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Web www.jtnews.jp

プロフィール
コメント数 604
性別 女性
ホームページ http://www.geocities.jp/suminoe_kagaya/
自己紹介 2004年から映画専門サイトをたちあげました。
ジャンルはSFが主ですが、サスペンスも大好きです。
リバーランズスルーイットや、ショーシャンクの空に
のようなヒューマンものから、未知との遭遇やバックトゥ
ザフューチャーなどのアンブリンもの。
十二人の怒れる男やパルプフィクションなどの脚本もの・・
自分が良いと思った映画が合う映画で、見る人の数だけ
思いも変わると思います。その中で、共感できる人が
多ければ売れるのでしょうね。
たまに<これだけ映画を見てるんだから万人受けは・・>
と、マニアックな映画にも手をつけますが、
できの良い映画や単館ものなど多趣味なジャンルに疲れ、
子供時代に帰ってるみたいです・・
それらは映画館で見た映画本来の娯楽作だった・・

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1.  13F 《ネタバレ》 仮想現実は自分が存在するのか意味を見つける旅だから全然違う。 自分と思い込んでいる固体が他人であるかもしれないという違和感。 こういった世界は不思議を通り越して気持ちが悪い。 最初のほうではタイムトラベルしちゃうので、 これは殺人容疑をかけられた主人公が犯人探しの旅に出る。 過去に旅立つといってもそこは最近のSFですからコンピューターで作られた世界の中。 それでもどこか「ダークシティ」っぽいセンスを感じて嬉しかったのです。 仮想現実とタイムトラベルを掛け合わせた感じで面白いかも? そう観てたんですが・・ 真ん中あたりまでは本当に面白くてこれはこのままいけば、 「ダークシティ」より上を行くかもしれないなぁと。 世界の果ては?と車を飛ばし何もないことに気付き気が狂う。 自分の実態や世界の果てに気がつきという世界は「ダークシティ」そのまま。 ところが個々の覚醒や仮想の世界にもコピーが登場すると、 もう「マトリックス」状態になってしまいます。 マトリックスは非常にわかりやすいからヒットしたのです。 この作品は主人公がどの世界にいるべきか、 実は誰なのかさえうやむやです。 少しずつ判明していってもじゃああの時は?とか、 いちいち確認しようとさえ思わないのです。 なぜならばあまりに唐突に飛びすぎて、 例えれば本体が時代を変え(どれも仮想)あちこちの固体に乗り移る。 しかもその固体はおんなじ俳優が演じているのでつじつまが合わない。 まあバック・トゥ・ザ・フューチャー2のビフもおんなじですが、 あれはタイムトラベルだからまだいい。 しかもどの時代で傷つけられてもなぜか無事なのは変。 マトリックスもスミスは無事だろうてな具合なのか・・ とにかくあちこちのSFを混ぜて急展開に仕上げたような後半は、 アタマが変になるくらいでした。 私には合わない映画だ・・ 自分が誰なのか現実はどこなのか、 哲学的な題材なのにそれを感じない。 ただややこしく足早にしただけ。 ただし真ん中あたりまでは正直面白かったので・・ 一番不可解なのは、 どうにでも取れる選択眼とか観客の自由とかの問題ではなく、 何が言いたいのかわからない曖昧さを主題にしていること。 [DVD(字幕)] 6点(2006-09-21 07:15:54)《改行有》

2.  地震列島 《ネタバレ》 何しろ特撮はあの爆破!中野監督。 突然マンションが大揺れするシーンは多岐川さんには知らせてなかったので、 逃げ惑うシーンは演技ではないのです。 特典にある監督のコメントが面白い。 割れた高速道路から火ダルマになって飛ぶ車や、 高層マンションが階段のようにつぶれてゆくシーン。 助けに来た永島は宙吊りのエレベーター。 そして一方の勝野夫婦は営団地下鉄に閉じ込められる。 これはすごかった。 燃え爆破した車両は今度は水。 「インディジョーンズ魔宮の伝説」での水が溢れ出す場面、 あれと同じ演出なのですよ。 隅田川の水があふれ地下に閉じ込められた人らは水攻めに・・ 「ポセイドン・アドベンチャー」の後半のシーン・・ しかもじわじわ沈みゆく車両の向うを見るため潜るのですが、 幽霊列車のごとく死体が浮遊(爆) 流れゆく死体の描写はまるで「宇宙戦争」です。 あ、スピルバーグは邦画が好きに違いないと憶測。 パニック映画の最大の楽しみは、 いかにしてなすすべもない現実から抜け出すか。 それがある意味冒険映画に参加している観客の楽しみ。 あと夫婦たちを引き合わせる役の大滝秀治(殺虫剤?のCMで最近出てる) これがまたえらく派手なシーンの犠牲に。 「エアポート」シリーズのようなものです。 航空機に乗ってるところで地震に遭遇し、 割れた滑走路に航空機が突っ込み爆破・・ 飛んでれば助かったかも(苦笑) ・・ダンヒル。 これ突っ込む人いると思うんですが(苦笑) いや、私はこれが成功するなら災害時に絶対活用しますよ。 その前に泳げない潜れないんだけどね(爆) ラストはまるで洋画のようなエンディングでしたが、 こういう映画は大袈裟にしめてもまあいいか。 それからどうなったのかを映さないところがなかなかいい感じでした。 [DVD(字幕)] 6点(2006-09-21 07:02:07)(良:1票) 《改行有》

3.  シンプル・プラン 《ネタバレ》  アタマのいい夫婦が始めに決めたシンプルプランを破ってゆく・・ この夫婦は贅沢ではないけれども、 他のふたりより明らかに幸せのはず・・ 兄は援助を受けてその日暮らしのフリーターでひとりで住む。 このビリー・ボブ・ソーントンがすごくよい。 あの役は子供を生みたてというのが鍵です。 守りに入っています。 入る予定の大金は誰にも邪魔させない(爆) 役として一番ヤな役なのに子供を出すから非難できない。 そういううまい脚本で得をしていますが・・ 先が読めるストーリーであるにもかかわらず、 緊迫感をいたるところでイベントとして演出し、 最後は静かに静かに後味の悪さが残ります。 これがサスペンス・ミステリーの基本じゃないでしょうか。 もともとサスペンスの王道とは後味が悪いものです。 だから推理小説が売れる。 ベストセラーとなったこの作品の原作はわかるような気がする。 後味の悪さは「二十日鼠と人間」のような感じ。 コーエン兄弟の「ファーゴ」は観ていません。 コーエンといえばライミ監督の「死霊のはらわた」の編集。 そしてライミといえばコーエン監督の「未来は今」の脚本。 と親密なる仲なのです。 雪に現ナマと同じような作品にはなりましたが、 シンプルプランは元がベストセラー小説。 あのスティーブン・キングが絶賛したらしいです。 話が読めるのに面白いサスペンスってちょっとないですよ。 どんでん返しというよりも、 なるべくしてなるという雪ダルマのような転がりがた、 ドミノ倒しのこっけいな哀れさ。 古くはヒッチコックの「ハリーの災難」的な手法なのですが・・ お金のない人間がお金を持つとどうなるのか。 つもりごっこはもうできない。 高級車に乗ってるつもり、 大邸宅に住んでるつもり、 美女と暮らしているつもり・・ そんなつもりごっこが本当になるとしたら? 呪われた(悪いお金)お金は悪い心を呼び、 ひとつついた嘘は引き金となり自分に向けられる。 夢を見ながら愚痴をこぼす生活が楽なのかもしれない。 人間はお金では買えないし、 お金で繋がった営利な人間はなくなれば去るのですよ。 [DVD(字幕)] 8点(2006-05-28 15:19:17)《改行有》

4.  死ぬまでにしたい10のこと 《ネタバレ》  昔テレビドラマであった「神様、もう少しだけ」みたいな・・ それ以外の多くのことが全く共感ができなかったし、 あまりにも飛びすぎた最後に、(ありえない)と思いました。 主人公はかたくなに宣告した医師以外には病魔を明かさない。 最初はけなげだと思ったし入り込みかけたのだけれども、 明かさずにそのまま終われるはずがない。 そこで(ありえない)とさめてしまったのです。 要するに命の説得力がない。 最後のほうを主人公の希望的な夢と観れればよいのですが、 そういった説明もないので、 これは倒れて病院に運ばれても、うそをつきとおせられるはずはない。 ありえない自己犠牲の美に酔えないでしょう・・ ソレまでの気持ちの運びがけなげで賢いと観ていたのに、 時間が過ぎても同じように進むので悪い予感がしました。 たぶん号泣する人もいるかもしれないなぁ・・ 思わず泣けてしまったという人もいるでしょうか。 でも(ありえない)と私は思ってしまった。 それからのことを考えれば家族の心の共有を一瞬でも、 見たくはなくても見てしまう主人公というシーンも必要だと思う。 自分が真実を話せば現在の幸せが崩れる・・ それだけはしたくはないという描きかたはよかっただけに。 自分がいなくなったあとの幸せの身代わりや設計・・ 老人が考えるような自己犠牲の美学と、 一応不倫やおしゃれもしたいという若い考え。 演歌やメロドラマのような世界になってしまっている・・ よかったところはどこか感動しなかったのか・・? 感動をしたシーンは実はあったのです。 普通の人と感覚がずれているのかもしれないのですが・・ スーパーで買い物をする前半のシーンで、 彼女だけ動いていてその他の人は止まっている。 そして楽しそうに踊りだす人々・・ ここはなぜか彼女の孤独感が一番伝わってきて感動までしました。 おそらくは自分が好きな演出やツボがあれば感情移入がしやすい。 ここだけ「オープン・ユア・アイズ」の監督か?とも思ったくらい。 スペイン映画を観だすようになったのも、 実はアレハンドロ・アメナーバル監督のファンになって・・ あと・・スコット・スピードマン(プール清掃員の夫役)がまあタイプでした。 この作品では若かりし頃のジョン・レノン似かも(苦笑) [DVD(字幕)] 6点(2006-04-02 13:22:16)《改行有》

5.  新幹線大爆破 《ネタバレ》 西村京太郎と小松左京を足して割ったような贅沢な作品。 のちの洋画ヒット作の「スピード」の元ネタとなったことでも有名。 前に夜中にやってたので気にはなったものの、 やはりCMが映画のテンポを邪魔をして楽しめないので、 借りてきちんと見直すことにしたのです。 面白い! やはり邦画は昔はよかったと思う。 脚本も俳優もですがなによりこの作品は、 編集が素晴らしい。 洋画も含めてお手本にしてほしいくらい編集がうまい。 やたらと斜め構図の演出が目立ちますが、 古い洋画を大胆に邦画に反映したセンスのいいことといったら・・ 邦画奇跡の作品といっても過言ではないのですが、 難を言えば宇津井健の最後のほうの正義感あふれる演出はどうかと。 あの(もし)というスピーチがなければ、 この作品を観る観客の想像に身をゆだねさせ、 娯楽作から社会派娯楽作まで高められたのではないか。 それはおかしいとかすっきりしないとか、 もし・・という解釈は観客の良心を呼び起こす手立てで、 それを映画の中で全部演出してしまうのは丁寧すぎだと思う。 ラストの画が見事でそしてそれまでの退廃的で観客に訴えるものがあっただけに、 そこは宇津井健の想像という使い方もできるので惜しいと思いましたが・・ 今観るとチープな模型かとも見える場面もあるのですが、 そこはエアポートシリーズやカサンドラクロスのような感じで、 脚本がよいことと編集がうまいことの相乗効果で全く気にはならない。 おおまかには犯人側と国鉄側(JR)と刑事側なのです。 そして新幹線の中でのパニック模様。 時間と速度のトリックに科学のトリック、 そして最後には刑事側のトリック・・ 最終的には「砂の器」をはじめとする松本清張的な演出。 邦画でこれほどドキドキしたシュミレーション映画は、 やはり他には小松左京ものくらいでしょう。 [ビデオ(字幕)] 7点(2006-02-15 10:49:59)《改行有》

6.  幸せになるためのイタリア語講座 《ネタバレ》 冒頭から手持ちカメラの揺れが気になり、 全編にわたりちょっとこれ素人が撮ったみたい?? と妙な気分のカメラワークだったのですが、 ラストのイタリアのベニスでの記念写真が意識してのものかまんま素人。 これは作品自体が暖かい手作り感に満ちているのかもしれません。 しかし冒頭から中半にかけてかなりシリアスな展開になっており、 この作品は取りようによっては嫌悪感を抱く人もいるかもしれないと・・ 前半にシリアスを持ってきて後半に娯楽を入れる展開は、 成功しやすいように見えて実は難しいものです。 しかし最初が暗いから最後まで作品に付き合わないとは思います。 登場人物たちがみんなそれぞれどうしょうもない不幸な悩みを抱えている・・ さらにどんどん不幸になっていくかのように見えたが・・ 幸せとは?不幸とは?それは第三者が決めることではない。 自分が決めることなのかもしれない。 ソレは当たり前にわかっていても理解しにくい。 他人の目を通して幸せや不幸を描いているのかもしれないから。 ・・ああまた人が死んでゆくんだとあきれて観ていましたが(爆) この展開になれてくるともう人事。 なんか登場人物に都合の悪い人が消えてゆかない? と「なんか、なんだよなぁ・・」と中半私も取りようによっては・・と思い始めていたところ、 イタリア語講座に集まりカップルが都合よくできそうな展開になってきたところ、 イタリア語講師でもある傲慢サッカー青年が鍵を握る行動を起こします。 この役はとても貴重であり彼の嫌われっぷりがないとこの映画も成り立たない。 クリスマスにもうなにも暗い材料もなくなったというのに、 ここから急展開になり面白くなってきます。 だから最初は暗くシリアスなのですが我慢して観ることで、 最後の手書きの制作紹介の紙切れさえも暖かく感じることでしょう。 何が言いたかったのかはそれぞれみなさんも感じてくださいね。 なぜなら登場人物と同じ境遇や同じ感性で観る人もいれば、 あくまでも客観的に観終える人もいるから・・ 私なりに考えてみました。 不安定な将来を考えて悩むよりも、 今が大切だということなんじゃないのかなと。 考えて悩んでそこにとどまるのは今までであり、 これからはそこから近い今を現実を形にしてゆけばいいと。 [DVD(字幕)] 6点(2005-12-23 15:42:47)《改行有》

7.  10億分の1の男 《ネタバレ》 世界で一番強運な男とされているのがなんと・・ 「エクソシスト」の神父役のマックス・フォン・シドーで、 私はこの俳優さんしか知りません。 雑誌週刊少年ジャンプで連載されていた、 ハンター×ハンター(合ってるかな?富樫先生の) と、ジョジョの奇妙な冒険(だったっけ?荒木先生の) ドラゴンボール を思い出しました(笑) 運を操れ支配できる人間は、最後に勝つのは誰? すぐそのあと7年後となります(忙しい) ・・とにかくお話はよくできているので、 演出はハリウッドのほうが面白いのですが、 それでも2回は続けて観られる映画だと思いますよ。 運を賭けるゲームに招待され強運の持ち主が集まる。 最初は家や馬や車(ポラロイド写真で表示)がカードのように、 そして自分の運の力に気づかず勝ち抜いてゆくと、 最終的には賭けるもの(写真)は人間となるのです。 森の中を目隠しで走り抜けるチャレンジャーたち・・(こわっ) 一番の勝利は尊敬というアイテムを与えられる。 場所はサムのいるカジノ・・ ゲームはひとつだけ弾の抜いたロシアンルーレット・・ それまでも気を抜く暇がないくらい駆け足なのに、 最後の最後にこんなものを持ってきます。 音楽もスペイン音楽なのかイタリア音楽なのか最初わからなかったけど、 物悲しい旋律でまるでマフィア映画のようでもあります。 さてこの作品は何が言いたかったのか・・ 私なりに解釈してみますと、 本当にほしかったものの尊さだと思いました。 それが最終的には生き残れた力なのかもしれない。 観ている途中でまたこんな解釈もしました。 ユダヤ人の神は生き残ることを祈った。 しかし最後の祈りはひとつは叶いひとつは相手を殺すことで生きる方法を選んでしまう。 ここにメッセージがあるかもしれないならかなり重いなと・・ あの戦争の生き残りの運はふたとおり、 戦争で生きのこらえてさげずまれるか英雄ともなるのか・・ 戦って生き残ったのではなく生かされていた。 サムは瓦礫からフェデリコを助けたときは何を思ったのか・・ この解釈だとラストのオチも明るくてうなづけます。 人は生かされているんだ・・ ああ、もう少し上映時間が長かったらなぁと思う惜しい作品です。 [DVD(字幕)] 6点(2005-11-21 00:08:42)《改行有》

8.  首都消失 《ネタバレ》  首都消失という題のまんまなのですが、 日本沈没もまんまなんですが違うんですよね・・ 恐怖が伝わらない。 SFはある意味ホラーなのですから恐怖が伝わらないと辛い。 日本沈没は世界の中で日本だけがなくなる恐怖、 これは世界地図から日本が消える想像をするだけでも怖い。 首都消失は日本の中で東京だけがなくなる・・ のなら怖いかもしれないのですが(いわゆる神隠しやタイムスリップ) 雲に覆われて東京は存在するのです。 孤立するという状態で生物の消息もわからない。 私が面白いのになぁと思ったのは日本を救うのは日本しかないということ。 ここらは面白く映画を作っていたら今でも観られるテーマだと思います。 そしてこの作品は今のハリウッド映画(それもB級の)によくあるパターンだと・・ 先進的かもしれなかったのですが・・ 自然災害が起こり同じように救うのも自然なる力、 そして人間の祈りが救ったようにつじつまが合う。 これはスケールは天と地ほど違えどディアフタートゥモローなどたくさんあるはず。 やはりSFは見せ場の自然現象にお金をかけないと。 もしかしたらこの作品はハリウッド向けかもしれません。 邦画には向いていなかったということ。 舞台がアメリカでワシントンが厚い雲に覆われたとしたらどうでしょうか。 ワシントンと世界中が連絡が取れないのです。面白いと思う。 軍事の指揮参加も政治もできないのです。 さらに自然災害が首都を救うとなれば・・ 例えるのもなんですがハリケーンが雲を吹き飛ばす。 これは風刺にもなるしハリウッド映画として成功すると思うんだけれどなぁ・・ 余談ですが音楽はなんと、 モーリス・ジャールなのでした! [DVD(字幕)] 3点(2005-11-04 07:57:33)《改行有》

9.  七人の侍 《ネタバレ》 映画自体は非常によく出来ており、 侍モノが大好きな人には特にこたえられないと思う。 私は新選組は大好きなのですがちょっとこれは趣味の問題・・ でも面白かったです。 特によかったのが脚本です。 洋画のほうを多く見ているのでこの出だしは新鮮でした。 普通は無法者や新参者が現れて街や村が荒れるんですが、 これは主役は農民たちなのです。 野武士に荒らされた村を守るために考えたのは・・ 農民たちのわずかな食料で侍たちを雇い野武士を退治してもらう。 出演者が知らない人ばかりでしたがマゲを切り坊主になる役の俳優さんよかったです。 実はこの出演陣の中で唯一知っていたのが他の黒澤作品でほとんど主役の三船敏郎。 他の作品は(天国と地獄など)演技が固くて演技力に疑問を持っていたのですが、 この役はあまりにはまっていたしうまいのでびっくりしました(苦笑) 三国志でいえば張飛みたいなおっちょこちょい。 コメデイのような前半はとても楽しかったです。 7人集めてゆく過程も面白いし戦術を練る坊主侍を中心としたやりとりもよい。 ただ中半からが長く感じてしまいました。 200分少々あるからというのもでしょうか。 野武士が来るまでのあたりがわりとテンポがよかったです。 カメラワークについてです。 さすがにハリウッドの有名監督がこぞって参考にしている映画。 構図の素晴らしさは他の(といっても侍モノ以外しか観てないけど)作品でも気になっていました。 特にいいなぁと思ったのが柵や小屋の隙間から魅せる演出。 このあと野武士は前を駆け抜けカメラは切り替わります。 ラストの坊主侍のセリフもよかったです。 「また生き残ったな」これは深いものがあります。 荒野の7人を見終え比べてみたいと思いました。 [DVD(字幕)] 6点(2005-11-04 07:45:35)(良:1票) 《改行有》

10.  情婦 《ネタバレ》  さて、私は実はこのサスペンスの途中でなんとなくわかってしまいまして、 たぶんこの作り方でかなりの人気の作品ということはとんだどんでん返し、 普通では考えられないのではなく普通に考えるという逆転の発想で、 中半にわかったそのままラストになったのです。 オモシロさは減りましたが嫌いではないノリだったのでさて、 どうオチをつけるのか観ていましたらば・・ またまたどんでん返しがあったわけです。 最後のどんでん返しが私には気に入らない・・ この映画やはりB・ワイルダー監督作ということで品がありテンポもよい。 このオチが私には合わなかっただけです。 「情婦」というタイトルがふさわしいとはいえませんが、 このオチにはこのタイトルが似つかわしい・・それがちょっとメロドラマ(爆) でもオデブの弁護士のこっけいで愛らしい演技は高評価できますし、 オチが気に入らないからといって作品全体の品が落ちるわけではありません。 思いましたよ。 こういう昔のいい映画があるおかげで「ユージァル・サスペクツ」や「セブン」が楽しめると。 今の映画のほうが演出も面白いに決まっている。 全体的に比べるのはかわいそうじゃあないですか。 今こういう映画を初めて観るとありがたいなぁとも思います。 昔の映画を昔に観たわけではないから味のある見方はできないけど、 今の映画を楽しんでさらにその影響を与えたであろういい映画を見つける楽しさ、 今の映画に飽きが来たときその間に探し物をするのも楽しいです。 マレーネ・ディートリッヒの演技も観モノでした。 砂塵 の厚化粧の歌手と同じなんですよ! キャプラのつぎはワイルダーを観ようと計画している最近白黒ファンになった私ですが、 今の時点で「アパートの鍵貸します」「昼下がりの情事」はすでに観ております。 この監督で気づいたことはとにかく品があるなぁということと、 テンポがよくてコメディも切れがいいということ、奥の使い方(ドアや別部屋)がうまい。 どちらかというと舞台劇のような撮り方で好感が持てます。 長回しの向こうに別部屋や鏡があったりと・・ヒッチコックの「ロープ」にもありました。 サスペンス特に演技合戦の法廷劇などの基本的に面白い見せ方は、 役者の演技と監督の演出がモノをいう舞台劇だと思うのです。 [DVD(字幕)] 7点(2005-10-22 12:37:15)《改行有》

11.  知りすぎていた男 《ネタバレ》 う~ん・・ケ・セラ・セラが流れている映画なんだ。 親子愛を絡ませたサスペンスなのですが、 ちょっとひつこすぎるかなぁと思いました。 サスペンスで誘拐事件モノでこう、大事なところで歌われると・・ 逆に「来た」と感動や感情移入ができない私。 ミュージカルではないのですね一応・・ 「めまい」もそうでしたがドラマチックすぎるなぁ・・ よかったところは、 この時代のサスペンスとしては展開が速く観やすかったのと、 犯人側にも善人がいたりして人間ドラマはよく描けていました。 あの有名なコンサートホールでの演出は、 「ゴッドファーザー3」で似た感じのがありました。 あそこで終わってたらニヤリなのですが、 そこからがちょっとひつこいと思ったのです。 でもジャーン!で終わっちゃえば子供は帰って来れないし(・・) ピアノで歌う母と口笛を吹く子供・・ついてゆけないのはなぜだろう。 こういう昔の映画を観てみるといかにその後に影響を与えてるか・・ 最近の映画だと「ナショナルトレジャー」も思い出されました。 でも紙芝居をめくるような説明的な演出や前フリはコロンボでもありました。 サスペンス不感症にかかってるのかも(苦笑) 自分の予想を裏切ってくれるサスペンスを・・ 謎解きは途中でわかってしまったのですが今回はヒッチコック作品には珍しく、 家族愛をテーマにしていてまるでスピルバーグのサスペンスアクションです(爆) と、観れば面白い娯楽作になります。 何も考えずに観れば確かにいい作品かもしれません。 J・スチュワートが一市民を通り越して役柄もあるにせよ、 スーパーマンのような活躍がちょっとついてゆけず(「北北西に進路を取れ」もでした) 妻のD・デイもまるでミュージカル映画の主役でした。 それを爽快と観るか作りすぎだと観るかですね。 いやぁ困ったもんだ、私の現時点でのヒッチコック高採点は「鳥」で、 一番良かったのが「ロープ」ですから・・(ロープは欠点は多くとも面白い) [DVD(字幕)] 6点(2005-10-22 12:21:16)《改行有》

12.  上流社会 《ネタバレ》 実は「裏窓」を観てかなりG・ケリーの美しさにこの作品を期待したのですが・・ こちらは現代的すぎな女性になっちゃってて不満。 リメイクは原作を超えないと言われますがカラーなので楽しみにしていました。 ところが豪華さはこちらが上なのに原作の駆け引きの妙や品がない。 ミュージカル化もあまり成功してはいないと思いました。 原作と比べると配役も好きになれないですね。 ほとんど原作と同じ作りなのですがもし仮にこちらを先に観たとしても、 原作の白黒のほうを私は良いと思います。 それはわかりやすすぎて恋の妙や愛の深さが描ききれてないから。 ミュージカルということで新聞記者が突然主役女性に恋するような安易な設定。 もろ「プリティブライド」のほうの世界に近くて合わなかったです。 良い点は最初の方のコミカルな勘違い家族を演じるところ、 あれは色がついてるから現実的に面白い。 それと豪華なセットに色がついていることくらい。 舞台を時代的に華やかなアメリカ的に演出したわりに、 ロングショットが多く絵画的で演技合戦が楽しめなかった。 でもG・ケリーはまた違う映画で観てみたいです。 [DVD(字幕)] 4点(2005-10-22 12:15:53)(良:1票) 《改行有》

13.  白い恐怖(1945) 《ネタバレ》 う~ん、ストーリーが今流行っぽいいきなり現れた記憶喪失の男と恋に落ちる女・・ これが(何てきれいな恋愛なの)とはいれるか(あ、その設定まずだめ)となるか・・ 私はメロドラマとヒーローものが苦手なのですが、この主役ふたりはおいしすぎ。 リチャード・ギアとジョディ・フォスターのサスペンスがありましたが、 それよりさらに絵になるふたりでしょう。 イングリッド・バーグマンは実は初めて観ました(カサブランカとか恋愛系だから避ける) いやぁ、知的な美人で品があります。 対するG・ペックも作品が面白くバラエティに富んでいるので観てますが、 今回はバーグマンのほうがよかった。 ヒッチコックも最近観だしたのですが(私は昔の映画を本当に観れてませんね) 絵で魅せる丁寧な作りがまだ私にはついてゆけません・・ 理解しようと有名作を観てはいるのですが、 これは好みの問題なのかもしれません。 ゆるりと音楽が全体にかかっており展開が遅いので眠くなりました。 で、「めまい」のときもそうでしたが一度止めてまた見返しました。 しかし・・いきなり出会って恋に落ちてってのはなかなかついてゆけません。 手っ取り早く戦争とかなにかが絡んだ方が危機感と恋愛とか無理やりにできるのですが・・ この恋に落ちるというあたりにもっと説得力がほしいですね。 同じ匂いがするという風なありきたりなものでもいいんです。 後半出てきた精神科医の重鎮老人がなかなかいい役をしていました。 夢の話から事件の謎を解いていくあたりは面白いです。 お話はわりと面白いサスペンスですので、 テンポとキレがほしかったなぁ・・リメイク希望と言えば失礼か。 [DVD(字幕)] 6点(2005-10-09 14:56:35)《改行有》

14.  死霊のえじき 《ネタバレ》  これはサバイバルなのか戦争ドラマを観ているみたいだと眠くなりました。 人間ドラマは確かに他のホラーよりしっかり描かれています。 普通のドラマよりしっかり描かれてたかもしれませんが・・ そんなの長々と見せられてもねぇ・・ ちなみにDVDパッケージの壁から伸びるゾンビの手は冒頭の映像で、 ラストへとうまくは繋がっています。 ジャンルは違うけれども、「ロストワールド」を思い出しました。 両方観たことがある人なら思い出して比べてみてください。 対立するグループの人間ドラマとゾンビ(恐竜)たち、 エレベーターや檻の使い方などなど・・ あきらかにロストワールドはホラーパニックアドベンチャーです。 この映画は私には合わず酷評しています(途中で寝たし) この死霊のえじきにもそういう眠い暗いところがあるのです。 まあそれと真面目すぎるホラーでしかもこわくないところ。 脚本もよくできているし人物もよく描けてるのに何が気に入らないのか、 たぶん前出のロストワールド的なつまらなさだと思うのです。 人物で手放しで褒めたい設定は、最後に十字を切り生贄になる男(スペイン人かな) あのキャラはジュラシックパークのデブくらい褒めてあげよう(ってどういうたとえだ) その次が神になりたかったゾンビ救済の博士。 あれも同じくジュラシックパークの博士と同じくらい褒めてあげよう(よけいわからん) R・アッテンポローかと勘違いしたくらい。同じリチャードという俳優ですが・・ 繋がれた元軍人ゾンビはもうキングコングのようで声はチューバッカだし。 主役の女性はレイア姫に似てたのでそうじゃないかと真剣に調べたら違った(笑) あと一番のキーポイントになる悪い奴だけど共感はできるところもある軍人。 軍役がわからないのでとにかく一番偉い奴、 こいつがキングコングゾンビに廊下で殺されるときに、 プライドを捨てて敬礼さえすれば助かったかもと苦笑。 まあ後ろもゾンビだから救いようがないんだけれども・・ しかし文句を言いながらよくこんなに観た映画を覚えているなぁ・・ それというのも人物描写が特に深く描けていた映画だからでしょう。 ホラーは苦手だけれどもサバイバル人間ドラマは見たい人にお勧めかな。 [DVD(字幕)] 5点(2005-08-10 12:35:19)《改行有》

15.  シンバッド七回目の航海 《ネタバレ》 どうやら私の観る順番が違っていたようです・・ 7回目の冒険という題から判断し最後にしてしまった! 実は一番最初で一番古く一番人気がある作品みたいなのです。 が・・見尽くして最後にこれを観たから目新しく感じなかった。 だからこの採点はもうひとつふたつ星を足してあげないといけない・・ けれどもシンドバッド役はアラブ系の顔でないといけないと、 勝手に思いこむ私は他のシリーズのシンドバッドと比べてあまり・・ 魔術師が魔女のようにマヌケではなく完璧でよかったんですが、 完璧な二面性の悪(パルパティーンのようだと言えばわかるかな) この役は個性的でしかもこの年代からしてもしや? とまでSWへの影響も勘ぐったくらい(ルーカスも観たと思う) 勧善懲悪なストーリーに違う面白さを出していて、 私としてはエンディングで魔術師がかわいそうに思えたのです。 他のシリーズでは悪のほうに肩入れはしないんですが、 いやどう考えてもシンドバッドは魔術師の島を荒らしてるって(笑) 姫が小さくされるのですが、もうピーターパンのティンカーベルの世界。 作られた年代からしたら本当にすごいなぁと感心します。 ファンタジーであるし冒険モノでもあるし、 ただランプの精がイメージと違ってた(老人の方がよかったり) おなじみのハリーハウゼンの特撮はインディジョーンズのような活劇に、 怪獣映画を絡めたようないい意味での違和感があり、 今回こそ全てのシリーズの最初のキャラたちが登場。 一角獣が人間を捕らえ料理しようとするさまは細かすぎて笑えます。 あの動きがフィギュアのような造型で、 何コマも取り続けた成果というのが信じられないくらいすごい。 怪しい機械的な動きもこの特撮の魅力です(すでにはまってしまった) ・・でも逆の年代から観たので目新しさがなくこれは自分のせいです。 SWもそうですが製作された順から観たほうが正解ですね。 [DVD(字幕)] 6点(2005-08-10 12:13:32)《改行有》

16.  JAWS/ジョーズ 《ネタバレ》  一番気に入っているのが第2の犠牲者のシーンの映像美。 署長中心にカメラは回りますがどの角度からでも少年のゴムボートが確認できます。 大きい男で海の向こうが見えなくて見ようとする、話しかける女性に愛想をしながら海を見る。 やるせない表情で沖を見る署長の時間が過ぎ行くのが前を行く人の脚でわかります。 惨殺される瞬間の映像はグロくも残酷でもなく怖いほどの映像美です。 久しぶりに見て気づいたこと。 船の羅針盤?には、「ロレンス」 サメ違いの捕獲サメの腹の中から「007」のナンバープレート。 あと、ロバート・ショウが食われる前の夜に流れ星をふたつ発見しましたが・・ 特にR・ドレイファスの酔った表情がいいです。 コメディとしても優秀、署長がサメに急接近しておびえているのに、 学者は必死で写真を撮るのです(大きさを測りたい)って! タルがひとつづつ持っていかれるアイディアはなかなかで、 その後のセリフが「船が小さい」これはもう完璧ですね。 3人が酔いつぶれ酒盛りするシーンもいいです。 漁師と学者が傷の比べあい自慢をしもりあがるも、 おとなしい署長は加われず傷を探す(盲腸の)これはいいです~ 漁師の過去の話で広島が出てきますがこんなに前から日本ネタだったんです。 軍の秘密でSOSができない・・そのセリフはその後無線をぶっ壊す行動に。 そして救命胴衣や酸素ボンベネタ、登場人物にその後を語らせる手法です。 終わりはタルに(本当に小道具の使い方がうまい)つかまり泳いでゆくふたり・・ 血を見て別のサメが追いかけてきたらどうするんだ?と思いませんか?? スカッとした「地獄に落ちろ化け物」のあとでこのなごやかな意味深なシーン、 これは完璧な映画ですから見飽きたからといって10点以下はありえません。 ジョン・ウィリアムスの単調でいてサメ登場の恐怖を盛り上げる音楽、 これもすばらしいです。 この仕掛けにはトリックがあり、パブロフの犬と化した観客はスコアが流れるとサメと思い込む。 流れたあとにサメが登場しないシーンもあるのです。 逆に流れないから現れないというお約束を作りながら、 急に現れたシーンもありまして(署長がエサをまく後ろ)この後なぜか笑えます。 [DVD(字幕)] 10点(2005-08-10 11:40:13)(良:3票) 《改行有》

17.  死霊のはらわたII 《ネタバレ》 私が一番好きなホラーは「死霊のはらわた」です(でも13日の金曜日、フレディ、あまり好きじゃない) 1が最高傑作だと思っていたので続編は見てなかったのです。 ようやく(お笑いだけではないらしい)と聞き、ようやく見ました。 確かにグロさは1よりましにはなってたので見やすかったけど、 怖さは半減してしまいました。 同じような脚本というか、リメイクに近いです。 ただ特撮中心からCGを使ったようなファンタジーが入ったので違和感アリ。 家族愛のないスピルバーグのホラーみたいで、 あの「ポルターガイスト」1982年は「悪魔のいけにえ」1974年のトビー・フーパー監督ですが、 よく似た絵がありました。 家が壊れる様子や木が襲うシーン(死霊のはらわたでも出てきますが・・) それに最初に地を這う猛スピードのカメラワークも、実はスピルバーグ作品のほうが古い。 SWでも多用していましたし、今ではどの監督も使っていますが、元は誰なんだろう?? あと、家中が大笑いするシーンは(笑えなかったよ~)悪魔のいけにえの家族団らんを彷彿とさせるし、 目のアップの多用もチェーンソーも悪魔のいけにえへのオマージュ。 でもやっぱりオリジナルなサム・ライミは健在でした。 絵的に既存のSFXホラーであろうと、あのひつこい死霊と主人公のB・キャンベル(J・キャリー似) このふたつはこのシリーズの主役です。 しかしながらキャンベルのひとり芝居が長すぎっ! いや、長い。お気に入りは歩く手ですが、長すぎるのもちょっと・・ 人が集まりだしてからのほうが面白くなるんですが。 この作品はラストがかなり変わっています。 まるで冒険ファンタジーです。 もうひとつ追加でライミのオマージュが最後に出てきます。 レイ・ハリーハウゼン!あのコウモリ怪鳥が・・・ 最後の特撮がいいですね~! コレを見たら3も見たくなりましたよ。 ホラー界のバックトゥザフューチャーですね。 [DVD(字幕)] 7点(2005-07-17 06:59:24)《改行有》

18.  将軍たちの夜 《ネタバレ》 特に目新しい筋でもないけれど・・とその前にそうだ。 今のこのての戦争サスペンスに慣れてこの映画、古い作品ということを忘れてた! この時代にこの作品ってのは大変異質ですよ・・ まず設定がすごい。今でも悪者にはなれど主役にはならないナチが主役。 そしてこりゃまた演じてるのが英国人、アラブ人なんだから! しかも英語しゃべってるし・・このノリにどうついていこうかと迷ったが、 逆に面白いというか普通に見れてしまいました(爆) ちょっと私の苦手な刑事コロンボ的な役を、オマー・シャリフがやってて、 でもそれだけではないんですよね~(コロンボといえば犯人は?) そう、犯人さがしなどどうでもよろしい。 いつのまにかもうひとつの殺人事件の計画が進められていた。 それは、ヒットラーの暗殺! こりゃすりかえられたなぁ・・・ しかーし、主君が変われば娼婦の殺人事件も立派な罪となる。 ここらが「砂の器」ですね(意味不明) ナチの服さえも品よく着こなすオトゥールはどう見てもイギリス人ですが。 オマー(もうこのふたりの共演という豪華さは・・)は、なぜナチを演じるのか。 演じ切れてない~ここはおおいに違和感あり~アラブの服を着てくれ・・ 「どう見てもナチだろう?」と言うのだろうか・・(見えないよ~) 全く飽きることなく最後まで見られた。 このての作品の詳細を書くと面白くなくなるので詳しくは書けない。 何回も見られる映画だと思います。 重要人物が何人もいるので、その人物の観方によって変わると思う。 ラストが意外にほろりとさせるのが悔しい。 私は重い後味を期待していたので・・ でも次にまた見れば共感してあげられると思うのですが、 怒っていました。犯人はよほど嫌なやつなんだと心底思いましたから。 う~ん、やっぱり砂の器だ(意味おおいに不明) 戦争では大勢を殺せばたたえられ、ひとりを殺せば罪になる。 個人的にホラー作品として続編も作ってほしかったり・・ 製作がサム・スピーゲル音楽がモーリス・ジャールで、主役ふたりも まあどう見ても「アラビアのロレンス」ナチ編でしょうか(またまた意味不明) [DVD(字幕)] 9点(2005-05-07 07:50:16)《改行有》

19.  Shall we ダンス?(1995) 《ネタバレ》  この映画の中にも子供がこぼしていた言葉、日本人なのに社交ダンス? やってた私も思いましたもの。ここがイギリスならって、自分が日本人でなければいいって。 でもそういうことは趣味がたまたま英国発祥の娯楽であって、 もし自分が英国人で日本のたとえば歌舞伎とかに夢中になったとしたら? 同じようなもんです。どこに生まれても住んでもないものねだりで・・ なりきりたくて踊ってる当人たちは夢を見ますが、回り特に世界を知らない人は異質に思います。 この社交ダンスとやらはめちゃくちゃお金がかかる娯楽であります。 入会金やチケットなどはもちろん、コンテストやパーティ発表会などには、 衣装がいるのですがその衣装もレンタルできません。 当時の私はこの主人公と同じように汽車(うちは田舎、映画では電車)で教室に通ってました。 仕事が終わるとふたつの教室をかけもちで習いに行き、小遣いのほとんどは教習料と衣装代に。 はじめて教室に行ったときのことや、窓から見えるビルの教室、レッスン風景、コンテスト・・ お金が続かなくてやめてしまった社交ダンス。 教室に行きだすともう踊りが違うのでセンターとかでやってるパーティに行けない・・ でももう姿勢も元に戻ってしまい、別に大会に出るわけでもなくどう踊ったってかまわない。 年をとって(想像でいえば70代くらいが素敵)夫婦で踊るのっていいなぁと思う。 すごくロマンチックだしね。体と頭を使うのでボケ防止にもなるだろうし健康にいい。 考えながら相手と合わせ数分間に酔う。とても素敵な贅沢ですね。 この主人公は自分を知ってて趣味の範囲で夢をこっそり楽しむ。 そしてもうひとりの主人公のプロダンサーは、 初心に帰ってまた自分の夢を求めて踊り続ける。 何かに夢中になることは結果がどうあれ時がたてばかけがえのない宝ものになる。 教室の窓を見上げる主人公が憧れから始めた世界でも、 いつのまにかプライドが芽生えそしてそれが挫折となるのです。 ほろ苦い現実ですが、教室の仲間がとても素敵ですよね。 挫折してもまた趣味の延長で続ければいいんですよね。 [ビデオ(吹替)] 8点(2005-05-07 07:31:10)《改行有》

20.  Shall we Dance? シャル・ウィ・ダンス?(2004) 《ネタバレ》 さて遅まきながら行ってきました。邦画を予習として鑑賞して日もあまりたたないうちに・・ 観賞結果はもう、やはり、私の中ではこちらが大好き。 その答えは簡潔で、私が日本人でありダンスをやっていたからです。 邦画のほうで子役が言っていた言葉「なぜ日本人が社交ダンス?」 そのコンプレックスが確かに昔の私にはありました。 あと、こちらの洋画のほうはずるいんです。 邦画のほうのラストがイマイチ(と私は思う)現実的な話のラストが非現実的で、 まるでハリウッド映画のようなラストにしてあるのに対して、 こちらのリメイク版のほうはなんと非現実的な(教室の生徒やパーティに老人がいない!) 内容にたいして現実的なうまくまとめているラストは日本のドラマみたいじゃないですか。 「まいったなぁ・・こんなに爽やかに終わってくれたらまた勘違いする人が出てくるよ」 と思ったものです。いや、私が先に洋画のほうを見たら、夢の社交ダンス♪と・・ 邦画のほうは苦労やきちんとした理由や暗いこと描いてたじゃあないですか。 そこを描いてないのが逆にまたいいんですが(恋愛ものとしては) ぜひ両方見ることをお勧めします。どちらも現実的なところもあるし、 非現実的なところもあるので面白いですよ。 さて洋画の評価というか個人的な感想ですが・・・ 違和感があるとすれば、ジェニファー・ロペスですね。 まず若すぎることと、踊りが(うまいへたの問題でなくて)ラテンスポ根なのです。 草刈さんと比べるのもなんですが、フラッシュダンス系というかダンスの種類がまた違う。 でまたちょっとチャン・ツィイー似だなぁ東洋系の顔立ちなんですよね。 ギアはもう言うことなしです。ちょっと猫背が気になったくらいで演技は抜群。 でもこの映画で特によかったのは、ラテン野郎竹中役、そしてギアの妻ですね。 デパートでチークも許しましょう。共働きの現実的さとサランドンの品のよさに。 ラテン野郎竹中役のスタンリーさん、もう竹中直人を超えている! [映画館(字幕)] 9点(2005-05-07 07:23:46)《改行有》

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