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【製作年 : 2000年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
1. セルラー 《ネタバレ》 テレビ東京で放送されてたので何年かぶりに再見。 いや、ほんと~にこの映画が面白いって事を再確認しました。 という事でレビューを書き直します。 この映画の魅力は緻密でよく練り込まれたスピーディな脚本とそれを生かす細やかな演出にあります。 たとえば、ジェシカの家を訪ねて撃ち合いになったあとのボブムーニー巡査部長、撃ち合いの途中で金魚鉢を囮に使うわけですが、その後の救急車のシーンでブランデーグラスに入った金魚を片手に持ってます。 撃ち合いで使ったささいな小道具をしっかりとユーモアの小ネタとして拾いつつ、この巡査部長が優しくて頼りになる人なのを表現してるわけですね。 これはほんの一例ですが、このような細かい配慮が映画全体に行き届いているおかげでこの映画がB級の枠を超えた傑作になってるんだと思います。 並のB級映画のようなとりあえず撮って編集しとけ、的な要素はこの映画にはありません。 94分の短い映画ですが、製作サイドの細やかな配慮を下敷きにしながらストーリーが突っ走っていくため、観客は途中で飽きる事なく最後までノンストップで楽しめるわけです。 それにしても、ほんとこれだけちゃんと練り込まれたシナリオの娯楽映画って、他にそうそうないと思うんですよね。すんばらしいです。 あと、今この映画を見直すとなかなかの豪華キャストでびっくりします。 主役のチャラい兄ちゃん(しかしやるときはやる頼れる男)役は今やキャプテンアメリカだし、他の顔ぶれを見ても主役級が結構います。ちょい役でも後でそれなりの映画でそれなりの役をやってる人がちらほらいるし。 B級だとなめてかかると意外なほどの豪華キャストにびっくりするはずです。 そして、前回のレビューでも書いたビーチのシーンのビキニの尻のえろさ。 日本人には残念ながらほとんどいない白人女性特有のプリプリした尻の魅力はやはり素晴らしいものがありました。 映画の本筋とはほとんど関係ありませんが、ビバ!![CS・衛星(字幕)] 9点(2014-04-29 08:47:20)(笑:1票) (良:1票) 《改行有》 2. 千と千尋の神隠し 観る前はもっと説教くさいような映画かと思ってましたが、 あふれんばかりのイメージをわりと素直に楽しめました。 途中、話の展開にはちょっと?の箇所や、もうちょっとここは..と思うところもあったけれど、 劇中の小さなものから大きなものまでいろんなイメージはとてもよく出来ていたかと思います。 個人的に懸念材料だった説教っぽい内容については、「顔なしってのは自分の言葉でしゃべれないネットヒッキーの象徴なんだろうねぇ、ふんふん。」 「汚れ神様(だっけ)は川をきれいに使いましょうかぁ、ヘドラとかわらんなぁ..」なんて感じでそれが気にならなければ(気が付かなければ)鑑賞していて全然問題ないレベルで安心。 説教くさくならないこの程度の寓意でいいと思うんだけどなぁ.... 姉魔女のところの門灯等、映画中にやたらとディズニーっぽい映像もあったんだけど、あれはディズニータイアップを意識してのことなのかしら? そうそう菅原文太、観ている途中気が付かなかった..うまいじゃん。 7点(2004-01-12 23:49:25)(良:1票) 《改行有》 3. 千年女優 《ネタバレ》 劇中、何度も出てくる蓮の花(Lotsu)などのメタファ等からも明らかなように、この映画は、女優というものは様々な役柄を演じる事により過去現在未来1000年の間を輪廻転生を繰り返していく…という事を描いた映画なんだというのはわかります。 (多分、この想像は正しいはず) そして、その推測が正しいならば、この映画はそれをきちんと描けているとは思います。 一時代を描いた銀幕の大女優の半生をその熱烈なフアンの目を通して描くという点では成功していると思うのです。 しかし、それを理解した上であえて言うなら「それがどうした」と。 ぶっちゃけ、この空想上の女優についてこっちは何も知らないわけで(そりゃ存在しない人だから知らなくて当然なんですが)、その半生、女優としての宿命を映画としての面白さを交えて語られても、こちらとしてはそもそも興味がもてない事について延々と見せられているだけ。 映画で語られる内容そのものに全く興味がもてない以上「だからどうしたの?」という感想しか僕としては持てないのです。[DVD(邦画)] 5点(2016-12-27 20:59:33)(良:2票) 《改行有》 4. セブンティーン・アゲイン 《ネタバレ》 自分が若返ったら…的なシチュエーションは、日本の漫画やアニメでもちょいちょい見かけるシチュエーションなわけですが、似たようなシチュエーションだからこそ逆に感じる日本とアメリカの感性の差。 この映画はとことんアメリカっぽいのか、感覚的に自分には全く合いません。 まず問題なのがカリカチュアライズされすぎててわざとらしくて痛々しいキャラクタたち。 主人公は頭が固い上に状況も考えない場の空気も読まないアホだし、親友も漫画チックすぎてさすがにこれは…って感じです。アメリカのコメディ映画ではよくあるタイプのやりすぎキャラなんですが。個人的にはこの手のやりすぎキャラはどうしても無理で出てるだけでひいちゃうんですよね。 子供二人の状況は「当然そういう状況ですよね」というありきたりなものだし(まぁこれについてはお約束としてこうであるべき…だと思いますが)、ラストにしても「当然そうなりますよね」というわかりやすいオチ。(まあこれしかないってオチなのでこうするしかないんですが) ストーリー自体はオーソドックスですから、これでキャラが良ければ面白いと思うんですが…残念ながら全く感情移入の余地がないので楽しめない映画です。 仮に同じストーリーでもこれでキャラと撮り方が違えば格段に面白いんだろうな…と想像できるので、本当に紙一重でダメなんだと思います。[インターネット(字幕)] 4点(2020-06-17 11:38:59)《改行有》
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