みんなのシネマレビュー |
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1. シーラ山の狼 《ネタバレ》 まったく期待せずに見たが、意外としっかりできたストーリーだった。 ラストシーンこそ緊迫感があって、意外なところから弾が飛んできたし面白いのだが、そこにいたるまでの過程で退屈した。 シルヴァーナ・マンガーノの撮り方がとてもうまい。 さりげなく上半身がはだけるシーン、川辺で素足をばたつかせるシーン等は、彼女をとても魅力的に捉えており、それを見た野郎どもが色めき立つのも納得の出来栄え。[インターネット(字幕)] 5点(2025-04-29 15:04:23)《改行有》 2. 十字架の男 《ネタバレ》 ロベルト・ロッセリーニ戦争映画三部作のトリを飾る作品。 従軍司祭が敵味方関係なく人々を導き救おうとする話だが、宗教的だし真面目過ぎるし戦闘シーンは単調だしで、非常につまらない。[インターネット(字幕)] 2点(2025-04-23 21:53:16)《改行有》 3. 白い船(1941) 《ネタバレ》 戦時中に政府から依頼されて撮った作品らしく、もちろんプロパガンダ映画なのだが、最後にはドラマ性をしっかり持ってきたところが凄い。 おそらくそれが評価され、後のロベルト・ロッセリーニの活躍につながっていったのだろう。[インターネット(字幕)] 5点(2025-04-22 23:38:49)《改行有》 4. ジャグ:いのちのかけら 《ネタバレ》 アート系の映画っぽいので、これ系統の映画は見る人のセンスにマッチするかしないかで、大きく点数がブレそうな内容だ。 パキスタンの夜の街並みはまるで香港の様で、とても美しく妖しい魅力たっぷりなのだが、話の内容が意味が分からなすぎて眠気が酷かった。 この酷い眠気、つまり自分には合わなかったと思われる。[インターネット(字幕)] 2点(2025-02-22 09:39:31)《改行有》 5. しまこと小豆島 《ネタバレ》 小豆島、一度は行ってみたい。 オリーブや醤油、好きなものばかりだから。 本作はそんな小豆島が舞台。 しまこという女性が主人公。 しまこの母親は既に亡くなっていて、父親には再婚予定の女性がいる。 その再婚予定の女性としまこが、何故か二人で小豆島を訪れるという不自然な設定。 二人には最初距離があったが、小豆島を旅するうちに心を通わせる。 話自体は心温まるものであり、見ていて悪い気持ちはしない。 ただ、設定がいささか強引なので、話で見せるというより小豆島をアピールすることが目的の作品な感じがした。[インターネット(邦画)] 6点(2025-02-19 20:17:10)《改行有》 6. シェルタリング・スカイ 《ネタバレ》 いまいち乗り切れない、煮え切らない内容の映画だった。 序盤はエキゾチックなロードムービーといった趣きでなかなかの味わいだったが、終盤に近づくにつれ「海外旅行には行きたくない」という気持ちにさせられる、非常にネガティブな内容だったように思う。[インターネット(字幕)] 5点(2025-01-29 20:57:51)《改行有》 7. 人生劇場(1936) 《ネタバレ》 現存するフィルムは再編集された短縮版で47分のものである。 日活多摩川撮影所の火事により、戦前の日活映画のフィルムが消失したが、その中にこの「人生劇場」のフィルムも含まれていたとの事。 その火事で戦前の山中貞雄や伊藤大輔、そして溝口健二らの作品も消失してしまったらしい。 大変、残念な話である。 さて本作だが短縮版とはいえ、いわゆる「フィルムの断片」とは異なり、ストーリー自体は理解することができる。 没落したヤクザの行く末やそこに生まれ育った男の人生を描いている。 ところで主人公は青成瓢吉という名前だが、弱々しい男に対する蔑称である「青成瓢箪」というのは、この作品が由来なのだろうか。 →調べたら「末成りの瓢箪(うらなりのひょうたん)」と混同していたようだ、お恥ずかしい。[DVD(邦画)] 6点(2025-01-11 15:52:53)《改行有》 8. 神秘の騎士 《ネタバレ》 なかなか面白いストーリー展開ではあるのだが、最後のお屋敷での手紙を奪う顛末がどうも都合が良すぎる嫌いがある。 さすがのカサノバをもってしても無理がある展開が残念。 それに対しカサノバの弟が監禁されていたお屋敷の雰囲気が、まるでハマー・フィルムの映画に出てくるような不気味さがあって楽しめる。[DVD(字幕)] 6点(2024-12-30 13:55:54)《改行有》 9. 周遊する蒸気船 《ネタバレ》 1930年代のコメディとしては圧倒的一番で面白かった。 これほど笑ったのは久しぶり! 新生モーゼとかいう預言者のオッサンが最高に面白い! 桟橋に立っていたところを投げ縄で川に引き込まれ、船に引き回しされる。 川の中にモロ沈んでるし、これ死んじゃうよー!って爆笑しながら見ていた。 しかもその後、船の薪をくべるのに参加してるのもウケるし、途中で薪がなくなって「ポカホンタス」とかいうラム酒を燃やすくだり、召使いの黒人が「危険すぎる!」と叫ぶ。 そりゃ危険だろよ!!と大爆笑。あぶねーよ、新生モーゼ! その陰で、アル中のオッサンが自分が飲む分を袋に隠して確保してるのも微笑ましい。 あと、蝋人形を燃やすのはかなりシュールな笑いだね。 特筆すべきはアン・シャーリーの時代を超越した可愛らしさ! 小柄な身体にあの爽やかな笑顔! 今の時代にも通用する可憐なルックスに驚き申した。 個人的にジョン・フォード監督の最高傑作に推したい。[インターネット(字幕)] 9点(2024-12-30 10:40:40)《改行有》 10. 人生はわれらのもの 《ネタバレ》 見る前の前提知識としてフランスにおける共産党とは何なのか、何と対立していて何と同胞なのか、ファシストとは何かについてくらいは知ってないと訳のわからないまま終わってしまうプロパガンダ映画である。 戦争や政治思想に関する歴史的映像を見たという感覚であり、面白いとかつらまないとかの尺度では測れない内容である。[インターネット(字幕)] 5点(2024-11-26 20:29:26)《改行有》 11. ジャン・ルノワールのトニ 《ネタバレ》 カミセン、トニセンではなく主人公はトニという人。 やたらに喧嘩は強いが、そこまでモテそうにも見えない。 だけど気骨溢れる人間味のある男だ。 愛した女性がカミセン、いやカミさん以外ってのが良くないね。 あのラストは自分を愛してくれたカミセン、いやカミさんを捨てた応報だろうね。 特に同情は出来ないね。[インターネット(字幕)] 6点(2024-11-20 20:20:12)《改行有》 12. 白い馬(1952) 《ネタバレ》 湿地帯や干ばつした大地、地平線と水平線などロケーションが印象的。 白黒映画なので他の馬も白く見えるが、主演の白毛は髪の毛がロン毛なので見分けがつく。 この白毛は少年にしか心を許さない。 生きた馬と少年が主演なので、気味の悪い生きた赤い風船よりは本作の方が断然好み。[インターネット(字幕)] 7点(2024-11-09 15:08:20)(良:1票) 《改行有》 13. 写楽 《ネタバレ》 とんぼが写楽になるまでの前半は溜め息が出るほどつまらなかったが、写楽になってからの後半は少しはマシになった。 衰えきったフランキー堺が印象に残る。 本当に今にも死んでしまいそうなほど病的で、声にも張りがない。 その他キャスティングはまったく魅力なし。 前半が1点、後半が5点、その平均をとって3点といったところか。[インターネット(邦画)] 3点(2024-11-07 19:56:56)《改行有》 14. 書見機 《ネタバレ》 書見機とは何ぞやと思いながら見ていたら、なるほどそういう事かと理解した。 寺山修司の他の短編に比べると比較的見やすい内容ではあるが、本作には変態性、気色の悪さというものはないので、刺激が無く少々眠たくはなるかも。[インターネット(邦画)] 5点(2024-10-20 16:57:20)《改行有》 15. ジャンケン戦争 《ネタバレ》 幾つかの不快ポイントはあったものの、終盤で展開される「半ケツ」で爆笑できたので良かったのかな。 しかしゲシュタポ側の膝や太ももにある黒い斑点はなんだ?クソ気持ち悪いぞ。[インターネット(邦画)] 6点(2024-10-20 16:08:30)《改行有》 16. 女優ナナ(1926) 《ネタバレ》 3時間近いサイレント映画とあって、見るのにえらい気合いと体力を使った。 少しずつ見進めて、見終えるのに3日を要した。 話はかなり分かりやすくて、演出に対しての抵抗感はなかった。 抵抗を感じたのはナナの外見に対してだった。 目の色が薄くてそれがモノクロ映像で浮き上がり、まるで白目を剥いているように見える。 つまり気持ちが悪い。 サイレント映画の演出とはいえ、立ち振る舞いも大げさで、こちらのテンションは落ちる。 時代とはいえ、脇毛ボーボーも見ていて気持ちの良いものではない。 ナナに人生を狂わされた男たちの話だけに、このナナの外見の気持ち悪さは重大な問題だ。[インターネット(字幕)] 5点(2024-10-06 14:07:20)《改行有》 17. 縞の背広の親分衆 《ネタバレ》 無茶苦茶な内容で頻繁に興醒めするも、単なる駄作とは言いたくない魅力が間違いなくある。 つまらないかも…と思った矢先に、小技の効いたギャグでクスりと笑わせてくれるから評価が難しい。 はちゃめちゃぶりで疲れつつも、魅力を感じるギャグなシーンもあったりで、終始微妙な感じで見てたら、ついには幕を閉じたって感じで何だが振り回されっぱなしの一時間半だった。[インターネット(邦画)] 5点(2024-09-29 22:46:50)《改行有》 18. 死体の人 《ネタバレ》 いくら色々あったとはいえ、唐田えりかが風俗嬢役でしかも売れないバンドマンと付き合っていて妊娠してるのに腹蹴られるとか、見ていて悲しい気持ちになる。 それとも演技の幅を広げていると捉えれば良いのか? 一方で、死体専門の役者を主人公にする着想は面白い。 しかも演者としてのこだわりを見せれば見せるほど監督にウザがられるのが切ない。[インターネット(邦画)] 7点(2024-07-13 23:43:38)《改行有》 19. 躾 《ネタバレ》 これは単なるいじめを描いているだけで、大した意味を感じない。 メッセージ性があるとすれば、このようなDVをもし受けている人がいたら、この映画のように証拠を録音して通報してくださいということなのかもしれないが、そもそも報復とか後がやっかいだからなかなか通報できないわけで、あまり意味を感じない。 しかも、この夫婦は全くお似合いではなく、夫婦というリアリティが欠如している。 そこからして既につまらない。[インターネット(邦画)] 0点(2024-06-07 21:17:59)《改行有》 20. 人生は四十二から 《ネタバレ》 アル中の演技をする主人公が凄すぎる。 実にコミカルで楽しい。 後半は、このアル中の演技がなりをひそめ強引な大円団。 アル中演技をもっと見せてほしかった! それにしても美しい人が出ていたなぁ。 伯爵が一目惚れする女性。 綺麗な人もいるものだ。[インターネット(字幕)] 6点(2024-05-23 22:16:30)《改行有》
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