|
41. 下町の太陽
《ネタバレ》 うわっ、倍賞千恵子カワイイわ。当然といえば当然かも知れないが、SKD出身のこの人は、歌も踊りもいける。でも、この人の「ゴーゴー」なんて見るとは思わなかった。まあ、誰にだって若いときはあるわなあ。
そんな、私の生まれた頃の、若者の映画。世の中はまだまだ貧しくて、団地なんていうものが憧れになっている時代。
工場の煙の上に輝いている太陽を感じるより、直接陽の光の指す世界を求めるのは当然のように思うが、その行き着く先は「ゴルフウイドゥ」。大手サラリーマンの論理に付いていけない思いを感じる町子の前に、まっ直な生き方の青年が現れて、その青年との行く末を思わせて終るシーンから流れ始める主題歌の歌詞。
「下町の屋根を温める太陽は、母の顔」
その時ふと気付いた。ああ、だからこの人は母親がいない設定なんだ。太陽を求めたこの人自身、太陽であろうとする物語なのだな。
[DVD(邦画)] 5点(2011-06-15 01:51:01)《改行有》
42. 十三人の刺客(2010)
《ネタバレ》 Wikiで調べてみたら、昔の時代劇のリメイクだそうで。
まあ、いわるるアクション映画だから、何か考えさせられなくても別にいいんだけど、異常に強いね、この人達。そこんところが少し不満。
せっかく待ち伏せて、事前に仕掛けを作っているんだから、そういう作戦的な部分ももっと見せて欲しい気がした。例えば、木組みの隔壁なんかは、閉じ込めて、その部分部分のカタマリを弓矢で殲滅とか、逃げられない人たちの頭上から油降らせて火の海とか。そうでもしないと、200人対13人って無理ありすぎでしょう。入り組んだ逃げ道がおびき寄せの罠である部分も、俯瞰の撮影で、「地図的」に見せて欲しかった。
最後の市村さんと役所さんの決闘は、良かったけど、ここでの卑怯な手について、戦を遊びか何かと思っているフシのある殿様に「戦に武士道も卑怯もない」という信念を明確にぶつけて欲しかった。それにしてもこの人、悪逆非道なクズに最後まで敬語なんだよな。ここもしっくり来ない。最後の最後「名もなき娘のために」の件で、もっと怒りを爆発させて、そこだけでも普通の言葉づかいで、啖呵を切ってくれるのが、時代劇のカタルシスというものではないかい?
また、どうしても解らないことがある。山の男は、クビに刀を突き刺されたはずだが、何で最後ピンピンしてたんだ?いくら「熊に比べて屁みたいなもん」でも、おかしすぎだろ?ココだけどうしても、納得できなかった。
[DVD(邦画)] 6点(2011-06-04 15:47:16)(良:2票) 《改行有》
43. シャーロック・ホームズ(2009)
《ネタバレ》 数々の謎の解明が、ちょっとショボイというか、ご都合過ぎる。突然燃え上がるトリックは、相手が銃を使うという前提が必要だし、復活のトリックも、誰もが思い浮かぶ様なものだし、死んだように見える薬って、ロミオとジュリエットかよ!あと、人を買収して共犯にしてトリックを仕掛けるって、ミステリのトリックとしては、とても情けないぞ。
VFXによる活劇主体のホームズっていうのは否定しないけど、ホームズのみごとな推理と、それに相応しいトリック(現実的な)、という部分は、シャーロック・ホームズの基本だから、外してほしくない。アクションの強いのと、頭のいいのは相反しないから。それと、こういうモノのお約束なのか、最後に「モリアーティの仕業」的な設定をすることが多いようだけど、それ要らないんじゃないのかなあ。
[ブルーレイ(吹替)] 4点(2011-04-12 20:34:27)(良:2票) 《改行有》
44. 失恋殺人
《ネタバレ》 これはつまり、宮地真緒の裸体を楽しむ映画なのかな?
映画(事件)自体何も面白くないし、これで「愛する人を守る」力の凄さなんか感じないし、なにより明智先生が能無しすぎる。
文代さんがコミカルでちょっとだけ楽しんだが、この人も宮地真緒を追い込んで、事件を加速した当事者だ。結構、罪深い。あの看護婦がもっと活躍して(もっと事件を引っ掻き回して)くれるんじゃないかと期待したが、最後まで期待はずれ。彼女はもっと悪女に徹して欲しかった。
映画的にはどうみても3点ほどだが、宮地真緒の美しさに、2点おまけ![DVD(邦画)] 5点(2011-03-31 00:08:49)《改行有》
0 | 1 | 0.16% |
|
1 | 2 | 0.31% |
|
2 | 9 | 1.40% |
|
3 | 39 | 6.07% |
|
4 | 82 | 12.77% |
|
5 | 104 | 16.20% |
|
6 | 170 | 26.48% |
|
7 | 122 | 19.00% |
|
8 | 81 | 12.62% |
|
9 | 27 | 4.21% |
|
10 | 5 | 0.78% |
|
|
|