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プロフィール
コメント数 2005
性別 女性
自己紹介 周りに映画好きな人があまりいない環境で、先日はメリル・ストリープって誰?と聞かれてしまったりなのでこのサイトはとても楽しいです。
映画の中身を深く読み解いている方のレビューには感嘆しています。ワタシのは単なる感想です。稚拙な文にはどうかご容赦を。  

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61.  ジャージー・ボーイズ 《ネタバレ》 アメリカ本国では評価が今ひとつだったらしい本作。トミー賞を取った舞台に比べると、盛り上がる場面に使われた楽曲がBGM扱いになっている等、手触りの違いが不興だったのだとか。 私は舞台版は知らないけれど、イーストウッド監督は舞台劇を映画の文法に上手く書き直していると思った。情感溢れる描写の数々で、人間ドラマのひだが役者の表情や台詞にきめ細かく反映されていますもん。 物語は一世を風靡したバンドの、立ち上げから絶頂期そして離散へ至るまで、とまあよくある話ではある。にも関わらずジャージー・ボーイズらのこの生き生きした造形はどうだろう。ニュージャージーでの悪ガキだった時代から、ギターとマイクを手に音楽業界を席巻し、トラブルを重ねて年を経る彼らの人生とすっかり同化してしまった。 リアルで活きた台詞と、舞台でも同役を務めた俳優らの演技を超えたリアリティはメンバー本人のよう。J.L.ヤングのファルセット・ボイスには度肝を抜かれる。脇を固めるウォーケンやプロデューサー役のM.ドイルらも、とても良い味を出している。 役者陣が魅力的な上、さらに卑怯なことに(?)音楽の力の凄いこと。正直フォー・シーズンズをきちんと聴いたことは無かったのだけど、現代風にアレンジし直した楽曲群がどれも素敵。わあー良いじゃん、フォー・シーズンズ。さすがにタイトルや歌詞は時代ズレの感があるけれど、シンプルで心地よいメロディは気付くと口ずさんでいたりする。 娘に子守唄に歌った“My Eyes Adored You”が葬儀の場面で流れ、ここらですすり上げてたワタシ、引き続き“Can't Take My Eyes Off You”のイントロが流れた瞬間、目の幅の涙が滝のように流れ出たのでした。 傷つけあってバラけてしまったジャージー・ボーイズ。年月を経て彼らを再びロックの殿堂で結集させて了した、イーストウッドの感性も好きだ。笑って泣いて胸が熱くなる、イケメンはいないけどこの映画がとても好きです。[CS・衛星(字幕)] 9点(2017-10-25 17:53:06)《改行有》

62.  シンデレラ(2015) 誰もが知ってるおとぎ話を、”清き者がハッピーエンドを迎える”の大原則に沿って、キャラを上手にふくらませました。CGはうるさ過ぎず、でも「ここだけは外せない」馬車・ドレス・ガラスの靴といったシンデレラ定番のアイテムにはしっかりと精力を注入した美麗さであります。 シンデレラ役のリリー・ジェームズは世界中の先入観に晒されての大役をしっかり果たしています。自然で素朴な笑顔は魅力的で、意地悪をされた時の表情は「怒る」「むかつく」でなく「戸惑い」であるところが上手いです。 そして演技力といえばケイト・ブランシェット。もともとクールな顔立ちですから継母メイクをしたその迫力たるや。大げさな身振り、表情、もうノリノリでヒール役を務めるケイト、楽しそう。 継母の人物造形も既出の作品より作り込まれており、ケイト母は娘らのように単なる愚鈍な意地悪ではない。シンデレラの美質をきちんと見抜くキレ者として描かれ、だからこそ手強くおっかない。 対するシンデレラも運命に翻弄されてめそめそするお嬢さんではないのでした。悪意とは立派に闘える意志の持ち主であり、故に「ヒロインvs継母」の構図が成り立って見ごたえのあるお話になりました。終盤エラが継母に切る啖呵は毅然として爽快です。 もはやシンデレラでなくゴッドマザーエイジのワタクシ、しみじみエラの幸せを祈る気分で観終わりました。 [うらわっこ]さん きっとあなたはスーツを着たシンデレラなのですよ。[CS・衛星(字幕)] 7点(2017-07-17 00:12:35)(良:2票) 《改行有》

63.  ショック集団 《ネタバレ》 うーん、さすがに今の時代に観ると、この垢抜けなさがホラーというよりシュールを醸しちゃっているような。夢の中の恋人を小っちゃくして寝顔の横に置いたり、夢話になるとカラーになったりとか、妙な演出だなあと珍奇なモノを観ている気分になってしまった。鎌倉大仏の出現には不覚にも笑いそうになったし。なぜ大仏様なの。 ストーリーは充分に恐ろしい筋立てなのだけど、入院してからの話に起伏が乏しくてつまんない。ああアレだ、黒人を差別すべし、と声高に叫ぶ黒人の彼、あそこは思い切った脚本だなあと驚いた。度肝を抜かれた、ということであり、”怖い”というのとはちょっと違うのだけど。[CS・衛星(字幕)] 6点(2017-06-23 00:05:50)《改行有》

64.  SHAME -シェイム- 《ネタバレ》 性交シーンが多く、しかもどぎつくて不道徳とも感じかねないけれども、この話の根っこにあるのは心の飢餓に苦しむ男の孤独である。心が不安定だと依存症になる場合がある。人により、アルコールだったりギャンブルだったり。この男はセックスだった。 キャスティングが容姿端麗なM・ファスベンダーで正解だった。画が生臭くならずに済むし、見た目とのギャップの大きさも強く印象に残る。かなりきわどい性描写もこなし、X-MEN俳優で終わるまい、というあっぱれな役者根性の持ち主とみた。 妹シシーを配した脚本が巧いと思う。シシーは男の映し鏡。欠落しているものが同じなので、自分を見ているみたいでイライラするのである。二人とも孤独で、空っぽだ。 男にとってセックスは渇望を満たすための行為。愛の行為ではないので、好きな女のことはどう抱けばいいのか分からない。この場面は深刻だ。深刻さを解消できぬまま、後半には彼のセックスは自己破壊にも近くなる。 兄妹の生い立ちがどういったものなのか描かれず、つらいまま話は終わってしまう。 男にはセラピーが絶対に必要だ。まだ希望はあると思う。妹が死にかけた時、初めて人間らしく動揺し、男は泣いた。なんとかして、彼が苦しみから抜けられますように。[CS・衛星(字幕)] 7点(2017-05-07 00:22:27)《改行有》

65.  失踪(1993) 《ネタバレ》 なんというかこれ、サスペンスのセオリーを外しているというか、まさかそう来るかと思いますよね。悪い方へ、しょぼい方へと予想を覆されるこのがっかり感。 犯人を冒頭から明かすのなら、コロンボ警部が必要ですよ。でもこの映画はそういうのじゃない。だから観てる方はおのずと「意外な展開」を期待しますよね。ブリッジスはいかにも怪しいが他に真犯人がいたのだ、とかサザーランドの妄想系か、とかはたまた安いところでサンドラ・ブロックがブリッジスとグルなのか、とか。 ところが最安値の予想をはるかに下回る廉価オチだったのでした。こんなんありか。 ブリッジスのサイコな自己妄想が売りなんでしょうが、全然描けてないよ。似合ってない長髪が薄気味悪いけど狂気を感じないもん。娘にはヒーローでありたいって、そんなサイコパスはいない。 あんな場面でコーヒーなんか絶対飲まないし普通。サザーランドも間抜けなら、ブリッジスまでなぜ女の口車に乗って飲んでしまうんだ?自分のやり口なのに?馬鹿ですか、とイライラしてつい罵詈語も飛び出すなかなかのトンデモ映画だったなあ。[地上波(吹替)] 2点(2016-11-17 00:20:55)(良:1票) 《改行有》

66.  ジェニファー8(エイト) 《ネタバレ》 A・ガルシアとユマ・サーマンの雰囲気が良いのと、加えて映像も湿度の高いしっとりとしたこれまた良い感じで幕開けるので、まあ中盤くらいまでは真剣に観ましたよね。 だけどもこれ面白くないよ? 中盤までやたらもたつく展開かと思えば、ところどころ面倒がってか強行突破する勝手ぶりが横行。ラストの切り上げ方には唖然呆然だ。結局こちらの疑問もいろいろ取り残される。序盤に探してたナイフはどうした。いらないのか。カツラをつけたジェニファーマネキン。役に立ってないよね?あの管理人はワイセツ罪で逮捕されないの?レッドヘリングにしたって扱いが雑すぎる。 同じ名前が二人オチってのも古典すぎて90年代でやるかね、という感じ。 しかもジョン・テイラーっていったらデュランを思い起こす年代だったりするわけでワタシは。とまあこんな雑念まで入って、いややっぱり面白くなかったな。[CS・衛星(字幕)] 4点(2016-09-10 00:20:49)(良:1票) 《改行有》

67.  シン・ゴジラ 《ネタバレ》 二作目以降長らく続いてきた「ゴジラ=怪獣映画」の流れを断って、初作品の哲学に立ち戻った21世紀版ゴジラであります。現代社会に破壊神が降り立ったら、のシチュエーションのもと描かれるのは主に人間ドラマ。今作では指揮トップに立つ役人や政治家の右往左往がメインで、硬直した組織の縛りっぷりであるとか、首相の暴走発言による混乱とか、やたら長い役職名とか現日本国民である我々は肌でデジャブを感じるリアリティである。前半のどたばたっぷりはとても面白い。私はくどくど会議が展開中の中盤までの方が好きである。 邦画の常として、主人公クラスは人気先行のタレントをおいて脇をベテランで固めるパターンにはもう慣れてはいる。本作もしかり。長谷川のおぼつかなさを支える柄本明であったり、特に巨災対チームの面々がそれはもう素晴らしい芝居っぷりで心躍らせて観ていたのだが、突然冬のオホーツク海並みの冷や水を浴びせられるのだった石原さとみに。米国政府のブレーンというよりイキった日本人にしか見えない。この人が口を開くたび下を向いてしまった。つらくて。未曾有の有事に際しているのに毎日髪をきっちり縦ロールにしてくる人材は大統領にはなれないと思う。ヒラリー・クリントンだって国務長官時代は髪なんかにかまっていられなかったと言っていた。 とはいえゴジラの造型は素敵でした。ゴジラサイドに立つ人間がいなかったことが残念でしたが。あ、そして生活に根ざした圧倒的な恐怖感という意味ではやはり一作目には及ばないような。映像が綺麗でシステマティックだからでしょうか。[映画館(邦画)] 7点(2016-08-28 18:47:26)(良:4票) 《改行有》

68.  SHERLOCK/シャーロック 忌まわしき花嫁<TVM> いやー、これは「原典の、19世紀ビクトリア朝でも撮ってみたかったんだよね」というモファットとゲイティスの願い叶っての、脚本家による、彼らとSHERLOCKファンのための内輪向けスピンオフ。新作映画と思って映画館に足を運んだ一見さんは気の毒だ。 シャーロックの意識の現在とマインドパレスを行き来するという設定は、時間が交錯したり工夫もあるけどやっぱりちょっと苦しい。ドラマファンの私でも「苦労してひねり出した脚本だなあ」と思ったもんね。 だからですね、これはシーズン4を待つ間の”つなぎ”の位置づけ。ファンはこれでせめてもの渇きを癒すのです。 だってなんだか、キャストの皆もコスプレに付き合わされているかのよう。台詞までが「僕のヒゲだって挿絵画家のせいなんですよ」とはもう確信犯な脚本。この作品の正しい楽しみ方としては、ベネさんやりたかったオールバックにできて良かったね、とかハドソンさんが一番似合うなあ、とかレストレードのカツラがいまいちねえ、とか いやモリーw、全然男に見えないよ、とか身内気分で眺めましょう。 スープロデューサーがお金がかかると嘆いていただけあって、セットや調度品は凝っていてまさしく「映画レベル」の美術であります。モファットとゲイティスのお二方がはしゃいでいるのも微笑ましい。もちろん遊んでばかりいる二人ではないわけで、世界でも指折りのシャーロキアンで、優秀な脚本家でもある彼らの仕事ぶりの凄さはシーズン全シリーズを通して世界が認めているところ。彼らへの強い信頼が、シーズン4まで辛抱強く私たちを待たせているのです。こんな息抜き作品もご愛嬌。[CS・衛星(字幕)] 6点(2016-07-24 18:43:00)(良:1票) 《改行有》

69.  白い肌の異常な夜 《ネタバレ》 「異常な」とは凄い邦題だけども、なんか訳者の気持ちが分かる。なんつうか「ヘン」なんですよこの作品の手触り。登場人物がですね、皆こちらの思う線とズレがあって、そのズレが「意外で興味深い」というんじゃなくて、「なぜにそうなる」と不可解なんですな。 まずイーストウッド。のっけから12歳の少女にキスをかまし、ロリータから熟女まで幅広すぎな女好きぶりを隠すことなく発揮。一見誠実そうに見えるだけに、その節操の無さはちょっとひく。さらに脚をとられた(!!)後の亀殺しや”学園まるごとハーレム宣言”にはさらに引く。 ”貞淑な”女学院の生徒さんたちにはまるで商売女みたいのがいたり、グロ好きがいたり。規範となるべき女先生の「死ねえええ」の咆哮には、一体どこが淑女やねん、と目が点だ。しかもしかも女校長は兄と関係があって、小間使いの黒人女もその兄と何かあるようで、カオスさながらのこの話一体どこに着地するんだと恐慌状態になりながら観てたら、イーストウッド毒キノコ殺害事件にて投了。こんな話あり?独特が過ぎて忘れ難いけどさ。[CS・衛星(字幕)] 5点(2016-03-14 23:04:28)(良:1票) 《改行有》

70.  ジャスティス(1979) ちょっと雰囲気がTVドラマみたいにライトな感じが多々あります。委員会はあまり脅威を感じないままだし、じいちゃんの描写も彼女との関係ももう少し掘り下げようと思えばできたのにな。特に、終わり方は今観るともうすこしフォローがほしいところ。 とはいえ、ワタシはこの作品が大のお気に入りで、なぜかと言うとアル・パチーノがかっちょいいからである。彼は背が高くないし、今作では忙しすぎでよれよれで、高所恐怖症のためヘリの機内でパニックになる姿は大泉洋みたいだ。なのに、愚直に正義に邁進するその姿は震えが来るほどかっこいい。権力に翻弄され、最終的に彼がどう出るのか。パチーノファンは必見の一作。[DVD(字幕)] 7点(2015-12-02 00:21:35)《改行有》

71.  新幹線大爆破 《ネタバレ》 75年にしてこの堂々たるジャパニーズ・クオリティ。いや感激です。 今観ると確かに古い。乗客らが、情報が一つ一つ入るたびにパニック起こして各車両にふれて回るとか、まさかの喫茶店全焼とか、今の感覚ではちょっと無理だろう。 けれど当時観ていたなら相当面白かっただろうと思う。危機が去ってはまたやってくるその展開の速さ、鮮やかさ。職務遂行に苦悩する宇津井健のサイドストーリーも相当な重みだ。高倉側の事情ももう少し欲しいが。 昭和の空気が残る画は垢抜けなく、CGなんか無い時代。だけどその分、こじゃれた感の無いガチなサスペンス感にあふれてる。[CS・衛星(邦画)] 7点(2015-11-05 23:57:30)《改行有》

72.  地獄の黙示録 《ネタバレ》 ベトナム戦争てのはアメリカによる”大国の貧国苛め”が世界中に露わになった、米国史における拭いがたい汚点であろう。人間の持ち合わせる道徳感にあまりに反することばかりやらされて、ただ中にいる米国の兵士たちは精神に異常をきたしてゆく。あまたのベトナム戦争映画はほとんどがこの路線で描かれているように思うが、さすが御大コッポラ作品は狂いっぷりが尋常じゃなくリアルだ。私が見たところ、正気を保っている人物は一人としていなかった。 いかにもコッポラ的な粘着質な映像。影の濃さは息苦しく圧倒的だ。どうしたってナチの第三帝国を想起せずにいられないワーグナーの旋律にのせて機銃掃射をしてくるヘリ群の悪魔的な演出には、コッポラの天才を誰もが確信するところだろう。 カーツ大佐役のM・ブランドは何もしていない気がするし、M・シーンの大根ぶりは息子と同じで、その名の高き割にはがっくりするところも多い作品だけど、とにかく監督の執念が焔だっているかのような熱(苦しい)映画だ。これだけの熱量を発する映画はそうそう無い。[DVD(字幕)] 7点(2015-10-10 00:02:34)《改行有》

73.  シャロウ・グレイブ 《ネタバレ》 まあなんて感じの悪い三人でしょう。「何こいつら」と客に思わせる監督の狙いは何だろう。感情を移入させず、完全に傍観させるためかな。監督自身、突き放した視線で描いてるし。 冒頭のルームメイト探しからもわかる通り、性根の良くない三人であるので根が自分勝手な者同士、真の友情なんて育つはずもない。それにしても、こうもむき出しになるとは。おそろしや。さっさと三等分しとけば良かったものを。 会計士くんの奇行を幕開けに徐々にひずみの入る三者の関係、そもそも男2人に女1人というのが友達バランスを取るのに絶妙に難しい配置なんですよね。危うい危うい。女が美女ではない、というキャスティングもバランス重視のためでしょう。欲のために瓦解してしまうわけですが。 オチが意外でした。あ、そうなるの?と単純に驚いた。ダニー・ボイルって人はなかなか皮肉屋なのねと思ったデビュー作。独特な味わいで個性的です。[CS・衛星(字幕)] 7点(2015-06-08 00:16:17)《改行有》

74.  ジャッジ・ドレッド(2012) 《ネタバレ》 これは、なかなか。わかりやすい設定でいて魅力的なキャラクターと、勧善懲悪の簡単なストーリー。さして目新しい要素は無くとも、敵役がしっかりしていて主人公を追い詰めるアイディアが色々と活きると、客をノせることができるのだね。スロー効果の麻薬も独特な映像効果をあげています。むごいがキレイ、という。 ドレッド、ヘルメット取らないんだねー。ちょっと期待してたんだど。彼役の俳優さん、それでいいの?誰でも良くなっちゃう気が。[CS・衛星(字幕)] 7点(2015-04-15 00:30:25)《改行有》

75.  ジョン・カーペンターの要塞警察 《ネタバレ》 カーペンター監督は自らの嗜好を余さず訴えてくることに長けている人で、これまた彼のやりたいことがストレートにフィルムに刻まれた一本ですな。それはもう潔いほどに。 制約空間での絶体絶命シチュエーションが、まず得意分野らしい。「敵」と「味方」も実にクリアー。敵は子供殺しの極悪連中だ。全く共感の余地無し。奴らは数も不気味なほど多いし、死体を速やかに処理して平穏を装ったり、車の中で待ち伏せしてたりと、頭も回る強敵だ。じりじりと差し迫る緊張と、サイレンサーの静かな不気味さと、降り注ぐ銃弾の嵐、この強烈な対比。 わずかに残った警察署の4人(のち3人)が、こんなに突然始まるカオス空間の中にあって、皆腹をくくった存在感を見せる。女の事務員がとてもクール。撃たれてたなあ、女なのに。子供を殺すカーペンターだもんな、それくらいの演出はへっちゃらなんだな。[CS・衛星(字幕)] 7点(2014-11-20 00:03:07)《改行有》

76.  ジャッカルの日 《ネタバレ》 格好の良い、二枚目な映画。演出も主人公もストイック。“必要なこと”のみを確実に仕上げてゆくプロの手腕をこれまた無駄の無い脚本で すっすっと描く。いやあーかっこいい。 やっぱり、E・フォックスに尽きます。この映画、風光明媚であるし、白のアルファロメオや銃身の細い改造銃など小物まで粋なんだけど、この男優がまた物腰に品格あって所作がキレイなんですな。隙がなく冷徹で 殺し方まで血で汚さず、すっと事が済んでしまう。物語上、男爵夫人からゲイ氏に至るまでが惚れるキャラクターでなくてはなりません。その点、E・フォックスは実に適役でありました。 重大事件を扱うに当たって、なんだか事なかれに流れがちな仏閣僚の面子や、有能さでは軍配のあがる英国捜査機関の働きぶり、ハニートラップを仕掛けるテロリスト組織など、脇のドラマもちゃんと140分に落とし込んでいて、あちこちに見ごたえがあります。「あなたたち全員を盗聴しました」の場面は笑ったなー。[DVD(字幕)] 8点(2014-11-13 00:13:15)《改行有》

77.  紳士は金髪がお好き(1953) 私はマリリン・モンローのファンである。愛してやまないと言っていいくらいの。で、この作品、なにしろこの世紀の大女優を美しく撮るために全力を挙げているカメラ、衣装、演出であるから、もう眼福至極である。輝く金髪と真っ赤な唇、良く笑い、驚き、きょとんとしてみせるキュートで多彩な表情。彼女の纏う色とりどりの色彩に目が釘付けだ。 ラストの舞台の色演出はなんと濃いピンクのドレスの背景に赤、である。目が一瞬拒否しそうな強すぎる取り合わせなところに、マリリンの金髪と白い肌、それにメンズの黒が差し色として機能し、忘れ難い印象を与える名場面となっていてこの作品の美術担当は天才かと思う。 お話自体に意味は無い。そこにマリリン・モンローがいれば良いのだ。私にとってはそんな一作。[ビデオ(字幕)] 6点(2014-11-05 00:34:56)《改行有》

78.  ジャッキー・コーガン 《ネタバレ》 予備知識無しで観て、話のあまりの広がりの無さに驚愕。皆さんの教えによると経済危機に陥った米国金融界の隠喩だそうな。はあー。やけに大統領の演説がバックに入るなあ、とは思ったけど。彼らの言う「米国の理想形」と現実の荒れ具合との乖離を皮肉ってんのかな、とその程度かと思ってた。 “誰か”(ウォール街)が儲けて、その他大勢は無残に蹴散らかされる。レイ・リオッタ然り、強盗を企んだ三人組然り。無能で仕事のできない奴(財務長官?)も処分された。唯一、ブラピだけは精一杯ベストを尽くして誠実に仕事を行った人物。(殺人だけどな)にも関わらず、正当な報酬を支払われない。住宅販売の一企業マン、と考えてもよろしい・・のでしょうか??[CS・衛星(字幕)] 5点(2014-09-28 23:48:35)《改行有》

79.  シュガーマン 奇跡に愛された男 《ネタバレ》 情報鎖国だった南アだからこそ生まれたスーパースター・ロドリゲス。彼の佇まいが良いんです。都市伝説となった自分のバイオグラフィーを突きつけられ、まるで浦島太郎のように別世界が用意された時、人はどうなるか。浦島さんは遊蕩してしまったがロドリゲス氏は全く揺るがない。この、地に足の着いた姿勢、数十年にわたって米国でブルーカラーの労働者として生きてきた人生訓がそうさせるのか。歌声も滋味に溢れ、しかし歌詞はなかなかに攻撃的で、私はすっかりこの人に魅了されてしまった。ステージ上での第一声がまたさらりとユーモアを含んでかっこいい。 奇跡、と邦題にあるけれど輝く石は埋もれていてもいつかは人の目に留まるもの。南アでの大ヒットも、氏の捜索への人々の熱意も、すべてロドリゲスの才能が呼んだもの。奇跡というより必然かなとも思う。 [CS・衛星(字幕)] 8点(2014-07-31 23:55:13)《改行有》

80.  白雪姫と鏡の女王 《ネタバレ》 誰もが知ってる白雪姫のお話の、キャラと設定だけ頂いて、楽しくデタラメなおとぎ話の出来上がり。オリジナルの要素はほぼ皆無、継母ジュリアがすごく意地悪って所だけ元のままかな。七人の小人は武闘派の泥棒で、王子はちっとも頼りなく(呪文を解くキスも姫の方からしてやる始末)、そんなわけでか弱いばかりではいられないプリンセスは自ら剣を取り、怪物とも闘っちゃうのである。いやあ、この見上げた気概、ピーチ姫にも見習ってもらいたいもんだ。 魅力的なのは、役者もスタッフも楽しかったろうな、と思わせるのびのびした雰囲気と、衣装担当の石岡氏の珠玉の仕事ぶり。ジュリアは豪華絢爛、リリーはキュート。見ているだけで心浮き立つ絹やサテンの美しさ。映像がキラキラと瞬くようで夢心地です。[DVD(字幕)] 7点(2014-05-16 01:14:17)(笑:1票) 《改行有》

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