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Web www.jtnews.jp

プロフィール
コメント数 2391
性別 男性
自己紹介 〈死ぬまでに観ておきたいカルト・ムービーたち〉

『What's Up, Tiger Lily?』(1966)
誰にも触れて欲しくない恥ずかしい過去があるものですが、ウディ・アレンにとっては記念すべき初監督作がどうもそうみたいです。実はこの映画、60年代に東宝で撮られた『国際秘密警察』シリーズの『火薬の樽』と『鍵の鍵』2作をつなぎ合わせて勝手に英語で吹き替えたという珍作中の珍作だそうです。予告編だけ観ると実にシュールで面白そうですが、どうも東宝には無断でいじったみたいで、おそらく日本でソフト化されるのは絶対ムリでまさにカルト中のカルトです。アレンの自伝でも、本作については無視はされてないけど人ごとみたいな書き方でほんの1・2行しか触れてないところは意味深です。

『華麗なる悪』(1969)
ジョン・ヒューストン監督作でも駄作のひとつなのですがパメラ・フランクリンに萌えていた中学生のときにTVで観てハマりました。ああ、もう一度観たいなあ・・・。スコットランド民謡調のテーマ・ソングは私のエバー・グリーンです。


   
 

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41.  スネーク・アイズ(1998) 《ネタバレ》 ニコラス・ケイジのリック・サントロというキャラクターがなければ観たことを忘れてしまいそうなぐらいデ・パルマ映画の中でも印象が薄いんです(個人的にはけっこうデ・パルマは好きなんですけど…)。 外ではハリケーンが荒れ狂っているアリーナという閉じられた空間の中で、色んな種類のカメラに逐一見張られていると言うプロットの肝心のところがあまり生かされていないんじゃないでしょうか。デ・パルマ映画に特有の粗が目立つストーリーは凝った舞台設定が目くらましなければいけないのにね。まあニコジーが好演してくれたので何とか観れました、ラストにかけて転落してゆくところなんか特にいい! ところでいちばん最後に見せてくれるあのオチなんですけど、エンド・ロールは普通カットされる地上波では見せてもらえないんでしょうか? [CS・衛星(字幕)] 6点(2012-09-27 20:12:02)《改行有》

42.  スライディング・ドア 《ネタバレ》 パラレル・ワールドと思っていたら、実は死に瀕したヒロインの脳内妄想だったと言うオチは良く出来た脚本です。たしかに、「地下鉄に乗れた」という妄想世界のストーリーはまるでハーレー・クイン・ロマンスみたいなベタな展開で登場人物は善人ばかりでしたけど、こういうオチになるなら納得です。ふたつの世界を同時並行で観せてゆくので画面に映ったヒロインがどちらの世界の人なのか判りにくくなるものですが、そこをおでこに傷をつけて絆創膏を貼ったり髪をショートカットにしちゃったりと、なかなか細かい脚本上の工夫が功を奏しているのではないでしょうか。その分、ショートカットに始まりさまざまな髪型を見せたうえに髪の色まで変えるとは、もうグゥイネス・パルトロウ“ファン感謝DAY”状態で、彼女のファンには堪らないでしょう。男性キャストがどっちもイケメンじゃないところが製作側の意図としては「?」ですが、その分ヒロインのだめんず・うぉーかーぶりが強調される効果を狙ったのかな? まあジョン・リンチが演じた自称小説家のヒモ男ジェリーは、ヒュー・グラントをキャスティングするのが王道でしょう(笑)。[CS・衛星(字幕)] 7点(2012-03-02 23:25:39)(良:1票)

43.  スイミング・プール 《ネタバレ》 この映画のオチはただただ“?”が頭に浮かぶだけでしたが、どうしてこうなっちゃうんだろうと考えてみると、ひとえに主人公サラ・モートンが「信頼ならざる語り手」であることが原因なんですよね。こういうプロットならば、南仏に行ってからの映像はすべてサラの主観で統一されなければならないのに、ところどころにジュリーの視点で撮られたショットが交じっているから余計に混乱してしまうんですよ。ジョー・ライト監督の『つぐない』も「信頼ならざる語り手」がストーリー・テリングしてゆくお話しで本作と似てますけど、『つぐない』は脚本家の手腕が本作のオゾンより格段に優れていて、原作小説を見事に脚色していて違和感はなかったと思います。また、筋には関係ないのにマルセルの不気味な娘が登場したり、ベッド脇から外した十字架がいつの間にか元の位置に戻っているなどのシーンには、“この世界はサラの妄想なんだよ”とオゾンが伏線を張っている様な気がしました。まあどちらにしても、騙されたという快感はあまり感じられないちょっと不思議な後味でした。 付け足しですけど、ロンドンでイギリス人同士が仏語で会話するのはなんとかして欲しかったですね。海外向けに英語の吹き替えも入れた方が良かったのでは。[CS・衛星(字幕)] 5点(2011-07-25 23:42:47)

44.  スラップ・ショット 《ネタバレ》 アイス・ホッケーはプロレスと並んでアメリカではプアー・ホワイトが熱狂するプロ競技なんだそうですが、その何となくマイナーな感じがポール・ニューマン以外の選手たちの顔つきに良く出ていました。ジョージ・ロイ・ヒルってたぶんアイス・ホッケーのファンなんじゃないでしょうか、なんかホッケーに対する愛情が伝わってくるんですよ。ですけどこれはそうとうレベルが高いおバカ映画であることも確かです。ニューマンの演じるコーチも策士なのかと思えば、どっこい単なる出たとこ勝負のおバカキャラみたいで掴みどころがない奴でした。“決勝戦は綺麗に勝とう”というのはこの手の映画では定石ですが、“スカウトが来てるぞ!”と聞いたとたんにラフスタイルに逆戻りというのはけっこうさわやか(?)な展開でした。それにしても見分けがつかないハンセン三兄弟と相手チームのアーネスト・ボーグナインの息子みたいな顔した選手、強烈なキャラでした。[映画館(字幕)] 7点(2011-07-07 21:57:51)

45.  素晴らしきヒコーキ野郎 《ネタバレ》 たまにはこういう陽気な映画もいいもんです。いろんな形のクラシックプレーンが登場しますが、ちゃんとレプリカを造って飛ばして撮影してるのがすごい。コメディなんで目立たないですが、けっこう危険なスタントやってますね。あの陽気なテーマソングは今でもときどき耳にしますし、冒頭とラストに登場するレッド・スケルトンがまた微笑ましい。名前を変えて何度も出てくるイリナ・デミックとジャン・ピエール・カッセルの絡みも、イマイチ意味が判らないギャグですが好きです。そうそう、裕次郎もいましたね。良く見ると、外人の中に混じってもちゃんとオーラが出てるところはさすがでした。でも英語のセリフが全部吹き替えだったのはちょっと残念でした。[映画館(字幕)] 8点(2010-12-03 23:36:20)

46.  スキャンダル(1989) 《ネタバレ》 「プロヒューモ事件」と言えば英国政界最大のセックス・スキャンダルとして歴史に残っていますが、この映画を観て知ったのですがどうもスパイ事件自体は冤罪だったということです。本作はそこら辺の経緯を忠実に映画化しているみたいですが、はっきり言って全然面白くない。監督が、下手くそなくせに不思議と良い題材を手掛ける運を持っているが、それらをことごとく駄作にしてしまうマイケル・ケイトン=ジョーンズだからしょうがないかな(あの『氷の微笑2』の監督です)。高級娼婦キーラー役のジョアンナ・ウォーリーは妖艶な色気が漂っていて観て得した気分になれるのですが、プロヒューモを演じるイアン・マッケランのキューピーみたいな髪型がどうしても気になってしょうがなかったです(実物もそういう髪型なのでしょうけど)。[CS・衛星(字幕)] 3点(2010-10-18 00:48:43)

47.  スコルピオ 《ネタバレ》 バート・ランカスターとアラン・ドロンの二大スターが競演!ということで、たしか公開時にはけっこうヒットしたと記憶しています。その当時は何となく見逃がしたのですが、いま観てみると「観なくて正解」だったというのが正直な感想です。 ドロンとランカスターと言ってもランカスターの方が圧倒的に出番が多いし、彼が善玉だとばかり思ってたら二転三転して実は二重スパイでした、というストーリーなんですがサスペンスの盛り上げ方が甘いのでだらだらした印象しか残りませんでした。 ジェリー・フィールディングが担当しているとはとうてい思えない、まるでTVムービーみたいな安っぽい音楽が悲しい。[CS・衛星(字幕)] 4点(2010-09-30 20:46:53)

48.  スパルタカス(1960) 《ネタバレ》 キューブリック最後の雇われ監督ですが、本作はもう製作も兼ねたC・ダグラスと脚本のD・トランボの映画だと思います。ダグラスやT・カーチスといったユダヤ系俳優たちで奴隷軍団のキャストを固め、対するローマ帝国側エスタブリッシュメントにはL・オリビエ、C・ロートン、P・ユスチノフという英国名優をそろえるところなどホント憎いですねー。スパルタクスの反乱と挫折が、迫害されてきたユダヤ人の歴史のメタファーになっている気がしてなりません。ちなみに公開当時は、米国の右派勢力からは共産主義革命のメタファーだと解釈されて、全米で公開反対運動がおこったそうです(D・トランボの脚本の真意だったかもしれませんね)。そう言えば当時のアメリカはまだ人種差別政策が厳しかった頃ですし、「奴隷の反乱」というテーマも耳が痛いところがありそうです。 もっともそういうことには無関心なキューブリックが関与してるはずもなく、トランボのヒューマニズムあふれる脚本に沿って淡々と演出したみたいです(よっぽど嫌だったらしく、本作をフィルモグラフィから外してくれ、とまで生前言っていたそうです)。 今回見直してみて感じたのは、例の英国三名優が見せてくれる演技の素晴らしさでした。面白いことに劇中三人が同時に絡むシークエンスがなく二人ずつのシーンばかりなのですが、ロートンの演じるグラッカス元老議員がもっとも心に残る人物だったかな。政治はそりゃ古代から汚いものだったみたいですが、たとえ政治手法に問題があっても最期は主義主張を貫くグラッカスを、どこかの東洋の国の政治家も見習わないといかんですよ。[CS・衛星(字幕)] 8点(2010-08-13 00:10:45)(良:2票)

49.  スモーク(1995) ポール・オースター書き下ろしの脚色だけあって、なんと言うか良い意味で小説っぽい映画ですな。それはオーギーはじめ登場人物が、それぞれ丁寧に性格付けされているせいでしょう。NY版下町人情噺というのがピッタリの佳作です。邦画だったら『釣りバカ日誌』みたにシリーズ化させちゃうんだろうな、きっと(『ブルー・イン・ザ・フェイス』はありますけど)。[CS・衛星(字幕)] 7点(2010-06-26 00:55:03)

50.  ストップ・メイキング・センス 《ネタバレ》 80年代を代表するインテリパンクバンド“トーキング・ヘッズ”のコンサートを収録したジョナサン・デミの出世作にして伝説的傑作。内容は、ただただ“トーキング・ヘッズ”のパフォーマンスに密着するだけなのですが、コンサート・ドキュメント映画では最高峰の出来と言っても差し支えなし! “踊るニワトリ男”D・バーンがアコースティック・ギターとリズム用のラジカセを抱えてまだカラッポの舞台に登場し“サイコキラー”をひとりで歌いだす冒頭シーンのカッコイイこと。2曲目からひとりずつ他のメンバーが合流し舞台装置が運び込まれてゆく構成は、能舞台の影響があるみたいです。怪鳥のようなパフォーマンスを見せるD・バーンを緻密に計算されたカメラワークが追い続ける。カメラマンは『ブレード・ランナー』のジョーダン・S・クロネンウェスで、彼のカメラは観客の反応を無視してひたすらアーチストを追いかけてゆきます。コンサートやスポーツ試合はライブで見ていると却って舞台やフィールドで進行していることが判らないものですが、デミの緻密な画面構成はその後のライブ・フィルムに多大な影響を与えていますね。バンド内バンドとして有名な“トムトムクラブ”も登場し、ベースのティナ・ウェイマスのパフォーマンスが楽しめます。バンドって、女性がベースを弾いてると実にカッコイイですね。ちなみに、“米米クラブ”は“トーキング・ヘッズ”(というか“トムトムクラブ”)のパロディなんだなと改めて認識しました。[ビデオ(字幕)] 9点(2010-06-20 20:20:00)(良:1票)

51.  ステート・オブ・グレース 《ネタバレ》 『フェイク』と似たプロットですが、ドラマ自体はちょっとスケールが小さいですね。私はエド・ハリスのいぶし銀のごとき演技に痺れました。アイルランド系ギャングのボスと言っても愚連隊にしか見えない小勢力で、イタリア系にはもう頭が上がらずヘコヘコしっぱなしの情けないボスを抑えた演技で好演しています。レストランで電話をかける・かけないのやり取りでは、ハリスがポーカーフェイスの下で目まぐるしく打算を巡らせているのが良く判ります。まあ、キレやすい弟を殺してまで守らなきゃいけない稼業とは思えないですけどね。ラストの銃撃戦は、弾着効果が激しくてちょっとびっくりしました。でもこのラストシーンは、それまでの淡々としたドラマ展開からはちょっと浮いてしまいました。[CS・衛星(字幕)] 7点(2010-05-10 22:02:41)

52.  スラムドッグ$ミリオネア 《ネタバレ》 “主人公がクイズに回答出来たのには誰もが驚く奇想天外な秘密があった!”という映画だと思っていたので、意外とまっとうな語り口でちょっと拍子抜けしてしまいました。ラストのダンスを見て、やっぱりこれはインド映画なんだな、と納得しました。非常に洗練されたポリウッド・エンターテイメントと言えるでしょうが、でもなんでこれをD・ボイルが監督しているのかなという“?”は拭えません。最近のボイルさんは、SFもの作ったり、ゾンビもの撮ったり、どういう方向に行きたいのか良く判りません。『シャロウ・グレイブ』や『トレスポ』の頃のD・ボイルは良かったな、と思うのは私だけでしょうか。[DVD(字幕)] 7点(2010-03-31 00:28:07)

53.  スリーピー・ホロウ 《ネタバレ》 ティム・バートン作品の中でも屈指のグロさ、心ゆくまで堪能させていただきました。科学と理性を信望するデップが幽霊騎士と死闘を繰り広げるわけですが、観終わって100分程度の上映時間とは思えない密度の高い展開でした。でもその分謎解き部分が駆け足で、オランダ名前の村人たちは誰が誰やら良く判らん。まあオカルト・アクションとして楽しむのが正解でしょうね。それにしても、C・ウォーケンさん劇中台詞一言もなし、ただ『ウガァー』とうなるだけ、まるでフランケンシュタインの怪物みたいでご苦労様でした。[DVD(字幕)] 8点(2010-02-23 21:31:51)

54.  ステルス 《ネタバレ》 おバカ映画と判っていても、ここまでひどいと清々しいくらいです。プロットは『ファイヤーフォックス』や『ランボー』系の過去作の寄せ集めで新鮮味ゼロ。S・シェパードも訳が判らないキャラ設定で、こんなアホな映画に何で出演したのか、仕事を選べよS・シェパード! そして何と言っても、ミャンマー・タジキスタン・北朝鮮、この三国はまるで国家として認められていない如き扱いで、いくらなんでもひどすぎる(別に北朝鮮を擁護してるわけではないが)。映像が凄いと言っても、それは単なるカネの無駄使いにすぎません。[地上波(吹替)] 2点(2010-02-22 01:16:09)

55.  スパイナル・タップ 《ネタバレ》 大槻ケンヂ大絶賛のカルト・ムーヴィー。架空のロック・バンド『スパイナル・タップ』の全米公演を記録したこれまた架空のドキュメンタリーなのですが、このバンドのキャラがまた良く創り込まれていて実在のバンドとしか思えないリアルさ。実際クリストファー・ゲストらは演奏もできて、フレディー・マーキュリー追悼コンサートにスパイナル・タップとして出演したそうで、もはや『半架空』バンドと言えるのでは。ロック好きならすぐ判るネタが満載ですが、私のようにイマイチその方面に疎い者でも十分楽しめます。冷静に考えれば冗談だと判るネタでも、ドキュメンタリー風に描かれると違和感がないということに驚きました。また演奏される曲の歌詞が下ネタだらけで笑わせてくれます。ただ難点は字幕翻訳で、どう見てもおかしな訳ばかりで何とかしてほしいところです。[DVD(字幕)] 7点(2010-01-11 15:34:32)

56.  素晴らしき戦争 《ネタバレ》 ソフトが未発売なのでなかなか観る機会がない名作のひとつです。本作はリチャード・アッテンボロー初監督作で、第一次世界大戦をミュージカル仕立てでシニカルかつシュールに描いています。まず出演俳優が凄い!ローレンス・オリヴィエを筆頭に名前にサーとデイムがつく当時の英国演技陣の重鎮が勢ぞろいで、ハリウッドのスターは一人も見当たりません。それまで脇役俳優としてのキャリアしかなかったアッテンボローがこれだけの出演者を集めたことは、彼の監督としての非凡な才能なのでしょう。この作品は政治家や高級軍人が官僚的に戦争を進めるシュールなパートと、庶民のスミス一家が志願して戦場におもむく割とリアルなパートに分かれますが、政治家や将軍たちを例の豪華な俳優陣が演じて兵士たちは無名の俳優が割り当てられているのが面白い。また第一次世界大戦が海辺の遊園地のアトラクションとして表現されるのが斬新です。兵士や庶民の生活は、すべて当時流行した曲の替え歌が使われたミュージカルになっていて、有名な『ティぺラリー・ソング』も使われています。レビュー仕立ての新兵募集イベントをミュージック・ホールで観てスミス一家は志願するのですが、このシーンでは珍しいマギー・スミスの歌が聴けます。これが意外と私にはツボで、『土曜は新兵を男にしてあげる日よ❤』なんて色っぽい声で囁かれたら、ついふらふらと入隊しちゃいますね。まあオールスター映画の通例ですが、ほとんどの俳優はワンシーンの登場で終っちゃうのが非常に残念です。実はTV録画に失敗してラスト20分が映ってなかったので未見なのですが、丘を覆い尽くす戦死者の十字架が映されるラストが素晴らしいシーンだそうです。是非観てみたいものです。[CS・衛星(字幕)] 8点(2009-12-23 11:09:29)

57.  ストリート・オブ・ファイヤー 《ネタバレ》 お話の展開はまるっきり西部劇なんですけど、不思議と引き込まれてしまう迫力があります。特に冒頭15分は映画史に残るカッコよさで、ダイアン・レインのパフォーマンスは今観ても鳥肌ものです。リック・モラニスがあの顔で気障な台詞を連発するのには笑っちゃいます。[DVD(字幕)] 7点(2009-12-06 18:01:59)

58.  スター! 《ネタバレ》 ガートルード・ローレンスという人を本作で知りましたが、「王様と私」の初演でヒロインを演じたりしたミュージカルの大女優です。男出入りは激しいは、大酒のみだは、金遣いが荒くて破産するはで実像は結構破天荒なのですが、ジュリー・アンドリュースが『サウンド・オブミュージック』の「清く正しい」役柄から一変して堂々と演じています。十代から晩年まで同じメイクで通しちゃってるのは、ちょっと苦しいところですが。ミュージカル場面は舞台シーンだけでジュリー・アンドリュースの歌と踊りは文句なしですが、ロバート・ワイズにしてはドラマ部分の出来がイマイチなのが残念です。娘やノエル・カワードとのエピソードが膨らまず中途半端なのが目立ちます。最も製作時には二人とも存命なのだから、仕方ないかもしれませんが。[DVD(字幕)] 6点(2009-11-13 21:09:49)

59.  素顔のままで 《ネタバレ》 噂には聞いていましたが、ここまでひどいとは…。公開時に雑誌か何かで「FBI捜査官デミ・ムーアがストリッパーになり済まして潜入捜査」とこの映画の紹介記事があった記憶がありましたが、全然違うじゃん!そのプロットで撮った方が、よっぽど面白い映画になったと思いますよ。まあこの監督じゃ、どっちにしても同じ出来か…。[CS・衛星(字幕)] 1点(2009-11-04 00:28:55)

60.  スターシップ・トゥルーパーズ この映画、予算がないからと製作時に報道されていましたが、P・ヴァーホーヴェンはスプラッターがやりたくてわざと機動歩兵にパワードスーツを着せなかったのだと私は確信しています。リコの出身地をアルゼンチンと設定したり、この映画の中にはアメリカ合衆国が全然出てきませんが、ヴァーホーヴェンは米国の歴史と政策をシニカルにこきおろしていると感じました。全編に漂う安っぽい正義感は観る者の神経を逆なでしますが、この嫌悪感こそ伝えたかったものでしょう。彼はこの後オランダに帰るわけですが、本作を観ればいかにハリウッドと米国に嫌気がさしていたか判る気がします。ただあまりにスプラッター描写が凄いので、賛否が分かれてしまいますが。でもこれが彼の本当にやりたかったことなので、きっと本人は本望ですよ。[DVD(字幕)] 7点(2009-10-18 22:22:23)(良:1票)

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