みんなのシネマレビュー |
|
【製作年 : 2000年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
1. 地獄の黙示録 特別完全版 《ネタバレ》 原作というよりベースにしたと言うほうがいい「闇の奥」では、アフリカにおける帝国主義という西欧文明の欺瞞と廃退ぶりが描かれているが、映画では、半世紀以上後のアジアにおいて大国アメリカが正義の名の下に行った戦争の欺瞞と兵士の常軌を逸した精神を描いている。為政者が、自由を守る民主主義を守るといって、正義や大義を叫んでも、軍隊にとっては破壊と殺戮の手段でしかない。殺さなければ殺されるだけである。前半は戦争の狂気が圧倒的な迫力で描かれる。村を破壊しジャングルを焼き尽くす。遠くから見る者には美しく感じるほどの描き方だ。そして後半は人間の心の奥にある闇を浮き彫りにする。アメリカ兵の人間性の崩壊、フランス人入植者の屈折した言動、そして極めつけは、カーツ大佐が築いた驚愕の王国での蛮行だ。それらは、西欧的文明の常識では到底受け入れられない行為であり、観る者は、狂気の沙汰だと眉をひそめてしまうだろう。だが、反面、心のどこかで納得している自分もいることにふと気づくのだ。[DVD(字幕)] 10点(2012-04-23 22:19:15) 2. 死ぬまでにしたい10のこと やられた。これは斬新なアイデアでもあり普遍的なテーマでもある。実際は死に対する恐怖が付きまとうのだろうが、それを除けば、主人公の心情は十分理解できる。家族のために何かしてやりたいと言う気持ちと、自分のやりたかったことをしてみたいという欲求。わがままは許される立場になっている。運命を受け入れる決心をし、やるべきことをやり、多くの愛を感じて充実した日々を過ごす。長く生きていれば良いというものでもないのか。そして、我が愛しのデボラ・ハリーの変わりようにもやられた。ブロンディの懐かしい思い出に+1点。でも邦題に-1点。[DVD(字幕)] 8点(2006-08-14 12:21:39) 3. ジュラシック・パークIII 《ネタバレ》 スピノサウルスが勝つか?Tレックスが勝つか?世紀の大決斗!大方の恐竜ファンの予想を裏切り、最強の恐竜Tレックスが敗れる大波乱。来場所の主役が期待されるプテラノドンも堂々の登場。恐竜(怪獣)もののシリーズは、どうしても「○○対○○」路線に向かうんですなあ。確かに、人間が襲われるのと恐竜同士が戦うのは必須のパターンで、それがないとハラハラもドキドキもしない。[地上波(吹替)] 7点(2006-03-11 23:33:23) 4. Shall we Dance? シャル・ウィ・ダンス?(2004) オリジナルにはかなわないけど、けっこうポイント突いていて、良かったし嬉しい気分になる。パワーとかノリが違うのは国民性が影響しているんだろうけど、ダンスをやることの照れや微妙な気遣いや遠慮なんかは、各国共通と言うか、個人差の問題なんですね。たま子先生が時々口にするアルコールを、皆の気持ちが一つになってきたら止める場面なんかオリジナル以上に上手い演出だ。終わり方は国民性がはっきり出た感じ。[DVD(字幕)] 8点(2005-12-25 20:46:13) 5. シカゴ(2002) ミュージカルとしては最高の出来かも。歌と演技に迫力あるから、圧倒されっぱなし。アメリカらしさの塊が詰まっている感じですね。それにしても、この作品の女と男は対照的だ。罪の意識どころか世の中は自分のためにあると思っているキャサリンとレニー。人が良いだけのギアとミスター・セロファン。勝負にならないなあ。まあ、相手してもらっているだけでも良しとするか。情けないけど。[映画館(字幕)] 9点(2005-06-24 00:14:48) 6. シービスケット 人間社会での不幸や不遇のため心に傷を負った者たちが、純粋で一途な競走馬に希望を託す物語。こういった競馬ファンも多いんだろうな。実話というのも物語に厚みを加えている。競馬場での映像が美しかったなあ。個人的には競馬にご無沙汰状態です。ある時期、小遣いを増やそうと不純な動機で始めたもんで、馬に関する興味もそんなに無かったのかも。小遣いを減らす一方で、何時の間にかやめていた。続けている人達は偉い。[DVD(字幕)] 7点(2005-06-13 18:30:20)(笑:1票) 7. シベリア超特急3 学習効果なのか、思わずジーンとくるシーンなんかもあり、格段に進歩している部分がありました。しかしながら、熱演の三田さんと宇津井さんが一生懸命頑張っているのに、足を引っ張る他の人達という構図かな。いや~、映画って、ほんとうに、いいんですか?こんなんで。4点(2005-01-23 09:21:15)(笑:4票) 8. シュレック 可愛さあまって憎さ百倍、と意気込んだ割には少々未練たらしくなったが、子供たちには分からないだろうからいいか。みたいな感じ。7点(2004-11-16 18:35:26) 9. 小説家を見つけたら 《ネタバレ》 最後の朗読は、全文聞かせるべき。フリースローをはずした事が最後に結びつかず、無意味になっている。以上-2点。あとは、申し分ない名作。年齢、人種、職業を超えた友情をさわやかに描いている。ショーン・コネリーが最後の朗読でバシッと決めるかと思ったら、意外とおろおろ、もたもた。世捨て人が、久々に公衆の面前に出たという設定なら、当然なのか。舞い上がる学校関係者との対比は面白く、細やかな演出ですね。F・M・エイブラハムの悪役教授ぶりはさすがです。友情や恋愛をさらっと描き、くどさや感情を極力抑えた描写がこの雰囲気を造っています。8点(2004-07-20 19:59:20) 10. シベリア超特急2 何なんだ、この麻薬のような誘惑。3、4と続けて観ようとしている自分が怖い。川崎大師で厄除けでもしよう。1点(2004-07-12 23:10:13)(笑:3票) 11. 60セカンズ 泥棒にも3分の理。需要があるから供給する。車持ってる者としては、盗難防止策を講じて、保険入ることですね。持ちつ持たれつ。犯罪者でも命の恩人は大切にしたいだろうな。捕まえたら、血も涙もないやつと思われそう。教訓いっぱいの作品です。6点(2004-05-08 07:23:00)
|
Copyright(C) 1997-2024 JTNEWS