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1. シカゴ(2002)
もともと好きでもないミュージカルをいくつか見てきたが、もうやめとこうと思う。決定的に肌に合わない。
見せ場である歌と踊りの場面を楽しめないんだから、どうしようもないっスね。うーん。現代のロック、ヒップホップの音楽、ダンスの方がはるかに魅力的なように思える。
とはいえ、これを見て楽しめる人も確実にいるんだろうねえ。まあ歌舞伎とか能と同じなんだろうね。分かる人には分かるっていう。
ミュージカル文化になじみの薄い日本人にとっては、非常にキツイっす。
リチャード・ギアは素人目に見て、踊れてなかったよ。[DVD(字幕)] 3点(2009-08-10 23:06:59)《改行有》
2. 仁義なき戦い
そこそこ面白い。基本的にヤクザ映画は嫌いだが、この映画はヤクザを過度に美化していない点に好感がもてる。
広島出身者としては、劇中の広島弁がどうしても気になった。映画の質と直接関係はないが、思った事をいくつか書いておく。
セリフ自体は、ほぼ正確な広島弁だった。だが、ほとんどすべての役者がイントネーションを間違っていた。一番マシだったのは菅原文太だった。
映画中で「こんな」という言葉を「お前」という意味で使っていた。しかし広島弁で「こんな(こんなあ)」は「こいつ」という意味であって、「お前」ではない。同様に「そいつ」を「そんなあ」、「あいつ」を「あんなあ」と言う。
イントネーションについては最も難しい部分だから、ある程度はやむを得ないと思う。だが語彙の間違いはできるだけ避けてほしいものだ。[DVD(邦画)] 6点(2008-12-30 13:44:30)《改行有》
3. JAWS/ジョーズ
この映画の中に、僕が今まで観た映画の中で最も印象に残ったシーンの一つがある。最初に見たのはテレビで、確か小学生の時だったと思う。
鮫退治のために、ベテラン漁師とともに船で沖へ出たブロディ署長。署長は横柄な漁師にこき使われ、罵声を浴びせられ、ぶつぶつ文句を言いながら船尾で鮫のエサをまく。「てめーの顔を見るぐらいなら、人食い鮫と顔をつきあわせてる方がマシだ――」署長が船長に対する憎まれ口を言った瞬間に海面が二つに割れ、ドラム缶ほどの大きさがありそうな巨大な鮫の頭が、何重にも生えた牙の列のある口中を見せながら現れる。鮫はエサである肉塊を数個まとめてガブガブと飲み込み、そのまま、その頭と同様巨大な波しぶきと波紋を残して、海中に消えてゆく。署長、一言も発せず立ち上がり、そのままフラフラと後退し、船室へと入っていく。そして横にいる船長に言うかのように、また独り言のように、つぶやく。「…………この船じゃ、小さすぎる」
この、「この船じゃ、小さすぎる」 以上に署長の鮫への恐怖と、これから始まる壮絶な死闘への予感を表現する言葉は他にあるのかと、僕はいまだに考える。
そのシーンに衝撃を受けた僕は新聞のテレビ欄を見て、本当は見なくても分かっている 「スティーブン・スピルバーグ監督」 という文字を確認し、そしてその名を心に刻みつけよう、と思った。
僕の記憶の限りでは、それが映画において「演出力」というものが何か、ということを知った最初の瞬間だった。[地上波(吹替)] 10点(2008-02-11 22:12:46)(良:1票) 《改行有》
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