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1. ジュラシック・パーク
《ネタバレ》 新作『ジュラシック・ワールド』が世界中でヒットを飛ばしているので、観直しました。
最初に見たのはまだ子供の頃。当時は気が付かなかった脚本のアラをいくつか発見してちょっと嬉しくなりました。トリケラトプスとエリーの件、エリーが無事に帰る件、そのことを知っている前提での会話がなされるティラノサウルス襲来前のシーン。この辺なんとかならんかったのかな。
作品全体は予測不可能なパニック映画としてとても良くできています。俳優の演技も良い。特に姉弟の演技が素晴らしいというか、演出が素晴らしいというか。あの二人、最初はこまっしゃくれたガキでどうにも気に食わないキャラクターなのですが、物語が進むに連れてだんだん愛おしくなってくる。観客がグラントの心境を追体験できるようになっているんです。ラプトルに襲われるシーンなんてもう固唾を呑んで見守ってしまって…。凄い!さすがスピルバーグ。
『ジュラシック・ワールド』も楽しみです。[インターネット(字幕)] 7点(2015-07-24 16:40:44)《改行有》
2. シンドラーのリスト
《ネタバレ》 今までの人生の中で、最も短く感じられる3時間でした。あれだけ多くの出来事があって、残酷な描写があったのに、なぜ短く感じたのか?それはテンポの良さ、撮影技術の素晴らしさのおかげじゃないかと思います。今思い返せば、無駄なシーンがなかったのではないでしょうか。全てのシーンに意味がある。これは名作の条件ですが、3時間ですよ。3時間の映画がここまで完璧に作りこまれている。それ自体に敬服します。
物語も素晴らしく、シンドラーの変化は涙無くして見られません。ユダヤ人を労働者としか見ておらず、感謝されたことにすら激怒していたシンドラーが、最後はユダヤ人の胸の中で号泣する。その過程がとても感動的で、今までに見た映画の中で最も泣いてしまいました。
ユダヤ人が救われたという事実を映画化しているのですから、それに焦点が当たりがちですが、シンドラーという一個人の心境の変化を巡るドラマとしても素晴らしい。傑作と謳われる映画は多々あれど、ここまで完璧な映画はそうないと思います。[DVD(字幕)] 9点(2014-07-02 22:02:14)《改行有》
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