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1.  七人の侍 最後の合戦シーンの迫力は凄かった。一年がかりで撮影しただけあって、さすがに細かいところまで丁寧に作ってある。ただ、長すぎるのが難点で、個人的にははこの後の「用心棒」や「隠し砦の三悪人」、「椿三十郎」のほうが見やすいと思うのだが、それでもこの映画は10点以外考えられない。見ていない人は一度は見るべし。必見の名作である。[ビデオ(邦画)] 10点(2024-04-30 12:34:52)

2.  士魂魔道 大龍巻 《ネタバレ》 娯楽時代劇としては確かにそこそこ面白いものの、全体的に見れば凡作という印象しか残らない感じで、可もなく不可もなくというところか。冒頭とラストの円谷英二監督によるスペクタクルシーンは見ごたえがあり、タイトルにも出ているラストの竜巻のシーンはいかにも円谷英二時代の東宝特撮らしいが、その竜巻のシーンがちょっと無理矢理感があって強引に感じられるのが残念。タイトルに「大龍巻」と出すならもっとストーリーに絡めても良かった気がする。でもここがやはりこの映画最大の見せ場であることは確かで、繰り返しになるが、ラストのこのシーンは東宝特撮陣の腕前をじゅうぶん堪能できる。[DVD(邦画)] 5点(2023-12-31 18:32:01)

3.  忍びの国 《ネタバレ》 最近、中村義洋監督の映画をよく見ていて、最新作である本作を思い切って劇場で見た。(時間が空いたので、というのも大きいが。)主演が嵐の大野で、嵐のファンじゃないと厳しいかもと思いながら見始めたのだけど、大野演じる主人公の無門が唐突にカメラ目線をするというアイドル映画であることを意識させる演出はあるものの、あまりそこは気にならなかった。でも、「ゴールデンスランバー」などでシリアスなストーリーの中にユーモアを入れることの多い中村監督だが、本作では少しふざけすぎている気がして映画としてどっちつかずの印象になってしまっているし、大野演じる無門がちょっと強すぎてあまりピンチに陥るようなシーンがないのもアクション映画としてのカタルシスに欠ける気がする。またこの無門が主人公としては人間的魅力に欠ける人物に描かれているのはどうなのよという感じであまり好きになれない。同じ和田竜原作の「のぼうの城」の主人公は魅力的に思えたのだが、これは単に役者だけの問題ではない気がする。無門とヒロイン・お国(石原さとみ)のドラマが弱すぎるのだが、何も考えずに見る映画としてはこれでいいのかなと思っていると、ラスト近く、お国が殺されるシーンに至って急に泣かせモードになるのには正直呆れた。ここで泣かせに走るならこの二人のドラマをきっちりと描いておかないとダメだろう。中村監督はこういうドラマ部分を描くのもうまいという印象があるんだけど、どうしたのだろうか。無門役の大野は中村監督の希望だったそうだが、この役に大野が合っているのかそうでないのか見ても正直よくわからなかった。お国を演じる石原さとみは「シン・ゴジラ」のエージェント役よりは良かったと思うものの、あまり時代劇が似合う顔立ちでもない気がする。出てきてすぐに死ぬ役に國村準や満島真之介を起用しているのはなにか勿体ない気がした。(とくに國村準がすぐに死ぬ役なのはちょっとビックリ。)その中であにやんさんも書かれているように鈴木亮平と伊勢谷友介の存在感は光るものがあったと思う。個人的には特につまらなかった映画というほどではないが、やはり和田竜原作なら「のぼうの城」のほうが面白かった気はするし、まだこれが見るのは6本目くらいなんだけど、中村監督の良さもあまり出ていないような気がする。[映画館(邦画)] 5点(2023-12-31 17:57:46)

4.  下町の太陽 《ネタバレ》 山田洋次監督の2作目で、倍賞千恵子が山田監督の映画に初めて出演した意味で重要な映画でもある。先週「キューポラのある街」を久しぶりに見返したばかりだが、間をおかずに本作をあらためて(こちらも久しぶりに)見るとやっぱり雰囲気がよく似ていて、かなり意識して作られた映画(東野英治郎や菅井きんが出演しているのもそういったことからかもしれない。)であることが分かるし、あからさまな二番煎じを狙っているのは明白なのだが、倍賞千恵子は吉永小百合よりも庶民的な感じがして、それだけでなにか役に説得力があるし、山田監督の演出はまだ垢抜けないものの、ところどころに粗削りながららしさを感じる部分はあり、とくにラストのヒロインの選択はいかにも山田監督らしい真面目さが出ていると感じる。さっきも書いたように「キューポラのある街」を意識して作られた映画には間違いないと思うが、音楽も日活映画でよく見る作曲家が担当しており、そのためか、どことなく日活っぽさも感じられる中であくまで松竹らしい作風の映画になっているのが少しチグハグな印象も受けるものの、本作のタイトルにもなっている主題歌の「下町の太陽」の明るさがとても倍賞千恵子のイメージにピッタリと合っていて、この歌の存在が本作をアイドル映画だと感じさせてくれているし、またヒロインにとっても希望が込められた歌なのだろうとじゅうぶんに感じることができる。(2023年6月25日更新)[DVD(邦画)] 6点(2023-12-17 14:54:46)

5.  幸福の黄色いハンカチ 映画見て感動して泣いた初めての経験がコレだった。見て良かったと思えた日本映画も初めて。武田鉄矢と桃井かおりのコンビも最高だった。これを見て以降、どちらかと言えば苦手だった日本映画も見るようになった。まさに日本映画史上に残る名作。2014年11月24日追記 高倉健が亡くなって2週間。思えば、初めて日本の俳優の良さというものを感じたのはこの映画の健さんだった気がする。また、今になって考えると刑務所から出所して自分を待っているかも分からない妻の元へ帰る男という役柄はまさに健さんにピッタリな配役で、この役を高倉健が演じるからこそ、この映画は後世に残る名作となったのだと思う。冒頭で健さんが食堂で醤油ラーメンとカツ丼を頼むシーンが印象的なのだけど、先日、醤油ラーメンとカツ丼を昼食と夕食に食べ、あらためてこの映画の健さんに想いをはせた。83歳という高齢での死ではあるけれど、なんとなくまだ死なない気がしていたので非常に残念で惜しい。謹んでご冥福をお祈りします。[地上波(邦画)] 10点(2023-12-03 12:32:43)(良:1票)

6.  時代屋の女房 夏目雅子につきる映画。[地上波(邦画)] 8点(2023-11-09 22:43:50)(良:1票)

7.  新・男はつらいよ 3作目の公開のわずか1ヵ月後に公開されたシリーズ4作目。3作目と同様に監督が山田洋次ではなく、テレビ時代からシリーズのプロデューサーをつとめていた小林俊一が監督している。だからなのか、シリーズ中でもいちばん喜劇として普通に楽しめる映画となっている。特に役者たちのもち味を見たいならお薦めだ。寅さんと森川信演じるおいちゃんとの掛け合いは初期独特のもので、松村達雄や下條正巳になると見られなくなるので貴重。財津一郎演じる泥棒が登場するシーンは最高に笑えた。ここまで書いておいて5点なのはやはり監督が違うせいでいつもと比べて物語的にあまり面白くないからだろう。同じく監督の違う3作目は森崎東の個性が見られたからそんなにつまらなくはなかったけど、この4作目は監督の個性が見られないのだ。でも、先に書いたように役者たちの魅力はじゅうぶんに伝わってくる。[地上波(邦画)] 5点(2023-09-24 18:07:07)

8.  十一人の侍 《ネタバレ》 「十三人の刺客」、「大殺陣」に続く工藤栄一監督の集団抗争時代劇。タイトルからどうしても「七人の侍」を連想してしまうのだが、それは製作陣も分かっているようでクライマックスの大雨の中での決闘をはじめ、ところどころで意識しているのが分かる作品となっているが、「七人の侍」のようにメンバーそれぞれに個性を持たせる描き方でなく、メインとなるのは主人公である仙石(夏八木勲)ら数名というのは「十三人の刺客」とほぼ同じ。暗殺の標的となるのが菅貫太郎演じる将軍の弟・松平であるなど話としては「十三人の刺客」の焼き直し感が強くなっている(音楽を担当しているのも同じ伊福部昭だが、オープニングの音楽がものすごく「十三人の刺客」っぽい。)が、この松平が「十三人の刺客」のような強烈なインパクトがなくなんか薄い感じがして物足りないし、少し無理やり感のある展開も多く、全体的には凡作の域を出ていないように思うものの、十一人のメンバーの中に女性がいるのが新鮮だったし、最終的にメンバーの中で生き残るのが西村晃演じる浪人ただ一人というのが先に「十三人の刺客」を見ているとまた最後の最後で死なないのかと疑ってしまったが、本作では本当に最後まで死ぬことなく終わって一安心。そして、森での待ち伏せ作戦が中止になったあとの馬の足音だけを聞かせるワンショットがものすごく印象に残り、ここだけでも本作を見た価値はあったと思う。[DVD(邦画)] 6点(2023-08-07 17:51:22)

9.  賞金稼ぎ 《ネタバレ》 のちにテレビドラマ化もされたという若山富三郎主演のアクション時代劇シリーズ第1作。冒頭のテロップからして「柳生一族の陰謀」や「真田幸村の謀略」のような荒唐無稽な時代劇である事が伝わって来そうな雰囲気だったが、実際その通りの荒唐無稽な娯楽時代劇でツッコミどころも多いが、何も考えずに見る分には安心して見ていられる。時代劇だけでなく、西部劇的な雰囲気もあって無国籍風なのだが、それに主演の若山富三郎がよく馴染んでいるし、主人公である市兵衛が刀はもちろんのこと、銃を撃ちまくるというのもこの雰囲気で若山富三郎だと全く違和感を感じさせないのがすごい。それに本作では按摩のふりをするシーンがあるのだが、それがどう見ても座頭市にしか見えないのはやっぱり笑ってしまう(主人公の名前からして「市兵衛」だし。)し、それと同時に若山富三郎と勝新はとてもよく似た兄弟なのだということを感じられたのが楽しい。(「影武者」で最初は主演の勝新だけでなく、共演者として若山富三郎にもオファーがあったというエピソードにも納得。)市兵衛と陽炎(野川由美子)が最初に出会うシーンでストップモーションが使われているのも凝った強烈な演出で印象に残り、良かった。[DVD(邦画)] 6点(2023-07-29 13:56:52)

10.  新・座頭市 破れ!唐人剣 《ネタバレ》 座頭市が中国人の使い手と対決するシリーズ第22作。これが最大のウリで映画としてはいつものような感じなのかなあなんて思ってたけど、座頭市が盲目なのと互いの言葉が分からないという点がうまく生かされていて、二人が対決に至るまでの展開はけっこう重く、対決がいつものように勧善懲悪の上に成り立っていないのがドラマを盛り上げていて見ごたえがある。その対決シーンも勝新の殺陣とジミー・ウォングの殺陣のぶつかり合いがすさまじく、印象に残る名勝負になっている。全体的にシリアスな中にてんぷくトリオ(伊東四朗、若い。)の笑いがバランスよく盛り込まれ、雰囲気を和ませているのも良かった。シリーズものって末期に近づくほど面白くなくなっていく印象があるけど、これは1作目につぐ傑作だと思う。[DVD(邦画)] 9点(2023-07-25 18:31:07)

11.  不知火檢校 それまで二枚目風の役柄を演じていた勝新が、初めてダーティーな汚れ役を演じ、のちの自身の代表作である「座頭市」シリーズにもつながることになる時代劇。ここで勝新は座頭市と同じく、盲目の按摩を演じているのだが、この主人公・杉の市の悪人ぶりが凄まじく、同じような風貌でありながら座頭市とはキャラクターからうける印象が全く違う。しかしこんなひどい悪人なのにこうも魅力を感じるのはやはり演じる勝新の存在感、この俳優の独特なオーラと杉の市のキャラクター性が見事に合致しているためだろう。勝新はやっぱりこういう役柄の方が二枚目風のキャラクターより断然あっているし、この映画を見るとこの杉の市のキャラクターが座頭市の原型になったというのもよく分かる話で、この杉の市も座頭市同様に勝新でなければ表現できないような凄さを感じずにはいられない。この映画での共演がきっかけで勝新と結婚することになる中村玉緒はこの頃のほかの出演作同様にとても可愛らしい。勝新との共演は「悪名」、「続悪名」などで見ているが、この映画が初の本格的な共演なのかな。そういえばこの二人の共演って座頭市シリーズでは一本もないような気がするのだが、原型となるこの映画で共演してたのか。でも一度でいいからこの二人の共演を座頭市シリーズの一篇で見たかったなあ。[CS・衛星(邦画)] 7点(2023-07-25 17:51:36)

12.  新・喜びも悲しみも幾歳月 《ネタバレ》 「喜びも悲しみも幾歳月」の木下恵介監督自身によるリメイク作。オリジナルは10年以上前に見ているが、昭和初期から戦争をはさんだ四半世紀にわたる夫婦の話だった前作に対して、本作は昭和48年(1973年)からこの映画の公開年である昭和61年(1986年)までを舞台にしており、主人公夫婦に最初から三人の子供がいるなど、かなりアレンジされている。とはいえ、灯台守夫婦の年代記という点は同じで前作同様に13年間の出来事が次々に語られていくので、受ける印象は前作とそれほど変わらない。主人公夫婦を演じているのは加藤剛と大原麗子。確かに二人ともうまいんだけど、前作の佐田啓二と高峰秀子の域にはやはり達していない感じ。前作に続いての出演者はいないのだが、中井貴一が出演しているのは前作の佐田啓二に対するオマージュなのだろう。植木等演じる加藤剛の父親が「喜びも悲しみも幾歳月」を10回は見たと話すのは通常のリメイクではちょっとあり得ないことだが、ここにも木下監督の前作に対する思いがこめられているような気がする。(「楢山節考」の企画を通すための頼まれ仕事だったとはいえ。)この映画の植木等はすごくよく、中でも厳島神社を船の上から見るシーンの演技はとくに素晴らしかった。[CS・衛星(邦画)] 5点(2023-06-22 07:45:16)

13.  少年H 《ネタバレ》 映画化に少し今更感があるが、90年代末期に話題になった妹尾河童の自伝的小説が原作。戦時中のカトリックの家族が描かれた映画ということで「この子を残して」のような堅苦しくてとっつきにくい映画かと思っていたが、そうでもなくすんなりと見れる無難な反戦映画という印象。戦争という激動の時代を一人の少年の目を通して分かりやすく描いており、降旗康男監督の演出もそつなく丁寧。肇の父(水谷豊)がやたら先見性のある人物に描かれていてやや不自然な気もするが、ひょっとしたら当時本当にこういう人がいてもおかしくはないと思える程度の描写で、お前は未来人かとツッコミを入れるほどの違和感は感じなかった。鬼教官だった男が戦後になって態度が豹変し、質屋になるというのも終戦直後のあの時代ならば普通のことだったのだろうと思わされる。ただ、演じているのがお笑い芸人の原田泰造なのでどうしてもコントっぽく見えてしまい、つい笑いそうになってしまった。この役にお笑い芸人は使わないほうが良かったのではないか。その他、戦争が終わったことで突然世の中が変わってしまったことに対する肇の怒りももう少し掘り下げて描くべきだったと思う。「火垂るの墓」を思い出すような神戸空襲のシーンで父親のミシンを運び出そうとするシーンは感動させようというのが見え見えで少々冷めてしまった。でも、その後の焼け野原と化した町に立った父親の無常感はよく表現できていたと思う。最近では世間的には「相棒」の杉下右京のイメージが強い水谷豊なのだが、あまり「相棒」を見たことがないせいか、ハマっている云々は別にして特定の先入観なくこの父親役を見れたのも良かった。リアル夫婦の夫婦役共演もさほど変な感じはない。ただ、映画として全体的に考えてみるとドラマとしての物足りなさや中途半端さを感じてしまうのも事実で、もう少し深みがほしかったところか。しかし、子供向けの教材戦争映画としてはこれくらいがちょうどいいのかもしれない。最後に、あまり好きな監督というわけではないのだが、本作が高倉健という相棒を失った降旗監督の遺作にならないことを願う。[DVD(邦画)] 5点(2023-06-19 18:54:29)(良:1票)

14.  進撃の巨人 ATTACK ON TITAN エンド オブ ザ ワールド 《ネタバレ》 さて後編なんだが、意味ありげなセリフを言ってるわりには中身が皆無で(でもセリフ自体は前編より聞き取りやすかった。)ただ意味ありげなことを言わせたいだけにしか見えないし、登場人物たちの行動もよく分からないままなのでドラマとしても退屈で面白くないし、エレン(三浦春馬)が巨人に変身できるのに爆弾を使って壁を破壊しようとするなど前編同様に突っ込みどころだらけの脚本で案の定の駄作。そのうえ、前編での見どころだった巨人の出番がほとんどなく、ずっと内輪もめのようなやりとりが続くので見ていて本当にどうでもよくなってくるし、その分、スケールも小さくなりこじんまりとしてしまった感がすごくある。公開当時は原作が完結しておらず、結末はオリジナルとのことだが、ヒットしたらさらなる続編をやろうというのが見え見えの終わり方で見ていてすごくイライラする。樋口真嗣監督の本作の次作が「シン・ゴジラ」なわけだが、もしこの二部作を先に見ていたら確実に映画館には見に行っていないだろうなぁ。[DVD(邦画)] 3点(2023-04-20 21:43:58)

15.  進撃の巨人 ATTACK ON TITAN 《ネタバレ》 中島哲也監督の「告白」の次回作として製作が発表された時にはすごく楽しみだったのが、監督以下スタッフの交代で一気に興味が失せてしまっていた映画であるが、評判の悪さを承知のうえで、全然期待せずに今になってようやく見た。原作漫画も未読ならばアニメも全く未見という状態で見ても見事な駄作としか言い様のない映画で、きっと漫画やアニメは面白いのだろうという一語に尽きてしまうのだが、最初に巨人が登場して人を捕食するシーンは「サンダ対ガイラ」を少し思い出して多少のインパクトはあった。しかしその後は最後までグダグダな印象で、こういう映画に不可欠な緊迫感もまるでなく、登場人物たちも魅力を感じられずにただギャーギャー言っているだけのアホにしか見えず、見ていてすごくイライラした上にヒロインであるミカサ(水原希子)をめぐる恋話が中途半端に差し込まれるのは本当にどうでもいい感じしかしない。映像的にも暗いシーンが多く、セリフも聞き取りづらいなど二部作映画の前編とはいえテンポも異様に悪く退屈で、エンドロール含めて約100分が長く感じる。脚本的にももちろんツッコミどころだらけであるが、冒頭で巨人に襲われて行方不明になったミカサが生還するのは無理がありすぎで完全にこの後の展開のためのご都合主義まっしぐらな感じしかしないのがこの時点で既に本作の脚本の悪さをすべて物語っている感じがする。後編で挽回するとは全く思えないのだが、取り合えず後編も間を置かずに見るつもり。[DVD(邦画)] 3点(2023-04-01 13:06:32)

16.  Shall we ダンス?(1995) 《ネタバレ》 かなり久しぶりにDVDで再見したが、昔に初めて見たときはそんなに面白いとは思わなかった映画なのに、今になってあらためて見るとこれがかなり面白くて思わず見入ってしまった。平凡な毎日を送りながらもどこかに満たされない気持ちを持っているサラリーマンの男がふとしたきっかけで社交ダンスをはじめ、次第にのめり込んでいく姿が描かれているが、たとえ最初の動機は不純でも趣味を持つことの大切さ、素晴らしさや楽しさ、またそれによって人間は変われるということを感じることができるし、また、中年サラリーマンの悲哀を描いたドラマもよく描けていて、(この辺、初めて見たのが中学生くらいの頃だったんで分かんなかったんだろうなあ。)決して話題性だけではないちゃんとしたドラマとしての面白さのある映画になっているし、まさしく日本映画らしい映画で、日本映画だからこそできた傑作の一本だと改めて見て思った。周防正行監督の映画に欠かせない存在である竹中直人をはじめとしたわき役陣の強烈な個性も光り、周防監督らしいコメディとしての面白さもじゅうぶんあり、やはり周防監督はこういう肩の力を抜いて楽しめるコメディのほうがのちの社会派ドラマよりも合っていると思うしやっぱり好み。とはいえ、本作も次回作である「それでもボクはやってない」も電車が話の発端となっているのは偶然なのだろうかとつい考えてしまった。(まあ、考えすぎだとは思うけど。)ラストはなにか強引な気がしないでもないが、このラストの後味が最高なので気にはならなかった。タイトルになってる曲は劇中でも言及がある通り、もともと「王様と私」で使われた曲ではあるが、やはり今でも個人的には「王様と私」よりも本作のほうが印象が強い曲だ。ハリウッドリメイクもされているが、さっきも書いたように日本映画ならではの魅力のある映画だと思う。(2021年1月17日更新)[DVD(邦画)] 8点(2022-11-03 16:01:58)

17.  十五才 学校Ⅳ 《ネタバレ》 麻実れいの引きこもりの息子とのエピソードが感動的だった。ゆずの主題歌もいい。主人公のガールフレンドの名前が泉、丹波哲郎の息子(前田吟)の名前が満男というのが寅さんシリーズへのオマージュのようで印象的だった。 そういえば主役の俳優は顔が吉岡秀隆に似ている。[ビデオ(邦画)] 8点(2022-09-05 23:08:12)

18.  新・刑事コロンボ/殺意のナイトクラブ<TVM> 《ネタバレ》 シリーズ最後のエピソードとなった作品だが、最終回らしい雰囲気はなく、印象としてはいつも通り。しかし今回はオープニングのクレジットの出し方などがこれまでと異なっていて、ところどころに今風な感じを受けるつくりになっている。でも、それがこのシリーズの雰囲気に合っているかといえば、現代的な感じがしすぎて妙な違和感を感じるのが正直なところ。76歳のピーター・フォーク演じるコロンボはとっくに刑事を引退していてもおかしくない風貌なのだが、手慣れたベテランとして事件を解決に導いていくあたりは安心して見ていられるし、今回はいつもの強引なやり方もない。少し犯人の存在感が弱すぎる気がするのだが、新シリーズではよくあることなのであまり気にならなかった。見たバージョンでコロンボの声を吹き替えているのは旧シリーズの追加部分でコロンボの声を担当している銀河万丈なのだが、旧シリーズでの演技と比べて抑えた感じで、年老いたコロンボの雰囲気がよく出ていたと思う。これで新シリーズはすべて見たことになるのだが、それにしてもピーター・フォークは35年間も同じ役を演じ続けて、渥美清の寅さんと同じく、役者と役柄が見事に一体化した良い例だと本作を見てあらためて思った。残りの旧シリーズの作品も全部見たいな。[CS・衛星(吹替)] 5点(2022-09-03 14:04:02)

19.  執炎 《ネタバレ》 浅丘ルリ子の映画出演100本記念となる蔵原惟繕監督の映画。蔵原監督の映画は今まで見た作品にとにかく暗いものが多かった印象で苦手意識があり、かなり久しぶりに見る気がするが、本作でも暗さは感じるものの、まあ許容の範囲内で印象としても無難な感じなのだが、前半がほぼナレーションによる説明だけで展開していて、ダイジェスト的に感じてしまい、話に深みが感じられず、全体的に大味な感が強かった。鈴木瑞穂のナレーションはいつものように重厚ではあるが、それによって大作感を狙い過ぎのように感じた。後半では確かに間延び感はあるものの、前半に比べれば見やすかったかな。いずれにせよ、浅丘ルリ子は熱演しているものの、演じている主人公・きよのに共感できる部分が少なく、なぜそんなに夫(伊丹十三)に執着するのかもはっきり言ってよく分からず、もっと前半部分をじっくりと丁寧に描くべきだったと思う。ところで伊丹十三はつい数日前に「瀬戸内少年野球団」に出ているのを見たばかりだが、この頃から風貌があまり変わってないなぁ。[DVD(邦画)] 5点(2022-08-23 22:02:21)

20.  ショウタイム 初めて見たエディー・マーフィーの映画はフジテレビ系「ゴールデン洋画劇場」で放送された「星の王子ニューヨークへ行く」。エディーの声を担当していた下條アトムの演技が印象に残り、以後、フジ系で放送されるエディー作品はほとんど見ていた。(フジ系のエディーのFIXが下條アトムだったため。)なので僕もエディー・マーフィーといえば下條アトムの吹き替えの印象が強い一人。でも、最近は山ちゃんが多くなり、ときたま放送される下條版エディーを見ては懐かしがっていた。だからこの映画の吹き替えが下條アトムだと知ったときにはすごく嬉しかった。内容的にもデニーロとのコンビが思ったより新鮮で、いくらかB級映画臭いもののけっこう楽しめた。番組のプロデューサーを演じるレネ・ルッソも懐かしい。吹き替えの良さで点数は少し甘めに。[ビデオ(吹替)] 7点(2022-06-13 00:26:16)(良:2票)

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