みんなのシネマレビュー |
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81. Shall we ダンス?(1995) ラスト、お別れパーティに行くか行かまいか迷う主人公の葛藤がもう少し強く描かれていたら完璧でしたね。「結局行くくせに何グズグズしてんだ!」ってパチンコしてる役所さんに怒鳴りつけたくなったんで。リメイク版の仕上りが楽しみです。[地上波(吹替)] 8点(2005-04-29 16:42:07) 82. 17才 旅立ちのふたり アイドル映画の達人澤井監督健在なり、の感強し。たとえ一時間強の小品であっても、内容が通俗的であっても、きちんとした映画文法に乗っ取った演出であれば大人の鑑賞に十分堪え得る作品になるって事を再確認しました。不覚にもウルウル来た瞬間が幾つか有り。主役の二人も監督の指導の下とはいえ、なかなかやるじゃないすか。周囲の大人たちもつまんない正月のテレビドラマなんかで彼女たちの才能を埋没させるんじゃない![DVD(字幕)] 7点(2005-04-22 16:44:44)(良:1票) 83. 姉妹坂 大林監督って題材によって手を抜いてるとまでは言わないけど、手綱の緩め方変えすぎです。「ねらわれた学園」の後に「転校生」、「漂流教室」の後に「異人たちの夏」、んでもって「さびしんぼう」の後にこれっていうのはちょっとなあ・・・。良い意味でも悪い意味でも観客の期待を裏切るのがご趣味なんでしょうか。ちなみにこれは大林監督らしさが(俺にとっちゃ良質なセンチメンタリズム)一片も見出せないフツーの青春映画。[ビデオ(字幕)] 3点(2005-04-02 16:41:47) 84. シャーク・テイル 《ネタバレ》 出来不出来にかかわらず、海の中の物語という事でどうしても「ニモ」と比較されてしまうハンデを持った不幸な作品ですね、これは。「社会的名声や金より真実の愛」ってテーマも至ってシンプル、だから子供にもわかりやすく受けるかも。この程度の内容なら一時間半でも十分。自分は深海アニメ版「ウォール街」だなって思いながら観てました。「ニモ」よか評価が落ちるのは、ただ単に音痴の自分が全編に流れるヒップホップやレゲエのリズムに乗り切れなかったって理由だけ。トホホホ・・・。レニーが「アンジー」のアテレコ、ジャック・ブラックが「レニー」のアテレコ、なんか途中混乱したのは俺だけ?6点(2005-02-22 12:53:18) 85. シッピング・ニュース 自分の中じゃ数少ない、監督の名前で映画館に足を運ぶうちの一人ハルストレム監督作だが、これは頂けない。憶えてるのは夜叉の如きケイト・ブランシェットと終始懊悩してるスペイシーの表情だけ。ラッセ監督、早く次回作撮って復活してくれ!5点(2005-01-29 13:36:18) 86. シザーハンズ ジョニー・デップの深い哀しみの色をたたえた瞳が圧倒的。特殊メイクの力を借りればある程度誰でもこなせる役だったとは思うが、彼ほどの存在感は出せなかったろう。バートンの「異形なもの」に対する愛情が強く感じられる作品です。8点(2005-01-10 10:32:43) 87. シカゴ(2002) 何を隠そうミュージカル初体験は手塚治虫のアニメ「ワンサくん」だった自分、歌って踊ってワクワク出来るこの手の映画は理屈抜きで好き。「シカゴ」が画期的だったのは、ストーリーとミュージカルの境目部分でどうしても生じてしまう違和感を物の見事に払拭した点。2点減点分はオープニングシーンを見る限りじゃレニーとキャサリンのWヒロインでも全然おかしくなかったのに、レニーを賞レースの主演女優、キャサリンを助演女優の枠に収めたいが為に、意図的にキャサリンのシーンを削ったとおぼしき製作者側の小賢しい作為が見え透いてしまったせい。 8点(2004-12-11 15:55:42)《改行有》 88. シリアル・ママ なーんだ、ビデオ巻き戻さないで返すってそんないけない事だったんだ・・・とかってほざいたらシリアル・ママが殺しに来るかな・・・。個人的に「アニー」の「トウモロー」がこういう形で使われるとは思ってもみなかったですね。7点(2004-11-13 14:22:30) 89. シティ・オブ・エンジェル メグちゃん、ケッタ(東海地方じゃチャリの意)の両手離しは危ないよって親に教わらなかったかい?しかも目までつぶっちゃって。あーあー。・・・・・・・・・・・・・・・。ほーら、言わんこっちゃねえベ。5点(2004-10-31 11:39:13) 90. 女王蜂(1978) この作品に限って言えばテレビ版の片平なぎさ+岡田茉莉子+古谷一行のが良かったです。ヒロインは絶世の美女って設定なんだから野暮ったいイメージの女優じゃこの話は成立しないでしょうそもそも。高峰三枝子、司葉子、岸恵子がズラッと居並ぶシーンは壮観だったけどね。5点(2004-10-11 10:45:23) 91. しあわせの法則 《ネタバレ》 「リベリオン」のクリスチャン・ベール、「パール・ハーバー」のケイト、それにフランシス・マクドーマンドと何気に豪華なキャスティングなのに、何故かこの春東京じゃ六本木のシネコン一舘のみでひっそりと公開された作品。よほどつまらないのかと思いきや・・・、話自体は地味だけど見応えのある映画になってて、三人のファンの自分は一安心。ケイト扮するお固い学者肌の女性が婚約者(ベール)の母親(マクドーマンド)に影響され、次第に性的に奔放になっていく・・・。その過程が非常に良く描き出されているんで自分は感心しました。一歩間違えばポルノ映画の題材(懐かしのエマニエル夫人とか)に充分なり得るお話です。ただラストが唐突に丸く収まってしまったのにはちょい不満かな。 ついでにこの甘過ぎる邦題も。クリスチャン・ベールは相変わらずクールな役が似合う![映画館(字幕)] 6点(2004-08-22 13:12:04) 92. 16歳の合衆国 《ネタバレ》 商業的にかなり難しいテーマに挑んだプロデューサーのケヴィン・スペーシーの意気は認めたい。が、肝心の映画の出来は今一つ。最後まで見終っても結局主人公の少年がなんで子供を殺さざるを得なかったのか、自分には全く理解出来なかった。いつも泣きべそ顔の少年が段々うっとうしくなり感情移入が出来なかったせいもあるかもしれないが・・・。時たま思い出したように画面に出てくるスペイシーもただただもったいぶってるだけのつまらない役。4点(2004-08-22 11:23:47) 93. ジャイアンツ 《ネタバレ》 昔っから気になってたんだけど、これなんで原題が「ジャイアント」なのに邦題が複数形の「ジャイアンツ」になっちゃったんでしょうか。日米に同名の超人気球団が存在する事で、映画会社が安易にタイトル変更してしまったっていうのが真相なんだろうとは大体想像はつくけど。でも映画会社の思惑がどうであれ、公開から半世紀が経過した今となってはこの複数形タイトルの方が実内容を現しているんじゃないかって、自分は思います。テキサスの広大な大地、ダイナミックな時代背景、主役三人それぞれの個性の輝き、死後も語られ続けるジェイムス・ディーンの伝説、そして子役時代からハリウッドの弱肉強食をサバイバルしきったエリザベス・テイラー、これらすべてが20世紀の「GIANTS」そのものだという事を再見する度に感じます。(追記)久しぶりに再見。大学時代のリバイバル公開での初見以来、大長編にもかかわらず何回か鑑賞してますが、その度に新しい発見がある映画。何故再見に値する映画なのかというと、古今東西の映画数多く観てきましたが、僕の一番好きな女性像が、この「ジャイアンツ」でエリザベス・テイラーが演じたレズリー・ベネディクトなんです!ただ美しくチャーミングなだけではなく、強くって優しくって、肝っ玉母ちゃん的な部分も有って、ちゃんと自分の意見を言うべき時には言い、一歩下がる時はちゃんと引き下がる淑やかな部分も有り・・・。 ジェームズ・ディーン扮する孤独なジェットじゃなくても、報われなくてもいい、仰ぎ見るように生涯通じての憧れの対象としてオンリーワンであり、且つナンバーワン!!最高のヒロイン像だと思います。ついでに、ジェットが自分の土地を手にした時に流れるディミトリ・ティオムキンのテーマミュージックも最高。格上げして10点にします。[映画館(字幕)] 10点(2004-07-05 15:04:08)(良:1票) 94. 69 sixty nine 疾走感と躍動感が全編に満ち溢れた快作。主演の妄想炸裂爆走野郎妻夫木は今が正に旬の輝き、安藤政信も実年齢を全く感じさせない(失礼!)好演。二人があらゆるものからの追跡をかわし、画面を駆け抜けていく様は、爽快の一言。岸部一徳、小日向文世ほか助演の役者たちもいい味。気になったのは舞台となった高校の管理体制が、それほど厳しいとは思えなかった事、「木更津キャッツアイ」でも「GO」でもクドカン印の映画(ドラマも含めて)は画ヅラがどれもこれも似通ってる点。日本映画の短所でもあり長所でもある、ダラダラした日常描写を払拭したのはアッパレだがこの作品も何となく監督不在の感は否めなかった。[映画館(字幕)] 7点(2004-06-20 13:26:20) 95. 至福のとき 「初恋の来た道」でもその萌芽は感じられたけど、この作品を観て改めてチャン・イーモウ監督にはロリコンの気がある事を確信した。まだ枯れたとはとても見えない主人公の親父さんが途中変な気起こさないようにと、まるで保護者のような気持ちで別の意味でハラハラしてしまった。5点(2004-05-15 12:25:34) 96. しとやかな獣 「しとやかなけだもの」って呼び方で良かったんですよね、確か。前衛的というか実験的というか、とにかく一筋縄ではいかない川島雄三の傑作の一つ。何だ何だ?って思わせるストーリーと畳掛けるような台詞の応酬、若尾文子の妖しいビッチ(けだもの)ぶりも見物。山岡久乃って この頃からこんな感じだったんですね。 [地上波(邦画)] 10点(2004-04-25 13:30:46)《改行有》 97. 次郎物語(1987) 良い映画なのに、なぜか公開当時は「名作児童文学の無難な映画化」程度の評価しか得られなかったのが不思議でたまらなかった。原作以上とはもちろん言い難いが、キャストがそれぞれ適演適役、永島敏行の役をふくらませて、映画的アレンジも加えていたのも良かったと思う。旧家の屋根の上で次郎と加藤剛のお父さんが、大声で歌を歌うシーンは特に最高。病弱なお母さん役の高橋恵子も存在感あり。「おとーこは、おーきな、川になれー」さだまさしの歌が初めていいなって思ったのは、映画のこの主題歌。誠実な映画作りに非常に好感が持てる作品。7点(2004-04-04 15:39:42)(良:1票) 98. シービスケット 何となく演出に腰が据わってないって印象を受けました。前半3分の1はエピソードがぶつ切りで、誰に感情移入していのかわからなかったし。ドラマが始まるのが、トビー君や偏屈な調教師 がブリッジスの邸宅で夕食の卓を囲む場面からっていうのは、やはり遅すぎるような気がします。ただ後半ぐっと盛り返すのでこの点数で。トビー君の友人の騎手の人、ヘンリー・フォンダに似てなかったですか? 7点(2004-02-05 14:10:37)(良:1票) 《改行有》 99. 精霊流し 豪華共演陣の見せ場を生かす為に、肝心の本筋の焦点がぼやけちゃいましたね。高島礼子(姉)、松坂慶子(妹)つう配役は違和感なかった。むしろ高島の夫が田中邦衛っていうほうが・・・。(かなり五郎さん 入ってます)あの主題歌から嫌でも連想させる「泣かせ」の押しつけがましさは意外に稀薄だったので自分は好感持てました。演技陣では池内君が良かったです。松坂慶子と自転車二人乗りするシーン、なーんかジンと来ました。 6点(2004-01-18 12:13:08)《改行有》 100. ジョゼと虎と魚たち(2003) 演出、脚本、役者とそれぞれが持てる力を最大限に引き出された 2003年の日本映画屈指の秀作。ジョゼという少女の野太い生命力を表現した池脇千鶴、自分の欲望に極めて正直な男を演じる 妻夫木聡、どちらも生々しいほどの存在感。「忘れたい いとおしい 忘れられない」映画のキャッチコピーの通り、俺は懸命に 恋を、そして人生を生きてるこの二人がたまらなくいとおしく、 しばらくは忘れられないだろう・・・。祝!キネマ旬報主演男優賞。9点(2004-01-15 11:27:11)《改行有》
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