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1.  新・刑事コロンボ/恋におちたコロンボ<TVM> 《ネタバレ》 「刑事物語」という武田鉄矢主演の邦画がある。無関係なタイトルを引き合いに出して申し訳ないが、今回のコロンボはその映画の片山刑事と重なって見える。 どう重なるかというと、女に弱く、がっしり体系でスマートに見えない、もてないが無害な男という人間臭さが武田演じる片山刑事と似て見えた 一応コロンボの名誉のために一言添えておくと、タイトル「恋におちたコロンボ(…のふりをしているコロンボ)」といったところだろうと思う かみさん一筋のおしどり設定を崩してまでやる話でもないだろうから。本気でそんな色ボケキャラにしたら、往年のファンからどれだけ叩かれるかしれたもんじゃない 一応とつけたのは、ちょっとやりすぎな面があるから。ネクタイ締め直しからのキスシーンや、バイオリンケースに花束を隠して贈るコロンボなど、キツめなシーンがあるからだ 初対面のうっかりパジャマをコートでひた隠しにするシーンも、この段階で色ボケを演じるわけがないことから、後の容疑者に対面してマジで女を意識しているようにしか見えない これは今回の犯人役フェイ・ダナウェイに対する礼儀を作品内で表したメタな応対と考えるのが自然なエンターテインメントとの向き合いかたなんだろうな 冒頭のクレジットでわかるが本作の脚本は原作小説のない、ピーター・フォークのオリジナルストーリーである 一応、コロンボ役の当人が責任をもって書いたものと素直に受け止めるとするならば、デートでカウンターに座るコロンボとか、自分で書いたんかと 実は、「刑事物語」も基本、脚本は主演の武田鉄矢が書いている。女に弱い男は自身で書かないとならないしきたりでもあるのだろうか 「刑事だって人間だよな」といってゴニョゴニョする武田鉄矢の迫真演技と、そこまではいかないまでも浮ついた不倫ぽい行動をとるコロンボに何度も言うが共通するものを感じた コロンボ馴染みの店で普段心底を見せないコロンボが他人の分析という形で珍しく心の中を事細かに露呈される。「見当違いという逃げ道」を用意しながらの苦肉の心理描写だ 今回、コロンボの違法な捜査は度を越えている。留守中に容疑者の部屋を平然と漁っている。旧コロンボでも不在を狙って証拠を捜すことはあったが、容疑者に見咎められて 仮に嘘でも「~さんに尋ねたらこちらに案内された」など言い訳を用意して(後ろめたいことがないふりをする容疑者を追い込むように)事後承諾をとったり 引き出しなど勝手に開けたりはしてなかったように思われる。新シリーズではよくあるが、犯行現場の検証と家宅捜索をごっちゃにしてはならない あと、共犯の女性。「二枚のドガの絵」と同じ電気毛布体温操作と逃走する影を見せるトリックを再利用する役割を与えられていたが それ以降は主犯の心境を語らせるための単なる聞き役になっていて人物としての存在感が全くない なにもしないが、話の都合上コロンボの追及を待つために(完全にフェイ・ダナウェイへの疑いが晴れるまで不安だから待つという名目で)ヨーロッパへ逃げずにその場に留まり続ける 最初の白黒映画「ゴジラ」には、アメリカ公開用に一部編集、アメリカ人記者としてゴジラを追うレイモンド・バーを新規撮影追加した「怪獣王ゴジラ」という映画がある さらなる無関係なタイトルの引き合いで申し訳ないが、そのアメリカ人記者とイメージが重なる。後付で惨状を実況するだけの、本編には一切絡めない空疎な人物といったイメージだ 結局人物というよりも証拠品の一つとして機能することになる。それに対する違法な尋問シーンも昭和感覚で滑稽なシーンになってしまっている。コメディ寄りなのかもしれない こんな横暴を容疑者に見せたら裁判で負けると思うんだけれど、惚れた女だから負けたいのかもしれないという穿った見方もしてしまいたくなった。拘留の事実だけで堕とせただろう 最後はオチとして、犯人の女性二人は親子だったという決着を見る。娘のほうは存在感なかったので勿体なくもオチの意外性はいささか薄まった なおさら娘にも活躍してほしいところだったが、その代わりにフェイ・ダナウェイの出番を削ることなど、とてもじゃないが考えもしなかったろう。最初から彼女の為の作品だ トリックは使いまわしでアリバイ崩しや物的証拠はほとんどなく弾丸や銃の特定すらしていない。マジもんの人情路線だったんだな・・・ 人情モノに落ち着いたので、犯人が裁判で争うなどといった余計なことを考える必要はなくなり、その点も含めてちょっとコロンボっぽさがない作品だった。それには良し悪しある[ブルーレイ(吹替)] 4点(2023-04-20 12:41:24)(良:1票) 《改行有》

2.  新・刑事コロンボ/4時02分の銃声<TVM> 《ネタバレ》 シリーズでありそでなかった犯行動機。悪くない。今回の犯人にとっての破滅は娘を失うことだった 社会では強い男だが、義理の娘に禁忌めいた独占欲を抱いている 娘が物書きとして成功してしまえば経済的支援ができなくなり、血の繋がりのない自分は無用になると考えた また、自分の下を離れてしまえばかつて懸想した彼女の母親同様、別の男に獲られてしまうのだ。それが堪えられない かくして娘の出世の働きかけをする邪魔者(かつての部下)を殺してしまうのだ。そんな、救えないエゴが生んだ悪魔をコロンボがやっつけるお話 濡れ衣を被害者の別れた同性愛俳優に被せる。内線電話を用いたトリックで自らのアリバイを確保。ところが、濡れ衣被せる俳優の方のアリバイのことは全く考えていなかった こればかりはトホホと言わざるを得ないか。いつもの知的な犯人ならそこにもケアがあるか、むしろ「組織」などとして身代わりを特定しないのがコロンボでは一般的 かえって被害者の同性愛関係のいざこざという、いたって表面化しづらいプライベートな事情を知る人物こそが「容疑者」と限定させてしまった愚かさよ 実は今回も被害者がマスコミとして追っていた(真犯人がガセネタで追わせた)組織も捜査のかく乱として利用しようとしたが、それが全く意味をなさないように自分で仕向けてしまった コロンボが携帯電話を買いたいというくだりがある。まだ一般には携帯が普及していなかった時代の撮影であるのは言うまでもないが その際のセリフで日本語吹き替え訳と、原語の日本語訳とでは奇妙な異なり方をしている部分がある。 吹き替えでは、コロンボは「携帯を使っていると"ボケない"と聞くが本当か?」というポジティブな迷信を言い出したのに対し 原語では同じ部分のコロンボのセリフが「携帯を使っていると"癌になる"と聞くが本当か?」というネガティブな迷信だったのだ なにかの事情が垣間見えた気がした。クレームを恐れてそうだし、スポンサーにも覚えがよろしくない向きはあっただろう 「ラジオはもう聞いてない。近頃流行のロックとかはよくわからないから」「生ぬるい紅茶は我慢できない」など、コロンボから初老の世を拗ねるセリフがとびだす 犯罪ではないところの「嫌い」をはっきり口にするコロンボも、だんだん増えてきた。いよいよ高年のキャラ付けになってきたか いつものように、コロンボは銃を持ち歩かない。ホルスターごと装着されていないことに犯人が言及する。今回は、その点も伏線になってラストのオチに繋がっている 携帯電波の届かない山中でも、短距離ならクラクションで助けを呼べる。新しいものとなじみ深いもの。最新式が常に勝るとは限らない 旧刑事コロンボ「愛情の計算」では息子に対する愛情の深さがラストで自白につながって爽やかだったが、今回はそれとは全く違うドヤ顔コロンボ。それもまたあり。[DVD(吹替)] 5点(2023-04-17 10:48:25)《改行有》

3.  新・刑事コロンボ/殺人講義<TVM> 《ネタバレ》 強い話だった。同情の余地の全く入らない憎たらしい犯人像と、コロンボの性格の悪さ。無敵のコロンボが今日も犯人を打ち負かす。 表面的に友情や正義を訴えている一般の人間たちがいかに欺瞞に満ち、内面はろくでもない自己中であるかという、きれいごとだけでは済まされないこの世の中の闇を嫌というほど感じさせてくれる。 ろくでもないのは殺人犯であるクソガキ二人にとどまらない。 被害者である教授とその元愛人は不倫していたわけだし、守衛の男も賄賂であっけなくルールを破り間接的に殺人を幇助している。今役に立たない守衛など経費泥棒だ。 コロンボに「証拠を捏造することはないのか?」と持論にこだわるあまりにただ困らせるだけの質問をする小僧もはっきり言ってゴミ。ジャーナリスト気取りでうざいことこの上ない。 二人組の周辺のガールフレンドたちも凄惨な事件の直後にもかかわらず一緒にバーでの飲み会に参加していて、これっぽっちも被害者を悼んでないだろう。 学長は社会活動家で好色不倫の側面をもつ被害者の教授を快く思ってはおらず、表面的に弔意を示しながら陰では罰が当たったなどとのたまう。 その他のお姉ちゃんたちも、ただの野次馬根性でショッキングな事件にも「ぞくぞくするわ~」などと盛り上がったり、酷薄な連中なのだ。 「殺人講義」という邦題を打ってあるが、それだと「殺人指南」の意味にとられる。単にキャッチーだから使ってるのか。 証拠捏造疑惑の返答に「完全犯罪の誤算」からの証拠収集エピソードが語られたり、 音声までは聞こえないが「自縛の紐」での靴紐の結び方で犯人を追い込んだ件も紹介しているようだ。 その講義中にコロンボは直後に射殺されてしまう被害者も聞いているところで、 「新人刑事にアドバイスするとしたら事件にかかわる知りえた情報を迂闊にしゃべらないことだ」、と語る。 そう、被害者も、発端となった、知りえた情報を処断前に犯人のガキ二人に話すべきではなかったのだ。話さなければ、二人は保身のために彼を殺害することはできなかっただろう。逆恨みは、されていたはずだろうが、、、。 いっぽうコロンボは、実際には存在しない架空の証拠として、「アリゾナ行きの航空チケット」なるものをこしらえて、それに反応を示す嘘つきをあぶりだしにかかる。怖いねえ。これこそ冒頭ではぐらかした証拠の捏造だ。 最後もお得意の罠。若い血気盛んな世の中をなめてる者ほどコロッと引っかかってくれる。コロンボも、張り合い無かったろう。 途中、偶然にも決定的新証拠が現れる。いつものクリーニング返却よりマークしてなかった分ミラクル。 練習もなしに短期間で準備した犯行キット同様のファンタジーだが、創作なのでそこは減点対象にはしない。 事件の始まりから存在してあっけなく決定的証拠になってしまった某「チーズの一噛み」よりはよっぽどマシだろう。 犯人の片割れジャスティン・ロウその父親ジョーダンを演ずるはロバート・カルプさん。うわあ。なじみ深い犯人役がこんなところで。普通に嬉しい。 「これは侮辱ではない、単純な事実だ」ジョーダンさんがおっしゃった言葉であるが、人をこき下ろす前にこういう冠をつけると発言者的には問題ないらしい。 映画の批評、人物批評、スポーツのプレイの批評、この冠さえあれば何でも言える。。というわけでないことを、この役が教えてくれる。[DVD(吹替)] 5点(2023-04-13 17:43:47)《改行有》

4.  シン・ウルトラマン 《ネタバレ》 テイストとして庵野監督の過去作をベースにリメイクした感じではあるものの、基本的な筋は初代ウルトラマンと一緒なので難しいことは少なく、子供でも十分に理解できる内容。 巨大フジ隊員。怪獣扱いされたチーム女性隊員のリメイクはウルトラQの1/8計画の再来ともいえるメフィラス星人回のひとつの見せ場ではあるが、「そこか」と思うようなピックアップで意表を突かれた。 しかもただの再現にとどまらない。人間が巨大化するという物理的にはありえない事象をなるべく科学文明の世界観で成立させるために、物語の根幹であるウルトラマンの超大能力をも含めた人類未到達のテクノロジーを登場させた。 茶番にさせない工夫が構成に繋がっている。モノづくりに於ける連続的な発想の面白さがある。非公開の裏設定としないところが子供にもわかりやすいところといえる。 それによって今回登場の怪獣は超獣だし、メフィラスはヤプールみたいで、いわゆる後期とラベルの貼られたウルトラシリーズのほうにも挨拶さながらにオマージュを捧げているとみた。 リメイク=オマージュに見えるのは奇妙な話だが、作り手が変わっての経年リメイクだと単純な焼き直しには見えない利点がある。 ウルトラ以外のヒーローものへのオマージュもそこかしこにあった。 他方で後の世代から見るとマニアでも知らないようなゾーフィの扱いとか本当解説付きじゃないと批判につながりかねない冒険もしていて、 自分の好き嫌いでいえば、マニアックじゃないほうが好きだ。だから、本作はちょっとウルトラとかヒーローとかの予備知識が鑑賞の補強でもあり邪魔にもなって鼻についてしまった。 隊員がウルトラマンの人間体の正体を知り、協力し合う関係性は時代の流れか。平成末期のウルトラマンメビウスでもそうだったが、当世孤独のライトヒーローはもう許されないようだ。 自分はリメイクという行為そのものがあまり好きではない。でも、本作はいい作品だと思う。 あらためてスタッフの力はすごいなと思った。 八つ裂き後輪でゼットンに攻撃してる図が「えいえいおこった?」にしか見えない。というか絶対狙ってる。[インターネット(邦画)] 6点(2022-12-04 10:55:19)《改行有》

5.  ジョン・ウィック:パラベラム 《ネタバレ》 「殿中でござる!」前作中に松の廊下で吉良上野介を切りつけた浅野内匠頭の事件のようなことで、懸賞首になってしまったジョン・ウィックの その後の(付け足しのような)顛末・・・と思わせて、まだ終わらせないドタバタ殺戮ショーといった感じの、極めて内容の無い映画。 足を洗いたいやくざが組につけ狙われる邦画の、アクションもりもり版(みたいな)映画。ベタな内容なので、そこは問題にすべきではないが・・。 観客が動員できる限り、同じようなことを続けるつもりなんだろうか。だがもうお客は呼べない気がする。最初から、怪しいシリーズだった。 まず、組織の内部以外は全くもって描かれないため(やくざ映画や、兵隊ものすらこの映画の域には及ばない)、特殊空間に閉じこもってひたすらドラゴンボールのような無駄に手数の多い長引かせるためだけの戦闘を繰り返してくる。 ど派手アクションはシリーズの生命線であろうが、これだけ続けられると感覚もマヒしてなにも感じなくなってしまう。 それでいて、DBには必ずと言っていいほどある切り札のようなラストの必殺技や変身パワーアップみたいなコミックはないので、カタルシスを得られない。 物語の進行にも、首をかしげる部分が多い。まずジョンは何の為にカサブランカへ向かったのか。首長の恩赦を受けるためだったろう。指を一本詰めてまでせっかく約定を取り交わしたのに、戻ってきたらその条件をあっさり反故にしてしまう。 「今までの展開、何!!いらねーじゃんっ」・・・と、言わせたいのかな。 ソフィアの犬、撃たれたけれど、無傷ですやん!ソフィアの激昂、何の為だったの! ラスト、ウィンストンの裏切り。いわゆるソープドラマ特有のどんでん返しなんだろうけれど、続編作るかこれで打ち切るかのペンディングにかかった片方の筋書感丸出し! 途中で執事が防弾チョッキの性能があがったみたいな説明をかましてくるので、「あ、これ裁定人のおばちゃんをスティングする仕掛け入りましたー、」と思って待ち構えていたのだが。 そんなつまんない展開を軽く飛び越えるショッキングな展開、まさかの続編制作決定案採用展開にあきれた。ジョンが生きているってのはまあ、普通の展開ですけれど。 高層ビルから落ちたぐらいじゃ死なないよねー。[インターネット(吹替)] 4点(2022-09-18 22:23:56)《改行有》

6.  新・兵隊やくざ 火線 《ネタバレ》 昔、休日の昼間にテレビで観た記憶。軍隊物で卑怯で暴力的な上官に虐められながら反骨している小太りの中年男が主役の映画。 なんとなく勝新の兵隊やくざというタイトルと設定的なところに該当する気がして第一作を鑑賞するも、自分の記憶にある展開がない。 かつて自分が観たのは、肥溜めに沈められて虐待され、恋人を目の前で寝取られて失意の中、逆襲する際にお返しとばかりに 上官の腹心を肥溜めに沈めてから連行しつつ殴り込み、最後は上官の女にさせられていたかつての恋人がとどめに小銃を上官に撃ち込んで復讐を遂げていた。 兵隊やくざでないならなんなのかと思って、軍隊モノ、肥溜め、虐待のようなキーワードで探してアタリをつけた「陸軍残虐物語」というのも見てみたが、違った。 そんな回り道をしながらそれと思しきタイトルにたどり着いたるはシリーズ最終作となった本作。シリーズでカラーはこれしかない。 確かに、白黒ではなかった気がする。地上波放映という観点で考えればおのずとわかりそうなものだが。 だが、本作は当初はソフト化されておらず、観ること叶わず。ようやく近年になってDVD化され、鑑賞できました。 記憶はほとんどあっていたけれど、最初に肥溜めに沈められるという虐待は、なかった。アレ?お返しじゃなくてオリジナルの嫌がらせだったんだっけ? そんなことで少しモヤモヤしてしまったが、確認作業は面白かった。中国大陸が舞台で肥溜めに憎い同胞を沈める展開だと「人間の條件」はどうしても脳裏をよぎる。 一作目と同じ監督さんで、鑑賞後感も同じ。しかしこの内容でシリーズを何本も続けるってロングランしがちな任侠モノだと勘違いした人が見に来たのかしら。[DVD(邦画)] 5点(2021-02-13 22:23:55)《改行有》

7.  ジョン・ウィック:チャプター2 《ネタバレ》 敵が無数に増え、住み心地はどんどん悪くなっていく バッタバッタいくら敵を斃しても状況改善に繋がることは無い、死ぬまで終わらない戦争が続く 殺し屋ばかりで民間人が見つからないみたいなことになっていそうなディストピア映画かと思うようなラストシーンは良いね 全体的には倒した相手が多すぎるからか、キーパーソンも一人一人が掘り下げ不足で前作に比べて薄味に感じた 前作でフフッとなったようなことをお約束的に繰り返しているのは、代わりになるような新しいものが思いつかなかったからだろうか 三作目への繋ぎの一本、かな[インターネット(吹替)] 5点(2020-05-29 10:50:36)《改行有》

8.  ジョン・ウィック 《ネタバレ》 問題の襲撃の前にロシア語で会話をしている そこでなにかを察知したらトラブルにならなかったのに。こんなバカ息子に育ててしまった親父も相応の責任をとらなければならない 妻の復讐ではなく妻からのプレゼントの仔犬ちゃんの復讐というのがあまりにも斬新でここが本作最大の特徴だろう 仔犬の可愛さがそれを上回っているとはいえ、キアヌ・リーブスのアクションも素晴らしい。ほかの似たような暗殺者モノと比較しても良い仕上がりだ 隠れたスーパーマンのお約束「勿体ぶり」が見当たらなかった アタマから妻が病死してるこの映画にはカタギだからと我慢するところが必要無いので、なにか工夫があっても良さそうではあったが その辺のドライなスナック菓子感覚が最近の流行で、ストレスフリーで助かるといえば助かる ステアリングを手綱に見立てて片手で持ち西部劇の馬のように車を走らせながら射撃しては取って返しまた射撃する。これはかなり上手くいってた ウィレム・デフォーの役回りが面白かった。殺されてしまって残念[インターネット(吹替)] 6点(2020-05-28 11:08:21)(良:1票) 《改行有》

9.  シェーン 《ネタバレ》 初めて観たときは、基本フォーマットに過ぎる気がしたし、ドンパチも少ないしでさほどいいと思わなかった 今改めて観てみると、違った心境になっていた。味わうように観ると、とてもいいのである。 西部劇というと、つい派手な銃撃戦を期待してしまうが、そんなものは何発撃とうが何人殺そうが後の世のミニガン使う銃撃戦まで、 同じことの繰り返しなのだ。馬に乗って突っ走るのも、そりゃいいよ。でもすぐに飽きるじゃないか。分量の問題じゃないんだよ 少ないからこそ、一発一発に重みが出るんだ。ましてシェーンは凄腕よ。無駄弾なんか、一発だって撃ちゃしないよ だから泣けるんだな。シェーンのおじさんがかっこよすぎるんだよ。こんなおじさんに頭撫でてもらったら、俺だっていい子になっちゃうよ 今回はおもいきりジョーイの気分になって楽しんでしまった。猜疑的な眼で観続けていたら、この心境にはけして辿り着けなかった。 シェーンは死にはしない、カナダの山奥で世人との交流を絶ってひっそりと暮らすだろう。 戦争でたくさん人を殺して、帰還しても周囲から色眼鏡で見られたアルプスの少女ハイジのアルムおんじの様に。[インターネット(吹替)] 6点(2019-09-06 02:39:09)(良:1票) 《改行有》

10.  知りすぎていた男 《ネタバレ》 ケ・セラ・セラ~ ドリス・デイの歌声で癒されてしまう。これはこちらの弱点を突かれた モロッコから始まるのもいい感じだなあ。行ったことない場所だし生まれてもいない時代なのに懐かしい。 これらのおかげで導入部がちっとも長く感じなかった、しかし・・事件が起こったあたりからちょっとだけ雲行きが怪しくなってくる ベルナールさんの死に方。警察に追われている現地風の男がいて、その男を同じ格好の男が割り込んできて刺殺した。刺されたのはベルナールが扮装した姿だった。 あんたなにやってんの?同じかっこで大使派の会合かなんかに紛れ込んで首相暗殺の情報を手に入れたけどドジ踏んでばれちゃったの? ドレイトン夫妻を追っていたんじゃなかったの? くだらん突っ込みをいちいち入れるべきでないとの声もあろうが、こういう映画の主人公は自ら危地に飛び込んでいったわけではなく、 いずれも状況に押し流されて立ち回るのであるからして、状況造りを忽(ゆるが)せにされては物語の根拠が消滅しかねない ロンドンへ飛んでからのマッケンナの行動にも頭を抱えた。アンブローズ・チャペルの取違えミスリードは無理があると思う。 しかし、クライマックスはドリス・デイの歌唱にまたこちらの弱点をつかれてしまう。ずるいぞ。 主人公のベンという医者は、犯人なら殺してもかまわないという人物。今回医者としての活躍は、妻に鎮静剤を飲ませる仕事と死亡確認。 ああ、患者に聞かれる心配のない旅先で非道鬼畜トークして盛り上がってもいたな、そういえば。 そのための設定だとしたらヒッチコックは医者になにか恨みがあるのかもしれないな。 そしてなんだこの終わり方。[ブルーレイ(吹替)] 6点(2019-08-30 04:21:25)《改行有》

11.  ジャック・リーチャー NEVER GO BACK 《ネタバレ》 アクションものとして平均点、といったところでしょうか 不当に捕まった仲間(女)を救うべく実績の巨大な退役軍人が その洞察力と体技にものをいわせて敵を斃し、問題を解決に導くという、よくある内容でした 人物が突然なにか"事"をしていたり、ファインダーがなにを捉えてるかによって それが必ず後の展開に繋がる解り易さは反面どうしても予測せざるを得ず、いざ回収される段になると白けてしまいましたね 「尾行されるのは嫌いなんでね」というジャックのセリフですが、まさか言わせないよねやめてよね?という願いもむなしく サマンサから同様なセリフで返されますが(ここあからさまに、尾行バレてんじゃねーよジャック!相手はジャック・リーチャーじゃねーんだぞ!) 同じような言い回しを使うのは普段から一緒にいる人同士の伝染ってことならわかるけど、この子は母親とも一緒に暮らしていないので かつてのジャックから母親を介して伝染したセリフというミスリードにもならず、意味のよくわからない同調だと思います もし母親がマトモな女性で、本当にジャックの落とし胤であったのなら、この反復は伏線足り得たかもしれませんが もとよりこのサマンサって子がジャックの本当の娘じゃないっていうのはジャックにも観客にもわかっているのですから(最初の説明) イメージ親子関係がイマイチのれない、ただの足かせになっていてストレスにしか感じませんでした もう少し現実味のある関係性を設定してくれていたらと。 ぶっちゃけ24か96時間みたいで最後はカリオストロの城がよぎりました。どうでもいいですが[インターネット(吹替)] 5点(2019-08-18 02:31:19)《改行有》

12.  シャッター アイランド 《ネタバレ》 名前は幾度か目にしたことはあったのに話題に上らないタイトルだったので あまり面白くないからなのかな?という、うまいことハードルを下げてネタバレ一切なしで鑑賞できた まずアイランドという語感からホラーか陰謀モノ映画かな?と見当をつけて観始めた 精神病院という赴任先が・・・ん?となった。連邦保安官ってそんなとこ行く仕事なの?一人の患者が脱走したからって? なんか変だなと思った。こりゃ、陰謀モノだと。銃を取り上げられちゃってるし 次に気になったのがやたら夢のシーンが長くてしかも陰鬱なこと 実は意味があるシーンなんだが鑑賞時はただの演出家のスタイリッシュビジュアルごり押しの道具に感じて 「あ~夢なら時間の無駄。いい加減にしてほしい」と憤った で、みなさんご存じのあのラストまで 幻覚的なシーンはなにひとつ共感できない。もともと幻想のような映画という表現方法で見せられる幻覚は虚しい 現実的なシーンは悪くないが、名前のパズルのようなオチの為のアリバイギミックが連なるのは 辻褄がめちゃくちゃそうな精神病患者を取り扱うのに適してると思えなかった 目にしたことあるオチだが、そこに至るアプローチを楽しむジャンル映画と考えればそれ自体は減点対象にならない ラストもうひと転がりするかと思っていたのでその分少し物足りなく感じてしまったが・・。[インターネット(吹替)] 5点(2019-08-07 12:14:00)《改行有》

13.  昭和枯れすすき 自分は野村芳太郎監督作品大好きな人間ですが、タイトルの「昭和枯れすすき」という同有名歌謡に対する音楽的抵抗感プラス こういうヒット曲の映画化作品というものは「刺さらない」ジンクスがあると認識しておりますので観るのは後回しにしてきました。 その部分では、「歌謡映画は刺さらない」とする、予断イメージは今回もやはり払拭はできなかったのですが 野村監督作品の映像はやっぱり好きだなあと思う、 観る前と後、自分の中でなにも評価の針が動かないという残念な結果になってしまいました (というかもう私の頭が凝り固まってしまっているだけなのかもしれません)。 お話は・・兄と妹のインモラルまでまだ少し距離アリという関係がバックグラウンドで効果を醸しながら刑事(業種)モノが展開されていきます。 刑事であるにもかかわらず作品を通して一つの大きな事件を追うことが無い、この構成は乏しいと言わざるを得ません。 兄から妹への愛情と過保護の境界線で揺れる感じはこれまではどちらかというとヤクザ映画で目にした設定ですが (勝新の[やくざ絶唱]やTVドラマ[とんぼ]など)私個人の感想ではいささかそれも描写が薄味で(長ったらしいけど)、今一つです。 刑事か兄妹愛か(できたら両方)もっと力強いドラマが欲しかったかなと思うのですが、ラストに複合技がありますのでそこの為の設定かしら。 別な見どころとしては、なつかしい動く青ガエル(電車)やネオンサインなどの映像で昭和を耽溺できる部分はあります。多分・・ お約束のお祭りシーンも回想で出ます(影の車とおんなじような映像でしたが・・・)。 全体を通して歌の雰囲気とはかなり印象が異なります。貧しいったっていっそ死のうかというレベルでは全然ないです。 途中で言い訳がましく入る「家賃値上げに反対の署名」とか、貧しさの描写が少なすぎて可笑しい。笑いました。 歌のヒットにあやかって放つ映画の、不本意(だと思う)な大人の事情の処理の仕方として嫌いではないです。 尺は余っちゃったのかなー。犯人さんの告白あんなに事細かいなら台詞ではなく再現Vでいいんじゃねーのと思いましたです。[ブルーレイ(邦画)] 4点(2018-12-23 23:15:41)《改行有》

14.  シン・ゴジラ 《ネタバレ》 現代日本に本当に未知の大怪獣が現れたら政府はどうするのか まるでシミュレーションのような序盤の構成が無理なく映画に集中させてくれる 大怪獣であるゴジラの魅力を引き出すのにはソレが一番だ なにももう一体あり得ないような生物を登場させて戦わせる必要はそもそもない 政府対ゴジラ…ニッポン対ゴジラのコピーが指し示すその構図はありがちかとは思ったが 今までは意外と市井の人か、マスコミ、研究者などが主人公だったことを考えると 自然なカタチにようやく成ったともいえる (軍人が主役にならないのは自衛隊という組織の微妙な立場を慮ってだろう) ゴジラの設定をかなりアレンジしたことで ゴジラとはこういうものだと知っている我々の予想を逆手にとって 退屈させないつくりになっていた そういうアプローチもあるのかなるほど 意外にも設定アレンジにガッカリしない 庵野さんが監督だから、そういう目になった これはシン・ゴジラだからいいんだよとなった 一部コメディーリリーフのようなポイントに立つ人物がいて (構成上の、であってその人は設定上ギャグのつもりはないはずが) 失笑を買うタイプが本当にネタでいってるように見えたのが残念 その都度、まさに劇を見させられている感覚に陥り、ムードが台無しになることがあった 引っかかることを自然の内に見せる演技力が不足してますね 主要人物にもっと事態に対する緊迫感が欲しい 会議室/作戦室の中にいる面々にそれを望むのはフィクションに過ぎるかもしれないし、 努めて冷静にふるまってるのだろうということはわかる だが、語気を荒げて緊迫感を煽るベタなノリこそ、この映画には足りない やっているかもしれないが、あまり伝わってこなかった 発狂するかのように怒鳴って凍りつかせる”監督のいつもの”演出をして欲しいわけではない 普段は温度低めで、ハイテンションポイントを絞って効果を挙げるやりかたは怪獣映画とは合わないので。 怪獣映画はしょっちゅうドキドキしているほうが良い 画面で起こっている凄い出来事に比例する熱さをキャスト(とりわけ主要人物)に求めたい なぜ全員セリフ棒読みなのか?演技の向上を強く望む しかし今日日、劇映画で一部であろうがドキドキできただけでもたいしたものだと思ってる自分もある キャストは淡々として見えてても、こちらが緊張していることでできた結果の温度差ならいいじゃないかと 惰性のように続いたゴジラのシリーズとは一線を画しているし 特撮愛好者が作った超豪華なファンムービーという匂いが 鉄板の商用映画とは良くも悪くも異なる印象を放ってもの珍しかったといえる[ブルーレイ(邦画)] 5点(2017-04-22 05:41:43)(良:1票) 《改行有》

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