珍しいと思うのですが、この色調、この空気感、北欧の映画に通じるものがありますね。重く寒々しくBGMとも相まって只管に不安を煽られます。 主人公の刑事(名前が難し過ぎます)は、映画に登場するベテラン刑事あるあるの気難しく陰気なタイプ。そのくせさり気なく優しさも身に着けている。この刑事をメインキャラに据えたシリーズものの映画化なのですね。 ストーリーは一見バラバラに感じるファクターが、神経線維腫症という難病をキーに次第に収斂していくというもので、流石原作がベストセラーというだけあって、短めの尺の中で特に破綻することもなければ難解になり過ぎることもなくスッキリと纏め上げられていると思います。 個人的には、この物語は小説で読む方がずっと面白いだろうと思いました。映像として鑑賞するよりも、小説として自らの脳内でイメージを膨らませて読み込んだ方が、ハラハラドキドキの連続のような気がします。可視化しないことで、犯人は誰だかクライマックスまで分からないという推理作品ならではの楽しみ方が出来るような気がします。 ドライブスルーで羊の頭が買えることとか、いざ実食となると目玉からいっちゃうとか、アイスランドの人々の珍しい生活ぶりも分かったりして、トンデモなく重苦しいテーマにも拘らず興味深く一気観出来た作品でした。[インターネット(字幕)] 6点(2022-10-07 23:40:27)《改行有》

32.  新REC レックデッド・ビギニング 《ネタバレ》 予告編やあらすじ紹介、キャッチコピー、DVDのジャケットを見て期待したら120%裏切られる作品です。原題も無理やり感に溢れていますが、邦題は「REC」に頼り過ぎて最早崩壊気味です。 あらすじ紹介にも書きましたが、オムニバスの軸を成している物語はある研究者と助手のお話。ここで語られる時空を超えた存在についての解説はなかなか興味深いです。もう少し物理学的な話を入れ込んでくれて、チープなクリーチャーが登場しなければそれだけでも十分だったかも知れません。オムニバス形式を採らずとも作品として成立したかも。 あとの短編たちについては、決して面白くないとは言いませんし、メインストーリーで語られる次元を超えた生命体が登場人物の狂気を操っているのだと言われれば、無関係な作品の羅列とも言い難いとは思います。かなり好意的な解釈ですが。 とは言え、各短編はそれぞれに微妙に難点を抱えており決して褒められたものでもないような気がします。特に、個人的には新居で夫婦が怪異に悩まされる話で、子役に犠牲者を滅多刺しにさせるところが超NG。米国ではそれってNGじゃないのでしょうか? 適当にグロくて尺の短い作品を観たい!という方であればもう少し評価が高いかも知れませんが、私は2点止まりです。[インターネット(字幕)] 2点(2022-09-19 13:01:33)《改行有》

33.  ジェーン・ドウの解剖 《ネタバレ》 他にも書いてる方が何人もいらっしゃいますが、解剖を通じて死体の謎の真相を解明していくミステリーかと思いきや、思いっきり悪魔系オカルトホラーだったのですね。そういう意味では期待外れでした。 魔女狩りが行われていた時代に魔女として裁かれ、容赦なく繰り返される激しい暴力に耐えかねて悪魔に救いを求めた少女。その死体は一見して永遠の美を約束されているかのような状態にはありながら、その実、悪魔に捧げられ永遠に利用され続けてしまう悲劇。そして関わる者に与えられるのは非業の死という悲劇の連鎖。簡単に纏めるとそんな感じでしょうか。 悪魔系の物語は何でもありになってしまうので好みではありません。日本文化にどっぷり浸かって生きてきた自分としては、どうにも受け入れ難いものがあります。この作品でも、悪魔は嵐を演出するわラジオ放送を流すわとやりたい放題ですね。 ただし、解剖のプロセスで明らかになって行くのが、医学的だったり病理学的だったりの事実ではなく、超自然的なオカルト的状況。人間の手では出来る訳のない技。初めは目前の事実を否定すべく努力していた親子も、ついにはそれを受け入れて対応せざるを得なくなる展開。これは新鮮でした。第二弾や第三弾は難しいでしょうけれど、本作におけるそのアイディアは大成功だったと思います。 出来ることなら解剖シーンをもう少し現実的にして欲しかった(ゴーグルやマスクなしで執刀する訳ないでしょ)のと、検視官や葬儀店を生業とする人たちなんだから遺体に敬意を表するような振る舞いが欲しかった(扱いがぞんざい過ぎる)。司法解剖という極めてデリケートなテーマですから。 それにしても「ローラ・パーマー」と「世界で一番美しい死体」を競いそうな真の主役のジェーン・ドゥ。解剖シーンの特殊映像もハイレベルでした。 という訳で、納得出来ないなりにも高評価せざるを得ない作品でした。監督の次回作に期待します。[インターネット(字幕)] 7点(2022-08-23 10:58:13)《改行有》

34.  処刑山 ナチゾンビVSソビエトゾンビ 《ネタバレ》 流石正規続編だけあって、ストーリーはキチンと繋がってますね。そして、テイストとかも見事に引き継いでる。その引き継ぎっぷりがハンパないので、冒頭から滅茶苦茶に弾けまくってます。前作ではスロースターターだったコメディ要素は、今作においてはスタートダッシュから全力疾走。ただし、前作以上のコメディ要素に大グログロ大会。これは何も知らずに観たならば、途中リタイアもやむを得ないでしょうね。 次作もあるかのような思わせぶりたっぷりのエンドロール後のカットですが、もうお腹いっぱいです。大砲に至近距離からぶっ飛ばされても原形を留めているとは何という石頭!もし次作があるのなら、せめて初心に返って雪山の物語にして欲しいものです。[インターネット(字幕)] 4点(2022-03-26 22:53:41)《改行有》

35.  白い恐怖(1945) 《ネタバレ》 多種多様なスリラーやサスペンス作品が満ち溢れる現代では、この作品のストーリーそのものは、正直なところ意外性のない先読み可能なものとして映ってしまいます。グレゴリー・ペックは到底悪役であるとは思えず、当然バーグマンとのハッピーエンドが待っているのだろうと。しかし、75年もの昔に製作された作品ともなれば、当時この作品を観た者の衝撃と驚きは察して余りある処です。細部に亘り入念に作り込まれた映像はモノクロであることを忘れさせてくれますし、相当分厚いシナリオだったのではないかと思えてしまう登場人物たちの饒舌な語りからは、当時の精神医学や心理学がどのようなものだったのかを推察させてくれます。また、今だったら考えられないようなスキーシーンの特殊効果も、60年代ぐらいまでは普通に使われていたもので、当時の観客を唸らせるに十分だったと思います。さり気なく差し込まれたユーモアに思わずにんまりしてしまうシーンもあって、只管緊迫感漂うだけの作品ではないところも流石のヒッチコック作品と思えてきます。そして何より、主演の二人の超が付く程のカッコ良さと美しさには頭が下がるばかりです。75年前に観ていたら満点の作品かも知れません。けれども、やっぱり現代の視点で観てしまうので、少し控え目の7点献上します。 ちなみに、途中ジョンの左手首に戦火で負傷した火傷あるというエピソードが出てきますが、その後のシーンでは火傷が無くなっているのは、まさかの巨匠のミスなのでしょうか?それが一番の謎でした。 それともうひとつ。男女の(会話時等の)距離感がやたらと近いのは時代なのかお国柄なのか…。「ディスタンス」が合言葉のようになってしまった今だから、尚更に違和感を感じました。[CS・衛星(字幕)] 7点(2022-03-02 15:05:20)(良:1票) 《改行有》

36.  事故物件 恐い間取り 《ネタバレ》 原作は未読です。なので本作がどの程度映像化に向けてアレンジされているのか判らないのですが、いくつもの物件エピソードを重ねることはなかったように思えます。1話完結の連続TVドラマならばともかく、2時間弱の尺では仕方ないのでしょうけれど、一つひとつのエピソードを浅く取り扱うだけで終わる感じで「え?それで?その後どうなったの?」みたいな感覚が残り過ぎました。とは言え全てのエピソードを詳細に繋いでしまってはかなりの長編作品になってしまう訳で、例えば最恐物件のところをメインに過去のエピソードを回想録で繋ぐとか、何かもうひとひねり出来なかったのでしょうか? 多くの皆さんのご指摘があるように、登場する幽霊たちも実体化し過ぎていて怖さは殆どありません。ボスキャラ的な死神?いや、顔が次々に替わるのだから幽霊の集合体?その描き方も今一つインパクトに欠けます。怖くないのです。 そして、そもそも事故物件という悲劇の現場以外の何ものでもない対象を描くのであれば、コメディ要素は敢えて切り捨て、その場に染み付いた哀しみや恨み、その他諸々の感情や怨念といったものを描き込んで欲しかったです。それでこそジャパニーズホラーだと個人的には強く思います。その部分が一番残念でした。 追記です。江口さん、光ってましたね。[インターネット(邦画)] 2点(2022-02-23 13:52:03)《改行有》

37.  JUNK HEAD 《ネタバレ》 7年もの歳月をかけて(元の短編作品の分を入れれば11年?)殆ど独りで、しかも独学で製作した作品というだけで既に感動的であって高評価を禁じ得ないのですが、それではある意味本質的な評価と言えないような気がして製作者に失礼だとも思うので、そのことは脇に置いてレビューします。 地球や人類の未来を描いたSF作品は既に星の数ほど語られていて、ここで描かれる世界観についても今まで見たことも聞いたこともないオリジナリティ溢れるもの、とは言い切れないところです。とは言え、決して多くを語ることなくその世界観をビジュアル化している感性と技術には並外れた才覚を感じます。凄いとしか言い様がない。凄みとも言える、徹底したリアリティ追求の姿勢を感じます。 正直なところ、序盤は緻密で迫力ある映像に圧倒されつつも、個人的な好みの問題で世界観に若干引いてしまった部分もありましたが、物語が進むにつれ次第次第に作品世界に惹き込まれ、徐々に密度を増していく表現力・空気感に否応なく感情移入していってしまいました。気が付けば、クレイモデルのストップモーションアニメであることや、そのスケール感までも見失ってしまうほど作品にのめり込んでいる自分が居ました。 本作の段階では、ストップモーションアニメとしてのビジュアル面の凄さにばかり目が行きがちですし、主人公はロマンと冒険を求めて地下世界に飛び込んでいく若者といった設定で、必要以上にその精神世界にまでは踏み込んでいない様に思えます。エンディングからも当然製作されると思えてしまう後日談の中で、主人公が地上では当たり前だった命の永続性が地下では必ずしも成立しないことに気付き、徐々に生命の在り方や価値観に目覚めていく姿が描かれていき、より深みのあるファンタジーとなるのかなと期待しています。[インターネット(字幕)] 8点(2022-02-21 22:01:40)(良:1票) 《改行有》

38.  樹海村 《ネタバレ》 冒頭の救助された二人の少女が物語全般とどう結びつくのか、初めのうちはピンと来ず、姉妹を助けた自殺防止ボランティアさんが同じ風貌と同じクルマで改めて登場したこともあり、時系列を間違えて観始めてしまいました。 そして途中で気付いて軌道修正。と思いきや、ヒロイン姉妹の母親が何気に登場していたのに、実は亡くなっていると判ったところで再 軌道修正。なるほど姉妹がダブルヒロインなのね。 と、状況設定をやっと掴んでみれば、クライマックスの落下事故で呼び覚まされた姉の追憶シーンによって、母娘と箱との関係、母の死の真相等々が次々と収斂し、作品の中心を成す母娘の物語が見えて来ました。なるほど、そういうことでしたか。 ただ、箱についての説明があっさりしていて省略気味なので、なんであの家の床下にあったのか?なんで行く先々に登場するのか?等々、今一つしっくり来ないというのが正直なところ。呪いの箱は第三の主役なのだとしっかり主張してはいるものの、予備知識がなければ左手薬指コレクションばかりがオドロオドロしい。 結果、観終わってみれば何だかバラついた印象が記憶に残ってしまい、恐怖シーンの一つひとつは決して手を抜くことなく作り込んでいるだけに、少々勿体なさを感じざるを得ないという感想です。 次回作の予定ありとのこと。次に期待します。[インターネット(邦画)] 5点(2021-09-26 01:18:33)《改行有》

39.  ジョーカー 《ネタバレ》 60年代のTVシリーズ「バットマン」を子どもの頃に楽しんだ世代としては、そもそも「ジョーカー=極悪非道の犯罪者」と言うイメージがピンと来ません。どちらかと言えば、道化師の扮装そのものの面白おかしい存在といったイメージが強く(勿論犯罪者ではありますが)、映画版「バットマン」に登場するジョーカーは、アメコミを読まない自分としては馴染みが薄いキャラです。 そんな訳で、「ジョーカー誕生秘話」としてではなく「ある極悪人はいかにして生まれたか」といったイメージで鑑賞しました。 数々の賞を受賞しただけあって流石の見応え。ホアキン・フェニックスの怪演は勿論のこと、母親役のフランセス・コンロイ、隣人役のサジー・ビーツ、そして御大デ・ニーロさんと、意外に少なめの主な登場人物たちがそれぞれにいい味を出していて、長尺なのに一気にエンディングを迎えました。 虐げられて生きて来た者が何を契機に暴発するのか。地下鉄での初めての殺人は、酔客に絡まれていた女性を助けるための正義感に基づいたものではないでしょう。かと言って、自分への暴力に対する単純な防衛反応でもないと思います。いくつかの契機を積み上げた結果、あの瞬間に幼少期から自らを守るために纏っていた鎧を脱ぎ捨てた。いや意図して脱ぎ捨てるまでもなく、一気に剥がれ落ちたのかもしれません。あとは雪崩のように今までの優しさや希望が崩れ落ちて行くだけ。もう誰も止められない。彼は劇中、笑いが止まらない病であるとされていますが、まさに可笑しさも何もない形だけの笑いが以後の彼の全てを支配していくのですね。 「バットマン」の予備知識なしで見ても十分に楽しめるサスペンスでした。とは言え、ここで描かれているウェイン少年との出逢いは、続編を期待せずにはいられないところ。製作の噂はあるようですね。期待しています。[CS・衛星(字幕)] 8点(2021-09-08 00:43:07)《改行有》

40.  ジオストーム 《ネタバレ》 荒唐無稽かつアメリカ万歳という典型的なSFパニックもの。「んなわけないだろ!」「人の命を何だと思ってるんだ!」みたく大上段から批判的にならなければ、スピード感のある展開やそこそこ臨場感のある視覚的効果などなど、決して飽きることなく楽しめるエンターテインメント大作と言ってもいいでしょう。でも、ここまで激しくお約束感満載に話が進んでしまうと、やっぱり「んなわけないだろ!」「人が死に過ぎだろ!」とか言いたくなるし、仕舞いには「はいはい、わかったわかった」と斜に構えてしまいたくなります。やり過ぎじゃないですか?も少し現実味があってもいいんじゃないですか?と言いたくなってしまう作品。エンターテインメントと割り切りたくないんだなぁ…。[地上波(吹替)] 4点(2021-05-28 23:38:41)

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