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プロフィール |
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54 |
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自己紹介 |
現在豪州在住です。 なるべくネタバレしないように。 なるべく人が損をしないように。 なるべく自分も損したくない。 |
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1. 下妻物語
《ネタバレ》 この映画スゴイですよ。こんなバカバカしい演出なのに、「女(乙女)の美学」がぎっしり詰まってる。監督がおっさんだというのがホントに信じられない。よくぞここまで「乙女」を描いた!と思うもの。
ネタバレだけど、この話のオチは「ヒミコ伝説がウソだった」ということじゃなくて、「ウソだったヒミコ伝説を2人でホンモノにした」ってことだと思う。レディースと刺繍屋がくっついたってところで桃子・イチゴの関係に符合するし、そこから生まれた一人娘=ヒミコ伝説をホンモノに昇華しちゃったことと思えば合点がいく。だからこそ、この作品は面白い。「ロココ時代のおフランスに生まれたかった」と宣う桃子に対して現実的に見えるイチゴも、結局乙女の空想癖の中に生きてた、ということでもあるし。
ただ、「乙女の空想癖」が心情的に理解できてないと厳しいものがあるのかも・・・。
というわけで、面白い作品だとは思うけど、あえて男性にはオススメしません。[DVD(字幕)] 9点(2006-06-05 10:45:39)(良:1票) 《改行有》
2. Shall we Dance? シャル・ウィ・ダンス?(2004)
《ネタバレ》 良いという方には申し訳ないけれど、始まって10分くらいで「こりゃヤバイ」と思っていたら、そのままずるずると「ヤバかった」。ヘタにオリジナルに忠実な割に変なところで表面だけアメリカ的になってるもんだから、芯が通ってない。初めっから最後まで、ジョンが何考えてるんだかサッパリわかんなかったし、そんな状態だから感情移入なんかできるわけがない。
アメリカ的に奥さんの存在強くしたはいいんだけど、そのせいか他のキャラの印象が弱まってしまって主人公との「対比」が生きてない。個人のエピソードも「だから何?」としか思えなかった。
そもそも何で奥さんに内緒でダンスを習わないといけないの? ポーリーンが目的だったにしても、そのポーリーンとの心の交流がほとんど描かれてないし、「ちょっとした浮気心」の表現も弱い。「ダンスを習っていることが恥ずかしい」という社会性も表現されてるわけではない(ゲイだと思われるってのはあったが、あくまでも個人レベルの話だった)。
そして、オリジナルにはいない「息子」。いる必要あったのか??
てか奥さんが一番生き生きして存在感あったな。そんなスーザンに+1点インクリメント。[映画館(字幕)] 3点(2006-01-21 13:04:52)《改行有》
3. シン・シティ
素晴らしき哉騎士道精神!
惚れた女のために命を掛け、守るために死ねず、守るために死ぬ。
でも女も守られるだけじゃない。自ら戦う意志と選択する意志を持っている。
そして敵は、通せんぼする醜い大男ではなく、言ってみれば神にも等しい権力者たち。権力者が悪と言えばそれが人道的に正義であろうとも悪とされ制裁されてしまう。
(思えば、ケヴィンが聖職者関係であり、戦っているのをよそ目に聖書を読んでいるというのも暗示的だ)
民衆は、何が悪で何が正義か、欺かれる。
それでも彼らはただ一人の女を守るためにひたすら戦い続ける。
これぞ現代の騎士物語と言っても過言ではなかろう。
映像センスについてはもう言うことはあるまい。
個人的に好きなのは「Basin City」と書いてある看板の「Ba」の部分がぐちゃぐちゃっと消されて「sin City」となってるところ。[映画館(字幕)] 9点(2005-12-08 11:23:16)《改行有》
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