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自己紹介 ハリウッドのブロックバスター映画からヨーロッパのアート映画まで何でも見ています。
「完璧な映画は存在しない」と考えているので、10点はまずないと思いますが、思い入れの強い映画ほど10点付けるかも。
映画の完成度より自分の嗜好で高得点を付けるタイプです。
目指せ1000本!

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評価順12
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1.  スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム 《ネタバレ》 スパイダーマン=ピーター・パーカーとは誰か?に対する一つの答え。 MCU作品というより、歴代スパイダーマン映画への気配りがされており、 トビー・マグワイア、アンドリュー・ガーフィールドとの共闘だけでなく、 歴代ヴィランたちもウィレム・デフォーを始めとするオリジナルキャスト大集合でよく揃えたものだ。 一番盛り上がったのは彼ら一人ひとりが登場していき、一つに集束していくことだろう。 それ故に、マルチバース設定を使いたいがために、強引で余計な展開が際立ってしまった。 進路を理由にピーターが余計なことをしなければ何も起こらなかった話であり、メイ叔母さんはただの犬死に近い。 ヴィランの救済なんて、こちらの世界線には何の関係もありゃしない。 なので感動する展開も間延びした印象を受けてしまう。 狂いに狂った時空の歪みを修正するため、ピーターの再度の願いで彼自身、忘れ去られた存在になっていく。 アベンジャーズにいたことも誰も知らない。 自分自身に親友や恋人もいたことも誰も知らない。 孤独になったスパイダーマンは真の意味で"親愛なる隣人"としてスタートを切る。 ほろ苦さを感じさせるも重い宿命を背負う、スパイダーマンならではの完結編だった。[地上波(字幕)] 5点(2024-01-29 21:28:33)《改行有》

2.  スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム 《ネタバレ》 前作鑑賞は必須としても、他のMCU作品とも連動しているため、 アイアンマン=トニー・スタークが故人なのは劇中で分かるものの、 エンドゲームを見ていないと少々置いてけぼりを喰らうのは確か。 MCUでマルチバースの概念は既に知られていたが、それを利用した中盤のどんでん返しは上手かった。 ヴィランとしてミステリオが中心でありながら、かつて職を追われた者たちによるチームプレイで、 現実と非現実を揺さぶりスパイダーマンを追い詰める見せ方が良い。 ファクトチェックが当たり前になり、目の前の情報が真実とは限らない現代において、 これからディープフェイクが濫造されていく世界への抗い。 殺人犯として汚名を着せられてしまったピーターはどうなるのか期待を寄せる。 でも、エンドロール後のもうひと展開にスパイダーマン以外の映画を見ないといけないのは如何なものかと。 作品によってはTVシリーズにまで裾野を広げてしまい、近年のMCUの勢いが衰えた話も聞く。 フェーズ1の『アベンジャーズ』くらいの展開が限度で、純粋にスパイダーマン単体で完結させてほしいのが本音。[インターネット(字幕)] 6点(2024-01-17 20:38:14)《改行有》

3.  スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース 《ネタバレ》 世界はバランスで成り立っている。 何かを得た場合、何かを失わなければならない。 その折り合いをつけられず、大人の境界線であがくマイルスは、 親と衝突し、ルールと衝突し、世界と衝突し、同じスパイダーマンと衝突していく。 未熟さゆえの勢いで決められた運命を変えられることを信じて。 彼がイレギュラー扱いされている理由が終盤で明かされる。 本来は蜘蛛に噛まれてスパイダーマンになる"運命"ではなかったのだ。 だから、ピーター・パーカーが死ぬことはなかったし、不幸な事故で科学者がヴィランになることもなかった。 そして、別世界線の蜘蛛に噛まれたために、その世界のスパイダーマンが存在せず、 プロウラーになったマイルスが生まれることになった。 前作の因果が本作で浮上して、"大いなる力は大いなる責任を伴う"というテーマが際立つ。 圧倒的情報量とカオスと色彩は健在で、二次元と三次元の境界線を忘れさせるアニメーション技術はむしろ進化している。 長尺になりすぎて前後編に分けたそうだが、溜めに溜めたまま終わった最後の15分はちょっと惜しい。 それでもマイルスの運命に抗う物語に共鳴した、一部のスパイダーマンたちが如何に反旗を翻すのか、 完結編で満点を出すほど大きな期待を寄せるには十分で8点とさせて頂いた。[映画館(字幕)] 8点(2023-06-16 23:03:41)(良:1票) 《改行有》

4.  すずめの戸締まり 《ネタバレ》 最後の戸締まりと銘打って特別上映だったのでようやく初鑑賞した。 新海誠の通例である「ボーイ・ミーツ・ガール」+「描き込まれた映像美」=「セカイ系」には食傷気味だったものの、 『天気の子』よりはモヤモヤとフラストレーションは少なくて見やすかった。 それでもダイジンの立ち位置が不明瞭で、風呂敷を畳め切れていない点はなくはないけれど。 今回はロードムービーとしての面白さがあった。 青年の身体を取り戻すために西から東へ戸締りしながら行く先々での人々との交流。 『君の名は。』や『天気の子』でもぼかした形で描かれていたが、 やがて東日本大震災の記憶と向き合うことになる。 当事者には思い出したくない記憶と恐怖があり、奪われてしまった故郷と人生がある。 叔母の葛藤と吐露がそうだ。 それでも一人で生きていくことは不可能で、旅先を含めた誰かの支えによってヒロインの現在があり、 青年と自分自身の救済に繋がっていく。 無理に向き合わなくても希望に向けて歩くことはできる。 ただ、災いからはいつかどこかで起きて避けられないし、 そこにはかつて人の営みや時間があったことを風化しないで欲しい。 そういうメッセージを感じ取れた。[映画館(邦画)] 8点(2023-05-23 22:19:31)《改行有》

5.  スパイダーマン(2002) 子供の頃、リアルタイムで映画館で観たことがあったが、3億ドルかけた割にどこが良いのかさっぱりだった。 ただ、久しぶりに三度目を視聴した結果、 「大いなる力には大いなる責任を伴う」が社会人になって身近に感じるようになった。 後天的に授けられた能力が羨ましくある半面、それが誰にも言えない秘密だったらという苦悩が 等身大のヒーローとして胸に響くものがある。 一方で内なる願望が歪んだ形で表面化し、ある意味で精神の自由を得たグリーンゴブリンとの対比が、 力を持つことの意味を際立たせていた。 その後、様々なスパイダーマン映画が役者を変えて監督を変えて繰り返されてきたが、 ハリウッド初の長編映画化という意味で原点にして頂点。 下手に改変しまくるよりは正攻法で安心して楽しみたいという時点で歳を食ってしまったと感じる。[地上波(字幕)] 6点(2023-04-30 23:45:59)《改行有》

6.  スイス・アーミー・マン 《ネタバレ》 物語の8割は二人芝居で占め、それも死体に下ネタという奇妙な作りなのに心に残る。 何もできない死体から徐々に生を取り戻していく難役を演じたダニエル・ラドクリフと、 過去のトラウマから逃げ続けていたポール・ダノの二人の曲者俳優が作品の強度を支えている。 メニーという死体が何者なのかは最後まで分からない。 虚実を入れつつも、ハンクの抑圧された自己を投影したイマジナリーフレンドかもしれないし、 森の中の一連のオブジェが現実に向き合おうとする通過儀礼にも思えた。 現実ではただの頭のイカれた変態にしか見えないハンクには厳しい現実が待ち構えている。 それでもメニーに別れを告げた彼はこのどうしようもない世界と折り合いをつけていく意思を感じた。[インターネット(字幕)] 6点(2023-03-31 23:43:39)《改行有》

7.  ステルス 《ネタバレ》 悪い意味でアメリカンで脳筋なストーリー。 CGばかりに頼っている場面が多く(別に悪いわけではないが悪目立ちしすぎ)、 ジェイミー・フォックスが男女二人の引き立て役で死ぬような扱いで憐れ。 ストーリーがあまりに薄すぎて、レビューするにも記憶がほとんど残っておらず調べてみると、 北朝鮮なら単純に潰せば良いという、リアルなら国際問題になりかねない凄まじい展開。 公開当時、本国アメリカでも不評だったようだが、単純に映画としてつまらないだけだろうね。[DVD(字幕)] 2点(2023-02-11 01:29:20)《改行有》

8.  スズメバチ シチュエーションには惹かれる。 戦争映画さながらの絶望的な籠城戦で面白くないわけがない。 でも、やはりストーリーが弱すぎて、アッサリ終わってしまった。 雑なのは仕方ないにしても、それを吹き飛ばすくらい、もっと派手に撃ちまくってほしかった。[DVD(字幕)] 4点(2022-06-01 20:26:51)《改行有》

9.  スウィーニー・トッド/フリート街の悪魔の理髪師 《ネタバレ》 誰一人として感情移入できない。自分たち家族を陥れた判事への憎悪故に罪のない客をも手をかけていく主人公に、主人公を自分のものにしようと邪魔な妻を彼に知られぬまま殺させる下種な女主人、そして人肉ミートパイ・・・。視覚的にも精神的にもグロテスクな物語を、ティム・バートンならではのゴシックな美術とダークファンタジーなガジェットを詰め込んだミュージカルとして見せるため、辟易の一歩手前で復讐の果ての悲劇を際立たせる手腕は彼の真骨頂だろう。浜辺の妄想シーンで主人公の笑ってない表情がなかなか面白い。救いのない結末の中、残された娘と青年のその後を一切描いていない分、微かな希望は持てる。[DVD(字幕)] 7点(2021-06-18 11:53:11)

10.  スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け 《ネタバレ》 何の感慨深くもないまま完結。もっとも前作の迷走から何とか軌道修正した感はあるけれど、視覚効果に馴れた以上、最終決戦は結局同じことの繰り返しで全く新しさがない。ダースベイダーに匹敵する悪のカリスマも不在で、空気が引き締まることなく、あっさり決着した感じ。ep7以降、話や人物相関図をあまりにも後付けで広げすぎたし、ディズニーのことだから、これからもスピンオフ作品が量産されることを考えるとそっとして欲しい。[地上波(字幕)] 4点(2021-03-05 09:16:45)

11.  スパイの妻《劇場版》 嘘は言わないが真実を言わない夫と、何も見えていないが気付かない振りをするのが上手い妻。矛盾し相反する二人が突き進む筋書きは、"真実こそ正義"とも言えるし、そのためなら多少の犠牲も厭わない狂気とも言える。自分らしさと信念を貫くのが困難な時代、権力や思想に全身を預けて安寧を得ることが当たり前のようになっていく様は、ネット全盛の現在と重なる。夫も妻も憲兵隊長も狂っている。では見ている自分は狂っていないと言えるのか? そう問われているような気がした。だからこそのあのラストなのだ。監督の映画は初めて見たが、ベネチア銀獅子賞受賞は、戦争直前のような不穏な世相とマッチし、功労賞的な要素も大きいだろう。ホラーが得意と聞くが、一見、戦火に引き裂かれた男女のメロドラマのように思えて、実は誰にでも存在するサイコパス性を浮上させた意味では、"らしい"と言える。[映画館(邦画)] 7点(2020-11-13 23:29:00)

12.  スター・ウォーズ/最後のジェダイ 《ネタバレ》 「視覚効果が凄い」と驚かれる時代でもなく、多様性という新しい風を取り入れた新3部作だが、2作目にして裏目に出てしまった。一見端役のアジア系女性整備士にスポットライトを当てたところにその意図が伺えるが、カジノのコード破りの男を見つけて、敵の艦隊に潜入するくだりはカットしても成立するし、脈絡もなく登場した臨時艦長といった新キャラの存在意義が見出せない。ハン・ソロに続いてルークも退場することになるが、あんな顛末を見せられても何の感慨もない。結果論でしかないが、「アンタら何してたの?」というくらい、三者三様グダグダしたまま無駄に死人が増えただけだった。ルーカスから主導権を奪い、新しさを履き違えた本シリーズそのものとも言える。[地上波(吹替)] 4点(2019-12-24 21:26:24)

13.  スパイダーマン:ホームカミング 《ネタバレ》 今までのスパイダーマンと違い、版権問題をクリアしてアベンジャーズと関わったこと、 そして未熟で無力なりに一人前になろうともがくピーターの青春物語が強化されたことが大きい。 功名心から正義を貫こうとして、結果的に大きな事故を招いてスタークを失望させ、 学校とヒーロー業を両立できず、片思いを失ってしまう苦みと切なさが残る。 家族のために犯罪に手を染めるマイケル・キートンを配役するセルフパロディが心憎く、 貧困と格差の問題をするりと潜り込ませる。 ディズニーに買収されたことが大きいのか、異人種間の恋愛と夫婦が珍しくなく時代の流れを感じた。 スタークからの再スカウトを断り、地に足をついて"親愛なる隣人"として歩み出したのはスパイダーマンらしい。[地上波(吹替)] 6点(2019-07-08 21:55:56)《改行有》

14.  スパイダーマン:スパイダーバース 《ネタバレ》 サム・ライミ版とマーク・ウェブ版を少し見た程度で、 ピーター・パーカーがスパイダーマンになっていく過程もヒロインも違うのだが、 こんなに派生作品があるとは知らなかったし、 「誰もがスパイダーマンになれる」というテーマとして本作はうってつけと言える。 マイルス・モラレスが彼の遺志を継いで本物のスパイダーマンになっていく王道的な物語ながら、 ダメな方のピーター・パーカーを初めとする並行世界のスパイダーマンたちとの邂逅とチームプレイが本作の見どころ。 各々のバックグラウンドは簡潔な説明で済ませて見せ場が少ないながらもキャラが立っており、 物足りなさがある故、個人個人のスピンオフを作って欲しいくらい。 シリアスな物語の中に挟み込まれるユーモアも絶妙で、互いに家族を失った経験を持ち、 譲れないプライドをかけて挑むマイルスと悪党キングピンが激突する展開が熱い。 立体と平面を駆使したアニメーション表現が頭一つどころか頭二つも抜けており、色彩と映像の洪水に圧倒される。 アトラクション映画としてもスパイダーマン映画としても一つの到達点だろう。[3D(吹替)] 8点(2019-04-23 00:28:13)《改行有》

15.  スリー・ビルボード 《ネタバレ》 「怒りは怒りを来す」。そこからどう抜け出すかが本作のテーマだろう。三枚の看板から始まった波紋から、事なかれで終わそうとする警察とそれでも闘い続ける遺族の母親。善と悪の二元論では決まらない、灰色の人たちの鬱屈は多くの人たちを傷つけていく。だが、そこまでいかなければ腹を割って向き合うことができなかった。対立するミルドレッドもディクソンも言動が極端で感情移入すら許さない。しかし、署長の手紙とぶつかっていく過程で少しずつ穏やかになっていくのは印象的だった。愚かで弱くてどこか愛おしい。完璧な人間なんていない。どこかで答えを見つけなければならない。そこらへんがリアルだとは思うが、そういうモヤモヤを求めたくない、痛快な娯楽大作みたいに白黒つけた明確な落とし所を求める人には向かないだろう。二人の行く末は明るくないが、最初の二人とは明らかに違っていて、決して暗くないはずだ。[DVD(字幕)] 6点(2018-08-12 13:08:15)

16.  スター・ウォーズ/フォースの覚醒 《ネタバレ》 ファンではないので普通に見る限りでは面白い方だけど、ヒロインが主役で相棒が黒人というあたり、時代の流れ、多様性を象徴する(オバマからバトンを渡されるヒラリー・クリントンの暗喩か)。ハン・ソロの死はもう歳だし今更という感じで驚かなかった。今後は同性愛要素もあるそうだが、本来のSWとかけ離れていきそうで懸念するオールドファンも少なくないだろう。ルーカスの制御から距離を置くにも行き過ぎは危険。多様性も見方を変えれば、逆差別・価値観の押しつけでしかない要らぬ配慮だ。新しいファンを獲得するためには仕方ないのか。[地上波(吹替)] 5点(2018-03-03 17:56:50)

17.  スラムドッグ$ミリオネア 《ネタバレ》 人口11億人、面積が日本の8倍以上を有するインド。 それだけ広いのだから、映画では描き切れない社会の暗部もカオスさも想像以上で、 熾烈な世界で必死に生き抜こうとする市井の逞しさは相当なものだ。 日本のおける深刻な悩みが小さく見える。 悪臭の立ち込めるスラム街を追われ、貧困ビジネスの魔の手から逃れ、生きていくためにあらゆる手段を総動員する。 この映画では"運命"と片付ける。 壮絶な体験を経て賞金とヒロインを手にした主人公と、ダークサイドに堕ちた兄と、薬品で目を焼かれた少年の違いは何なのか? 不条理を感じるも、自分を信じてがむしゃらに生きていくだけだ。 マサラムービーでお馴染みの歌と踊りがエンドクレジットで流れるのに底なしの陽気さが感じられないのは、 かつて宗主国だったイギリス人監督ならではのどこか醒めた視線がある。 良レビューにある通り、ゴミのように死んでいく現実と対比した、主人公の見た幻にしか見えない。[映画館(字幕)] 7点(2018-03-02 18:34:48)(良:1票) 《改行有》

18.  スカーフェイス 《ネタバレ》 重厚なギャングものかと思いきや、'80年代ポップスのミスマッチに拍子抜け。アル・パチーノの狂気の熱演だけでは170分はちょっと長い。それでも心に残る台詞がある。元ボスの「人の欲望に底はない」と母親の「工場で真面目に働け」である。前者は欲望に見合うだけの冷徹さがなければ破滅するだけであり、後者は身の丈に合わないことをすればただのチンピラでしかない。トニーはギラギラの野心を持て余しながらも、家族に、仲間に固執していた一面があり、失ってしまう恐さに苦しみ、コカインに逃げてしまう。もし、その両方を手に入れたいのであれば、欲望と上手く折り合いをつけなければならない。歯止めがきかなかったから、ただのチンピラなのだ。嵐のような銃撃戦が圧巻。そして彼は背後から刺客に撃たれ、"WORLD IS YOURS"と刻まれた地球儀のモニュメントが虚しく輝く。当時のアメリカン・ドリームにおいて、成り上がりたい者たちに共感される理由は分かる。這い上がれなければ社会に存在しないのも同然の、アメリカの歪さと病理が鏡のように映し出されているのだ。[DVD(字幕)] 5点(2018-03-02 18:26:35)

19.  スター・ウォーズ 『スター・ウォーズ』以前と以後で、映画史が大きく変わったと言っても過言ではないし、仮に本作でコケても一本の作品として完結している。それだけ娯楽映画としての基礎はしっかりしていて、今日においても古さを全く感じさせない。シンプルだけど複雑さを敢えて見せないから奥が深い。"お子様ランチ"と揶揄されることはあれど、それだけ映画通ではない、あまり映画を見ない人からも絶大な支持がされている証拠である。流行に飛びつくミーハーたちが今日の映画を形作っている。せめて映画の世界だけでも夢を見てみたい、辛いことは現実だけで十分。大多数が娯楽目当てで見る以上、支持される本質がそこにあるのではないか。これがアカデミー賞で作品賞・監督賞を獲っていたら今後の映画史はさらに変わっていたはずである。[地上波(吹替)] 7点(2017-12-31 01:19:33)(良:1票)

20.  ズーランダー 『トロピック・サンダー』の予習として見たのだが・・・どこで笑えば良いのか分からない。正直、記憶も遠い彼方に飛ばされるほど印象に残らない(桃色トリップ映像くらい)。これ以降、アメリカンコメディと距離を置くようになった。突き抜けたバカ映画には違いないが、笑いの価値観が違うのだから仕方ない。[DVD(字幕)] 3点(2017-11-27 19:13:44)

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