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プロフィール
コメント数 313
性別 男性
年齢 63歳
自己紹介 映画は生もの。リアルタイムで見るのが一番だけど、古い名画はどうしようもない。TVでしか観れないのなら、電気を消して電話を切って、誰も来ない夜に、なるべく劇場と同じシチュエーションで見るように努めています。(お酒を飲みながらはありますが)観る側、つまり自分も生ものですので、その時の体調、精神状態では見方も変わります。B級がA級に見えたり、恋愛映画がアクション映画に見えたり、でもそれはそれで面白いと思います。
と、勝手な事をのたまう40才の映画好きな親父です。

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1.  スクール・オブ・ロック 《ネタバレ》 映画関係の雑誌でこの映画のタイトル、そして少しの内容説明だけで、観たくて観たくてたまらなくなった作品です。GW公開と聞いて前売り券も購入。そしてついに初日。朝一番で劇場に駆けつけました。パラマウント映画のロゴマーク出現、そしてオープニングタイトルまでまさに「ロック」してます。カッコいいです。 ロックに魅せられ、ロックそのものの主人公が名門学校の臨時教員となって、生徒の心の箍をはずし、コンプレックスをなくし、共に熱くなるという展開は、過去にも多くの作品あり。「今を生きる」「陽のあたる教室」「ミュージック・オブ・ハート」など。しかし、今作品がそれらと一線を画するのは、ジャック・ブラックのキャラクターの濃さと、むしろ反社会的なロックという音楽。確かに生徒、親御さん、頭の固い教師との和解などはあまりにも予定調和です。それでも見せてしまう、観てしまうこの勢いとこのテンポ。ロックの魂を心底感じさせるこの高揚感は一体何?ラストのロックバンドのコンテストシーンでは、涙、涙、涙。一途に、馬鹿に、必死にやっている人間ほどかっこいいものはない!デブでさえない主人公がもう素敵に見えてくるんだから。思わず拍手してしまいました。笑いもふんだんにあり、ロックの歴史も勉強できて、そしてエンドクレジットまでたっぷり楽しませてもらって、いやあ最高!宝物になる愛すべき映画。 最近、楽しいことないっていう人、見たらきっと幸せになるよ。 10点(2004-04-30 12:02:31)(良:3票) 《改行有》

2.  スティング 劇場で初めて観た時、唖然とした。今、思えば、おそらく口をぽかんと開けていたのだろう。しばらくは座席にすわったままで、パンフレットを何回も読んでいました。「やられた!」笑いながら思ったのが、そのフレーズ。見事に騙された。完全に騙された。でも、騙された自分がうれしくて仕方がない。思い返す度に、あの場面でのあの出現、あの手のアップは、あのトリックは、と観た後も楽しくて仕方がない作品。1930年代という、大恐慌のあおりを受けて荒んだ時代には違いないが、(だからこそこうした詐欺師たちが活躍できるのだろうけれど)どことなくノスタルジックな画面づくりと音楽に、存分に酔うことができます。DVDでも何回も観てますが、いい。いいものはいい。(評価にはなってませんね)出来るなら、「MIB」で記憶を消す、あの装置が欲しい。そうしたら何度でも真っ白な状態で見れるから。騙される快感が何度でも味わえるから。10点(2004-03-03 12:27:09)(良:1票)

3.  スター・ウォーズ 《ネタバレ》 衝撃的でした。オープニングのあの戦艦の登場シーンで起きた全身鳥肌状態は、10代の自分を完全に宇宙の彼方へと連れて行ってくれた証拠。ジョン・ウィリアムズのあの曲をきくと条件反射のようにいつでも鳥肌になるほど、夢中になれる1本です。色々な映画のエッセンスを詰め込んだ内容(ターザンがあったり、チャンバラがあったり)は、その当時の自分を(リアルタイムで見れて幸せでした)様々な特集本、写真集、おもちゃ等の購入へと走らせ、金穴の時は、友人に借りまくっては関連商品を集めていました。特撮の素晴らしさ、キャラクターの個性の際立たせ方、宇宙船のデザイン、そして音楽。それら全てが上手に結束されたまるで奇跡のような映画。単純に楽しめますし、最近、観直してみても、古さは感じさせるものの、その超娯楽作としての精神性は少しも色褪せていないのに感激。大人も子供もおじいちゃんも、みんなで楽しめる良い映画です。10点(2004-02-19 19:07:34)(良:1票)

4.  300 <スリーハンドレッド> 観賞する人を選ぶ作品だとは思います。でも、個人的にはすごく面白かったです。この映画の持つ匂いと言うか、香りというのが、ちょうど東映仁侠映画が上映されていたあの頃の映画館の感じがとてもするのです。最新の技術でもって、古めかしく絵画的なトーンでまとめられた内容がそう思わせるのか。はたまた、出てくる男達の粗野でいて美しく気高い精神にそう思うのか、よくは分りませんが懐かしい熱さを感じました。ハラハラドキドキという感情の起伏以外に、こう腕に力がみなぎるみたいな、健康的にはどうだろうというアドレナリンが体に沸きまくりました。一緒に観賞していた妻も同じような印象を持ったと言っていました。でも、映画の表現方法にはまだまだ道があるのですね。そういう点でも見応えのある作品でした。[映画館(字幕)] 9点(2007-06-25 14:40:55)

5.  スパイダーマン3 《ネタバレ》 悩み、傷つき、慢心になり、果ては復讐心まで自分の内に沸いてくるという、およそ題材的には暗い部分がメインとなる今回のストーリー。でも、スパイダーマンって、主人公そのものが完成された人間ではなく、まだ成長途上の青年であることから、こうした展開もありだろう。ピーター・パーカー自身の戦いとして、ヒーローらしくない素顔をさらしてのバトルが多いのも、そう考えればうなづける。そのバトルも、大画面の効果も充分考えての大迫力もの。特にハリーとの空中戦は、どちらが上でどちらが下か、もう何が何やらの興奮場面が続く続く。想像力を上回る程の視覚的なインパクトがこれでもかと胸ぐらをつかみまくります。大きなテーマとしては、憎しみや妬み、誰もが持っている心の闇の部分とどう向き合うのか、どう克服するのか。ヒーローである前に人間であるという当たり前の事が、これほど痛切に分るのもこのシリーズの大きな魅力。愛すべき隣人とはよく言ったもので、だからこそ人気があるのだろう。ラスト、やっと理解しあえた友人を亡くしてしまう所では涙が出た。ここにも、救うことのできないものがあること。ヒーローが全知全能ではないこと。MJが言った「スパイダーマンにも助けは必要なのよ」の言葉がグッと来る。CGによる視覚面での宣伝が過剰に行われているがドラマの部分も充分に良いです。静かに終るエンディングで、観ているこちらが救われたという感じです。もう一度みたいです。[映画館(字幕)] 9点(2007-05-08 17:20:44)(良:1票)

6.  スーパーマン リターンズ 今作を観る前に、ドナー監督の「スーパーマン」をDVDで観ました。あの有名なオープニングタイトルの爽快さを今作でも感じることが出来、その時点で私の評価は高得点域に。しかも、内容はドナー版のクラシカルな作りを意識して、最近の映画に見られるアップテンポな進展ではなく、ひと昔前のハリウッド大作ロマン映画なる香りさえ漂わせています。たとえは乱暴ですが、ミスタードーナツのオールドファッションのような感じですか。今作の監督がドナー版をとても愛しているのがよく分ります。ヒーローがヒーローとして存在すること。それは、単純に世の中の悪い事、また、災害や事件から人々を救う事。スーパーマンが遥か地球の空の上、耳をすまして世界のニュースを聴いている場面では、なぜかうっとりとしてしまいました。特撮部分の出来もすごく、飛行機を救う場面などは、思わず声を上げそうでした。メジャーリーグのグラウンドに降り立ち、皆の声援を浴びる場面ではなぜか涙が。年をとっても、自分の中では、まだヒーローを欲しているんだなと納得。これって、サンタクロースの存在を信じていることと同じ現象なのかな。 とにかく、面白かったです。クリストファー・りーヴが演じて完璧なものとしたこの偉大なヒーローを、もう新しい作品はみることが出来ないだろうと、くじけてた心に見事よみがえってきてくれました。出来るならもう少し大きなスクリーンといい音響装置の中で観たかったです。公開初日なのに、え、なんで、この劇場で?とショックでした。[映画館(字幕)] 9点(2006-08-21 18:52:59)(良:3票) 《改行有》

7.  スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐 《ネタバレ》 劇場の深い椅子に座る。場内が暗くなる。TVでよくみたCMや次回公開の予告編がいくつもながれる。そして照明がさらに落ちて、スクリーンがワイドに拡がる。う~ん、このはじまりのワクワク感はやはり映画館ならでは。そして20世紀フォックスのマーク。あの音楽。黒バックに青く浮かび上がるいつもの決まり文句。そして、そしてバーンと壮大なテーマ曲とともにSTAR WARSの文字が宇宙に流れていく。不覚にも涙が出てしまった。この作品が最後。もう新作をみることはない。そんなことが頭をよぎり、中学生時代に出会えたこの映画が、高校生、社会人、そして結婚して妻と一緒に観て来たこの映画が、これで終わる、これで最後を迎える、その事実にしばらく涙が止まらず。横の妻も同じく涙目で画面を観ていました。何だかんだ言って、6作品ともすべてリアルタイムに、映画館で観れてきた事はやはり幸せな出来事。旧三部作とか新三部作とか比べることはもう止めにして、自分の感情の赴くままに画面に身をまかせることを約束。そしてあれよあれよの2時間30分。物語は悲劇へ、これ以上はない悲劇へとまっしぐらに。ダ-スベイダ-の誕生をもってクライマックスへ。そして、最後の最後。惑星タトゥーインにおいて、ふたつの太陽を観る二人のシルエット。ここでも涙。これが、このシーンがエピソード4のルークの旅立ちを決意させるシーンにリンクする。ああ、本当にサーがが始まり、そして終わったんだとしばし放心状態。どんな形でも、ジョージ・ルーカスは答を出しました。9部作になるといってても、結局は6部作に落ち着いたけれども、答を出し切ったという感じです。辛口なレビューをしてきた自分でも、この壮大な輪の中に参加できたこと、そしてやっと見届ける事ができたんだという安堵感はかけがえのないもの。映画の力というものを充分に思い知った作品です。[映画館(字幕)] 9点(2005-07-19 19:46:04)(良:1票)

8.  スパイダーマン2 《ネタバレ》 感動しました。あまりにも面白くて。アメコミヒーローの世界観を見事に映像で見せ切っているところに。漫画と言えばそれまでですが、コマ割の中で見せるアクションの数々も構図や色彩でカッコイイものですが、映画ではそれ以上の迫力ある表現が成されていて、何度も画面を見ては唸ってしまいました。摩天楼を舞台にしたアクションでは、あの浮遊感、あの爽快感はもう他の作品では味わう事の出来ない迫力。さらに、アクションだけでなく、今作のテーマもいいです。ヒーローであるが故の悩み、ヒーローであるが故の孤独をトビー・マグワイアが好演。どこにでもいる普通の青年役を普通に演じて、よりスパイダーマンを魅力ある存在に見せています。(劇中、スパイダーマンを辞めて自由を満喫するシーンで『雨にぬれても』がかかります。大きいスクリーンで聞く事はもう無いだろうと思っていたのに、なんと嬉しい事でしょう!今作のスタッフはセンスがいい!)そんな、主人公が再びマスクを手にスパイダーマンになり、戦う決意の元、暴走する列車を止めるシーンでは涙が溢れました。自らマスクを剥ぎ取り、先頭車両に立ち、必死で止める様は、まさしく本作のクライマックス。やっと止まった列車から落ちそうになったスパイダーマンを乗客の手が支えます。黒人の手もあれば、白人の手もあり、様々な人種の手がスパイダーマンを運び入れます。「まだ子供じゃないか」の声にポロリ。子供達の「お帰りなさい」にポロリ。悪役がそこをどけと言っても 「俺を倒していけ」という乗客一人一人のスパイダーマンを守る姿勢に涙がドドドドッ。心突き動かされました。こんな描写があるからこそ、ヒーローが戦うべき理由があるのですね。最後、MJにも正体がばれますが(この時のMJの表情もいいですね。「あなただったの?」分りかけてはいたけれど、はっきり確信したときのなんとも言えない表情がたまらなくいいです。)とにかく、スカッとして爽快。それでいて、ググッとくる感動。娯楽大作としての見応えもたっぷりある本作品。あと2回は見るでしょう。こんなに身近に感じられるヒーローなんて、滅多にあえないですから。9点(2004-07-12 12:18:29)(良:3票) 《改行有》

9.  スモーク(1995) 《ネタバレ》 社会の少し端っこに生きる大人の話。オチもなく、日常の中の、ほんと煙草吸いながらのよもや話。でも、この日常というのが、一番のクセもので、そうそうドラマチックなものや事は起きないのが当り前。むしろ、映画で取り上げる要素のない題材なんだけど、日常に中にこそ、見落としたドラマがある事を教えてくれる映画。煙草屋が毎日同じ時間、同じ場所で写真を撮り続ける習慣があり、何百枚もあるプリントの中から死んだ妻を見つけた時の小説家のシーンや、嘘でも楽しめる話ならとクリスマス小説のために、語りはじめるシーンなどは、ドラマの片鱗をつまみ上げる上手い場面だと思います。煙草をくゆらせながら、熱いコーヒー片手に観たいですね。もちろんライターじゃなく、煙草はマッチで火をつけて。9点(2004-03-03 14:23:51)

10.  酔拳2 ジャッキーの映画というだけで評価は少し甘くなります。これだけ自分の体を酷使する俳優が存在するだけでも、映画界には貴重な財産。また、リアルタイムに観れる幸せもあるため、多少の粗さやご都合主義には目をつむってしまいます。この作品は前作のコミカル路線とはうってかわって(と言ってもキャラクターにお笑いパートを担当させています)「革命」を主軸にした骨太ストーリー。でもジャッキーアクションは健在。カッコイイし、やはり凄いです。相手との息も合わなければ、あんな舞踏のようなクンフーシーンは撮れないはず。小道具を使っての見せ場つくりもお手の物という感じで安心して観る事ができます。映画というよりジャッキーのショーを観ているみたいな。(ショーでもいいです。ジャッキーが自分に何が出来るかが、よおく分かっているからこその、この映画。また他のジャッキー映画も同じく。物語よりも新しいアクションという、死ぬまで自分が挑み続ける姿勢を見せてくれているのです)ラストの大立ち回りも迫力あり、酔拳の強さも魅せてくれます。ジャッキーの映画を見ると無性に格闘ゲームがやりたくなります。そんなに強くはないのですが。8点(2004-03-22 11:20:46)

11.  スピード(1994) 《ネタバレ》 アクション映画としては、かなりの出来栄で時間の経過もあっという間でした。エレベーターの事故から始まって、バス、そして地下鉄と、私達がよく利用する日常の「移動物」を使ってのアイデアは大変うまいなあと思います。身近なものだけに、用意された危険なシチュエーションが理解しやすく、緊張感も充分に伝わってきます。精悍な主人公も好感が持て、演出もメリハリが効いています。こういう良質なアクション映画を「2」にも期待したのですが。やはり「1」が一番ですね。8点(2004-03-18 12:32:09)

12.  砂の器 《ネタバレ》 若い頃に観てもさしたる感動はなかった。ただ、重く暗い人間の人生を真のあたりにしたみたいで、映画館を出た時には、少し沈んでいました。しかし、40才になりDVDを観てみると、おいおい泣いてしまうのです。犯人の持つ宿命からの逃避。その宿命を暴き追い詰める刑事。サスペンスもさることながら、人間の犯したあやまち、汚点となる事柄との対峙の仕方など、見入る場面の多いこと。豪華キャスティングに負けない、名脚本で見せる立派な立派な映画。なんか、今日は思いっきり.打ちのめされたいなあ、の気分の時にぴったりの映画です。(そんな気分になる人がいるのか?果して)8点(2004-03-09 12:10:37)(良:1票)

13.  スーパーマン(1978) 《ネタバレ》 内容とか、テーマとか、特撮とか、自分にとってはどうでもいいんです。この作品に限っては。何よりも、カッコ良いのは、オープニングタイトル。これだけ。この良さに惚れてDVDも購入。あの有名な曲とともに、Sのマークに続いて、文字がシュワ-と宇宙に消えていくところ。ああ、清々しい。心臓にサロンパスを貼って、コーラを飲んでいるかのような爽快感。宇宙に引き込まれるかのような躍動感。このタイトル演出だけで8点です。もやもやした日は、これ見てスカッと。なんか不純な見方ですね。8点(2004-03-03 17:25:18)(良:2票)

14.  スター・ウォーズ/ジェダイの復讐 《ネタバレ》 大団円になるであろうラストの章。予測はできていました。また、大団円でなければ、満足しないでしょう。やはり3作通して見ると、1作目だけ別物という印象を受けます。2作,3作のつながりの方が強く、それだけのドラマチック部分を充分に用意しているからですが。この作品でも、特撮はその技術力はもはや映画の常識を変えるぐらいにまで進歩し、今見てもひけを取らない出来です。21年前の作品なのに、さすがです。新キャラクターのウォークも愛くるしい出来ですし、完成度は高いと思います。しかし、親と子、この絆で見せ切った2時間は、娯楽性とは程遠い位置に在ると思います。物語であることが前提で、楽しく見ることが難しくなって来ています。子供のように、無邪気ではいられない(1作目は無邪気なものでした)作り手の成長もあるのですが、サーガにとらわれすぎた感が否めないのは事実。映画史に残るのは残る作品ですが、やはり1作目の持つ力がそうさせているのだと思います。8点(2004-03-03 17:17:21)(良:1票)

15.  スター・ウォーズ/帝国の逆襲 《ネタバレ》 すごく複雑な気持ちの映画です。前作が、超娯楽作として完結している描き方だったので、この作品の登場はワクワク半分、不安半分といったところだったのです。特撮やその魅せ方は、格段の進歩で、スター・ウォーズの世界へ誘うには充分。物語も続きを見たくなる展開で、「どうなるの?」の気持ちを観客にうまく持たせています。あと、ヨーダも面白いし、謎めいた雰囲気が、さすがフォースのお師匠さんといったところで、グッド。ただ、正統な続編というには、(2作,3作が連作という印象が強いです) 娯楽性よりも物語性が強く出てきていて、ダ-ス・ベイダ-がルークの父親なんて、とんでもないサーガになっていくんじゃないか?なんて、新たな不安を生み出した作品でもあります。決して出来は悪く無いし、見どころもたくさん、ダイナミックな演出に音楽も良い。単純に観れなくなってきた点だけが、少しさびしいのです。8点(2004-03-03 17:05:23)《改行有》

16.  スパイダーマン(2002) ヒーローたるもの、泣いちゃいけない。あきらめちゃいけない。どんな時も悪には勝たなきゃいけない。でも、この映画で謳われる「大いなる力には、大いなる責任が伴う」は、こんなちゃちな約束事ではない。力を備えた者として、どのように活かすか、どのように力ないものと生きるか、そして、どのように社会と関わって行くか。自分で考え、自分で決断する。スパイダ-マンがアメリカでも特別人気があるのは、学生がふとした偶然から超人になり、その生き方を成長物語として観ているからではないだろうか。映画の中では、確かに特撮はすごい、舌を巻く。あんなことや、こんなことも、もう何でも出来ちゃうんだ、今では。など、感動するが、やはり主人公の動向にこそ、注目したい。持ちたい力ではないが、実際に手に入れるとどうなるのか。力に溺れ、自分を見失う。それが叔父さんの死に繋がる。自分に問う。「何ができるのか」「何がしたいのか」その疑問に答えを出す為に、スパイダ-マンとして生きる。恋人1人の自分ではなく、自分を必要としてくれる大勢のための自分になる、その決意は熱い。その決意がこの映画の最も大きいテーマだと思います。8点(2004-03-03 13:35:47)

17.  スチームボーイ STEAM BOY 《ネタバレ》 少年の冒険活劇を想像したのですが、少し違ってました。で、面白くなかったかというとそうでもなくて、ちゃんと大友ワールドなるものが堪能できて良かったです。科学に執り憑かれた人間の悲喜こもごもを緻密な「絵」によって表現されている点ではポイント高いです。ただ、惜しむらくは壮大なる親子喧嘩に終わってしまい、その代償がロンドンの街の崩壊という結果になっていること。勧善懲悪といった図式ならば、街の惨劇も「悪」を懲らしめる場合、涙を飲むのでしょうが、いかんせん科学者の自己満足、そして親子の葛藤だけで、街が潰されるのはどうにも後味が悪いです。それだけ、科学そのものより、科学を扱う人間性の愚かさを象徴しているのでしょうけど。でも、ものすごく印象に残ったシーンがあって、それは主人公のレイがスチームボールを使って空を飛ぶ所で、壊れた街の家の窓から幼い少年の瞳に、空飛ぶレイの姿が映る所。白い軌跡を残しながらまっすぐに飛ぶ、その様を少年は羨望に似た眼差しで見つめる。「科学」への正しい憧れ。科学への純粋な驚きみたいな感じがして、少しグッときました。ひょっとすると最も言いたかったことは、このことではないのかな。そのために、レイを飛ばしたのではないかな。そんなことを思いました。7点(2004-07-27 12:01:33)

18.  ストリート・オブ・ファイヤー 《ネタバレ》 この映画の音楽にやられました。どの楽曲も素晴らしく、サントラも購入。特に、最後にダイアン・レインがステージで唄うところは劇場で鳥肌が立ちました。物語的には、その昔日本映画であった「流れ者」のような展開で、マイケル・パレが小林旭に見えたり、見えなかったり。無国籍風になっている作りも同じですね。でも、単純だからこそ、見やすかったことも事実です。カッコイイ!だけを成立させようとした作品ですが、今見ても音楽の良さは変わらず、心が震えます。7点(2004-04-24 13:06:36)

19.  スラップ・ショット 《ネタバレ》 ジョージ・ロイ・ヒル監督の作品ですが、「スティング」や「明日に向かって撃て!」といったお洒落で粋な雰囲気はここにはありません。いかにも男くさい、アイスホッケーの映画です。と、言ってもスポ根物ではなく、チームの身売り、女房とうまくいかない選手の話など、題材的には普通のドラマになっています。面白いのは面白いです。(結構スラングがありますが)でも、最大の見所は、P・ニューマンという俳優の見せ方でしょうか。再三コンビを組んで来たロイ・ヒル監督の眼差しは、ニューマンの少しくたびれた様子をうまく捉えています。もう若くはない男の悲哀とでもいうのでしょうか。突き放さず、やさしい印象を受けました。ニューマンはうまいですね。真っ当な人生を歩いていけない役が。7点(2004-03-05 10:40:28)

20.  スターシップ・トゥルーパーズ 「戦争」の悲惨さよりも、「戦争」の持つ馬鹿馬鹿しい精神を徹底して「いじくった」映画です。SFを背景にしたのも、多少は無茶な描写も出来るからでしょうか。いつの時代も若者が戦地に駆り出され、前線で命を失う。英雄なんていないし、超人も存在しない。生身の体から出るのは赤い血。虫の大軍に襲われ、命を落とす多くの兵士達。ブラックユーモアというには多少過剰すぎるきらいがありますが、これでもか!の物量ある見せ方は価値あり。ただし、人間の描き方が少し弱く、恋愛の展開も必要ないのでは、と思いました。「戦場」はたっぷり描けても、それだけでは見ていて辛いだけです。しかし、それがこの監督の狙いだとしたら、成功しているのかも知れませんね。6点(2004-04-24 13:28:13)

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