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プロフィール
コメント数 1697
性別 男性
自己紹介 投稿にあたっては
①製作者の映画愛を信じて基本的に0点は付けていません。
②レビュー作品の「あらすじ」は率先して書いています。
※2024.2.28ニックネーム変更「ぽこた(ぺいぺい)」→「タコ太(ぺいぺい)」

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1.  新幹線大爆破(2025) 《ネタバレ》 元ネタ(「原作」ってなってるけどこの場合「原作」と言うのかなぁ?)は大昔に観たっきりなのでディテールはほぼ覚えていません。が、当時的にはかなり興奮して鑑賞した記憶があります。洋画でも名作・大作パニックorデザスター作品が目白押しだった70年代。邦画も負けていないぞ!という感銘を受けた記憶があります。 そして本作。ツカミは良いですね。JRさんの協力を得ているだけあって臨場感が素晴らしい。VFXも見事です。キャスティングも良いのでは?リブ-ト作とされていますが、シリーズ化向きではないにせよ普通に続編ですね。 ただ、その続編的な作りが皮肉にもアダになっている気がしないでもなし。なにしろ物語の根幹をなす部分が、直接的及び間接的に過去作のエピソードに起因するリベンジもの的に仕立てている訳ですから。 リベンジを図った爆弾犯が父親によって女子高生の悲しくも歪められた感情を利用して事件を画策したというのはどうなんでしょうか?現実的に出来るものだろうか?しかも、女子高生は以前の事件後随分経ってから生まれていて何か時系列に不自然だったりもして。爆弾犯よりちょっと年下ぐらいの方が自然でしたね。あ、それだと上手く騙さないか?まぁそれは兎も角として、いずれにしても犯行動機や犯行手段がかなり無理筋の力技感があります。この時点で、正直かなり興覚めしてしまいました。 パニック大作は、かなりの部分で非現実的なのが常道ではあります。なので、本作についても微に入り細に入り「ここが変だ」「ここがおかしい」とか言うのは野暮だとは思います。兎に角スリリングで面白ければ良い!という考え方もありだと思いますし自分でもそう思います。けれども、動機とか手段とかもう少し現実的に仕立てていただいていれば、感情移入も出来ただろうし終演時には感動も出来ただろうと思うのです。 と言う訳で、面白いには面白い、けれどイマイチ素直に楽しめなかったので6点献上に留めます。[インターネット(邦画)] 6点(2025-04-30 12:21:50)(良:1票) 《改行有》

2.  シャーク・クルーズ 《ネタバレ》 なんと感想を述べたらいいのか…迷います。まぁB級サメ映画の王道と言うか定番と言うか、全てがお約束感に包まれている感じとでも言いましょうか。ある意味、安心して観ることが出来ます。 サメ登場。お気楽カップル犠牲。緊急警報発令。主人公の乗るクルーザーは無線がイマイチで警報聞こえない。死亡フラグ順に船から転落。喰われる。クルーザー故障。犠牲者続出。ヒロイン他生き残り救助される。そんな流れです。 オリジナル?ポイントがあるとすれば、クルーザーを砂州に乗り上げて沈没回避。ヒロインのお父さん、なんとゴムボートで救援。そんなところなんですが、何と言っても目を引くのはDVDのジャケです。オリジナル版は完全に内容とは異なる絵面。日本版はヒロインの戦うイメージってのはいいのですが、絵面は作品中には見当たらないもの。オリジナル版の乖離っぷりが強力です。 原題、邦題ともに地味なネーミングなので目立ちませんが、「なんか今日は普通のB級サメ映画が観たいな」という日には最適の内容、最適の尺の作品でした。[インターネット(字幕)] 4点(2025-04-04 11:00:27)《改行有》

3.  シック・オブ・マイセルフ 《ネタバレ》 ヒロインに感情移入するかしないか。出来るか出来ないか。それは彼女を著しく社会性を欠いた承認欲求の塊のような人物として見るか、そもそもの弱さ故ではあるかも知れないけれど、どうしようもない男に引っかかって良いように利用されているうちにミュンヒハウゼン症候群を発症してしまった気の毒な女性と見るかによるのではないでしょうか? 特に専門の勉強をしていないので断言してはいけないのかも知れませんが、間違いなく言えるのは彼女は病気だと言うこと。常軌を逸した自己承認欲求と虚言癖にしても、追い詰められた末のことと思えます。勿論自己責任も相当あるのですが。 彼女の周囲には頼れる相手もいたのに、頼らなければならない段階に至った時点では既に彼女の眼にはその存在は映らなくなっていました。同時に、友人であろうと医師であろうと頼ってしまったら彼女は陽の当たらない弱者と確定してしまう。彼女の前からは、他者への依存という選択肢は既に消え去っていたのでしょう。そして、その選択肢に気付いた時には既に独りになってしまった訳ですね。 一度は頼りかけたものの、そこには自分の居場所を見出せず避けてしまった療養施設のドアを、虚飾を捨て去った彼女は再び叩きました。今度は先頭に立って自己発現しようと。自らの力でリスタートしてくれることを望むばかりです。 風景、街並み、人々の暮らし…北欧映画感に溢れたホラータッチのヒューマンドラマ。感情を逆撫でされる胸クソカットも多々ありますが、観終えてみれば決して胸クソ感の残らない佳作でした。[インターネット(字幕)] 7点(2025-03-31 23:45:49)《改行有》

4.  JOLT ジョルト 《ネタバレ》 美しくキュートなヒロイン。痛快なアクション。スピーディな展開と適度な尺。程良いコメディ感。いいですね、肩の凝らないエンタメ系作品として申し分ありません。強いて言わせていただくならば、少々ストーリーが薄いと言うか意外性に欠けると言うか、類似の他作とはココが違う!という魅力があったらいいなとは思います。(電気ショックで自制しているヒロインというだけでも十分かも知れませんが) ヒロインの強さの秘密や今まで一体どんな訓練を積んで特別な存在になったのか?等々、いろいろと明かされなかった気になる背景があったりして、これからTVシリーズものが始まるのかな?というパイロット版的な雰囲気に満ちていますが計画はあるのでしょうか?ラストの謎の女性(CIA?)の登場でエージェントとして生きて行くことが確定?是非是非シリーズものとして楽しみたいところ。そんな期待を込めての7点献上です。[インターネット(字幕)] 7点(2025-03-13 23:13:04)《改行有》

5.  白く濁る家 《ネタバレ》 幸せな未来が約束されている筈なのに何か暗い影が感じられるカップル。二人を出迎えるどこか不自然な表情や態度の母親。真新しく洒落た一軒家ではあるものの昼夜を問わず薄暗い雰囲気の実家。怪しげな効果音とBGM。雰囲気は決して悪くありません。寧ろ、これから起きるである不穏な出来事を予感させてくれるに十分な設定。そして、短めの尺に収められたストーリーは、とりたてて目新しいとか奇抜とかいうことはないものの、しっかりと纏められていて破綻することなく一気に魅せてくれます。 でも、何か物足りない。無難に過ぎるのかも。ラストシーンにしてもお約束どおりと言うか、結局秘法に則った儀式による母親の祈りは通じ、亡き次男の魂は長男に転移したわけですね。そして、良典の様子から異変を察した香苗は甘んじてそれを受け入れてしまう。予定調和的と言うかストレート勝負なエンディング。 登場人物が少なくても、まるで舞台劇のような限られた空間のみでの展開であっても、もう少しだけヒネリがあれば一気に魅力的なホラーに化けるのでは?と思えてしまう少々残念な1本でした。 ところで母親はどうなったのでしょう?[インターネット(邦画)] 4点(2025-03-12 00:13:56)《改行有》

6.  シターラ: 夢を抱け、少女たち 《ネタバレ》 ラストのナレーションまで一切の台詞なし。BGMのみのサイレント作品です。しかし、台詞はなくとも登場するキャラクターの表情や動作が雄弁に語りかけて来ます。 日本で生活している限り、日常の中でまず生じたり実感したりすることはないであろう「児童婚」の問題。世界の中ではまだまだ残っているのでしょうね。本作の中では父親が悪役の如く位置付けられていますが、その表情からは「解かっているが仕方ないこと」といった感情が滲み出ているように思えます。個人では抗えない社会問題。文化や伝統では説明しきれない問題。回避するにはその社会から離脱するしかない。けれども貧困にあえぐ生活からはありえない選択。 シンプルに「児童婚が少女の夢を奪っている」ことについての問題提起には留まらないテーマですね。それがまかり通る社会の根本的問題について問うている作品なのだと思います。社会にとっては小さな一歩に過ぎないとしても、妹が今後生きるであろう夢に満ちた将来に救われました。短い尺にギッシリと中身が詰まった佳作ですね。[インターネット(字幕)] 8点(2025-03-11 14:43:33)《改行有》

7.  ジ・エンド 終末 《ネタバレ》 面白くない!と断言するほどのこともないのですが、何とも味気ない作品です。 終末世界を背景に、原題のとおり「生き残るために」あてもなく旅をする物語。多くのゾンビ作品と共通するシチュエーションではありますが、ゾンビは登場しませんし殺人ロボットや怪獣も登場しません。ただ歩きます。(ちょっとはクルマも使います) 教会が主な舞台のひとつになりますが、宗教的な背景とか教示といったものは感じられません。シンプルにエピソードに絡んで登場するだけです。 なので、テーマ性は弱いです。強いて言えば、極限の状況における人間の本性(善と悪)について語っている作品とでも言いましょうか。でも薄味です。 特に情報は見つけられませんが、連続TVシリーズのパイロット版のように思えます。全く語られていない「なぜ世界はこうなったのか?」が段々明かされていくみたいな。そうであれば分からないこともないのですが、それにしても終末に至るまでのイメージが断片的に挿し込まれるとかがないとモヤモヤしてしまいます。なんだかダイジェスト版、しかもサブスクでたまに見かけるようなキチンと編集せずに単に本編から一部抜き出しただけという感じの予告編のロングバージョンを見せられたような作品でした。 ちなみに、邦題は「だから何なの?なんでそうなったの?それがテーマ?」といった感じ。原題の方がシンプルで良いように思えました。[インターネット(字幕)] 4点(2025-03-11 12:06:29)《改行有》

8.  シェラ・デ・コブレの幽霊 《ネタバレ》 劇場未公開作品なのですね。本邦でのテレビ放送は1967年の日曜洋画劇場。観たかなぁ?記憶にありません。まだ幼かったから観てたら多分相当記憶に残ってると思われる作品ですが。それ程に幽霊シーンは当時モノとしては恐ろしげなんじゃないかと思います。ただ、今観てしまえば特筆する程には恐くないです。(と言っても昨今のありきたりになってしまったCG多用の恐怖シーンよりは恐いとは思いますが) 既にレビューされている内容ですが、本作はそもそもが連続TVドラマのパイロット版。主人公と家政婦はさながら探偵と助手の関係。それぞれのキャラが立っていて心霊絡みのミステリーを紐解いていく。この展開は今や定番の一つですね。本邦の2時間TVドラマの多くも、大御所の作家さんが原作だったりするのでオリジナリティは感じられるものの、本作のシチュエーションやプロットを踏襲しているものが多いのではないかとさえ感じられます。なので、表現方法とか台詞回しとかは流石に時代を感じるし、ところどころ雑な感じがしないでもありませんが、物語の展開としては十分今の時代でも楽しめる内容ではないかと。 若かりし日の美しいダイアン・ベイカーさんを堪能できたことと、なかなかお目にかかれなかった稀少作品を観れたということで、+1の7点献上します。[インターネット(字幕)] 7点(2025-03-09 15:13:03)(良:1票) 《改行有》

9.  地獄:二つの生 《ネタバレ》 天使と死神は誰にでも見える(と思われる)世界の物語。天使は体形的には女性(少女?)を思わせるものの、言動や仕草は男性的でもあり、その翼は骨っぽくて飛べそうもない。一般的に描かれる天使とはやや異なるイメージがホラー風味を感じさせてくれます。 そして、その一見異形とも思える天使が、この世に生きる人間の天国行きか地獄行きかを死の直前に告げに来る訳ですが、このあたりの天使の在り方は個人的に抱いている天使の役割・立ち位置と少々異なり、冒頭から違和感(不気味さ)十分でした。 二話それぞれの感想を述べるならば、 パート1では、天使は「地獄の苦しみは生きている時の最悪の苦しみの十倍」と言うけれど、主人公の上司が地獄行きに先立って与えられた苦しみは、十倍なんてもんじゃないだろうと思え、天使の言うことは真に受けてはいけないと思えました。それと、結局天使が主人公に与えた地獄からの逃避行の筈の地下道での生活は、地獄での苦しみの予告編に過ぎず、結局は回り道をさせているだけかも。そもそも生でそんなもの食ったら何かしらの病原菌なり何なりで死んじゃいますって。やっぱ既に死んでいる?なので、つくづく天使の言葉は信じられないなぁという感じです。 パート2では、天使に与えられた5日間は主人公にとって最終試験のようなもので、母親、彼氏、母親、彼氏と試験された末に結局落第みたいな感じに思えました。なので天使は予め地獄行きを決めていたんじゃないかとまたもや不信感。だいたいからして母親の遺書は矛盾していて、一緒に逃げても先に行っても結末は同じとしか思えない。なのに逃げろと言われても。これも天使の策略か?やっぱり不信感。そんな感想です。 両話通じて思ったことは、ここで描かれている社会の閉塞感。何をやっても結局地獄。天国行きを言い渡されても所詮は目の前にぶら下げられたエサ。夢も希望もあったもんじゃない世界を覆い尽くしている絶望。メンタルやられそうな1本でした。あがいた末の絶望を見せられてもただ萎えるばかりかと。 ちなみにこれはロトスコープでしょうか?妙に生々しいアニメ。作品内容からすれば相応しいかも知れませんが、個人的には好みではない絵面。暗く陰鬱な画面に蠢く人物たちに疲れてしまいました。[インターネット(字幕)] 4点(2025-02-23 12:10:02)(良:1票) 《改行有》

10.  ジョーズ MEGAモンスターズ 《ネタバレ》 数少ない中国発サメ映画。海洋パニック作品とB級サメ映画の中間的な出来映えですね。 物語としては、海難事故で船を失って漂流する若者たちが、何とか生き残ろうと助け合いながら戦うものの、立ちそうな順に死亡フラグが立って一人ずつサメに食われていくという海洋パニックものの王道的な展開(ほぼ同じ内容の作品の既視感あるかも)。ですが、襲われる側の行動や言動が「ホントに生き残りたいの?」みたくどうにも理解・納得出来なかったり、肝心のサメはCGとしてはそれ程チープではないものの行動パターンが不自然過ぎて時間稼ぎ感があったり、全体的に矢鱈尺が長く感じてしまうような繰り返しの連続だったりして、いかにもB級感に溢れています。 ヒューマンドラマ感を込めようとしてかラスト近くの救助シーンは妙に引っ張るし、おまけにリベンジですかというラストシーン。あれ?あなた海洋調査隊とかなんかしらの海関係の人でしたっけ?って感じ。結果、自分的にはビキニ美女登場が必須条件?のB級サメ映画にカテゴライズさせていただいた次第です。[インターネット(字幕)] 3点(2025-02-15 14:47:16)《改行有》

11.  シティーハンター THE MOVIE 史上最香のミッション 《ネタバレ》 漫画原作世代(というにはやや上ですが)としては、確かに原作愛を感じるものの再現性には疑問がありました。ただ、それは当たり前のことであって、いくら日本漫画、日本アニメ大好きなフランス人文化だとしても、そもそもの民族性や歴史に由来する感性が異なる訳ですから、咀嚼・吸収して産み出されたものは別物であって何一つ不思議はありません。そのあたりは、20年前に大ゴケしたジャッキー版と本質的には共通している部分がなきにしもあらずです。(かたや成功、かたや失敗ですが) そんな訳で、キャスティングは勿論、細かなギャグや台詞を始めとする様々な仕掛けに彩られたお色気付きアクションコメディとしては楽しませてもらえましたが、これをもってして「シティーハンター」ですと言われても俄かに受け入れ難いものがありました。タイトルは敢えて変えて「シティーハンターに着想を得た作品」ということにして欲しかった。その部分で-1して、あくまでも「Nicky Larson et le parfum de Cupidon」として5点献上します。願わくば、もっと突き抜けた下ネタコメディ感とシリアスなハードボイルド感の対比を見せて欲しかった。[インターネット(字幕)] 5点(2025-02-11 10:31:35)《改行有》

12.  寫眞館 《ネタバレ》 短い尺の中に凝縮されて描かれる各時代の潮流に翻弄された喜怒哀楽。殆ど心を開こうとしない少女が、何十年も経た後に年老いた写真館の主人にやっと見せてくれた笑顔。ただし、直接ではなく一枚の写真を通して。劇中にはそんなシーンは登場しませんが、現像してネガから浮かび上がって来た彼女の微笑みに、主人は残り少なくなった人生を飾るに相応しい最高の喜びを感じることが出来たことでしょう。 奇を衒うような展開は一切なく、ある意味予想通りに展開していく物語。きっとそうなるだろうな、あぁなるだろうな、と容易に予想可能ながらも感動させてくれるという、短編ならではの佳作でした。[インターネット(邦画)] 8点(2025-02-06 11:20:37)《改行有》

13.  獣人島 《ネタバレ》 H・G・ウェルズの「ドクターモローの島」の初実写化作品ですね。原作があまりに有名なので今更ネタバレも何もないような気がしますが、初めて原作に触れたのは幼かった頃のこと。動物を生体改造して人間化するというアイディア、コンセプトは、子ども心に相当恐ろしかった記憶があります。一応「SF」というカテゴリーとして読んだのが救いと言うか、あくまでも空想科学小説なのだ!という理解が恐怖心を和らげていた気がします。 そして今、この1933年という自分が生まれるよりだいぶ前の作品を観て、やはり相当に恐い物語であることを再確認。その後に製作された1977年と1996年の作品は未見ですが、本作を観ればこの恐ろしさは十分過ぎるぐらいに伝わりますね。H・G・ウェルズという天才的な作家は19世紀にこの作品を生み出していたとは。いやはや何とも恐れ入ります。 神になりたかったマッドサイエンティスト。彼は最早自らが神の領域に達したと信じていたのですね。しかし、彼の創造物である獣人たちが「掟」の中に偽りを見出し「心」を手に入れたことによって彼は神の領域から引き摺り下ろされてしまう。現代に当てはめてみるに、物語の本質における原作者の天才的な先見性に驚きを感じるばかりです。 島のセット、獣人たちのデザインと特殊メイク、そして獣人たるキャラクター設定等々、重ね重ね1933年という時代に本作が製作されたことは驚くべきことと感じ入りました。[インターネット(字幕)] 8点(2025-01-27 11:01:13)《改行有》

14.  死霊館 《ネタバレ》 実話なのです。と予め断られてしまうと、そりぁもう文句のつけようがない…と言ってしまえばハイそれまで。 いえいえ、そんなことはありませんね。日頃から思ったり時としてレビューに書き込んだりしているのですが、そもそも悪魔が出たらもう何でもあり。起きてる現象が物理的に現実の物かどうかなんてどうでもいい訳でして、万能選手の悪魔には出来ないことなんぞないのだ、と断言されてしまいかねない訳なのですね。そこへ持って来て(当然のことながら)本作はキリスト教ありきの設定。悪魔路線に関する登場人物の物分かりの良さが光ります。てか、それがあるからこそテンポの良さが一層リードされてます。 なにはともあれ、この悪魔の顔出し加減の絶妙さがあってこそ、実話であることを失念してしまう程に思いっきり見応えのある作品に仕上がってますね。ノンストップホラーアクションといった風情。流石のジェームズ・ワン監督です。全体的にスタッフも相当充実してるのでしょう。細かな演出、大きな演出、基本的にオカルト作品としての不満は皆無でした。 本作はシリーズ第1弾。このシリーズ、個人的には別段コンプリートを目指してはいませんし、本作を観ればもう十分かも。と言いつつも、シリーズ他作を覗いて観たくなる佳作でした。[インターネット(字幕)] 8点(2025-01-22 00:24:43)(良:1票) 《改行有》

15.  ジュラシック・シャーク 《ネタバレ》 愛すべきZ級サメ映画。なりゆきで「3」を先に観てしまいましたが、どっちを先に観ても関係ないことが確認出来て良かったです。この手のZ級がダメという方にはオリジナル?だろうが「3」だろうが関係ないです。本来ならば2つの作品(ホントは「2」もあるようですが観れないので除外)を比較してレビューしたいのですが当サイトのルールから外れそうなので自粛します。 なので本作について述べさせていただくならば、オープニング(エンド)ロールが異常に長い!特にエンドロールはクソ長い!キャスト紹介×3って何なの? 鮫のCGはショボいながらもまあまあの造形。「3」に比べれば…否、比べてはいけないですね。 ストーリーは「3」と比べれば…否、比べてはいけないですね。 俳優陣、特にヒロインは「3」と比べれば…否、比べてはいけないですね。 つまり、「3」と比べるぐらいしか楽しみ方がないと言うか、思うにブレッド・ケリーさんとマーク・ポロニアさんという二人の監督の芸風の違いを楽しむというのが本作に相応しい楽しみ方なのではないかと思える訳なのです。 で、評価は「3」と比べるまでもありませんでした。ある意味、楽しかったですけどね。[インターネット(字幕)] 1点(2024-12-30 00:03:20)(良:1票) 《改行有》

16.  ジェクシー!スマホを変えただけなのに 《ネタバレ》 超ダサい男が超可愛い女の子に何故か好かれてハッピーエンド♪みたいなラブコメは数多ありますが、これはスマホのAIとの変則三角関係みたいなシチュエーションで面白い。コンピュータと人間との戦いみたいな構図なんですが、ターミネータみたく人類の存亡をかけるような壮大なバトル系SFでもなく、より哲学的なテイストを加えたHAL9000の反乱みたいな難しさもない。超個人的な世界で結構ミニマムに展開される近未来SFサスペンス的な味わいのあるラブコメ。気に入りました。 まぁ、やってることはなんとも罪がないというか(クライマックスの街中破壊シーンはともかく)、微笑ましい限りのハッピーエンドお約束ムービー。安心して観てられます。てか尺の都合もあるのでしょうが上手く行き過ぎの感は否めませんが。細かな疑問は敢えて口にせず、純粋にラブコメとして観るのが正解ですね。 道行く人もオフィスの人もカフェの客も、誰も彼もがスマホスマホの社会。しかし人間愛に目覚めたフィルは、スマホは道具と割り切って「ながら歩き」を卒業。それもジェクシーのおかげで。そんなシニカルな社会派作品としての側面も見せてくれる佳作に甘めの7点献上します。 ちなみに邦題はちょっと遊び過ぎたかも。[インターネット(字幕)] 7点(2024-11-28 17:45:04)(良:1票) 《改行有》

17.  ジュラシック・シャーク-3.0 《ネタバレ》 流石のマーク・ポロニア監督。これは相当Z級感満載の作品ですね。 冒頭いきなりのCGなのかアニメなのか判断に窮するサメが登場。どう見ても空気を入れて膨らませているようなサメの背鰭が海面を彷徨う。しかも、登場カットごとに相当なレベルで大きさが異なるという巨大?ザメ。そして本作のヒロインである(褒め言葉かどうかギリギリ)ダイナマイトバディのモデルが登場。更には訳もなく凶暴でエロい窃盗団の女等々。全編通じてどこを取っても何かしら言いたくなる登場人物・脚本・演出ばかり。そして何とラストに殆ど脈絡なく監督の秘蔵っ子?シャーケンシュタインを連れて来るとは…。これにはもう脱帽あるのみです。 これはこれで楽しい!と声を大にして言いたいところですが、いくらなんでも観る者を選び過ぎですよね。いや、それでいいのだ!というサメ映画フリークスのみが賛辞を贈るであろう作品でした。だとしても、オープニング(エンド)ロールの異様な長さ(のんびりさ)は勘弁して欲しかったところです。 ちなみにプロットはほぼ「1」の焼き直し?監督が違うだけ?私はまだ「1」を観ていないのですが、乗りかかった船ならぬサメ。この際観ないといかんのでしょうね…。(「2」が配給されていないのにはホッとしますが)[インターネット(字幕)] 1点(2024-11-24 17:22:51)(良:1票) 《改行有》

18.  真実の穴 《ネタバレ》 東南アジア発のホラーには、邦画ホラーや洋画ホラーとは異なる独特の雰囲気(=魅力)がありますね。本作もどことなく邦画ホラーの湿気に通じるものを感じるものの、邦画とは少々異なる味わいが楽しめます。素朴、と言うとちょっと違うかも知れませんが、作り物ではない自然な恐さとでも言いましょうか、生活感は近代的でありながら語られる恐怖は少し時代を遡るような感じがします。 少し前に洋画ホラーで同じような壁の穴を扱った作品を観ましたが、そちらはもっとグロテスクかつエロティックな描かれ方でした。それはそれで面白かったのですが、本作の穴はそれと比べれば相当に控え目。直接的(攻撃的)な恐さというより心理的な恐さです。洋画ホラーとアジアンホラーの違いがよく解ります。 壁の向こうに見える世界。それは現実とは時間も空間も異なる異世界。穴は過去の悲劇を語りかけて来る。じわじわと家族の秘密が垣間見えて来ます。祖父母が、そしてマイが隠し続けて来た秘密。マイが実家を飛び出して以来、過去の怨念は出口を失っていたのでしょう。そこにやってきた姉弟。恨みを訴えるには最適な二人です。祖父母には見えなかった(見ようとしていなかった)壁の穴は二人に真実を見せようとし始めます。 願わくば、もう少し尺を短く出来なかったものか。ピムをものにしようとしているパットの悪友のエピソード。ピムの部活のエピソード。物語全体を見たときに、これって必要なエピソード?と思えてなりませんでした。二つのエピソードを絡めてまで描く必要があったのかどうか?本筋だけで十分楽しめたのでサイドストーリーが余分に思えてしまいました。 とは言え、じわっと来る恐さが光るタイ発ホラーに7点献上します。[インターネット(字幕)] 7点(2024-09-05 16:40:22)《改行有》

19.  シー・オブ・ザ・デッド 《ネタバレ》 兎に角汚い!ドロドロのぐちゃぐちゃといった画面。そのくせ何故か目を背けたくなるような残虐性はいま一つ感じないという不思議な世界。ただ単に汚な過ぎるからか?全編通じて清潔感皆無なので潔癖症の方は要注意です。あ、唯一生き残った少女だけは可憐です。 物語は極めてシンプル。少々コミカルな会話を交わしつつ二人の漁師が網を巻き上げているとお約束通りに怪物が登場。死んだようにぐったりしているかと思いきや、これまたお約束通りに襲い掛かりガブリ。サメ映画なら船だけ残して二人とも食べられちゃうところですが、ここは生きて帰って村中に感染拡大させないと物語は始まらない。すべてがお約束通り。 その後の展開もまた然り。その夜は奇しくも村で初めてのクラブ開店日。どうみても男のマダムが経営するクラブでは、お約束通りにサービスカットが満載。ギャグ?も満載。ドロドロ画面で半分ぐらいは良く見えないまでもサービスカットは多め。でもドロドロだからエロティック感はほぼ無いというサービスにならずじまいな状況。 序盤は意外性とかワクワク感はないものの、適度にスピーディかつある意味興味深く展開していくのですが、最初の感染者が愛息に食いついちゃったあたりからは殆どカオス。しまいには逃げ惑う少女をゾンビ鯨がゾンビ人間を蹴散らしながら追いかけるものの、鯨は岩を登れないからセーフという理に適っているようで適っていないような力業的展開。更には同じく力業的に挿し込まれている謎のオカルト風味で締めくくり。 これはゾンビ映画?強いて言うならそうなんでしょうね。一応何かに感染していることは間違いなさそうですし、一度は死んでからゾンビ化しているようですし。それにしても汚い1本でした。 (追記)結局主役的に生き残る青年は、後で見てみたら「アルビノ」という役名ですね。だから顔を白く(かなりてムラだらけですが)していたのですね。顔を適当に白く塗って役名がアルビノって、ブラジル的には大丈夫なんでしょうか?何か特別な意味があるのかな?本邦的にはダメなんじゃないかなぁなどと思った次第です。[インターネット(字幕)] 3点(2024-08-25 22:30:52)《改行有》

20.  新感染半島 ファイナル・ステージ 《ネタバレ》 予告編やあらすじ紹介を見て「これは続編と言いつつ別物だな」という予感がありましたが、完全に別物でした。 ただし、だからと言って面白くないということもなく、物語としての意外性は殆どないながらも、豪快なカーアクションやゾンビや武装集団相手のバトルシーンは見応え十分。実写ではないと判っていても手に汗握るシーンは多々ありました。作り手には失礼かも知れませんが、シンプルにB級ゾンビアクションとして見る限りは上質ではないかと。 強いて不満点を挙げるとすれば、主人公が重要な決断を迫られるシーンは悉く間延び感が否めず、「その状況でアンタなんでそんなにのんびり逡巡してるの?」みたいなシーンが何か所もありました。主人公に限らず、演出上の独特の間が気になりましたね。観客の感動を呼びたいというのがありありとしていると言うか。監督は同じ方だと思いますが、前作ではそれほど気にならなかったように記憶しているのですが。 ともあれ、続編と言うことは脇に置いた上での6点献上です。[インターネット(字幕)] 6点(2024-07-01 11:52:15)《改行有》

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