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プロフィール
コメント数 2005
性別 女性
自己紹介 周りに映画好きな人があまりいない環境で、先日はメリル・ストリープって誰?と聞かれてしまったりなのでこのサイトはとても楽しいです。
映画の中身を深く読み解いている方のレビューには感嘆しています。ワタシのは単なる感想です。稚拙な文にはどうかご容赦を。  

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61.  シティ・オブ・ジョイ インド映画は熱量が半端じゃなくて、この映画でもインド熱にあてられて倒れそうになった。いかにも西欧的に自己の内面に悩む主人公も、圧倒的なインド人の生のパワーに押し流された格好。娘に美しいサリーを買ってやるためにチンピラ相手に血を流す父親。愚かだけど泣けてくる。良い台詞も多かった。「地面に這いつくばっていると、立てなくなるぞ」[映画館(字幕)] 7点(2011-12-12 00:22:12)

62.  シー・オブ・ラブ 元女房に愚痴ったり同僚に絡んだりちょっと情けないA・パチーノが味があって愛おしい。あーE・バーキンが羨ましい。彼女と変わりたい。[映画館(字幕)] 7点(2011-11-27 16:48:03)

63.  ジュマンジ/ネクスト・レベル 《ネタバレ》 出演俳優を、全員前作と同じ顔触れで揃えることができたのですね。これって当たり前のようでいて、でも実務レベルでは結構難しくてそして叶うと地味に嬉しいポイントですよね。 懐かしの名優が二人も登場で、うれしいやらしんみりするやら。 キャラのシャッフルは前回より多めで、これは続編の宿命。あいかわらず小器用に多人格を演じるドウェイン・ジョンソンらを観てるのは楽しいです。前作からの客が見たいものをきちんと提供してくれて、まずまずのクオリティに達していると思います。[CS・衛星(字幕)] 6点(2024-02-21 23:42:00)《改行有》

64.  ジェイコブス・ラダー(1990) 《ネタバレ》 ネタバレ! ちょっと前の作品になるんですね。やっぱりある種の映画は封切り当時に観ておく方が吉だなあと思いました。後発作品がもっと洗練されていくので、そっちを先に観てから先発作に触れると「なあんだ」と不当な評価をされがち。 本作も高評価ゆえ期待度が高すぎて「えっ なあんだ」となってしまった。全体の99%が夢でした、とは今では反則にも感じる・・。わたしは真面目に考えながら鑑賞してたんですよ、どこの部分が現実でどこが妄想なのか。あまりに読みを覆してゆくので、これ納得のいくラストになるのかしらと不安になったくらい。 今際の際に脳内にあった軍への不信とか末息子への想いとか、ちょっといいなと思ってた郵便局の娘とかがミックスされたジェイコブス氏の夢を見せられただけかあ。 オチでずっこけはしたけど、つまんなくはなかったですけどね。カルキン君はすごく愛らしいし。[CS・衛星(字幕)] 6点(2024-02-17 23:28:17)《改行有》

65.  白い巨塔 TVドラマの唐沢財前版は観てましたので、「本家」のこちらはどの程度ドロドロしてんのか、と大いに興味を抱いての鑑賞です。 映画版はやはりドラマより展開が早い、というか忙しいな。台詞説明も多いし。でも大学病院という高みで展開する権力争いのえげつなさはいかんなく描写され尽くしてて、わかっていても充分げんなりしました・・。 時代が古い分、洗練されることなきむき出しの欲望と言いますか、財前の義父は特に大迫力でしたねえ。 やっぱり古さが感覚に合わない部分もありまして、女優陣の演技やキャラ付け、台詞回しはもう絶滅した仕様のものですね。そして何気にホステスもお嬢様も強烈に毒舌。なんでなの笑。[CS・衛星(邦画)] 6点(2023-12-11 22:52:13)《改行有》

66.  獅子座 《ネタバレ》 ロメールといえば、若い男女の恋バナ、という先入観をみごとにひっくり返されました。監督が初めて手掛けた長編作品という今作はメタボ気味の中年のおっさんが主人公なものだから、とても驚いてしまった。のっけから体毛ボーボーの四十男の上半身はだかの画ですもん。 ヌーヴェルヴァーグの影響を受けているとの指摘がたくさん見られるけれど、ゴダールとかあの辺の小難しいノリが苦手な人でもしんどくないと思います。 ロメール作品によく出てくる長々した哲学会話もありません。その代わり丹念に主人公の凋落していく様をカメラは追っかけます。初期のロメールは言葉でなく映像で訴えていたのかあ。 悪態をパリの街につき散らかしながらさまよう男と、冷たい世間と皮肉にもあちこちに目立つリッチでリア充な人々。切符は落とす、犬まで吠える、会いたい人らは片っ端から不在。 冒頭から男がちょっとお調子者で危ういなあと描写されてはいるのですが、あまりの容赦ない現実に同情を禁じ得ないところ。が、なんというラスト。まさかの一発大逆転とは、すなわちこれ獅子座。ほんとかね笑。まあ川に身を投げて‶FIN”が浮かんでくるよりは良いです。ヌーヴェルヴァーグってやりそうじゃん。[CS・衛星(字幕)] 6点(2022-11-10 19:03:46)《改行有》

67.  シティ・スリッカーズ 《ネタバレ》 日々疲れている皆さんへ送る魂のリフレッシュムービー。 下ネタがあるわけではないですが、女子より男子の方に刺さるかもです。カウボーイの人生観だとか野球への偏愛とかがメンズ向き(笑) 老カウボーイの薫陶を受け、命からがらの目にも遭う。予定外のハプニング下に置かれて心の奥底をさらけ出す友人。心をリセットするためには荒療治が必要なこともあるのかも。 息を吹き返した3人のおじさんたちに良かったねえこれからも頑張ろうと声をかけたくなるような、そして遅れてきた青春の息吹もちょっと感じる作品でした。[CS・衛星(字幕)] 6点(2022-09-21 23:23:12)《改行有》

68.  シェルブールの雨傘 《ネタバレ》 なんと美麗なオープニング。甘やかな音楽と小雨に濡れる石畳を行き交う色とりどりの傘。真上からのショット。完成された美意識にのっけから心を掴まれます。色彩と構図に美的センスが全編にわたって貫かれ、傘店の壁紙とジュヌヴィエーヴとその母の衣装の色合わせには圧倒されました。ピンクの壁とオレンジのスーツ。この色配置が悪趣味にならないところがフランス人、すごい。ジュヌヴィエーヴの花柄(壁もワンピも)も素敵でした。 ということでアートな分野では他の追随を許さぬ完璧な画で押してくる作品なのですが、実をいうと総合点では微妙でして。 台詞がオール歌、という決まり事はともかくも大雑把なあらすじ風メロドラマといった趣のストーリーにはかなり引きました。どんなに美しく悲恋を歌い上げられても、ヒロインのあまりに即物的な薄情さには涙の出ようもありませんでした。帰還した男の荒れようにむしろ私は胸が痛みますね。 そもそも台詞がすべて歌だと細やかな心理描写などできようもないですもん。言いよどんだり、声が上ずったり、人の思いって言葉に出るもの。いきおい宝石商のキャラも大変に浅く、こんな男にあっという間に鞍替えするヒロインもまた共感を得るのが難しくなっちゃうのです。 ミュージカルが苦手な原因が自分でよく分かった映画でありました。[CS・衛星(字幕)] 6点(2022-08-18 23:40:47)(良:1票) 《改行有》

69.  死霊館 エンフィールド事件 《ネタバレ》 人物がきちんと描けていること、派手さを抑えた画のトーンがうるさくなくてキレイ、という1作目の美点をちゃんと継承しています 。これ見よがしなCG技術で驚かしに来ないクラシカルなホラー手法が特徴的で、現象もポルターガイストという「撮るのが比較的簡単」なものですが、なんたって「実話」という重みが違います。 本編も陰気で怖いですがエンドロールの実人物写真の怖さったら二倍増し。勝手に家具が動くのは嫌だなやっぱり。 エンフィールド事件について色々調べてみますと、あの家の子らがわざとポルターガイスト的なイタズラを調査員に仕掛けることもあったそうな。全部の現象がイタズラではなさそうなのですが、あんなキョーフ体験の下にあって同じネタを自ら演出するなんてイギリスのガキんちょってなんてメンタルがタフなのかしら、と思いましたね。[CS・衛星(字幕)] 6点(2022-02-23 17:12:50)《改行有》

70.  ジョン・F・ドノヴァンの死と生 ドラン監督自身の個人的思いが反映されているのだとか。 憧れのスター俳優に対する愛情がふつふつと感じられ微笑ましい。スターダムで苦しむキット・ハリントンと子役のジェイコブ・トレンブレイも母親役のナタリー・ポートマン(もうお母さん役なんだね!)も丁寧な良い演技をしているので、これといって何もない話のわりにはつり込まれて観てしまいました。 ただ、奇しくも劇中のインタビュワーの記者が言っていたとおり「世界中の紛争に比べれば、先進国にありがちな凡庸な苦悩」であることも確かです。ふわふわと個人的感興をまとめただけの作品とも言えますから、評価は分かれるのではないでしょうか。[CS・衛星(字幕)] 6点(2021-12-13 23:45:06)《改行有》

71.  ジョン・ウィック:パラベラム 《ネタバレ》 ジョン・ウィックシリーズのようなクセが強いジャンルものは固定客がつきますね。客なら楽しいけれど、そうでない者には退屈であろう本作、巷の評価もバラバラです。見どころは六割方を占めるキアヌの殺戮アクション場面で、一説によると吹き替え無しでキアヌ本人がこなしているのだとか。だとすれば持久力、身体のキレ等大したものです。今回馬や犬も動員してさらに賑やかな戦闘光景が繰り広げられます。熱心に殺すなあ、しかし。 わたしはファン客ではないので、もっぱらツッコミながらの鑑賞姿勢です。執行部のアナログ加減は見逃せません。手書きの黒板にはんこ決裁とか70年前の事務の様相ですが捌き切れるのでしょうか。 お話もちょっと渋滞しています。鎖やら紋章やら小道具を総動員して東ヨーロッパの元コネを頼ってるらしいのは分かるのだけど、彼らとの関係は何なん?ハル・ベリーとか砂漠の王様とかジョンの人脈を知らされてもだから何という感じで、話が進まないんだもんなあ。まあストーリーなんて分からなくても支障はないシリーズではあります。 所々「日本」が顔を出すのが微笑ましいです。きゃりーがBGMの寿司屋とかヤクザの伝統指詰めとか。銃器店で敵が一人ずつ襲ってくるあたりは時代劇の殺陣を思い起こしました。耳に入ってちょっとしてから「あ、日本語か」と分かったりして、ふふっとなりました。[CS・衛星(字幕)] 6点(2021-08-01 23:35:49)《改行有》

72.  女優フランシス 《ネタバレ》 ハリウッド女優の悲劇は色々聞きますが、代表格マリリン・モンローより数年先輩にフランシス・ファーマーという女優さんがいたのですね。精神不安定と決めつけられて病院送りにされるところなどマリリンとそっくりです。ジェシカ・ラングが強烈な体当たり演技をこの作品に残したことで、フランシスの記憶も後世に刻まれることになりましたね。 ジェシカの熱演はともかくとして、映画は脚本の整理の仕方が上手くないと感じました。フランシスの女優人生を初めから順々に追ってゆかなくても良いのです。エピソードの羅列になってしまっていて、散漫な印象です。精神病院に出たり入ったり三度も繰り返したのは実話らしいけれど、律義に全部突っ込むから尺が長くなり、飽きます。 演出も過剰では。ロボトミー手術は施術されていないというのが事実らしいですし、病棟の内部も半裸だったりヤク中の廃人溜まりのような描き方はどうなんだろう。必要以上に露悪的で気分悪いです。 友人ハリーとの関係も描き足らず。あんなに重要な役回りなのにフランシスの彼に対する心情はほぼスルーされていて、?ばかりが募りました。この人実在したのかしらと疑ってすらいるワタシです。[CS・衛星(字幕)] 6点(2021-06-22 23:50:09)《改行有》

73.  13F 《ネタバレ》 仮想世界の構築に成功したと思い込んでいた自らが仮想世界の人物だった、というプロットは連環モノの高度SFですし‶アイデンティティの喪失と再構築”という難解な命題すらはらんでいて、事と次第によってはどえらい傑作になったかもしれません。 でも本作はきわめてライトな仕上がり。というか、中盤までの盛り上がりで話の面白いトコは終了してしまいました。 せっかく過去世界まで行ったのにやってることが買春と殺人。「現実の」世界から来た本家の女は夫が殺人者だとカミングアウト。姿も見せないそいつから逃げ惑う後半はありがちなB級サスペンスで萎えます。 電子の集合体に意志があるのか否か、という議論はハナからする気もないという姿勢ですがいやー、でもそこわりと引っかかっちゃったんですけどね私は。意志があるならあるで、そこんとこの描写がも少し丁寧にあっても良かったんでは。[CS・衛星(字幕)] 6点(2021-06-19 23:15:01)《改行有》

74.  ジョン・ウィック:チャプター2 《ネタバレ》 ワタクシ史上、これまで観てきたアクション映画での死者数を大幅に更新しました。死にすぎ。しかも今回も念入りに殺すなあ。二発目三発目と撃ち込んで。これはサバイバルゲームの世界観まんまですよね。近年は(仮想空間で)人がばたばたと斃れるシーンに皆脳が慣れてしまってるんですね。映画の脚本に影響が及ぶのもむべなるかな。 現実にはもちろんのこと、ゲームであってもまあキアヌのようにやってのけるのはほぼ無理。互いに撃ち合っても仕留めるのはキアヌの方。彼の銃だけ連射速度がずば抜けて速いとしか思えません。あと体力がハンパなさ過ぎ。なにせ撃ち合いながら500mは走った後に揉みあって階段を200段近く転げ落ちたのち、取っ組み合いなどできましょうか。プロアスリートだってこの状況なら猫パンチを繰り出すのが精一杯ではないですかね。 しかしそこは伝説の殺し屋キアヌは出血を抑えながら次々襲い掛かる刺客らの腕を折り、首を鉛筆貫通させ死体の山を築くのだった。ああ痛たたた。 1作目よりドラマ性はぐっと減り、より「スタイリッシュに人を殺す」画ヅラとなっております。良くも悪くもすごく今風。数十年後にはどういう評価をされるのかな。[CS・衛星(字幕)] 6点(2020-10-22 15:15:18)《改行有》

75.  12人の優しい日本人 《ネタバレ》 名作「十二人の怒れる男」を日本人バージョンでやったらどうなるか。全般のトーンをコメディ調にアレンジして、陪審員一人一人を‶いかにも”日本人として描写。この辺がね、上手いですよねやっぱり。米国人と違ってディベート慣れしていない日本人ですから、初対面同士で議論しろと言われてももじもじして意見の出ない人の方が多い。本作でも自らはっきり自分の意見を語る人って3人しかいなかった。でも冒頭の飲み物オーダーをまとめるくだりに見るように、「作業」ならば自発的にせっせと取りまとめる人って、どんな会合でも必ずいるんですよね日本人。うーん上手い。 オリジナルでは「早く帰りたがる人」は野球の試合を見に行きたいと主張していたのですが、本作では「仕事に戻りたいから」となっています。ここもね、公的な責務の場で「巨人戦を見たいから」と言っちゃう日本人は考えづらいもんね。(「阪神戦を見たいから」はいるかもしれない) 中盤までだんまりを決め込んでいた豊川が場を仕切り出してからは、がぜんテンポが良くなりました。 事件状況の推理や証言のあやふやさを見出してゆく展開はオリジナルに沿っていますが、米国版に比べて一件一件の精度が低いのは残念でした。ピザの件しかり、料理の美味い居酒屋だから酔っていないのでは、という理屈もしかり。やっぱり「ジンジャーエール」→「死んじゃえ」は無理だと思うな。[CS・衛星(邦画)] 6点(2020-10-18 23:24:09)《改行有》

76.  深夜の告白(1944) 《ネタバレ》 正統派の保険金殺人モノ。正統もなにも、この作品こそがこのジャンルの草分け的存在なのでした。 色と欲に目がくらんで計画を実行する語り部と、黒幕悪女、そしてトリックを見破る推理役とこの手の話に必要なオールキャスト揃えで、穴がありません。 一つの計画に破綻が一つ。後発作品がもっと色々と不確定事態を盛り込んでくるのに比べればシンプルですが、役者が上手いのでぐいぐい引っ張ってくれます。金髪カツラが妙に似合わないバーバラ・スタンウィックのやり手っぷりは迫力ありますし、エドワード・G・ロビンソンのコミカルな名探偵ぶりもキャラ立ち抜群。彼と罪を犯した主人公との友情も根底にあって、ちょっと話が深まりました。 ワイルダー監督が意図したのかどうかわからないけれど、ヒッチコックばりのサスペンス感も漂います。列車で居合わせた老紳士が保険会社の待合室にいた時のひやっとさせられるあの感じ、似てますよね。[CS・衛星(字幕)] 6点(2020-07-27 23:21:22)《改行有》

77.  新・平家物語 画がすごいなあ。時代考証をきっちりおさえた(ように見える)平安の世。まるで当時にカメラを持って行って撮ったようなセット感の無さ。それに圧倒的なエキストラ動員量。庶民の市場も山を下りる法師らの軍勢も迫力あります。物量で圧倒してくる日本映画って(この時代のものでは)初めて観たかもしれない。たいてい話の深度に重点を置くものが多いというのが「昔の日本映画」のイメージだったのですが。やりますねえ。 若き大スター市川雷蔵の演技はいまいちだなあと思いながら見てましたが、クライマックスで山法師らに啖呵を切るシーンはさすが歌舞伎役者、大見得を切る場面は十八番。腹から出る声量の堂々たることといい、滑舌の良さといいさすがでした。掛け声のひとつもかかりそうな。 歴史の授業では駆け足で過ぎるこの時代。原作はその長大さに及び腰になっちゃいますし、娯楽として映画作品にしてくれるのは色々勉強になってありがたいことです。でもあの母君の衣装はどうしたのかな。興行とはいえアレはちょっと突飛よね。[CS・衛星(邦画)] 6点(2020-04-07 18:08:56)《改行有》

78.  ジュリエッタ 《ネタバレ》 突然姿を消した娘に囚われ続ける母親。わけも分からず去られる辛さは想像つくし、男との約束を反故にしてまで”母であること”に執着するノイローゼ気味の行動も、まあ理解できるような気はします。 けどこの映画娘からの視点が一切無いんですよね。不気味な家政婦が一枚噛んでいるのは分かるけど。あんなに健気にお母さんを支えていた(ように見えた)のにふいっといなくなる。その心の内が描かれなくて、ドラマとしてはちょっと物足りなかった。 ジュリエッタ役を二人の女優で回すのもどうだろうか。印象がけっこう違いませんかこの二人。私はなじめなかったな。 「大好きな仕事に戻りたい」宣言をしていた若きジュリエッタがいつしかべったり子供依存症に。このあたりの変化も台詞で説明されただけ。 色彩感覚が独特なアルモドバル仕様で、巷の高評価の理由は大半がそのセンスを高く買っているみたい。でも人の気持ちを深く掘り下げたドラマが好きな小うるさい客(=ワタシ)には今ひとつでした。[CS・衛星(字幕)] 6点(2019-05-08 17:29:44)《改行有》

79.  17歳(2013) 《ネタバレ》 フランス映画に登場する思春期の女の子たちって、不機嫌だったり腹黒かったりでなかなか扱いが面倒だなあと思っていた。オゾン監督は日常が空っぽなあまり売春に走る女の子をチョイス。この娘がもう大変に大人びているので、まあ海外のティーンは時たまアジア人には想像がつかんほど成熟しちゃっているものですが、映画観ててもその美しさにぽかんとしちゃいまして、あんまり「売春」の痛い感じが入ってこなかったですねえ。しかもその行為の果てに、妙な繋がりで人生の理解者にも出会えちゃったりしたわけで、彼女にとって売春が人生のマイナスというか汚点になっていないというのがなかなか興味深かったですね。[CS・衛星(字幕)] 6点(2019-02-02 23:06:36)

80.  ショック集団 《ネタバレ》 うーん、さすがに今の時代に観ると、この垢抜けなさがホラーというよりシュールを醸しちゃっているような。夢の中の恋人を小っちゃくして寝顔の横に置いたり、夢話になるとカラーになったりとか、妙な演出だなあと珍奇なモノを観ている気分になってしまった。鎌倉大仏の出現には不覚にも笑いそうになったし。なぜ大仏様なの。 ストーリーは充分に恐ろしい筋立てなのだけど、入院してからの話に起伏が乏しくてつまんない。ああアレだ、黒人を差別すべし、と声高に叫ぶ黒人の彼、あそこは思い切った脚本だなあと驚いた。度肝を抜かれた、ということであり、”怖い”というのとはちょっと違うのだけど。[CS・衛星(字幕)] 6点(2017-06-23 00:05:50)《改行有》

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