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1. 上海から来た女
ウェルズが、当時公私ともにパートナーだったリタ・ヘイワースを、生の彼女よりも、フィルム上の彼女の方を愛すかのように、艶やかにセクシーに写し撮っている。 過剰なほどにいかがわしくケレン味たっぷりな映像が、たとえズタズタにカットされ編集された後にも独特の吸引力をもって観る者をはなさない。 やはり天才の仕事でしょう。9点(2003-06-02 13:54:55)
2. 秋菊の物語
全篇にわたる「笑い」のセンスの見事さ。これほど真面目に人を、社会を描きながら、いちいち笑わせられ度々胸をキュンとさせられる。例えば都市で秋菊が義妹と一瞬はぐれた後のシーンは心底胸を突かれる素晴らしさだ。 こんなに軽いタッチの作品なのに。 緻密な計算や構成力の果てに、まるで偶然が重なったかのような奇跡的な美しさをもった映画だ。10点(2003-05-15 23:15:41)
3. 幸福の黄色いハンカチ
「男はつらいよ」の美しさに比べて、これはいけません。あざとさだけが残ります。各々の役者の演技はとてもいいのに。6点(2003-02-07 20:59:15)
4. 七人の侍
最高の娯楽映画こそ最も人を感動させる力を持ち得る。限りなく10点に近い傑作。9点(2003-01-26 20:36:22)
5. 市民ケーン
物語だけを追っていたら大して面白くもない作品。しかしストーリーなんぞ軽々と超えたこの映画的ダイナミズムはどうだろう。観るほどに「映画の驚き」と「楽しい!」を味わえる作品。9点(2003-01-26 20:25:31)
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