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1. スパイダーマン(2002)
自分にとっては意外と好印象のこの映画。その理由を述べますと、―①主人公の最初の動機が、好きな女の子の気を惹きたいというのに好感を持てた。男で透明人間になれたらとりあえず女風呂でしょ~。それと同じ。②『一体どこにその大金を使ったんだ?』というぐらいにゴージャスでチープな作り。さすがサム・ライミ監督。③実はまったく本作品に興味がなかったのであるが、後輩の男に誘われて当時の先行レイトショー上映に無理矢理同行。2人ともいい大人なのである。『な~ぜこの年で野郎とレイトショーを観なければならんのだ?』と初手からテンション低。挙句に映画館前で並んでいるとあちらこちらにスパイダーマンの格好をしたファンの方々がいて、さながら前衛芸術の舞台上のよう。既にこの時点で『これは現実ではない』と感情を遮断して自分は地蔵状態に。そしてトドメのように後輩がおもむろにバッグからデジカメを取り出し、「あのスパイダーマンの格好をした人と一緒の写真を撮って欲しいのでお願いします」とカメラを手渡された時には記憶が飛んだ。―このような状況の後でこの映画を観たら誰でも良い評価をされると思います。ヘタしたらどんな映画でも良評価になります。
7点(2004-03-03 20:05:13)《改行有》
2. スモーク(1995)
O・ヘンリの小説が好きな方には間違いなく好みの映画だと思います。色々な人間模様を織り交ぜて構成されているので短編集のようであり、舞台がブルックリンですので。特にラストのクリスマス・ストーリーは皆様も評されているとおり秀逸です。私の中では、ディケンズの『クリスマス・キャロル』やO・ヘンリの『賢者の贈り物』と比べても遜色がないと思っています。またこの場面でのハーベイ・カイテルとウィリアム・ハートの表情が良い!今の時期ですので、ぜひお薦めです。10点(2003-12-11 10:56:28)
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