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【製作年 : 1930年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
1. 淑女は何を忘れたか ユーモア溢れる映画で、これが小津映画独特の間と雰囲気によって作り出されている。だがこの映画が作られたのは、日中戦争の発端となった盧溝橋事件の起こるほんの少し前。戦争によって桑野通子のモダンガール姿も消え、小津監督を初め製作担当陣もを駆り出されていくのかと思うと感慨深い。[DVD(邦画)] 7点(2013-10-12 08:59:41) 2. 自由を我等に サイレント映画風のコメディかと思いきや要所で台詞が入るしオペレッタ風にもなる。結局はチャップリンとは違うスパイスのきいたコメディなのだろうか。お金や地位よりも恋愛よりも自由が一番とは・・・。脱獄してからとんとん拍子に社長とはあんまりという気もするが、風刺劇とみれば何のことはない。[DVD(字幕)] 7点(2013-08-18 19:23:47) 3. シカゴ(1937) 前半はブロードウェイ女優アリス・フェイの歌も良いし、オレリー兄弟を中心とする人間模様が変人家族と言われるだけあっておもしろい。特に、ダイオンとベルが言い争っているところに、警察官が駆けつけるシーンが二度もあるのには笑える。だが火事が起きてからの後半はパニック映画になって安っぽくつまらなくなってしまったのが残念だ。[DVD(字幕)] 6点(2013-03-27 20:06:57) 4. ジキル博士とハイド氏(1931) 《ネタバレ》 原作はスティーヴンソンの名作「ジキル博士とハイド氏」、ジキル博士とハイド氏の違った人格の二重生活を扱ったものだが、私にはいまいち内容がピンとこなかった。しかし、この映画は実にわかりやすくコンパクトに描いていると思う。 昔はジキル=善、ハイド=悪というとらえ方が一般的で、ジキル=偽善、ハイド=正直や、ジキル=紳士、ハイド=野獣にもなった。それが淀川さんの解説(全面ネタバレに近い)によって、人間そのものが善良で抑制心を持つ面と本能のままに自由に生きたいという面の二面性を持つものであり、その悲劇を主題にした映画だった。 この名作は数多くの映画や舞台劇、ミュージカルから少年少女向けのお話まで、数多くリメイクを生んできた。映画に限っても、フレデリック・マーチだけでなく数多くの名優が演じてきたが、さすがに彼は主演男優賞をとるだけあってすばらしいし、映画も大変わかりやすい。 ところでこの映画見るとどうしても「フランケンシュタイン」を思い出してしまうのは私だけかな。[DVD(字幕)] 7点(2012-05-30 01:28:44)《改行有》 5. 小公子(1936) 先にリトル・プリンス(1980)も見ていたし、子どもの頃絵本や小説などで親しんだ物語だったので、すんなりと見れた。伯爵をオーブリー・スミスが演じているが、さすがにアレック・ギネスにはかなわない。しかし全体的にはよくまとまった映画であり、原作の雰囲気をよく表していると思う。[DVD(字幕)] 6点(2012-02-24 06:30:59) 6. 勝利の朝 「女優志願」のオリジナルということで見たが、映像が古いせいもありあまり好きになれなかった。スーザン・ストラスバーグの方がかわいいし、カラーのリメイク版の方が良かったと思ったのは、私だけではないらしい。 映画の終盤になって、これは舞台劇なのだと改めて実感する。ならばもっと舞台劇らしく撮った方が良かったのではないかと思う。そうすれば、昼にはしぼむ花(朝顔)のようにというのが、もっと生きてくるのではなかろうか。[DVD(字幕)] 5点(2011-12-27 20:26:20)《改行有》
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