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【製作年 : 2000年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
1. 千年女優 一人の人物を年齢に応じて3人で演じたり、回想の中に自分の出演作品を折り込んだ上で聞き手までその中に入っていくなどの荒唐無稽さもあって、面白いと思います。但し、ラストが全てを台無しにしてしまったとあたしは思うんだよね。あの台詞以外のものが無かったのか?と思ってしまいます。[DVD(邦画)] 5点(2011-05-22 18:11:59) 2. 戦争のはじめかた ブラックだよね、これ。 タイトルがこんなだから、コメディとして気楽に見るぞ、くらいな気持ちで観たら、それが間違いの元でした。ま、たしかにコメディなんだけども、中身は思ったよりもハードなのであたしは正直、戸惑いを隠せませんでした。好きなタイプの映画なのだけど、丁寧さがちょっと足りない気がするんだよね。サスペンスとしても良い出来になっているのだから、もう少し丁寧さを演出していれば、どんなに良かったかと思ってしまう部分があって、それが勿体無い気がします。 [DVD(字幕)] 6点(2011-02-01 17:41:03)《改行有》 3. ZERO:9-11の虚構 《ネタバレ》 以前、テレビか何かで、紹介されていて観たかったのですが、漸く見ることが出来ました。 登場していた人の中には、CNNドキュメント等でも紹介されていた人も数名登場していたので、この映画の方向性は承知していた筈ですが、あらためて観て面白いな、と感じました。 あの事件に関して言えば、あたしも結構疑問があって、その意味でこうういうドキュメントを出されると、全て信じてしまいそうで怖いですね。まぁ日本では結構制限されている情報…というか、マスコミもあたし達も調べないだけなんだろうけど、結構知らなかった事の多さはありますね。取り上げられている内容の中には、判断の付きにくい部分があるのも事実で、正誤の判断は容易には出来ませんが、 こうした視点を変えた見方というのはあって良いと思います。但し、こういう映画の問題でもあるのだけど、基本的に一方的な見方しか見せないというのは、やっぱり問題では無いかと考えてしまいますね。 例えば、この映画の中でWTCの崩壊原因をテルミットによるものでは無いかと言っている訳だけど、確かケロシンの燃焼温度も十分にテルミット並みの高温になると思ったのだけど、そういう反論めいた物は一切出てこないし、飛行機の機体のアルミでテルミットの効果があったのかもしれない訳で、この辺はある意味巧みではあるけど、映画としての誘導が非常に上手いと思います。 911関連のドキュメンタリーは幾つもありますが、この映画と「華氏911」を観ると、共通に照らし出される部分があるのも、非常に興味深い所です。[映画館(字幕)] 7点(2010-11-22 12:21:26)《改行有》 4. 戦国自衛隊1549 《ネタバレ》 なんだ、これ? ただの防衛庁(陸上自衛隊)の広報番組じゃん。 装備とか車両こそホンモノかもしれないけど、ただそれだけ、って感じが非常に強いね。 出て来る役者は確かに豪華かもしれない、でも、CGは現実以上の派手なアクションを見せるし、歴史考証はシナリオにしたがって非常にいい加減、おまけに中身が薄っぺらい。自衛隊の火器についても全面協力の割にはいい加減だしね。ロケットランチャーが誘導兵器だってのは初めて知ったよ(笑)。第一、あの手のロケットランチャーって今使ってるのか? ハリウッド映画に感化されるのも良いけど、それだけだと、こんなに変な映画が出来るのかと感心してしまう程でした。 「ローレライ」とこれを見たら、同じ福井敏晴の原作・原案は期待した分、その反動が大きかった気がします。これじゃ、「亡国のイージス」も期待できないかな。 これなら、自衛隊の協力が得られなかった前作のほうがはるかに面白かったね。[地上波(邦画)] 3点(2006-07-23 20:24:54)《改行有》 5. 戦場のピアニスト ユダヤ人ネタとしては本当は比較してはいけないのだけれど、あたしは「シンドラーのリスト」よりはるかに上をいっているのではないかと思う。ユダヤ人の中の可哀想な面を見せるだけでなく、狡猾な面を見せる事で、戦争の狂気というのを見事に見せつける事に成功したのではないかなぁ。戦争映画好きとしては7.5cm歩兵砲(だと思うが)の射撃のシーンなんかはかなりしっかりと作られているようで感心したのだけど、自動拳銃の音が異様に大きかったりして、これって演出として音を大きくしたのかな、なんて思ってます。あと、これは映画への問題でなくて、邦題の問題なんですけど、ちょっと映画に合っていないような気がします。「戦場の~」という付け方で戦時下のユダヤ人ピアニストの生き様を見せつけようとしてるのだろうけど、実際のピアノを弾く場面はあのドイツ将校の前での1度で肩透かしを喰らったような感じが否めないです。8点(2003-05-23 18:44:12) 6. 千と千尋の神隠し まあまあかな。ファンタジーの出来としては完全なる宮崎ワールドですが、ファンタジーとしては「となりのトトロ」を越えられてないって感じがどうしてもしてしまいます。CGの使い方がディズニーアニメと違うのは表現方法の差だなぁとつくづく思いますね。リミテッドアニメ先進国の技はこんな所にも生きているか、と感じてます。役者も意外に良かったねぇ。特に菅原文太、夏木マリ、あとあまり出番が無いけど、内藤剛志と沢口靖子は良かった。たぶん(夏木マリ以外は)ドラマの演技をそのまま演出でさせてるんだろうなぁ。今回THXも使った様だけど、効果のあったのは本当に何箇所かだったよね。あれだけ中途半端にやるのならやらなかったほうが良かったのと違うかなぁ。しかし、相変わらずお説教っぽいところがあるよね。まぁ、どのジブリ宮崎作品にも言えるんだけど、やっぱりこの辺は相変わらずとしか言い様が無い。確かに大事な事かもしれないし、誰かが言わなくちゃいけない事なんだけども、ジブリはもう十分貢献したでしょ。もっと自由度の高い映画を作るべきだと思う。確かに宮崎駿が提供するアニメは質も高いし、演出も上手い。それが人気に繋がっているのだけれど、別にこの映画が最高かというとそうでは無いように思います。自由度ということでは「魔女の宅急便」以前とそれ以降のアニメでは前者のほうが自由度が高いと思う。折角自分のアトリエを持ってもジブリの経営者としての顔のが強いからこういう映画しか出来なくなっているんじゃないかなぁ。散々宮崎自信が言っている「壮大なスケールのスケールの小さい映画」を早く作って欲しいなぁ。たのむぜ、宮さん「毛虫の冒険」期待してるんだから、早く作って!!6点(2001-10-29 18:44:24)
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